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更新日:2021年1月18日

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奄美を世界自然遺産へ

未来に伝えるべき自然

奄美群島は,九州本土の南に点在するトカラ列島と沖縄諸島の間に連なる奄美大島,加計呂麻島,請島,与路島,喜界島,徳之島,沖永良部島,与論島の8つの有人島からなる島々で,亜熱帯の豊かな森や美しいサンゴ礁などが多くの人々を魅了しています。

その中の奄美大島と徳之島は,アマミノクロウサギに代表される希少種を含む多様な生物が生息・生育していることが評価され,沖縄島北部,西表島とともに,世界自然遺産登録を目指しています。

 

 

湯湾岳

湯湾岳(奄美大島)

犬田布岬

犬田布岬(徳之島)

奄美の世界自然遺産登録に向けた動き

平成15年 環境省と林野庁による「世界自然遺産候補地に関する検討会」において,奄美群島を含む「琉球諸島」は,大陸との関係において独持の地史を有し極めて多様で固有性の高い亜熱帯生態系を有している点,また優れた陸上,海中景観や絶滅危惧種の生息地となっている点等が高く評価され,「知床」(平成17年登録),「小笠原諸島」(平成23年登録)とともに,世界遺産の登録基準を満たす可能性が高い地域として選定される。
平成25年1月 政府がユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載することを決定。
平成25年12月 環境省,林野庁,鹿児島県及び沖縄県が共同で設置した世界自然遺産候補地科学委員会において,「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」を登録候補地として選定。
平成29年2月 政府が世界遺産登録推薦書をユネスコ世界遺産センターに提出。
平成29年3月 環境省が,世界遺産登録の前提となる奄美群島国立公園を指定。
平成29年10月 ユネスコの諮問機関であるIUCN(国際自然保護連合)による推薦地の現地調査を実施。
平成30年5月 IUCNにより,世界遺産一覧表への「記載延期」が適当との勧告がなされる。
平成30年6月 政府が,推薦をいったん取り下げることを決定。

平成30年11月

政府が平成30年度の推薦候補とすることを決定。

平成31年2月

政府が,ユネスコ世界遺産センターへ推薦書を再提出。

令和元年10月 IUCNによる推薦地の現地調査を実施。

令和3年6~7月

ユネスコ世界遺産委員会で登録の可否を審議予定(当初令和2年6月~7月に開催予定だったが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため延期)

 

奄美・沖縄地図


世界自然遺産に登録されるとどうなる?

世界自然遺産登録が実現すると,観光産業の活性化や知名度を利用した農林水産物や特産品などのブランド力の向上などが期待されます。
しかし,一方で,観光客の増加等による過剰な利用に伴い,自然環境への負荷が増大することから,利用の適正な管理やマナー向上に取り組むとともに,地域社会の変化などへの対策も必要となります。
また,国立公園に指定されると,何もできなくなると思われる人がいますが,実際はそうではありません。多くの固有種・希少種が生息・生育する亜熱帯照葉樹林については,特別保護地区や第1種特別地域として厳正に保護されますが,第2種・第3種特別地域や普通地域等については,乱開発防止の観点から規制はかかるものの,農林水産業や住民生活に必要な行為は配慮され,一定の手続きを経て行うことができます。

登録に向けた課題と取組

(1)保護担保措置の導入

世界自然遺産に登録されるためには,自然の資質が一定の基準を満たしていることに加え,その自然の資質を損なわないよう法律・制度に基づいた保護措置がとられていなければなりません。
環境省は平成21年1月,「奄美地域の自然資源の保全・活用に関する基本的な考え方」を示し,亜熱帯照葉樹林を中心とする生態系全体を管理する「生態系管理型国立公園」,人間と自然が深く関わり調和してきた関係そのものを対象とする「環境文化型国立公園」というこれまでにない国立公園を目指す旨発表しました。
この結果,「生命(いのち)にぎわう亜熱帯のシマ~森と海と島人(しまっちゅ)の暮らし~」をテーマとする奄美群島国立公園が平成29年3月に誕生しました。
また,林野庁は,平成25年4月に,奄美大島と徳之島の国有林に,森林生態系保護地域を設定しました。

アマミノクロウサギ

ルリカケス

(2)世界自然遺産推薦地としての価値の維持

世界遺産推薦地としての価値の維持を図るため,国,県,市町村等で連携しながら,アマミノクロウサギ等の希少野生生物の交通事故対策,ノネコの捕獲を含む外来種対策,自然植生の衰退を招く恐れがあるノヤギの防除などを進めています。
また,環境省の奄美野生生物保護センターでは,アマミノクロウサギやオオトラツグミ,アマミヤマシギ等の絶滅のおそれのある野生生物の保護増殖事業,これらの希少野生生物を脅かすマングースの防除事業などに取り組んでいます。

(3)自然環境の保全と利用の両立

界自然遺産を契機とした観光客の増加が予想されることから,国,県,市町村で連携しながら,奄美大島の金作原や徳之島の林道山クビリ線等,保護上重要な地域において利用のルールの運用を開始したほか,利用の分散を図るため,龍郷町の奄美自然観察の森のリニューアルや世界自然遺産奄美トレイルの設定を進めています。

(4)気運の醸成

地域住民に対し,国立公園や世界自然遺産,奄美の自然などへの理解を深めてもらうため,パンフレット等の作成・配布や勉強会の開催などを行っています。

普及啓発イベント写真

奄美の世界自然遺産登録に向けた講演会

関連リンク

 
希少野生動植物が生息・生育する亜熱帯照葉樹林

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

環境林務部自然保護課奄美世界自然遺産登録推進室

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