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更新日:2017年8月29日

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奄美を世界自然遺産へ

未来に伝えるべき自然

奄美群島は,九州本土の南に点在するトカラ列島と沖縄諸島の間に連なる奄美大島,加計呂麻島,請島,与路島,喜界島,徳之島,沖永良部島,与論島の8つの有人島からなる島々で,アマミノクロウサギなどの希少野生動植物が生息・生育する亜熱帯の森や美しいサンゴ礁などが多くの人々を魅了しています。

湯湾岳

湯湾岳(奄美大島)

犬田布岬

犬田布岬(徳之島)

世界自然遺産登録に向けたこれまでの動き

平成15年,環境省と林野庁による「世界自然遺産候補地に関する検討会」において,奄美群島を含む「琉球諸島」は,大陸との関係において独持の地史を有し極めて多様で固有性の高い亜熱帯生態系やサンゴ礁生態系を有している点,また優れた陸上,海中景観や絶滅危惧種の生息地となっている点が高く評価され,「知床」(平成17年登録),「小笠原諸島」(平成23年登録)とともに,世界遺産の登録基準を満たす可能性が高い地域として選定されました。
平成25年1月に,政府が,「奄美・琉球」として,ユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載することを決定し,同年12月には,環境省,林野庁,鹿児島県及び沖縄県が共同で設置した「奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会」が,奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島を登録候補地として選定しました。
平成29年2月には政府が,「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」の世界遺産登録推薦書をユネスコ世界遺産センターに提出し,同年3月には環境省により登録の前提となる奄美群島国立公園の指定がなされました。
奄美・沖縄地図

世界自然遺産に登録されるとどうなる?

世界自然遺産登録が実現すると,観光産業の活性化や知名度を利用した農林水産物や特産品などのブランド力の向上などが期待されます。
しかし,一方で,観光客の増加等による過剰な利用に伴い,自然環境への負荷が増大することから,利用の適正な管理やマナー向上に取り組むとともに,地域社会の変化などへの対策も必要となります。
また,国立公園に指定されると,何もできなくなると思われる人がいますが,実際はそうではありません。多くの固有種・希少種が生息・生育する亜熱帯照葉樹林については,特別保護地区や第1種特別地域として厳正に保護されますが,第2種・第3種特別地域や普通地域等については,乱開発防止の観点から規制はかかるものの,農林水産業や住民生活に必要な行為は配慮され,一定の手続きを経て行うことができます。

登録に向けた課題と取組

(1)保護担保措置の導入

世界自然遺産に登録されるためには,自然の資質が一定の基準を満たしていることに加え,その自然の資質を損なわないよう法律・制度に基づいた保護措置がとられていなければなりません。
奄美群島においては,国定公園などの保護地域が海岸部を中心に指定されていますが,それだけでは十分ではないため,希少野生動植物が生息・生育する亜熱帯照葉樹林に保護地域を設ける必要があります。平成21年1月,環境省は「奄美地域の自然資源の保全・活用に関する基本的な考え方」を発表し,亜熱帯照葉樹林を中心とする生態系全体を管理する「生態系管理型国立公園」,人間と自然が深く関わり調和してきた関係そのものを対象とする「環境文化型国立公園」というこれまでにない国立公園を目指すこととしています。
この結果,「生命(いのち)にぎわう亜熱帯のシマ~森と海と島人(しまっちゅ)の暮らし~」をテーマとする奄美群島国立公園が平成29年3月に誕生しました。
また,林野庁は,平成25年4月に,奄美大島と徳之島の国有林に,森林生態系保護地域を設定しました。

アマミノクロウサギ

ルリカケス

(2)世界自然遺産候補地としての価値の維持

鹿児島県や地元市町村等においては,世界遺産候補地としての価値の維持を図るため,アマミノクロウサギ等の希少野生生物の交通事故対策やノイヌ・ノネコ対策,自然植生の衰退を招く恐れがある野生化ヤギの防除,サンゴ礁の保全・再生への取組などを進めています。
また,環境省の奄美野生生物保護センターでは,アマミノクロウサギやオオトラツグミ,アマミヤマシギ等の絶滅のおそれのある野生生物の保護増殖事業,これらの希少野生生物を脅かすマングースの防除事業などに取り組んでいます。

(3)気運の醸成

地域住民に対し,国立公園や世界自然遺産,奄美の自然などへの理解を深めてもらうため,パンフレット等の作成・配布や勉強会などを行っています。

公開セミナー

(4)その他各種課題への対応

平成25年度から,以下の課題に係る調査・検討も実施しています。

  • 照葉樹林の再生等による遺産区域の緩衝機能の強化
  • 自然環境に配慮した公共事業
  • 想定される観光利用の増大に関する予測と利用適正化方策の実施
  • 遺産価値の保全と地域の伝統的な自然利用
  • 遺産価値の保全と地域の社会経済活動の両立
  • 環境保全に要する費用の増加への対応

世界自然遺産登録に向けた今後のスケジュール

遺産登録までの順序としては,(1)国立公園の指定,(2)ユネスコへの推薦書の提出,(3)国際自然保護連合(IUCN)による現地調査,(4)世界遺産委員会の審査を経て,ユネスコの世界遺産一覧表への登録となります。

鹿児島県としては,平成30年夏の登録に向けて必要な取組を講じるよう国に要請しているところです。

関連リンク

「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産推薦の概要(外部サイトへリンク)

「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」の世界遺産一覧表記載推薦書(和文仮訳)
・本文(外部サイトへリンク)※PDFファイルが開きます。
・付属資料(外部サイトへリンク)※PDFファイルが開きます。

パンフレット「世界自然遺産と奄美」
奄美の自然や,世界自然遺産登録に向けた取組について掲載しています。

環境省奄美野生生物保護センターホームページ(外部サイトへリンク)

沖縄県ホームページ(外部サイトへリンク)

時を紡ぐ,彩りの島 奄美*琉球(外部サイトへリンク)

奄美群島国立公園(外部サイトへリンク)

奄美群島森林生態系保護地域(外部サイトへリンク)

奄美群島の自然(外部サイトへリンク)

 
希少野生動植物が生息・生育する亜熱帯照葉樹林

よくあるご質問

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このページに関するお問い合わせ

環境林務部自然保護課奄美世界自然遺産登録推進室

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