ホーム > 産業・労働 > 雇用・労働 > 働き方改革 > 【経営者インタビュー!!】かごしま「働き方改革プラス共働き・共育て」推進企業 > 【経営者インタビュー】株式会社前田建設 前田浩寿代表取締役
更新日:2025年11月14日
ここから本文です。
当社は昭和40年に創業し、地域に根ざしたインフラ整備を通じて、安心・安全な街づくりに取り組んできました。
2025年には創業60年を迎えました。長年にわたり培ってきた技術力と信頼を強みに、公共工事をはじめとするさまざまな施工に携わっています。
現在、約50名の従業員が在籍しており、全員が『地域の未来と笑顔をつくる』という想いを胸に、日々一丸となって“ものづくり”に励んでいます。
地域の皆さまとのつながりを大切にしながら、確かな品質と誠実な仕事で、これからも地域社会に貢献し続ける企業でありたいと考えています。
世代交代後、私は
『イクボス宣言』を行い、積極的に働き方改革を進めてきました。社員の中には子育て世代の男性・女性が増えており、業務と家庭の両立が大きな課題になっていました。
『仕事と子育てを無理なく両立できる職場でありたい』という思いから、まずは制度や環境整備の見直しに取り組みました。その第一歩として、週休二日制の導入や、従業員一人ひとりの状況に合わせた時短勤務制度を整備し、柔軟な働き方ができる仕組みをつくりました。
こうした取り組みが評価され、『くるみん認定』や『かごしま子育て応援企業』への登録にもつながっています。今では、従業員のライフステージに寄り添い、安心して長く働ける職場環境づくりを、経営の柱のひとつとして大切にしています。
【写真:前田代表取締役】
男性の育休取得を進めるにあたって、まず大切にしたのは“会社としての姿勢をしっかり伝えること”でした。
『育休は個人の問題ではなく、会社全体で支えるもの』という考えのもと、全従業員に対して何度も丁寧に話をしてきました。一人ひとりの理解と協力があってこそ、安心して育休を取ることができると考えています。
特に意識したのは、チーム単位での業務共有とバックアップ体制の構築です。育休を取ることで誰かに負担が偏るのではなく、チームでカバーできる仕組みを整えたことで、業務への影響を最小限に抑えることができました。
その結果、育休取得者の不安も軽減され、実際に40日以上の男性育休取得を実現することができました。
また、復帰後も本人の希望に応じて勤務時間や業務内容を調整し、キャリアの継続と家庭生活の両立をしっかり支えています。育休を“取れる環境”を整えるだけでなく、“安心して取れる空気”をつくることが大事だと改めて実感しています。
実際に育休を取得した社員が出たことで、社内の空気は大きく変わりました。『男性でも育休が取れるという安心感がある』『職場全体でサポートする空気が生まれた』といった声が多く聞かれるようになりました。
また、『家庭と仕事の両立を理解してもらえることで、より仕事に集中できるようになった』という声もあり、制度だけでなく“職場の雰囲気”そのものが変わってきていると感じています。従業員とその家族、そして会社が一体となって支え合える職場づくりが、着実に進んでいることを実感しています。これは、会社にとっても大きな財産です。
これからも、社員一人ひとりのライフステージの変化に合わせて、柔軟に働ける環境づくりを進めていきたいと考えています。育児だけでなく、介護や地域活動など、さまざまな事情に応じた働き方を支援し、“長く安心して働ける会社”であり続けることを目指しています。
今後も対象者が出た際には、二人、三人と続けて取得できるよう、男性育休の取得を“特別なこと”ではなく“当たり前”にしていく会社としてしっかりとバックアップしていく方針です。共働き・共育てが働くうえでの障害にならないよう、制度と環境の両面から支援体制をさらに充実させ、誰もが安心して、そしていきいきと働ける職場を、これからもつくり続けていきます。

建設会社で育休なんて、十年前は考えられなかったと思います。育休を取る前は、業務の引き継ぎなど不安もありましたが、周囲がしっかり支えてくれたおかげで、安心して育児に専念することができました。妻と一緒に子どもの成長を見守る時間を持てたことは、かけがえのない経験です。復帰後も柔軟に働ける環境があり、会社には本当に感謝しています。
よくあるご質問
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください