ホーム > 産業・労働 > 雇用・労働 > 働き方改革 > 【経営者インタビュー!!】かごしま「働き方改革プラス共働き・共育て」推進企業 > 【経営者インタビュー】株式会社スズキアリーナ大隅 萩元邦庸代表取締役副社長
更新日:2025年11月14日
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1963年の創業以来、鹿児島県曽於市を拠点に自動車の販売・整備・リース・損害保険代理店業務を展開し、地域の皆さまのカーライフを支えてきました。スズキ車を中心に、軽自動車から小型・普通車まで幅広いラインナップを取り扱い、鹿児島県内のスズキ販売店の中で、メーカー直営を除き、24年連続販売台数第1位という実績があります。近年は「モビリティとITのハイブリッド企業」をビジョンに掲げ、AIやRPAを活用した業務効率化や、自社開発アプリによるITソリューション事業にも挑戦しています。社員一人ひとりが成長できる環境づくりと、地域に根ざした企業活動を両立させることが、当社の使命です。
当社では、社員の多くが地域に
根ざし、家庭を持ちながら働いています。以前は「育児や介護と仕事の両立は個人の努力」という風潮がありましたが、社員アンケートを通じて「制度があっても使いにくい」「周囲に迷惑をかけるのでは」という声があることが分かりました。
この課題を解決するため、2022年に次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画を策定し、育児休業や短時間勤務制度の拡充、ノー残業デーの導入などを進めました。背景には、「社員が安心して働ける環境を整えることが、企業の成長にもつながる」という経営方針があります。
【写真:萩元代表取締役副社長】
特に力を入れたのが、男性育休の取得促進です。制度を整えるだけでなく、以下の取り組みにより,取得しやすい雰囲気づくりを重視しました。
こうした取り組みにより、男性育休取得率は11年連続100%を達成。さらに、30日以上の長期取得者も増えています。結果として、職場全体で「育児は家庭だけでなく会社全体で支えるもの」という意識が浸透し、残業削減や業務効率化の推進にもつながりました。
育休を取得した社員からは、「育休を取る前は不安もありましたが、上司や同僚が『大丈夫、任せて』と言ってくれたことで安心できました」「男性が育休を取るのは当たり前という雰囲気になり、職場全体が柔らかくなった気がします」といった声が寄せられています。一方で、支える側の社員からは、「制度が導入されることで働きやすくなる一方、現場の負担が増えないか心配」「制度利用者とそうでない社員、双方にとって公平な運用をしてほしい」という意見もありました。
こうした声を受け、会社としては「困ったときはお互い様」という文化を大切にしながら、DX推進による業務効率化や人員体制の強化を進め、社員の理解を得ることに努めています。制度を利用することで社員同士の信頼関係が深まり、チームワークの向上にもつながっていることは間違いありませんので、これからも社員全員が安心して働ける環境を、全員でつくっていきます。
今後は、年間休日130日を目指したシフト制度の再構築や、フレックスタイム制の導入など、さらに柔軟な働き方を実現していきます。また、女性活躍推進にも注力し、2028年までに女性管理職を1名以上配置することを目標に、スキルアップ研修やキャリア形成支援を強化します。
「社員が安心して働き、成長できる環境を整えることが、地域社会への貢献につながる」――その信念のもと、これからも挑戦を続けていきます。

第3子の誕生に合わせて育休を取得しました。育休に入る前は、新しい命を迎える喜びと同時に、家庭のサポート体制を整える必要性を強く感じていました。そんな中、上司や同僚の温かい言葉に支えられ、安心して休みに入ることができ、事務手続きも会社と連携しスムーズに進められたことが、とても心強く感じました。休業中は夜中の授乳サポートや上の子どもたちと過ごす時間を大切にし、家族全員で新しい生活に順応する過程は大変でも温かい思い出になりました。復帰後も職場が快く迎えてくれ、家庭と仕事をともに大切にする意識がより強まりました。
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