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更新日:2022年7月11日

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緑の育成管理

対策の概要

緑の継続的な管理

家づくりやまちづくりは企画から始まり計画設計、施工、維持管理まで段階を追って進められますが、屋外整備では計画設計や施工段階において管理負担の低減に常に配慮し、竣工後の環境の健全な成長に目を向けることが大切です。植物を中心に自然素材を多用するランドスケープの造形の多くが、自然環境の営みの力の影響を強く受けるからです。
特に、その土地の気候風土とかけ離れた生物環境は徹底した管理が行われない限り、計画設計で意図した容姿を長く留めることは困難になります。管理負担の増加は労力と費用も膨大になり、ひいては管理が滞って環境質の低下を招くことにもつながります。つくり手は、最小の費用と労力で最大の自然再生の効果を引き出すことに目を向けなくてはなりません。そのためには、造形物の竣工は最終段階ではなく、あくまでも中間段階であり、環境が育っていく出発点であることを認識する必要があります。できれば設計した空間や環境の竣工後の状況を検証し、その結果を管理という継続的なデザインプロセスに活かしていくことが望まれます。

自然再生に配慮した管理

都市や住宅地の中で健全な自然空間を維持するためには人による管理作業が不可欠です。適切な管理が行われないと対象とする自然環境は衰退し劣化していきます。その結果、生活環境を悪化させる原因になることもあります。自然再生に目を向けた管理作業は、おおむね以下の4種類に大別することができます。

□健全な緑地を育てる
[育成管理]
管理負担が少ない自然樹形や地被植物等の保持、地域適合種の補植、落葉落枝の堆肥化と活用、適切な灌水等

□生活環境の快適性を向上させる
[環境管理]
落葉落枝清掃、施肥、病害虫防除、雑草採り、ごみ処理、整理伐、整枝、巡回点検等

□住民と自然のふれあいを促進させる
[運営管理]
団地や町内会等による体験学習会やイベントの開催、地域コミュニティによる管理体制づくり等

□小動物の生息環境を確保する
[生態管理]
食物連鎖の関係の保持、隠れ場や営巣空間の保持、農薬等の使用抑制、出現種の観察記録等
管理に目を向けたデザインプロセス

図15-4管理に目を向けたデザインプロセス

主な手法

●植物を植えた後の育成管理

よくあるご質問

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土木部建築課

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