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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事記者会見 > 令和3年度 > 令和3年7月30日定例知事記者会見

更新日:2021年7月30日

ここから本文です。

令和3年7月30日定例知事記者会見

時:令和3年7月30日(金曜日)午前10時00分~午前11時05分

場所:6階大会議室(県庁6階)

動画版を見る(外部サイトへリンク)

「ムーブかごしま」からもご覧いただけます。

※この会見録は発言をそのままではなく,文章とする際読みやすいように整理したものです。

【冒頭発言】

1.7月上旬の豪雨災害

 

【発表事項】

1.東京2020パラリンピック聖火フェスティバル
2.夏場の感染防止対策
3.知事就任1年間のマニフェスト進捗状況等

配付資料(PDF:404KB)

配付資料(PDF:1,679KB)

【質問事項】

1.マニフェスト進捗状況等
2.新型コロナウイルス感染症対策(1)
3.新たな総合体育館
4.県職員等の会食
5.新型コロナウイルス感染症対策(2)
6.馬毛島へのFCLP移転計画
7.盛土に関する条例設置
8.7月上旬の豪雨災害
9.鹿児島市との連携
10.災害時行方不明者等の氏名公表
11.衆議院議員選挙
12.原子力安全・避難計画等防災専門委員会

(広報課長)
それではただ今より,知事の定例会見を始めさせていただきます。
幹事社の方,進行をよろしくお願いいたします。

(幹事社)
まず,始めるにあたってのお願いです。発言される方は挙手をしていただいた上で,窓側にありますスタンドマイクを使って社名とお名前をおっしゃっていただくようお願いします。
次に,携帯電話はマナーモードの設定をよろしくお願いいたします。
会見の冒頭に,知事から発言があるということですので,よろしくお願いいたします。

【冒頭発言】

1.7月上旬の豪雨災害

(知事)
おはようございます。よろしくお願いいたします。
本日,私からはまず,7月上旬の豪雨についてでございます。
7月9日からの県北部を中心とする豪雨災害では,河川の氾濫や崖崩れ等によりまして,住宅被害をはじめ,道路・河川,農作物や農業施設などで多大な被害が発生したところであります。被災された皆さまには心からお見舞いを申し上げます。
私も,14日に被災現場を直接確認して,改めて被害の大きさを実感したところであります。今回の災害で被害を受けたさつま町など5市町に災害救助法を適用したところであり,今後関係市町と連携して被災された方々の支援に努めてまいります。
また,28日に赤羽国土交通大臣と赤澤内閣府副大臣が,被災現場を視察のために来鹿されました際に,速やかな災害査定の実施や復旧事業等の採択,予算の確保等について要望いたしました。公共土木施設や農地など被災箇所については,これからの台風シーズンに備えまして,応急措置をしっかり行うとともに,一日も早い復旧に向けて全力を挙げて取り組んでまいります。
これからも台風や豪雨が発生しやすい時期が続きます。県といたしましては,今後とも市町村や防災関係機関と緊密に連携を図りながら,防災対策に全力を傾注してまいります。県民の皆さま方におかれましては,日頃から危険箇所や避難場所・避難経路を確認し,市町村が発表する避難情報などに注意をして,災害時には早めの避難に心掛けていただくなど,備えに万全を期していただくようお願い申し上げます。

【発表事項】

1.東京2020パラリンピック聖火フェスティバル

続きまして,東京2020パラリンピックの聖火フェスティバルについてでございます。
東京2020パラリンピックの開催にあたりまして,8月20日に東京都内で,全国各地で採火された火と大会発祥の地イギリスのストーク・マンデビルで採火された火が一つに集められ,翌21日から「ShareYourLight/あなたは,きっと,誰かの光だ。」をコンセプトに,現時点では,東京都内で聖火リレーが実施される予定となっております。
東京都内での聖火リレーに先立ち,本県では8月12日から16日にかけて,採火式・聖火ビジット・出立式の聖火フェスティバルを実施する予定としております。
8月12日の採火式では,県庁2階広場にて,本県独自の採火方式といたしまして,種子島火縄銃保存会による火打石での採火と火縄銃の演武を行うこととしております。
その後,12日から16日にかけましては,採火した火をランタンに灯して,県内の大規模障害者入所施設等を訪問展示する聖火ビジットを実施することとしております。
16日には,鹿児島県の聖火を東京に送り出すセレモニー出立式を,本県のの代表聖火ランナー尾塚愛実さんにもご参加いただき,県庁行政庁舎横の敷地内で実施をいたします。
パラリンピック聖火フェスティバルを通して,県民の皆さまがパラリンピック,障害者スポーツへの関心を高めるとともに,温もりのある共生社会の実現の契機となることを期待しております。
なお,新型コロナウイルス対策といたしまして,採火式及び出立式は無観客での開催といたします。セレモニーの様子については,動画で県ホームページに掲載する予定としております。また,聖火ビジットにつきましても,新型コロナウイルス感染症対策を徹底して実施することといたしまして,施設内には立ち入らない形で実施することを考えております。
本県では,聖火フェスティバルを安全・安心に実施し,開催都市東京に聖火を届けるため,県民の皆さまにもご協力いただきますよう,お願いいたします。

 

2.夏場の感染防止対策

続きまして,夏休み・お盆の時期における新型コロナウイルス感染防止対策の徹底についてのお願いでございます。
皆さんご承知の通り,東京など首都圏を中心に感染力の強いデルタ株への置き換わりが進みつつあり,新規感染者数が過去最多を記録するなど,感染者が急激に増加しております。国においては,緊急事態措置区域の追加を検討している状況であると聞いておりますが,全国的にも感染が拡大しているということで,全国的にも緊急事態措置を適用すべきといったような,非常に勢いのある拡大であるというふうに,非常に危機感を持って見ているところであります。
県内においても,感染拡大地域の方との接触等による感染が見られるほか,医療機関によるクラスターなどの相次ぐ発生や職場内での感染,若年層への感染の広がり等により,新規感染者がここ数日20名程度になるなど,感染者が増加してきております。本県における病床の使用率も7月28日時点で21.2%となっておりまして,6月16日以来20%を超える状況でございます。さらに今後,オリンピック・パラリンピックの開催や夏休みあるいはお盆時期の帰省など,人流の増加に起因した本県での感染拡大が懸念されるところでございます。
本県においては,現在,感染拡大警戒期間として,県民の皆さまにこれ以上感染が拡大しないよう呼びかけているところでございますが,このような状況を踏まえまして,改めて,緊急事態措置区域やまん延防止重点措置区域,あるいは人口10万人当たりの新規感染者数が15人以上の感染拡大地域との不要不急の往来について,引き続き自粛をお願いしたいということでございます。また,県外から来県予定の親族・ご友人の方にも,本県の状況を踏まえて,不要不急の来県は極力控えるよう呼びかけていただければありがたいと思っております。
また,県外の方におかれては,感染が落ち着くまで,感染拡大地域からの不要不急の来県については,自粛をお願いしたいと思っております。
なお,やむを得ない事情でどうしても来県しなければならないという時には,来県前のPCR検査を受けていただくなど感染防止対策を徹底するとともに,発熱症状等の体調不良の場合には,移動を控えていただきたいと思います。
なお,8月いっぱいですが,羽田空港及び伊丹空港では,来県前のPCR検査を受ける場合の検査費用についての助成を行っておりますので,ご利用いただければと思います。
飲食業者や観光関連事業者の方々には,感染拡大地域から来られた方々のご利用というものも想定されることから,感染防止対策を徹底していただくように7月20日付で既に通知し,お願いしているところでございます。
県民の皆さまには,これ以上感染が拡大しないように改めて危機感を持って,感染防止対策のなお一層の設定をお願いしたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。

 

3.知事就任1年間のマニフェスト進捗状況等

次に最後でございますが,知事就任1年を迎えるにあたり,マニフェストの進捗,取組状況について取りまとめております。
昨年7月の就任にあたり,県民の皆さまと一緒に鹿児島の今と未来を作るということを基本に,マニフェストにおいて県民の皆さま方の暮らしを守り,生き生きと活躍できる郷土を作るための8つの主要施策を提示しているところでございます。
マニフェストの実現にあたりましては,県民の皆さまお一人お一人のお考えをしっかりと受け止めながら,県民の皆さまのご期待に沿えるよう,県民が主役の,県民の目線に立った,県民の声がしっかりと反映される県政を担ってまいりたいと考え,積極的に取り組んできたところでございます。
この一年間,まずは新型コロナウイルス感染症対策が最優先と考え,県民の安心・安全と,経済活動・社会活動の両立が図られるよう,各般の取り組みを進めてきたところでございます。その上で,今後の県政発展の基盤をしっかりと作っていくため,鹿児島の基幹産業であります農林水産業,観光関連産業の更なる振興,地域を支える人材や新たな未来を切り拓いていく人材の確保・育成,技術力の高い製造業など若者が働く場としての新たな産業の創出などに取り組んできております。
本日の配布資料につきましては,就任後1年間で実施した事業あるいは着手した事業等について,その取組状況等を取りまとめたものでございます。資料1として,概要版でございますが,8つの主要施策ごとに取組例を掲げてございます。資料2では,66の各項目ごとに進捗・取組状況等を記載しております。この資料につきましては,県のホームページにも本日掲載したところでございます。
今後とも,本県を取り巻く社会情勢,県民の皆さまや県議会でのご意見,財政状況等を踏まえながら,マニフェストに掲げた8つの主要な施策を含め県政の諸課題に誠実に着実に取り組んでまいりたいと考えておりますので,県民の皆さま方のご理解,ご協力をよろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

 

(幹事社)
知事から冒頭発言と発表事項がございました。
それではこの発表事項等に関して質問のある社はお願いします。

【質問事項】

1.マニフェストの進捗状況等

それでは幹事社から伺います。マニフェストの進捗・取組状況ということで今ありました。冒頭,相当の項目がございますが,中でもこの1年でよく取り組めたなと思ってらっしゃるものはどういうことになりますでしょうか。

 

(知事)
よく取り組めたというか力を入れて取り組んできたのは,やはりコロナ対策のところだと思っております。就任した時にクラスターもいくつか発生したりということで,感染の防止対策のための様々な取り組み,医療の提供体制・検査体制の確立といったようなことをまず取り組んだことでございます。
その他にも,経済対策,需要喚起策などコロナ対策ということがこの1年を通じて一番大きなウエイトを占めていたと思っております。
それと併せて,その先の鹿児島の稼ぐ力をつけるための様々な農林水産業・観光関連産業の発展の基盤となるための取り組みなどに力を入れたというふうに思っております。

(幹事社)
ありがとうございます。逆に,コロナ対策などもあってこの1年では少し取り組めなかった,残りの2年・3年・4年で優先的に取り組んでいきたいとお考えのこと,何でしょうか。

(知事)
今の稼ぐ力の中でも,やはり観光で言えばインバウンドでありますとか,農林水産業などの輸出の拡大など,対外的な取り組みというところは,まだこれからコロナの状況を見ながらということかと思いますし,その他のいろんな大規模プロジェクト等についても,様々な検討の時間を要するものが残されていると思っております。

(幹事社)
ありがとうございました。
この発表事項等に関して,質問のある社はございませんでしょうか。
よろしいですか。
では,続きまして県政一般の質問に移ります。まず最初に川内原発関連以外の質問とし,その後に川内原発関連の質問とさせていただきたいと思います。
それでは最初に幹事社から質問させていただきます。

2.新型コロナウイルス感染症対策(1)

冒頭の発言でも,コロナが全国的にまた拡大しているという発言もありました。そんな中でワクチンの確保の問題が言われています。このワクチン確保に関する知事の認識,そして,知事会などを通じて今後取り組んでいかれたいことはどんなことでしょうか。

 

(知事)
ワクチンの接種につきましては,いろいろと経緯もありましたが,まず高齢者へのワクチン接種ということについては,政府の方で7月末までに終えるようにということで,市町村の皆さんには大変ご協力をいただき,またそれぞれの郡市医師会等の皆さまにもご協力をいただいているところであります。
そういった中で,高齢者分については今のところ,1回目の接種を終えた方が全県で85%程度ということ,2回目を終えた方も7割を超えているということで,おおむね希望されている方への接種は終えられるのではないかというふうに思っております。
その後の64歳以下のところについても,随時移行してきているところでありますが,政府の方で一時,ワクチンの供給量が接種ペースに追いつかないということで,接種体制をしっかりと組んでいただいた市町村の皆さん方からは,ペースの変更なりいろんな計画あるいは予約の変更といったようなことで混乱をさせてしまっているところは,大変申し訳なく思っているところでございます。
なお,今のところ8月末までのワクチンの供給量ということで言いますと,県全体の対象者の約6割ぐらいというところにきております。今後,政府の方で10月・11月ぐらいまでに終えたいという中で,10月の初めまでに全体の8割の方が二回接種を終えられる分のワクチンの供給を確保するということを,今言っておりますので,そのワクチンが供給されると,今の接種ペース,大体県内全体で,1日で16,000人分ぐらいの接種スペースになっているというふうに聞いておりますが,そのペースでいきますと11月の初めぐらいには,8割ぐらいの県民の皆さま方へのワクチン接種ができるのではないかというふうに想定しているところであります。

(幹事社)
ありがとうございます。幹事社からもう1項目あるのですが,このワクチン関係で質問のある社がありましたらお願いします。
よろしいでしょうか。どうぞ。

(記者)
政府が,7月末までに高齢者の接種を終えるように,というところがありましたが,先ほどのお話をお聞きするに,知事としては県内での高齢者の接種に関して,希望する人は7月末でおおむね終えられるという認識でよろしかったかどうか,改めて伺えますでしょうか。

(知事)
今の段階で1回目を終えられた方が85%ぐらいで,2回目を終えられた方が70数%ということで,若干2回目の方が8月前半にずれ込む方がいらっしゃるかもしれませんが,おおむね,希望される方には7月末ぐらいまでには終えられるのではないかと思っております。

(記者)
もう1点は,この7月末までに至るにあたって,職域接種,県による大規模接種等もありましたが,今後も,モデルナのワクチンの関係も配分量が今後どうなるかというところはまだわからない部分もありますが,状況によっては県で改めて大規模接種というところも考え得るのでしょうか。

(知事)
職域接種については県内で30数カ所,県の方で承認しておりまして,残り国の承認を待っているところが18カ所ぐらいあります。それについては国の方で,8月前半ぐらいから接種できるようにワクチンの供給を始めるということですので,そこはそのペースでやっていただくということだと思っております。
県の方の大規模接種ということについても,加速化する観点から準備は当初していたのですが,現時点においては先ほど申し上げたような状況で,今市町村の方の接種のペースを見てみますと,大体1日に全体で16,000人ぐらいのペースになっておりまして,このペースでいきますと,ワクチンがきちんと供給されれば,11月の初めぐらいまでに市町村の現状の体制の中で接種ができるということですから,あえて市町村と県がワクチンの取り合いをして混乱させるというようなことは,今は考えておりません。

(記者)
それでは,ペースを考えていくと11月までに一般の接種が進むことが見込まれるので,あえてする必要性は今はないと考えておられるということですね。

(知事)
はい,そうです。

(幹事社)
そのほか,ワクチン関係ではありませんでしょうか。どうぞ。

(記者)
今のワクチン接種のことについてですが,1日16,000人くらいのペースで接種が進んでいるということです。市町村によってもバラつき等があると思いますが,その辺は問題なく,11月初めぐらいまでに全県的に打ち終わると考えておられるのか,お聞かせ願えますか。

(知事)
大体今のところ,各市町村とも大変ご協力いただいていて,そう大きく遅れるという感じにはなっていないと思っております。これまでも,県の方で最初の方に打手の派遣・確保といったことにも協力しておりますし,また状況を見ながら,また何か各市町村の方で進まないような課題があれば,また県としてもしっかり対応を考えていきたいと思います。

(幹事社)
そのほかワクチン関係,どうぞお願いします。

(記者)
先ほど知事もおっしゃったように,国は10月初めまでに8割分のワクチンを供給する,それを受けて11月初めまでには打ち終わるんじゃないかというご発言がありましたが,高齢者の接種率を見ても85%ということで,8割を超えてくるかもしれないという可能性はあると思いますが,その辺りはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
8割,もしその分がもし超えてくるということであれば,その後,またしばらく国の方から追加の供給なりが来たものを利用しながら接種を進めていくということで,国の方もそれまでに8割分は供給しますということで,それでおしまいということではないというふうに理解しておりますので,8割の方については11月の初めぐらいに,この供給量であれば接種が終えられると。それを超える分が来れば,またその後取り組みを進めていくということだと思っております。

(記者)
もう1点,ファイザー製の市町村に配分されるワクチンは,後半になれば,接種が進むほど市町村によってはやはりどうしても差が出てくると思います。県として,やはり市町村間の調整の役割が重くなってくるのかなと思いますが,その辺りの配分の考え方は,今後どのようにお考えになっていらっしゃいますか。

(知事)
国の方からの配分については,最後の,今の12クール分を見ますと143箱,これを基本枠という人口の割合等でいくと99箱,その後の調整枠というのが残り44箱ということになっておりまして,県の基本的な考え方としましては,今の残り不足量,どれだけの方に残り接種されるのを待っている方がいらっしゃるかということで比例按分するわけですが,それ以外に,接種のペースによって振り分ける部分というのも考えながらやっておりますが,今のところ,そう大きく凹凸があるという感じではなくて,いくつかの市町村において1箱プラスになったりマイナスになったりというようなくらいの感じで今調整しておりますけれども,その辺も,今後の接種のペースを見ながら,県全体としてワクチンが効率よく接種が進むように配分していきたいと思っております。

(幹事社)
ワクチン関係,他にはございませんか。
よろしいですか。

3.新たな総合体育館

では,幹事社からもう1つ,県の新たな総合体育館について基本構想検討委員会が,目安という形でありますが8千人規模,バスケットコート4面,サブアリーナ2面,武道場は剣道場・柔道場が2面ずつというような,ひとつの規模の目安,構成・機能の目安みたいなものを出してきています。もちろん,これからまた細かく協議していくわけですが,次のボールは県にいって,県側から整備候補地を示すというのを示すことになると。複数の候補地を示すというスケジュールというか予定は出されていますが,ただ,いろいろコロナ関係で視察も遅くなったりしています。今後のスケジュールは,いつ頃整備候補地を示すことになるのかなど,スケジュールについてはどうお考えでしょうか。

 

(知事)
体育館の,基本構想検討委員会の方でご議論いただいているのが,先日,和歌山の方に実際の施設を見に行かれてその場で検討委員会も開いていただいたわけですが,おっしゃるように,現場を見る予定であったのがコロナの関係で遅れたりというようなこともございますが,基本的なスケジュールとしては,今年度中に基本構想検討委員会での取りまとめをしていただくということには,今のところは変更はないというふうに考えております。
若干,当初の予定よりは第2回・第3回が少し前後するようなところはあるかもしれませんが,全体の最後のスケジュールについては,今のところは変更はないと思っております。
整備候補地について,いつになるのかというのは,次の委員会の日程がまだ決まってなかったと思いますが,当初の予定では夏頃ということでありましたので,この1・2カ月ぐらいではないかというふうに考えているところであります。

(幹事社)
ありがとうございます。
この総合体育館関係,特に質問のある社はございませんでしょうか。お願いします。

(記者)
総合体育館のバスケットコート4面,観客8千人というひとつの目安が出まして,まずこれについて知事の受け止め,お考えを聞かせてください。

(知事)
いろんな観点から,都市の規模あるいは競技団体の利用の状況・希望,そういったものを踏まえた上での数字というのが今のようなことになっているかと思いますが,それを軸に,もう少し多い方がいいのか少なくてもいいのかといったことをまたご議論いただいた上で,大体委員の間では今おっしゃったようなところでイメージをつかんでいらっしゃるというふうに思いますが,そういった中でさらに議論を積み重ねていただきたいと思っております。

(記者)
委員の中では,この間の検討委員会で,やはり1万人クラスのものを造った方がいいのではというような声が出ました。その中で調査をされたわけですが,それで8千人ということがその場で決まりまして,県としてこの8千人という方向性を委員の方に伝えられていたのか,その辺りは何かあるのでしょうか。

(知事)
何でしょうね,私,その辺りの細かいやり取りまでは承知しておりませんが,いろんな競技団体の方々からのご意見や調査等を踏まえて,委員の皆さんには叩き台としてお示ししているのではないかと思います。

(幹事社)
総合体育館関係ではございませんでしょうか。
幹事社からは以上です。
それでは,それ以外の県政一般での質問がある社がありましたらお願いします。はい,お願いします。

4.県職員等の会食

(記者)
先ほど,知事のお話の中でもありました,この1年間コロナ対策に力を入れてきた1年だったということがありました。全国的な感染再拡大が懸念される中,感染防止対策に力を入れなければいけないということもよく分かったのですが,そうした中,奄美大島の大島支庁長が,感染拡大地域から来た国交省の局長らと13人で,今週2日間にわたって会食をしていたということが分かりました。このことについて,まず知事の受け止めはいかがでしょうか。

(知事)
会食については,3月でしたか,県の職員が30数人で送別会等をしていたということを踏まえて,原則4人以下・2時間以内ということではっきりと数字を明確にした上で,その後も様々な部局の連絡会等において主旨を徹底するような取り組みをしてきているところでありますが,今回このようなことがあったということで,さらに指導を強めていく必要があるというふうに思っております。
なお,会食ということで,本人達の意識や状況をこれからまた確認しなければいけないと思いますが,まず国交省から来られた方の随行という形で,奄美の広域事務組合の皆さん達との視察の行程の中で,ああいう場所ですからなかなかお店を分けるということが難しい状況なりがあったのかもしれません。あるいは,私の聞いているところでは,席を1つ空けにして,正面・対面には座らない斜向かいというようなことをしたり,鶏飯の説明をするときはマスクを外したがそのほかは黙食に努めていたということも今のところは聞いておりますけれども,そういう中でもリスクというものがあるわけですから,そこは原則4人以下ということで,本人達も会食ということではない中での,ランチを,お昼ご飯をパッと食べるという意識だったのかもしれませんが,その辺の意識というものももう一度,先ほど申し上げたような原則ということをしっかりと認識を持っていただくように,改めて指導をしっかりとしていきたいと思います。
また,今回のように随行してというような中で,場所がなかなか選べないというような場合にも,行程をもう少し工夫するなどいろんな工夫の仕方でそういった事態を避けるような配慮とか,いろんなことを現場の方とも徹底していきたいと思います。

(記者)
そもそも,国交省の局長らが,今回この奄振の現地視察するために来られたということ,これは不要不急にはあたらないという考えでしょうか。

(知事)
国の方の様々なそういった活動というのは,この前の赤羽大臣等も国の方から災害視察ということで来ておられましたが,そういう業務というもので必要があって来られるということもあろうかと思います。ただ,そういう中でもオンライン等でできるようなことについてはオンラインにしたりという工夫も,できるところはしっかりとやっていきたいと思います。

(記者)
知事が,この原則の数字をしっかり打ち出して県の職員に訴えている中,なかなかまだ,それでもまだこれが徹底されない,これはどの辺りに原因があるとお考えですか。

(知事)
やはり,状況やいろんな空気というか,世の中の状況,感染が少し減ってきてしまったと,これが上がり始めるところの危機感というのを再度持っていただくというのは,なかなかそういうところを持続させるということが難しい面もあるのかもしれませんので,そこは,繰り返し繰り返し,また改めて各部局の連絡会等においても再度認識を持ってもらうように,あるいは県全体国全体の状況というものをしっかり理解してもらえるように,その背景から含めて皆さんに周知していく必要があるというふうに,改めて考えております。

(記者)
また今回,この会食が行われたのが世界自然遺産の登録の翌日ということで,私も地元を取材していると,やはり世界自然遺産登録をなかなか大々的にPRできない,やはりこのコロナが終息するまでは大人しめなPRにならざるを得ないよねということで,非常にもどかしさを感じている地元だと思うのです。そうした中,県の,大島群島のトップが行ったこのタイミングでの会食ということについてはいかがでしょうか。

(知事)
そうですね,タイミングという意味ではそういうこともありますし,また感染が拡大してきているような状況ということで,タイミング的にも非常によくないというふうには思います。

(幹事社)
関連は,特にないでしょうか。
関連質問がなければ,引き続き県政一般,質問のある社はお願いします。どうぞ。

5.新型コロナウイルス感染症対策(2)

(記者)
コロナの関係で伺います。福岡にまん延防止が再び適用される方向ですし,熊本では時短要請が始まりました。鹿児島県でも感染者が急増している状況ですが,県として,ステージ判断や飲食店への時短要請など,判断するタイミングが近づいているのかなと考えているのですが,その点はいかがでしょうか。

(知事)
東京の状況が非常に大変な状況になっていて,その後福岡も当初20・30人だったのが50・60人になり,100人を超え200人を超え400人というような形で非常に増えてきて,またお隣の熊本も40人から60人というような非常に大きな感染が拡大してきていて,鹿児島にも迫ってきているというような大変危機感を持ってこの1・2週間状況を見ております。
今,県の状況は,毎日20名程度の新規感染者数,人口10万人当たりにしますと今7人くらいということでございますが,一方で病床の占有率が21.7%ということで20%を超えているという状況で,今後の状況によっては,5月のゴールデンウィークの時には10人台から20・30人,一気に50・60人台というような,1回感染の火がつくと非常に急速に拡大するというのが,当時は変異株の影響もあったと思いますが,今回さらにデルタ株ということで,他の地域を見ていても感染拡大のペースが速い,そういうような状況というのも想定されますので,今,担当の部局においては,ステージ判断のタイミング,その後の対策といったことについて検討を始めているところであります。

(記者)
今後の話になって恐縮ですが,今後,改めて飲食店に時短要請を出される場合,県の認証を受けている店は時短要請から外すという考え方もあるようですが,その点はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
今,第三者認証制度ということで,6月28日から始めておりますが,この認証を受けたところについては,時短の要請をする場合には時短の対象から外す,あるいは時短をして協力金を受け取る,あるいはそのまま営業を続けるという選択制ということも含めて検討したいと思っております。

(幹事社)
今コロナ関係もありましたが,関連は特にございませんか。
なければ,それ以外の県政一般でも結構です。

6.馬毛島へのFCLP移転計画

(記者)
馬毛島への基地整備に関連してですが,アセスメントの知事意見をめぐって,県は7月に島に上陸して現地調査を行いました。一方で,地元の西之表市も国の方に,市史編纂や遺跡調査,体験活動に向けた島への立入を要望していますが,いまだに実現していない現状があります。この状況や国の対応についてどう思いますか。

(知事)
その辺のやりとりの詳細は私も承知しておりませんが,市史編纂,現地のいろんな文化財については,防衛省の方も確か協力をするというようなことをおっしゃっていたと思いますので,それらのタイミングなどいろんなことがあるのかもしれませんので,そういったことも含めて,できるような形になればいいなとは思います。

(記者)
できるような形にということで,地元の意向が叶うように県としても何か働きかけを行うような考えはありますか。

(知事)
そこは市と国との関係ではあると思いますが,まずは状況を確認してみたいと思います。

(記者)
状況の確認は県としてもされたいということで。

(知事)
はい,今おっしゃったような経緯というのが,どういうふうな形になっているのか。

(記者)
先日の意見交換では,そのような要望というのは直接的には受けてないのですか。

(知事)
特に出ていないです。

(記者)
分かりました。現状の確認をした上で,その要望が叶っていないという状況を把握された時には,何か対応されるおつもりはありますか。

(知事)
どういう理由で,何か引っかかることがあるのかないのか,その辺を聞いた上で考えたいと思います。

(幹事社)
馬毛島についてありましたが,馬毛島関連では,特にございませんでしょうか。どうぞ。

(記者)
馬毛島関連で,この計画に対して知事の賛否を示すタイミングを改めてお伺いしてよろしいでしょうか。

(知事)
今の,これまでも繰り返し申し上げておりますが,地元のご意見あるいは国の方の説明,そういったものをお聞きしながら県としての考え方を整理したいというふうに思っておりますが,まず地元の皆さんの関心として騒音の影響あるいは漁業などの生業への影響といったようなことに関心が非常に高いと思っておりますので,その辺の影響というものがこのアセスメントの手続き等を通じてある程度わかってきた段階で,住民の皆さんのお考え等をお聞きしながら,県としての考え方を整理していきたいと思っております。

(記者)
準備書ができて以降ということで,そこはお変わりはないということでしょうか。

(知事)
準備書の中身がどういうふうに,きちんとできてくればそれも判断材料かと思いますが,いずれにしてもそれ以降だというふうに思っております。

(記者)
それ以降どのタイミングでということは,現時点ではまだ決めてはいらっしゃらないでしょうか。

(知事)
そこは,準備書がどういうスケジュールで,どういうふうな形で示されるか等,いろんなことがまだ不確定なのではないかと思っておりますので,その後のスケジュールについても,まだはっきりとしたことは,現段階では申し上げられないかなと思います。

(幹事社)
馬毛島関係で関連,特に他はございませんでしょうか。どうぞ。

(記者)
今の質問に関連してですが,昨日アセスメントの知事意見を提出されて,しばらく県として公式な法律に基づく手続きなど,具体的な動きというのは,ボーリング調査も許可されましたし,いったん大きな動きはしばらくないのかなと思っています。今後,今質問があった県としての考え方をまとめていく上で,準備書で防衛省側が示してくること以外に,県として主体的な何か情報収集や調査,どういったことを考えていらっしゃいますか。

(知事)
県として何か調査をするというか,環境の関係の調査ということであれば,それは事業者である防衛省がされるということでありますので,県が何か代わりにやるとか,あるいは追加でやるということは今考えておりません。
ただ,昨日の意見書においても,いろいろと準備書において港湾施設の概要等について記載することというようなことを書いておりますので,準備書を作成する前にそういった施設の概要など,そういったものが防衛省の方で検討されるでしょうから,そういったものが明らかになった場合には積極的な情報提供,あるいは地元への説明,そういったことをしていただくように要請して,そういったやり取りを引き続きやっていくことになるのではないかと思っております。

(記者)
実際調査が始まるまでの書き直しや再提出は求めないというお考えを示されたと思うのですが,今後,昨日示された意見書の内容がどれだけ盛り込まれているか,実際どれくらいの調査をして防衛省が進めていくかというところについては,手続き上はオープンにされる手続きはもう準備書までないと思いますが,県として主体的に防衛省側と折衝したり問い合わせたりして確認していくという,そういうお考え・意向はありますか。

(知事)
意見書の各項目すべてについてどうなっているのかというようなやりとりということではないと思いますが,準備書のタイミングがどういうふうになっていくのか,防衛省がどういうスケジュールでこれを受け止めて検討していくのかというのが分かりませんが,そういう何か大きな流れの中で,防衛省の方での取り組みがあるということであれば,そういったことについては防衛省の方に対して説明を求めることも考えていきたいと思っております。

(記者)
ちなみに,防衛省に説明を求めるとすれば,それはどうなったタイミングというか,知事としてどういうふうに思ったり,どういう意識の状況になったタイミングというふうにお考えなのでしょうか。

(知事)
個別の中身で,特に訓練の内容あるいは港湾施設の概要といったようなところが,まだ必ずしも明らかになっていないというようなことを地元の方でも懸念されていますし,私どもの方からも,そういったことをしっかりと準備書の中には記載していくようにということを言っておりますので,その辺の大きな事項について,防衛省の方での検討が進み,まとまりそうな段階かな,というふうに思っております。

(記者)
分かりました。
それと,アセスメントの話とは別で,県としての意見をまとめられていく上で,地元の意見やそういったことを尊重されるとお話しされていたと思いますが,以前もお伺いしましたが,それまでに,例えば基本的に地元の意向や地元の雰囲気を感じるための手法というのは,基本的には自治体の首長さんへの意見交換を通してという認識でお変わりないのでしょうか。

(知事)
はい。自治体の首長の皆さんとは,引き続き意見交換をしながら,地元の状況等についてお話を聞かせていただきたいと思っております。

(記者)
県として直接,例えば住民にアンケートを取るとか,県として何か地元への聴き取りをするというのは,今のところ考えはないですか。

(知事)
今のところは,そういうことは考えておりません。

(記者)
仮の話になってしまいますが,仮にそういうことがあるとすれば,知事としては何かどういう状況になったらとか,どういうことがあったらそういう事をしなければいけないと思われることはありますか。

(知事)
今のところでは,ちょっとまだどういう状況であればというのも念頭にはないですね。

(幹事社)
馬毛島関連でございませんでしょうか。いかがですか。どうぞ。

(記者)
知事のマニフェストでは,馬毛島の関係では,調整を図るという文言で整理されていると思うのですが,改めて今後のことも踏まえて,調整を図るという役割,これはどういうことなのかというのをご説明いただきたいのですが,どうでしょうか。

(知事)
地元市町村と国との間にあって,国に対しては地元への説明なり,あるいは地元から聞いたことをお伝えし,対応をお願いするというようなこと。あるいは,防衛省の方の様々な計画や動き・内容,そういったことについては,地元の方にもお伝えしながら,全体としてコミュニケーションをしっかりとりながら検討を進めていくという,そういうことで書いております。

(記者)
その中で,県の考え方というのはいったいどういうものに,何と言いますか,お話を聞いているとパイプのような役割だったりというところは感じるのですが,県として利害調整というところの作業が発生する可能性もあると思いますが,そこについての考え方が示されるようなイメージなのでしょうか。考え方というものというのは。

(知事)
県として,この基地問題についてどういう考え方で対応するかということについて,県としての考え方を整理するということでこれまで申し上げているわけですが,そのための判断材料を集めたりというようなこともしっかり行っていくということかと思っております。

(幹事社)
馬毛島関連で,他はいかがでしょうか。よろしいですか。
ではそのほかの県政一般,なんでも結構ですがお願いします。

7.盛土に関する条例設置

(記者)
防災に関することでいくつか質問したいと思います。熱海市で起きた土石流災害を受けて,自治体によっては独自の条例を設けるための検討を始めているところもあるようですが,まずは知事のお考えを聞かせてもらえますか。

(知事)
防災の関係で,先般,熱海で大変な,大きな災害が起きまして,改めてその盛土の規制の重要性,そういった場所が危険箇所というものが他にもあるのではないかということで,国の方でも調査をしておりますし,本県においても,大規模な造成地や林地の開発地,砂防関係地域,そういったところでの危険箇所の調査を,今始めているところであります。
様々な法令によって,今までもある程度の許可があったりというようなことで,規制はなされている部分というのはあるというふうに聞いておりますが,自治体によっては,条例でさらにこれを規制するような取り組みというのをしている,あるいはこれから検討していこうというところがあるというふうに聞いております。
本県においては,今のところそういった独自の条例というものはないわけですが,現時点においては,今,先ほど申し上げたような,それぞれの法令に基づく許可や規制,そういったものやチェック,そういったことで十分対応可能なのかどうか,あるいは条例,他県がやっているような条例というのは,どういったことをさらに上乗せでやっているのか,というようなことをしっかり検討した上で,考えていきたいと思っております。
また,いろんな報道等によれば,条例のある所にはちゃんと対応するけれども,そうでない所に持って来るみたいな話もありますので,そういった観点からの対応が必要なのかどうか。ただ,もうこれは全国的な課題でありますから,知事会の方からも,そこは今バラバラに都道府県ごとにやっているのではなくて,しっかりとした法体系を改めて整備すべきではないかという意見も出しておりますので,その辺の動向も見ながら,全国的なそういう規制・取り組みというのが今後できるのか,あるいは,県独自でやる必要があるのか,その辺をしっかり見極めて対応していきたいと思っております。

(記者)
つまり,まとめると,必要性があるかどうかも含めて,検討するということですか。

(知事)
はい。

(記者)
分かりました。ご承知のとおり,全国で最も土砂災害が多い鹿児島ですので,全国一律の法規制とは別に独自の条例があった方が,より安心・安全を高まるのかなというふうに,私は思うのですが。

(知事)
そこは中身次第かと思っておりますので,そういう国の対策というのが今後さらにできるとして,シラス台地という土地柄,地形・地質そういったものを踏まえて,さらに上乗せで何か対応が必要なのかどうか,もしそういうのがあれば,そういったことも検討の対象にはなるかと思います。

8.7月上旬の豪雨災害

(記者)
防災関連で,先日,県北部の記録的な大雨によって,国が管理する鶴田ダムの緊急放流について,市町村によっては,町内放送で,緊急放流が行われたという放送をして住民に呼びかける,というような事態がありました。こうしたことが,どこに問題があったのか,そして県として,今後どういったことを国に求めていきたいとお考えなのか,聞かせてもらえますか。

(知事)
まだそこの詳しい状況を,私も正確には聞いておりませんが,現場,国土交通省の鶴田ダム管理事務所の現場と,実際に放流を決定する,意思決定をする地方整備局との間の,おそらくその連絡の時差といいますか,そういったようなことかなと思っておりますし,また,その発表の仕方が確か,9時半ぐらいから11時半に放流を検討というのが放流みたいな形で,その辺の連絡の仕方の齟齬というか,そういうことがあったのではないかと思っております。改めてそこは国・県・市町村,情報の連絡がきちんと正確に行われるような形でできるように,また今回の反省も踏まえて対応を考えていきたいと思います。

(幹事社)
防災関係がありましたが,関連は特にありませんでしょうか。
それでは,それ以外の一般,何でも結構ですが,いかがでしょうか。
なければ原発関係に入ってきますが,県政一般,よろしいですか。どうぞ。

9.鹿児島市との連携

(記者)
マニフェストには触れられていませんでしたが,市町村との連携というのも県政を進める上で大事だと思います。特に鹿児島市に関しては,サッカースタジアム・総合体育館,さらに市電の延伸などまちづくりに関しても非常に連携が大事だと思います。下鶴市長と,若い二人のトップに対する期待は大きかったのですが,この1年間,1年やってみて連携に関して,特に下鶴市長との連携に対して,どのように自己評価されているか,お伺いしたいのですが。

(知事)
鹿児島市との連携というのが従来から様々,一緒になって取り組んでいく課題がある中で,もっとうまくいかないのだろうかというような声は,実際にお聞きしているところでありまして,森市長との間でもそうでしたが,下鶴市長との間でも,月1回はお昼を一緒にして,様々な意見交換をする,あるいは市の方から県に対して,大変細かいことも含めて,いろんな要望等もお伺いし,それぞれ担当部局の方で検討していただくというようなこともしたりということで,様々いろんなことを意見交換等をしているということであります。県・市の意見交換会というのは,まだ1回しかやっていませんが,年に1回か2回ということでやっておりますが,できるだけそういった場でも,県と市の間で一緒になって取り組んでいけるようなことを一緒に考えていきましょうというようなことで,いろんな場でも,その他にも非公式の場でも会う機会というのもありますので,その辺はざっくばらんに意見交換をしながら,一緒になって進めていきたいと思っております。
サッカースタジアムの話や総合体育館の話,いろんなそういうことも含めて,市の方でもまだ,なかなか検討が進んでいないので,そこまで突っ込んだ話にはなっておりませんが,今後まちづくりなど,密接に連携すべきことについては連携を図っていきたいと思っております。
また,市の再開発で言えば,今般開業しましたLi-Ka1920や,あるいは今進んでおりますタカプラの再開発,そういったところでも県・市一緒になって今取り組みを進めているということで考えております。

(記者)
市長とは,月1回昼食ということですが,大体それ以外,月にはどれくらい連絡を取り合っているのでしょうか。

(知事)
その月にもよりますが,最低は1回ですが,そのほかにも2・3回とか,一緒に飲みに行くというのが今なかなかできにくい状況ではありますが,そういった状況を見ながら,さらに連携を深めていきたいと思っております。

(記者)
そうすると,期待されている連携というのは,知事・市長新しくなってよくなっているというご認識でしょうか。

(知事)
ちゃんと何でも話ができるという意味での信頼関係はできているのではないかと,私は思っております。

(幹事社)
その他,県政一般で質問のある社はございませんでしょうか。どうぞ。

10.災害時行方不明者等の氏名公表

(記者)
すみません前後しますが,熱海の災害の時に,安否不明者の情報が錯綜する中,名前を公表することによってよかった面もあると思いますが,いざ災害が起きてから考えるのでなく,今,現在で県の考えを教えてもらってよろしいでしょうか。

(知事)
あらゆる場合,いろんな場合が想定されると思いますが,全ての場合において公表するあるいはしない,というふうに決めているわけではなくて,個別事案によって判断したいと思っております。
個人の名前を発表するということに伴う,個人情報を公表することによる不利益ということもありますので,住民基本台帳においてそういったものを出してほしくないというような方なのかどうかということを確認をしたり,あるいは家族の同意といったようなことも踏まえた上で,個別に判断をしていきたいというふうに思っております。

(記者)
では,現在では,災害が発生してからその場で,その後対応するということでよろしいわけですね。
事前に,こういうケースであれば発表しましょうというのを決めているわけではないと。

(知事)
そうですね,はい。個別の判断ということで,今申し上げたような,基本的には今申し上げたようなことで,個人情報を公表することによってその方の不利益があるのかないのかというようなことや,家族のお考えというのもありますし,それと一方で,公表することで災害の救助活動の範囲というものがある程度絞られたりすることで,迅速な対応ができるということの比較考量ということになると思うのですが,そういった個別のこと,事情,どういった方が不明かというようなことも踏まえて判断していきたいと思っております。

(幹事社)
県政一般,その他いかがでしょうか。どうぞ。

11.衆議院議員選挙

(記者)
衆議院選挙について,前の知事が鹿児島2区から出馬されますが,何か所感はありますか。

(知事)
いや,特段,私が良い・悪いということはございませんので,それはいろんな経緯があるのでしょうが,それぞれの選挙民の方がご判断いただければと思います。

(幹事社)
その他県政一般,いかがでしょうか。
よろしいですか。
それでは,県政一般に関しての質問は終了したいと思います。
続きまして,川内原発関連についての質問のある社はお願いします。どうぞ。

12.原子力安全・避難計画等防災専門委員会

(記者)
マニフェストの振り返りを拝見して,原子力安全・避難計画等防災専門委員会の委員の見直しのこと,従来からの質問をさせていただきますが,見直しに向けた検討に着手という表現がありますが,ここについての説明をお願いしたいのですが,どういう状況なのでしょうか。

(知事)
九州電力の方で,20年延長に向けた特別点検の可否を検討するというような動きの発言もございましたし,その九電の方の動きに合わせて,しっかりと県の方で,その委員会の方で検討するということでございますので,そのタイミングに合うようにしっかりと,どのような方がいらっしゃるのか,専門分野がどうなのかというようなことで,たいら議員からも候補者リストもいただいておりますので,そういった方も含めてどういう方がいらっしゃるのかというような検討を今しております。

(記者)
具体的に言うと,どういう方がいらっしゃるのかというところを,今精査しているような状況ということで理解してよろしいんでしょうか。

(知事)
そうですね,原子力政策に批判的な方で,どういう分野の方が,どういった方がいらっしゃるのかというようなリストアップ作業等を含めて検討しているところです。

(幹事社)
その他原発関係,よろしいですか。はい,お願いします。

(記者)
今のに関連してですが,今,メンバーのリストアップ作業を進めているということでしたが,そのリストアップ作業はいつ頃までに終えたいという知事のご意向はありますでしょうか。

(知事)
九電の方の動きがよく分かりませんが,ですからその動きに間に合うようにということで,できるだけ早くすることに越したことはないと思っておりますので,急いでやりたいとは思っております。

(記者)
原子力政策に批判的な方といっても,様々な方が,お立場や,避難が専門の方,工学が専門の方と,いろいろいらっしゃると思います。知事としてはどういう方に入っていただきたいと,現段階での意向・見通しはありますでしょうか。

(知事)
どういう方というのが,一概にこういう方というのがあるわけではありませんが,今,原子力政策にどういったことで批判的なのかということで,これまでの様々な委員会や審議会,あるいは各県の原子力関係の委員会におけるご発言,あるいは出版物等,そういういろんなことを見ながら検討しているということです。

(記者)
現時点ではお1人追加するというご意向なのか,複数人追加するということもあり得るのか,そこらはいかがでしょうか。

(知事)
複数人があり得ると思っています。

(幹事社)
その他原発関係,いかがでしょうか。
関連で幹事社からです。
今の委員が,確か来年の12月までが任期だったと思いますが,それより以前に追加なのか,あるいは入替なのか分かりませんが,今1人あるいは複数も考えられるというお話でしたが,1人入れるというのは,確かに公約,マニフェストを果たすことになるのかもしれませんが,1人入れただけでその委員会の結論が変わるとも思えないのですが,その辺はどうお考えでしょうか。

(知事)
おっしゃるように,いろんなバランスというもの,あるいは専門分野も含めてどういう体制で検討するのがいいのかということを検討していきたいと思っております。

(幹事社)
分かりました。ありがとうございます。
原発関係,他にありませんでしょうか。
よろしいですか。
では,質問はないようですので,これでよろしいでしょうか。
これで終わります。

(広報課長)
これをもちまして,知事の定例記者会見を終了させていただきます。

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