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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事記者会見 > 令和3年度 > 令和4年1月4日年頭知事記者会見

更新日:2022年1月4日

ここから本文です。

令和4年1月4日年頭知事記者会見

時:令和4年1月4日(火曜日)午前11時00分~午後12時01分

場所:6階大会議室(県庁6階)

動画版を見る(外部サイトへリンク)

「ムーブかごしま」からご覧いただけます。

※この会見録は発言をそのままではなく,文章とする際読みやすいように整理したものです。

【質問事項】

1.昨年の振り返り,今年の展望
2.新型コロナウイルス感染症対策(1)
3.「稼ぐ力」の向上に向けた取組
4.新型コロナウイルス感染症対策(2)
5.馬毛島へのFCLP移転計画(1)
6.新型コロナウイルス感染症対策(3)
7.新たな総合体育館(1)
8.新型コロナウイルス感染症対策(4)
9.新たな総合体育館(2)
10.馬毛島へのFCLP移転計画(2)
11.南西諸島への米軍臨時拠点
12.馬毛島へのFCLP移転計画(3)
13.新たな総合体育館(3)
14.県観光プロデューサーの活用等
15.原子力安全・避難計画等防災専門委員会

(広報課長)
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ただ今より,年頭知事記者会見を始めさせていただきます。
会見の円滑な進行のために,数字の確認や詳細事項のご質問については,追って担当課にご確認をいただきますようお願いいたします。
それでは幹事社の方から,進行をよろしくお願いいたします。

(幹事社)
本日もよろしくお願いいたします。
まず,始めるにあたってのお願いです。発言される方は挙手をしていただいたうえで,スタンドマイクを使って社名とお名前をおっしゃっていただくようお願いします。
また携帯電話はマナーモードの設定をよろしくお願いします。
本日は発表事項はないということですので,早速県政一般についての質問に移ります。まず最初に川内原子力発電所関連以外の質問とし,その後に川内原発関連の質問とさせていただきたいと思います。
それでは最初に幹事社から質問させていただきます。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

(知事)
おめでとうございます。
よろしくお願いいたします。

【質問事項】

1.昨年の振り返り,今年の展望

(幹事社)
まず,昨年の振り返り,そして今後の展望,今年の展望・抱負についてお答えいただけますでしょうか。

(知事)
改めまして明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年の振り返りということで申し上げますと,ちょうど昨年の今頃,新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあったということ,その後も何度か波が来たという状況であったかと思います。そういう意味では,夏に非常に大きな波が来て新型コロナウイルス対策というのが大変な年だったというふうに思っております。
その他にも,鳥インフルエンザが11月の13日・15日に出水市で確認されたり,サツマイモの基腐病の問題が拡がったりということもありましたし,奄美に軽石が漂着したり,十島村での地震,また夏における豪雨災害といったような状況で,大変な年だったと思っております。
一方で,7月26日に,奄美大島・徳之島が世界自然遺産に登録されたり,また霧島神宮が国宝にということで答申があったりというような,明るいニュースもあった年だったと思っております。
今後でございますが,現在,新型コロナウイルスの状況は本県においては比較的落ち着いてはおりますが,大都市圏においては徐々に感染が拡大してきているという状況で,またオミクロン株の市中感染も確認される場所が相次いでいるというような状況で,第6波が懸念されているという状況でございますので,当面はこの新型コロナウイルスの感染拡大・第6波,これをしっかりと克服していくということが引き続き今年も大きな課題になると思っております。
それと今後のこととして,ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた稼ぐ力の向上ということに向けて,デジタル化の推進,カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みをさらに積極的に進めていく必要があると思っております。
今年の大きな目標の一つとしては,10月に第12回全国和牛能力共進会がございます。私も毎日カウントダウンボードを下で見ますが,今日は275日となっておりますので,また今年10月に「和牛日本一」と,これをしっかりと達成していきたいと思っております。
また,来年国体が開催されますので,そのための準備もしっかりと行っていくということで,引き続き鹿児島県政の発展に取り組んでまいりたいと考えております。

2.新型コロナウイルス感染症対策(1)

(幹事社)
ありがとうございます。今年はコロナ禍3年目を迎えることになるかと思いますが,具体的に,県としてどのようなコロナ対策を講じていきたいでしょうか。

(知事)
コロナ対策としては,まず検査体制,これは引き続きしっかりと維持して,積極的な疫学調査で感染者を早めに見つけていくということ,そして適切に入院・入所させていくということが非常に重要なことだと思っておりますので,医療体制の確保,病床の確保それと宿泊療養施設の確保と入所手続き,昨年はここのところが少し滞って自宅待機が多数発生したという反省を踏まえて,今年はそこの業務の円滑化を図りながら入院・入所がしっかりとできるようにしていくということを考えているところであります。
また,ワクチンについても今第3回目の接種を進めておりますが,これもワクチン量をしっかり確保していただいて,市町村と連携しながら進めていくということが大事だろうと思っております。
加えて,飲食店や宿泊施設における感染防止対策の第三者認証を進めておりますので,感染防止対策を県民の皆さんと一緒にしっかりと講じながら,経済と安心・安全の両立ということを目指していきたいと思っております。

3.「稼ぐ力」の向上に向けた取組

(幹事社)
冒頭のお話の中で稼ぐ力の向上についてもお話があったかと思いますが,今年,ご自身のマニュフェストの中で特に前に進めていきたいと思われる項目はございますでしょうか。

(知事)
今,各部署で稼ぐ力の向上に向けて検討していただいておりますが,鹿児島の基幹産業であります農林水産業・観光関連産業,それぞれにおいて付加価値の向上あるいは輸出販路拡大といったようなことを取り組みを進めていただきたいと思っております。
観光については,インバウンドがコロナの関係で,取り組みとしてはまだなかなか難しいところがあるかと思いますが,このコロナ禍においてまた新たなマイクロツーリズムというような動きもありますので,奄美の世界自然遺産登録も踏まえてそういったものをしっかりと進めていきたいと思っております。
あとは,企業における稼ぐ力という意味では,今年度中に18階のコワーキングスペースが整備されますので,そこでの新たな課題への挑戦ということが成果が出るように期待したいと思っております。

(幹事社)
ありがとうございます。

4.新型コロナウイルス感染症対策(2)

(幹事社)
今年もよろしくお願いいたします。
弊社からは2点お聞きします。先ほどオミクロン株という発言がありましたが,県内ではまだ症例の報告はありませんが,九州でも佐賀・福岡などでも感染が報告されていて,今後県内でも新幹線を含めた警戒が必要になってくるかと思います。
知事は,このコロナ対策に関しては,第三者認証やワクチン接種などの状況を含めて,できるだけ飲食店への時短措置を求めない方向で対応して検討したいということもおっしゃっていますが,この考え方に変わりはないのかということ。あるいはオミクロン株というのを考えた時に,より強いより踏み込んだ措置が必要になってくる可能性があるのか,ということに関してお聞かせください。

(知事)
新型コロナ対策としては,これまで警戒指標を設けて,また国の方の制度の枠組みの中でワクチン・検査パッケージがございます。レベルの1・2・3・4と,0を含めて5段階にしておりまして,レベル3のまん延防止等重点措置が講じられるような状況になれば,第三者認証店以外については営業時間短縮を要請したいと。さらにそれが感染拡大すると酒類の提供の自粛といったようなことも要請するというようなことに,仕組みとしてはなっております。第三者認証店については営業時間短縮を求めないという制度設計になっているわけですが,これはワクチンの効果ということを前提にした仕組みだと思っております。
現在,オミクロン株の感染者で,ワクチン2回接種受けた方でブレイクスルー感染というようなことも現実に起きてきておりますので,3回目接種の推進の状況やオミクロン株のそういった感染拡大の状況,そういったことを踏まえて今後これを修正する必要があるかということも含めて,検討していく必要が出てくるのではないかと思っております。

5.馬毛島へのFCLP移転計画(1)

(幹事社)
2点目に,馬毛島の関係で伺いたいのですが,確認です。県としての意思表明は,環境アセスメントの準備書以降になるという方針に変わりはないのかということと,防衛省がアセス中にプラント工事の入札公告を行うなど,最近でも,地元の理解を得ながらというのとは違うのかなというような姿勢も見られるところですが,改めて防衛省のこれまでの計画の進め方に対して,知事としてのご意見や今後の進め方に対するご要望などがあれば,年頭の会見ということもありますので,改めてお願いします。

(知事)
馬毛島については,やはり地元の皆さんの関心が騒音などの環境への影響あるいは漁業への影響といったようなことがございますので,そういった観点でまずは環境影響評価の手続きをしっかりとやっていただきたいということであります。それによって,県としても考え方を整理していきたいということでございますので,そういった環境への影響等がしっかりと判断材料として示されるのが環境影響評価準備書の内容が出てくる,その時以降だと思っておりますので,先ほどおっしゃった,県としての考え方についてのいつかということについては,それ以降だと考えております。
また,国の方のプラント公告の話がございましたが,今申し上げたように,やはり環境影響評価手続等による環境への影響がどうなるのかという住民の皆さんの関心事項についての判断材料,これがしっかりとまず示していただけるということが必要だと思っておりますので,その点において昨年11月16日に防衛大臣の方にも,県としては了承しかねるということを申し上げたということについては,変わりはないと考えております。

(幹事社)
ありがとうございます。

(幹事社)
それでは,各社から質問をお願いします。

6.新型コロナウイルス感染症対策(3)

(記者)
今年もよろしくお願いします。
コロナの関係で2点お伺いします。
まず1点目は,今お隣の沖縄県では昨日130人の感染が確認されるなど,感染が拡がっていますが。オミクロン株の市中感染とみられるということで,まず沖縄県でオミクロン株が拡がっているということへの受け止めと,県民への呼びかけをお伺いします。
2点目は,「今こそ鹿児島の旅」のキャンペーンに沖縄県や熊本県などが加わっていますが,そういった感染状況を見て随時対象は変えるということですが,沖縄県などについて知事のお考えをお願いします。

(知事)
まず,オミクロン株が発生し,また沖縄県で130人くらいの新規感染者が出ているという状況で,これは急激な感染拡大が起きているということかと思っておりますので,海を隔てているとはいえ沖縄県は隣県ですので,そういった意味で県民の皆さんには,沖縄県だけではありませんが,そういう感染が拡大している状況ということは十分認識をされた上で,その地域に行かれる方は慎重に検討していただきたいと思いますし,行かれる場合には体調管理をしっかりとして,帰って来られる時に空港等のPCR検査など,体調管理・健康管理をしっかりしていただきたいと思います。やはりオミクロン株でも,感染力が強いと言われていますが,手洗い・うがい・手指消毒そして換気の徹底といったような基本的な感染防止対策,これをしっかり心掛けていただきたいと思っております。
また「今こそ鹿児島の旅」については,隣県との間でお互いに割引をしておりますが,これも感染レベルの状況によっては,一部取り止めるというようなことも今後検討するという状況は出てくる可能性はあると思っております。

(記者)
今の時点では,特段不要不急の往来の自粛を求めるというようなお考えは,県としてはないと。

(知事)
基本的には,現時点で不要不急の往来自粛を県として要請するということではないと思っております。

(幹事社)
他にございますでしょうか。

7.新たな総合体育館(1)

(記者)
南日本新聞の浦牛原です。
体育館について2・3聞かせてください。基本構想ですが,本年度中3月に策定予定ですが,それについて日程的な変更点はないですか。

(知事)
今のところ,特段変更ということは具体的に検討している状況ではないと思っています。

(記者)
今,検討委員会が,本港区エリアで一体的な整備という考えを示していますが,県として基本構想に盛り込む整備地は,ドルフィンポートもしくは住吉町の1カ所ということになるのでしょうか。

(知事)
それはなんでしょう,その1カ所というのは。具体的な体育館が建つ場所というのが一体的に整備する時にどちらかと。

(記者)
はい,そうです。

(知事)
多分,体育館というのは建物は1つでしょうから,どちらかに1カ所に建てるということではないかなと思いますね。一部建物を,サブアリーナとメインアリーナに分けるというのは,あまり効率的ではないのではないかとは思いますけれども。今そこらのレイアウトの検討をしているところだと思います。

(記者)
ということは,基本構想にはどちらか1カ所になると思いますが,検討委員会で1カ所に絞り込めない場合,その場合は県として判断するということになるのでしょうか。

(知事)
検討委員会がどういう結論を出されるか,まだよく分かりませんが,いずれにしても,どういうふうに体育館を整備するかということを,最後に県が決める必要があると思います。

(記者)
ということは,今のまま仮に,本港区エリア一体化というところまでしか結論が出なかった場合,県として3月までにどちらかに造るということを決めるということでしょうか。

(知事)
基本構想検討委員会の結論をいただくのが今年度中ということになっていたのではないかと思いますので,その後,県としていつまでにということについて,どうなるのかあれですが,まずはその検討委員会の議論というのが,どこまで,どういうふうにするかというレイアウトについてのご議論をいただいて,その様子を見ながらではないかと思いますけれど。

(記者)
検討委員会からの結論は1月下旬だったと思います。そして3月に基本構想の策定だったと思うのですが。

(知事)
あぁ,はいはい。

(記者)
その策定には,日程は変更なく,1カ所明記で間違いないですよね。

(知事)
そういうことになると思います,今のスケジュールでは。

(記者)
ということは,検討委員会の結論が出なかった場合についても3月までには何らかの結論を県として出す,ということで間違いなかったでしょうか。

(知事)
あまり過程がどうなるか分かりませんが,レイアウトを一応お示しして,それについて基本構想検討委員会の方でご議論いただいて,そのレイアウトについてもそこで結論が出るのか出ないのか,おそらく出していただけるのではないかと思っております。それを踏まえた形で県としても判断する,ということになるのではないかと思いますが。

(記者)
そのレイアウトというのは,具体的に。

(知事)
具体的には,その土地がありますから,その土地にどういう形でどこに何を整備するか,というのがレイアウトだと思っています。

(記者)
ではそこまでは基本として示すという。

(知事)
次回,確か検討委員会の場でそれを示した上でご議論いただくということになっていると思っています。

(記者)
最後に,これは県と市の意見交換会の後,私が知事に質問したのですが,鹿児島市と街づくりについて話し合う協議会・検討会などを作る考えはないというのは変更はないでしょうか。

(知事)
街づくりということで全般のものはないですが,今回,体育館のこと等についての,ドルフィンポートを含めた部分の体育館の整備についての意見交換というのは,連絡会のようなものを作ろうと今準備していると聞いています。

(記者)
その連絡会はいつぐらいに。

(知事)
日は,私もまだ承知していませんが,今回の基本構想検討委員会でのレイアウトを提示するその前,ということかと思っています。

(記者)
ということは,もう今月中だと。

(知事)
第1回はですね。今月中というか,そうですね,今月にはあるのではないでしょうか。

(記者)
それは,メンバーはどのようなメンバーで考えているか,まだそれは。

(知事)
メンバーは課長クラスだと思っています。

(記者)
県と市の。

(知事)
県と市の,はい。

(記者)
連絡会を作るということですね。

(知事)
はい。

(記者)
その連絡会の位置付けについて,知事。

(知事)
連絡会というのは,行政内部の意見交換といいますか実務的な打ち合わせ,そういうものだと認識しております。

(幹事社)
他に質問はございますでしょうか。

(記者)
本年もよろしくお願いします。
関連で体育館のことですが,本港区エリアで2カ所を一体的に整備するという案については,塩田知事はどう評価されているかをお尋ねしたいのですが。議会では,検討が進んで絞り込まれてきたこと自体については,よしとされていたと思いますが,議会の委員会で,今回の案について知事はどう思っているか,いいと思っているのかということを議員が聞いて,それで事務局がいいと思っていますと言ったところ,本会議でそういう話がなかったけど,本当にそうですかというようなやり取りがあったので,確認したいと思いました。

(知事)
今回,体育館をどうするかということで,これまで約10年かけて,二転三転しておりまして,そういった中で一定の方向性を出していただいて,本港区エリアに整備するという場所を示していただいたということについては,私としても大きな前進だと思っているところであります。そういう意味では,いいと思っているのかと言われれば,そういう形で今後進めていければと思っております。

(記者)
委員からも,場所が良すぎて何に使ってもいいので,体育館にしていいのか,他の街づくりのプランなどもあるので,そこですんなり決めていいのかというような意見もありますが,そこは知事はどうお考えですか。

(知事)
本港区エリアについては,グランドデザインが示されていて,その中であの地域においての街づくりとして備えるべき機能として,いろんな宿泊機能や飲食機能・交流機能というようなものが提示されていたかと思います。
その中でこれまで,私が就任する前に宿泊機能とそれに付随する物販・飲食というようなものを整備するというような,民間活力を使った形での公募が準備されていたというふうに承知しておりますが,そういう中で,コロナの影響で,宿泊等についても,民間としての整備はなかなか難しいのではないかというような議論の中で,今,公募が延期と言いますか,なされないままになっているということでありますので,そういったことで今後その整備をどうしていくかということは,ひとつの大きな検討課題だと思っております。
一方で,体育館についてはいくつか場所の提示もありましたが,その以前に,場所ありきではない,どういう体育館を造るべきかという議論をしていただいたということであります。これまでの体育館という運動・スポーツだけではない,地域への経済の波及効果のあるあるいは公共施設として収入が得られるようなという観点で多目的な,イベント・コンサートなどいろんなものに使える多目的な機能というものを有するものとして整備すべきではないかというのを前提に,どこの場所がいいかということをいろいろ議論していただいた,というふうに思っております。
そういう中で,こういうスポーツの振興拠点というだけではなくて多目的な交流の拠点としての機能も持つ総合体育館というものを本港区エリアに整備すべきということは,先ほど申し上げた最初の交流機能などを含めたグランドデザインの考え方にも沿っているものであると思いますし,体育館としての機能というものを考えた時に,そこの場所に整備するということは,今後の街づくりの観点からも整合性はとれるのではないかと考えております。

(記者)
次回の委員会で,その2カ所の役割分担や割合などを詰められていくと思いますが,本港区エリアで造るという答申というか案の提出になると思いますが,知事としては,本港区エリアで体育館を造るということはOKで,それで進めるというお考えであるということでいいでしょうか。

(知事)
そうですね,今の基本構想検討委員会の方向に沿った形で進めていくということでいいのではないかと思っております。

(記者)
明けましておめでとうございます。
先ほどお話がありました鹿児島市との連絡会ですが,次回,具体的にどんな議論をしていくか,第1回でしていくかをお示しください。

(知事)
私もまだ細かい議題・内容等について聞いているわけではありませんが,現在の体育館の基本構想検討委員会における議論と次回に示す事務局の案といいますか,そういったことについての意見交換をするということになるのではないかと思ております。

(記者)
となると,次回示すレイアウト案の中には,意見交換の鹿児島市側の考えというものも反映させるお考えでしょうか。

(知事)
反映させるのかどうか,そこらは議論の推移によると思いますが。

(幹事社)
他にいかがでしょうか。

8.新型コロナウイルス感染症対策(4)

(記者)
コロナと体育館の連絡会について1問ずつお伺いします。
オミクロン株が県内で確認された場合の対応についてお伺いしたいのですが,同じ九州ですと福岡では初確認後に検査体制の充実など対策をとっていますが,現時点で考えている初確認後の対策の強化などありましたらお聞かせください。

(知事)
オミクロン株が確認された場合,やはり検査をしっかりとしていくということが大事だと思っております。国の方で,レベル2になれば国の方に要請して無料のPCR検査ということができますが,レベル1においても今おっしゃったようなオミクロン株が確認されたというような場合で,不安な状況と言いますか,そういった場合にはPCR検査の実施ができると聞いておりますので,国との調整を図って無料でのPCR検査ができるようにしたいと思っております。
また,先ほども申し上げましたが県民の皆さんには,オミクロン株を含めて感染が拡大している地域に行かれる場合には,十分慎重に検討した上で感染防止対策をしっかりととる,あるいは健康管理をしていただくということをお願いしたいと思っております。

(記者)
年末前くらいから,ワクチンの接種を体調の関係などで受けていない人を対象にした無料のPCR検査をすでに始められていると思いますが,それをオミクロン株が初確認された場合は,知事が国の方に要請して,感染への不安がある方の希望者全員に対象が拡大されるというイメージですか。

(知事)
そうですね,ワクチン・検査パッケージとは別に,ワクチンを接種されている方であってもPCR検査を希望される方,感染拡大地域に行って帰ってこられて不安だというような方には,検査を受けていただくというようなことを考えております。

9.新たな総合体育館(2)

(記者)
あと体育館の連絡会についてお伺いしますが,これまでは設置していなかったものなのかというところと,今回設置するに至った背景と狙いがあればお聞かせください。

(知事)
今まであったかと言われれば,そういう形としてはなかったと思いますが,これまでも担当部署どうしでの意見交換といいますか情報共有といったことはやってはきておりましたけれども,連絡会のような形で設置して課長クラスでより緊密に連携していこうということであります。

(記者)
設置することでもっと密にということですか。

(知事)
そうですね。そういう形を作ることで,あるいは定例的に開催するということで,より緊密な連携を図っていこうということになると思います。

10.馬毛島へのFCLP移転計画(2)

(記者)
馬毛島の関係で伺いたいのですが,知事は以前から準備書以降の段階で立場を示すというお話ですが,西之表市の八板市長が,これまでいろんな計画を一方的に押し進めてくる防衛省に対して,一度立ち止まって考えてほしいといったことを会見で折りに触れておっしゃっています。知事としては,防衛省が地元の理解がまだ得られているか得られていないか分からない状態で計画を次々に出してくることに対して,待ったをかけるような政治判断あるいは何かの声明を出す,といったことは今のところ考えていらっしゃらないですか。

(知事)
防衛省の進めていることでいろんなものがありますが,環境影響評価等の手続きについては,住民の皆さんが関心の高い環境への影響についてどうなのかと,あるいは漁業などの生業への影響がどうなのかというようなことがありますので,そういったことについては進める,一歩止まるというよりはしっかりとそこはやっていただきたい,ということを申し上げているところです。
一方で,プラント公告であったり,今回3千億円を超えるような基地整備に関連するような予算といったものについては,まずはその判断材料を示すべきだと思っておりますので,それについては,県として了承しかねるということをこれまでも申し上げてきているというところであります。
またこれを改めてまた,ということは今のところは特段考えているわけではありませんが,これまでもそういった連絡が来るたびに県の立場は防衛省の方には説明しているところです。

(記者)
アセスメントやボーリングなど判断材料になり得るものに対しては,材料になるということで進めていってほしいということだと思いますが,今後また,例えば先日予算案が出た入札公告などの事業がどんどん実際に執行されていくという状況が生まれていく中で,それが知事の中で判断材料になり得るものではないと判断した場合は,また折に触れてそういった対応をされていくということなのでしょうか。

(知事)
そうですね,引き続き県としての考えということは申し上げていきたいと思っております。

(記者)
あともう1点,今後の県としての関わり方についてですが,これまでも地元の意見を尊重するというお話を繰り返しされていると思います。県としてはこの問題に対して,県としての意見を出されるまでの間については,地元の市町村とどういった関係性を作って,立場としては,何というのでしょう,これまで県としては行政手続を淡々と対応されているような印象を私は受けているのですが,政治判断的なところで西之表市はじめ地元の町とどう関わっていくかというところと,防衛省とどう向き合っていくかというあたりは,どういうスタンスで今後向き合っていこうと考えていらっしゃいますか。

(知事)
これまでも,国に対しては地元の理解というのをしっかり得られるようにということで,地元の皆さんの関心のあることについて説明をしっかりとしていただきたいということを要望し,また地元の方にも国からの説明・情報については共有して,一緒に進めてきていると思っておりますので,引き続き地元の首長の皆さんを通じながら,地元のご意見というものをしっかり踏まえて,国に対しては県としても必要なことは申し上げていこうと思っております。

(記者)
関係性としては,県としてはあまり積極的に口をはさむべきではないという感じなのですか。それともどちらかというと,地元の市が求めていることであればどんどん防衛省とも県を通してわたりあっていくという感じなのでしょうか。

(知事)
これまでも,地元の皆さんの関心事項があれば,それについてはアセスへの意見等も含めて国の方には伝えてきていると思っております。

(幹事社)
他にいかがでしょうか。

11.南西諸島への米軍臨時拠点

(記者)
県政とはあれかもしれません。去年の年末に,台湾の有事の時に,米軍が日米共同で南西諸島に攻撃拠点を置く,という計画が報道で明らかになりました。この点についてのご理解というか,お考えはいかがでしょうか。

(知事)
新聞情報しかないのですが,拠点というのがどういったものなのか,どういった場合にどういう形で設けるのか,というようなことが全く分からない状況でありますので,非常に当惑しているというところであります。
あの記事の最後に,住民の避難については自治体の方でというようなことがありましたので,県としては,そういった事態が起きるのか起きないのかさっぱり分かりませんが,できるだけそういうことがないように外交的努力でしっかり対応していただきたい,というのがまずありますが,万が一そういうことになった場合に,やはり自治体としてどういうことができるのか,住民の避難についての国民保護法に基づく体制等について,しっかりとまた確認していきたいと思っております。

(記者)
改めて,住民の避難計画に対して市町村に何か指示等のお考えはおありでしょうか。

(知事)
今のところ指示ということは,そういう事態になれば当然ありますけれど,県として移動手段・経路をどうするのか,ということについては確認する必要があると思っております。

(幹事社)
他にいかがでしょうか。

12.馬毛島へのFCLP移転計画(3)

(記者)
馬毛島の関係で,3千億円の予算が付いたことについても了承しかねると思っていらっしゃるのでしょうか。

(知事)
予算ですから,国会の方でご議論いただくべきことだと思いますが,その予算の中身等は滑走路の整備みたいな話が入っていたのではないかと思いますので,それを執行するという,プラントみたいな公告をしたりということについては,やはり了承しかねるということで立場は同じだと思います。

(記者)
立場は同じというのは。

(知事)
了承しかねるという考え方で同じ,変わらないということです。

(幹事社)
他に質問は,いかがでしょうか。

(記者)
明けましておめでとうございます。
馬毛島の関連です。先ほど来,プラント公告や予算に3千億円超の整備費を計上したことについて了承しかねるということですが,了承しかねると知事がおっしゃっているにもかかわらず,国は淡々と手続きを進めている状況があります。これについてはどうお考えでしょうか。

(知事)
手続きを進めているということで,県としては繰り返し,やはり地元の意見としてしっかりとお伝えしていきたいと思いますし,防衛省の方も執行自体は3千億円くらいのものですかね,これについて,環境アセスメントの手続きと並行して執行することは,そういうつもりはないとは言っていますので,そういったことについてはしっかりと県としても,さらに防衛省の方には申し上げていきたいと思います。

(記者)
160万人の住民が住んでいる鹿児島県のトップが了承しかねると言っているにもかかわらず,こういう進め方をずっと繰り返しているわけですが,知事としてもう少し怒った方がいいのではないかと思うのですけれど。

(知事)
怒るというか,では怒れば止まるかというのもありますが,県としての考えということをまずしっかりとお伝えするということは大事なことだと思いますので,やはり環境アセスメントの手続き,適切な判断材料ということを示していただきたい,ということは繰り返し申し上げていきたいと思います。

(記者)
県としての考え方を示されるのは,環境アセスメントの準備書以降ということですが,準備書が出た段階で考えを示されるのでしょうか。それとも,それは評価書まで見てからの判断になるのでしょうか。

(知事)
準備書がどれくらいきちんとしたものが出てくるのかどうか,判断材料としてきちんとしたものかどうかということで,中身を見た上で判断することになるのではないかと思います。

(記者)
準備書のでき次第ということですね。

(知事)
そうですね。準備書が不十分であれば,さらにまた準備書に対して意見を申し上げてしっかりとした評価をしていただかないといけませんので,そういったことになるということもあるのではないかと思います。

(記者)
準備書があまりできが良くなくて,またさらに評価書までということになるとまた時間が,鹿児島県としての立場を示す時間が延びると思うのですが,その間にもこのような形でどんどん既成事実を積み上げていって,県としての考えを示す頃には,もう止めることができない状況まで進んでいる可能性もあると思いますが,その件についてはいかがでしょうか。

(知事)
環境アセスメント全体の手続きが終わる前に,物事が具体的に進む,着工したりということがある,ということはないと思っていますけれども。

(記者)
一方でプラントは,先日公告した仮設プラントは,島内での整備はしないと。ただ,島外では整備するというような,一般的に考えると,もうそれはすでに着工しているではないかと思えるのですが,そういう進め方を今後の本体の整備でもしていく可能性がありますが,その点についてはいかがでしょうか。

(知事)
本体といっても,建物・滑走路・港湾をどこか別の所で造る,ということはできないのではないでしょうかね。

(記者)
どういう進め方をするのか分からないですが,すでに整備費を計上しているということは,整備そのもののお金をもう積み上げているということですので。

(知事)
ですからお金を積み上げても,現地で使うことがなければ物はできないわけですよね。

(記者)
物はできないけれども,外で作っておく,いろんな準備をしておくということは,それはもう整備に向かっているそのものだと思うのですが。

(知事)
整備に向かって準備が進んでいるというか,一部そういうことをしているということであっても,最後に島の中で基地ができるわけではないと思いますので,そこらが環境影響評価の手続きとどういうふうな形で,その前にそれができるということではないと思いますので。

(記者)
国はそういう進め方をしていても,県としては環境アセスメントの準備書,評価書を見て判断するという,そのお考えは変わらないということでしょうか。

(知事)
そこはやはり判断材料としての環境影響評価というのは見る必要があるのではないかと思いますけれども。

(記者)
分かりました。
西之表市の八板市長が常に,国に対して,この馬毛島の進め方は,最近性急だ,ことを急いでいるように見えると話されますが,知事はこの国の進め方を何か端的に評価する,評価するというかどのように受け止めていらっしゃいますか。

(知事)
八板市長がおっしゃるように,国の方はかなり急いでいるという感じはしております。

(記者)
知事としても急いでいる印象を受ける。

(知事)
そうですね。

(記者)
それはなぜだと思いますか。

(知事)
それは安全保障上のことかと思いますが,やはりいつ有事が起きるか,というような観点なのではないかというふうに考えます。

(記者)
有事の,安全保障上の必要性に迫られているというところはあるにしても,やはり急いでいるというふうに見えると。

(知事)
そうですね。国の方の専管事項では安全保障上の考えというのはおありなのでしょうが,我々地元からすると,やはり住民の皆さんの関心のある環境への影響といったようなことがどうなるのかということは,非常に大きな関心事項でありますから,そういった点も含めてしっかりと示していただく必要があると思っています。

(幹事社)
他にいかがでしょうか。

13.新たな総合体育館(3)

(記者)
県と市の連絡会ですが,課長クラスでの話し合いということをおっしゃったと思います。知事と市長は参加されないということでしょうか。

(知事)
はい,それはもう実務的ないろんな打ち合わせの場ということでありますので,課長レベルでの話ということにしております。

(記者)
これも継続的に行っていくということですか。

(知事)
おそらく継続的に,定期的にできればと思っております。

(記者)
今月に設置されるということですか。

(知事)
今月中には開催することになると思います。

(記者)
1回目を開催ということですか。

(知事)
はい。

14.県観光プロデューサーの活用等

(記者)
あと,県の観光プロデューサーですが,先月で辞任されたということだったと思いますが,後任はどのようになっているのでしょうか。

(知事)
まだ後任については,全くこれからということでありますが,体制自体もどういうふうにするか,ということも含めて検討したいと思っています。

(記者)
先ほど観光の話も出たと思います。インバウンドはまだまだ難しい状況だということだったと思いますが,去年と比べると,観光への展望といいますか期待はありますでしょうか。

(知事)
そうですね,このオミクロン株がどうなるかということも,第6波がどう収束するかということもありますが,昨年よりは今年はなんとか,GoToトラベルなども含めて需要喚起がうまくいけばいいなとは思っています。

(幹事社)
県政一般について,他にいかがでしょうか。
なければ川内原子力発電所関連に移りたいと思いますが,いかがでしょうか。

15.原子力安全・避難計画等防災専門委員会

(記者)
よろしくお願いします。
去年の12月23日の専門委員会で,新しい分科会のメンバーが合流されたと思いますが,反原発の市民団体の方々から,批判的なメンバーが少ないのではないか,1人なのではないかというような批判の声が上っているのですが,知事はどのように受け止めていますか。

(知事)
原発に反対する団体の方々の,自分たちのそういう認識では,1人しかいないという声はお伺いしておりますが,私どもとしては,国の原子力の様々な委員会や県の委員会等の場において,非常に厳しいことをおっしゃっている方々も含まれているというふうに認識しております。

(記者)
市民団体や議会の県民連合の方から,批判的なメンバーを追加するように申し入れや要望書が出ていると思いますが,それについてはどのように考えていますか。対応はどうされますか。

(知事)
先般,県民連合の議会の議員の皆さんからも,原子力政策に批判的な方を追加あるいは既存の専門委員会の中からこの方をというお話もお伺いしまして,具体的にこの人という話があったわけではないのですが,既存の専門委員会の方の専門性・専門分野,そういったものももう一回確認しながら,適当な人物・人材がいるかどうか,ということについては検討したいと思っておりますが,なかなか,これは安全の材料工学等の分野における専門家ということで,科学的・技術的な検討を行っていただける方,という非常に限られている中での検討ということになりますので,どこまで人材というものがいるのかいないのか,ということについてはなかなか難しいところもありますが,そういった要望を踏まえて,そういったことは今担当部署の方でも検討はしているというふうに認識しております。

(記者)
ということは,新たに分科会に,既存メンバーも含めて外部からの新しい人も含めて,追加できないか検討する,ということですか。

(知事)
はい,県民連合の方からいただいたのが,外部からの新しい特別委員の追加ということと併せて,専門委員会からこの方というようなご要望をいただいておりますので,その方の専門分野が今回の検討というものに合致するのかどうか,というようなことと新たな特別委員としてそういう分野の方がはたしているのかどうか,ということについてもう一回調べているという状況です。

(記者)
知事は,たしか前回の専門委員会の時には,年明け早々にも分科会を開いてというようなお話をされていたと思いますが,そういう検討や追加するなら追加するというのは,いつくらいを目途にと考えていますか。

(知事)
まだ,いつくらいにということはまだ,今分科会の日程調整をしているところでありますので,できればその前くらいにできてスタートできればいいな,とは思いますが。

(記者)
では,分科会を開くまでに何らか結論を出せれば,ということですか。

(知事)
そうですね。ただ,これは相手のいることなので,仮に誰かいたとして,いろんな手続き等もあるので,そこらを待って分科会を遅らせるというのもあまりどうかと思いますので,その際には途中からの追加などいろんなことがあり得ると思いますが。

(記者)
市民団体や県民連合から,知事は今まで原子炉の劣化状況を主に検証するというような発言をされていると思いますが,使用済み核燃料や火山の問題など,幅広く検証してほしいという声もあります。それについてはどうお考えですか。

(知事)
原子力発電,一般の安全性という議論と,今回延長に係る部分というものを科学的・技術的にしっかりと検討するということは,分けて考える必要があると思っておりますので,今回分科会における検討ということについては,原子炉の劣化状況とそれを20年延長することで使用に耐え得るかどうか,ということをしっかりと検討していただくというふうに考えております。

(記者)
分科会の中では原子炉の劣化状況を検証して,委員会の中ではそういったところも幅広く,延長問題について賛否をまとめる場合はそこについても考える,というふうに思っていいのですか。

(知事)
そこは,専門委員会の委員の先生方のご判断もあろうかと思います。

(幹事社)
他にいかがでしょうか。

(記者)
よろしくお願いします。
分科会の意見をまとめる日程について,改めて知事はどのようにお考えか確認させていただいていいでしょうか。

(知事)
まだ,いつというはっきりしたものがあるわけではありません。九州電力の方が10月14日から1号機の特別点検をして,2月に2号機の特別点検をするということで,だいたいそれが半年くらいかかると聞いておりますので,それ以降に九州電力が申請するかどうかを判断して申請するということ。その申請のタイミングがどれくらいなのかということかと思いますが,申請してから規制委員会の方での検討の期間というものがあり,それがいつになるかという,その前の段階に県としての考え方をとりまとめて,事業者及び規制委員会の方に申し上げるということになると思いますので,そこらのタイミングを見ながら,ということになろうかと思います。

(記者)
今のお話ですと,九州電力の申請前に意見をまとめるということは考えていらっしゃらない,ということでしょうか。

(知事)
申請前,というのはないですね。

(記者)
それはどうしてでしょうか。

(知事)
やはりその申請をしなければ,そもそも,別に延長についてどうこうという話にならないと思いますので,申請があった場合に,延長するのであればこういうことでしっかり対応をお願いしたい,こうしてほしい,という意見を申し上げるということになると思っています。

(記者)
申請してからですと,分科会の意見の影響力というのは,規制委員会がそれを反映していただく,という認識なのでしょうか。

(知事)
申請して,それで規制委員会の方が審査するにあたって,県の専門委員会ではこういう点が問題だというようなことがあれば,それについて意見を言い,それについての規制委員会の方でも審査を厳正にしてもらう,あるいはそういったことを踏まえて判断してもらう,ということがあるかと思います。
また,事業者の方に対しては,申請した後に,この申請の内容ではこういうことがダメなのではないか,ここをもっとしっかりやらなければいけないので,改善してくれというようなことを申し上げる,というのが専門委員会の役割だというふうに思っておりますが。

(記者)
一方で,知事は県民投票の可能性についても触れていると思いますが,専門委員会で意見が纏まらない場合とおっしゃっていたと思いますが,今のお話ですと申請後に意見がまとまるので,住民投票という可能性がなかなかないのかなと思うのですが,そこの日程について,

(知事)
申請後でも,住民の意見を聞いた上で県としての意見を述べる,ということは別にできると思っていますけど。

(記者)
その後に,規制委員会がまとまる前までに,住民投票という可能性は残される,ということですか。

(知事)
まぁ,そういう,住民投票は必要に応じてなので,住民の意向を把握するということについては,その前に行うということもしっかり考えていきたいと思っております。

(幹事社)
他にいかがでしょうか。

(記者)
何回もすみません。
分科会のメンバーの見直しというか追加の検討というところですが,県民連合・市民団体というのは,知事が誰が批判的というのも示されていない中で,自分たちが調べる中では,批判的な人が少ないのではないかという声を上げていると思います。そもそも,知事が,自分がこういうふうに考えて批判的な人を,例えばこの人だ,この人だ,というふうに説明できれば,反発している人たちもある程度納得できるかと思うのですが。追加を考えるというのは,半ば批判的でないというのを認めるというような印象もあるかなと思うのですが,そこはどう考えていますか。

(知事)
いや,別に,今就任していただいた方々の中で厳しいご意見を言っている方がいる,というのは事実だと思っているわけですが,さらにそれに加えて,いろんな団体の方々からそういうご意見があるのであれば,再度そういう方がいるかいないかしっかりと調べてみますよと。最初から,この人たちがいるので他はもういりません,というような対応ではなくて。そこはもう一回しっかりと,人材について,どなたか本当にいないかどうかということはまた再度確認したいということだ,というふうに思っております。

(記者)
そういう候補になるような人がいて,打診して,間に合えば,分科会が始まるまでに追加する可能性もある,ということですか。

(知事)
そうですね,はい。

(幹事社)
他にいかがでしょうか。

(記者)
分科会の新しいメンバーについての確認ですが,すぐに専門委員会の委員になっている人を分科会に入れるという可能性の検討もするし,また外部から追加で入れるということも検討するということですか。

(知事)
県民連合からそういうご要望をいただいておりますので,そういうことを考えたいと思っております。

(記者)
分科会が1回始まったらば,その後追加で外部から入れるということはもうなさそうですか。

(知事)
いや,そこはよく分かりません。これから誰かいるかいないかですが,仮にいた場合に,いろんな手続きで第1回目の分科会,日程調整をまだこれからかと思いますが,それに間に合うかどうかということで変わってくるのではないかなと思います。

(記者)
そもそもですが,知事の公約で批判的な識者を入れるということでしたので,入る人は皆,追加する人は皆批判的な人だというふうに読んでいたのですが,ただ批判的でない人を入れないとも書いてないのであれなんですが,そこは今回入った方は,この間の囲みでグラデーションはあるけれどとおっしゃっています。程度のあれはありますが,批判的な,クリティカルな視点を,見方をしている人を入れたと,程度の差こそあれ入れた,という理解でいいのでしょうか。そうでもないでしょうか。

(知事)
批判的な方に入っていただいた。ただ,検討する分野というのが材料工学等そういうことになりますので,そこの検討に必要な人員として4・5人集めて,分科会という形でしていただくということで,その中に批判的な方も複数入っていただくということで考えた,ということです。

(記者)
繰り返しになりますが,全員が全員,程度の差こそあれ批判的だ,ということではないというか,そうとも限らないということですか。

(知事)
そうですね,全員が全員ということでは必ずしもないというふうに思っております。

(幹事社)
他にいかがでしょうか。

(記者)
追加のメンバーですが,何名を想定されているのでしょうか。

(知事)
いや,特に何人ということではありません。

(記者)
打診をされて。

(知事)
まず打診をするというか,まず,そういう分野でそういう方がいるかどうかということで,それをいろいろ調査というか調べた上で,ということなので何人ということが今あるわけではありません。

(幹事社)
他に質問は,いかがでしょうか。
質問はないようですので,これで終わりたいと思います。
いったんお返しします。

(広報課長)
それでは,これをもちまして,年頭知事記者会見を終了させていただきます。
どうもありがとうございました。

 

(知事)

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