上場遺跡出土の遺物
鹿児島県で最初に発掘された、旧石器時代の遺跡で、出水市上大川内字池之段にある。遺跡は、標高約450mの上場小学校前の丘にある。付近一帯は上場高原と呼ばれている。
1965年、池水寛治によって発見され、5回発掘調査が行われた。その結果、約3万~1万年前の文化層が確認され、ナイフ形石器文化→細石器文化への移りかわりや、爪形文(つめがたもん)土器と細石器の関係が層位的に確認された。また、我が国初の旧石器時代住居跡の発見など、全国に知られている。
住居跡は、3.5m×3.7mの円形プランと3.7m×7.3mの楕円形(だえんけい)プランの2基が検出された。
鹿児島県で初の旧石器時代の発掘であったことや、約3万年前から1万年の間に5時期の生活の跡が確認された遺跡であるとして注目されている。
展示に関する情報
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