更新日:2022年6月13日
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西郷どん・明治維新ゆかりの地を巡る旅
鹿児島県内各地の西郷どん・明治維新ゆかりの地の一部を,360度画像を交えて紹介します。 |
■鹿児島本土での西郷どん
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西郷どんは薩摩藩(鹿児島県)の下級武士の貧しい家に生まれました。18歳で藩に出仕するも藩主に謁見できるような身分ではありませんでしたが、手紙(建白書)を当時の薩摩藩主・島津斉彬に送り続け、才能があると認められます。その後、藩邸の庭を整える御庭方に大抜擢され、藩主の島津斉彬に目をかけられるようになったのです。大活躍した禁門の変や薩長同盟、時代を変えるきっかけとなった戊辰戦争を経て、明治6年に下野して鹿児島に帰った西郷は、士族のための私学校を創設しました。この時の西郷自身にはもはや私心や野望はなく、不平士族の若者たちを教育することで統率し、暴発を抑制していましたが、明治10年、私学校の生徒が暴発。西郷は周囲に集まった血気盛んな士族たちに担がれ、ついに西南戦争に踏み切りました。半年余りの戦いののち、鹿児島の城山の地で西郷どんは自決しました。
◆西郷どん・明治維新ゆかりの地
■西郷隆盛生誕地[鹿児島市加治屋町]■西郷隆盛蘇生の家[鹿児島市吉野町]
■西郷隆盛洞窟[鹿児島市城山町]■関吉の疎水溝[鹿児島市下田町]
■西郷隆盛銅像[鹿児島市城山町]■寺山炭窯跡[鹿児島市吉野町]
■川内高城温泉[薩摩川内市湯田町]■薩摩藩英国留学生記念館[いちき串木野市羽島]
■龍門司坂[姶良市加治木町]■西郷南洲翁宿所[南大隅町根占川北]
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1西郷隆盛誕生地[鹿児島市加治屋町]
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西郷どんが生まれ育った家は鹿児島城下を流れる甲突川の河畔地域・加治屋町にあった。その敷地は明治22年に、近くにある大久保利通生い立ちの地とともにほぼ同じ広さ、同じ大きさの石碑が建てられ公園化され、今も守られている。
●所在地:鹿児島市加治屋町
●アクセス:JR鹿児島中央駅から徒歩約10分。維新ふるさと館前から徒歩約1分。
●駐車場:なし
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2西郷隆盛蘇生の家[鹿児島市吉野町]
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安政5(1858)年、安政の大獄で幕府に追われた京都清水寺の勤皇の僧・月照とそれをかくまった西郷どんは、ともに錦江湾に入水し,西郷どんのみが一命をとりとめた。現地にある茅葺き屋根の家は昭和44(1969)年に復元されたもの。
●アクセス:JR鹿児島中央駅から国道10号沿いに北上、車で約25分、バス停花倉から徒歩すぐ。
●駐車場:なし |
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3西郷隆盛洞窟[鹿児島市城山町]
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城山の中腹に位置する洞窟で西郷軍の本営が一時おかれた場所。連日のように加えられる官軍の砲火に対し、西郷軍は塹壕や洞窟を掘り籠城の姿勢をとった。9月24日の政府軍による総攻撃の際、この洞窟より西郷は、敵陣方面へと城山を下ったとされる。
●所在地:鹿児島市城山町
●アクセス:カゴシマシティビュー・まち巡りバス西郷洞窟前下車すぐ
●駐車場:なし |
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4関吉の疎水溝[鹿児島市下田町]
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集成館事業の動力源として利用された水路。稲荷川の上流から仙巌園まで、約8kmに渡り、この疎水溝によって集成館まで水を引き込み工場で使われる動力源に変えていたと考えられている。現在は団地造成や災害などにより、実方橋の手前でとだえているが、取水口付近で往時をしのぶことができる。
●所在地:鹿児島市下田町1263
●アクセス:鹿児島中央駅から車で約40分。鹿児島中央駅から南国交通バス、緑ヶ丘団地線・伊敷団地線・本城線(3路線有)にて約30分、下田バス停下車徒歩約12分。
●駐車場:あり |
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5西郷隆盛銅像[鹿児島市城山町]
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西南戦争最後の戦場となった城山の麓に立つ。高さは本体だけで5.76m。制作者は渋谷駅「ハチ公像」の作者でもある安藤照。周辺を散策すれば、石垣に残る弾痕、終焉の地なども見られる。
●所在地:鹿児島市城山町4-36
●アクセス:カゴシマシティビュー西郷銅像前バス停下車すぐ
●駐車場:なし |
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6寺山炭窯跡[鹿児島市吉野町]
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明治8(1875)年に西郷が吉野開墾社を開いた場所は、斉彬が大型の炭窯を築かせた場所の近くだった。大砲鋳造に必要な反射炉で銑鉄を溶かす際、強い火力を必要とするため紀州(和歌山)の技術を導入するなどして良質な木炭の量産が図られた。
●所在地:鹿児島市吉野町
●アクセス:JR鹿児島中央駅から車で約30分、寺山自然遊歩道入口(鶴丸霊園側)から徒歩約5分
●駐車場:あり |
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7川内高城温泉[薩摩川内市湯田町]
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訪れた時期は明確ではないものの、西郷隆盛が湯治を楽しんだ際の逸話が数多く伝わる温泉地。この地でも西郷は狩りに出かけたようで、近くの陽成町にはお風呂に入る際に使用したとされる踏み台も伝わっている。また湯治以外には囲碁を打ったと伝わっており、滞在していた民家には使用の碁盤や碁石もあった。他にも腰掛石や狩猟に引き連れた犬の墓など、とにかく面白い逸話の豊富な温泉地で趣のある街並みも魅力だ。
●所在地:薩摩川内市湯田町
●アクセス:最寄駅 肥薩おれんじ鉄道西方駅。西方駅から車で約10分。薩摩川内水引ICから車で約15分。 |
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8薩摩藩英国留学生記念館[いちき串木野市羽島]
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1865年に薩摩藩は英国へ留学生を派遣。その出発の地であるいちき串木野市羽島に記念館が建つ。
館内では留学生の足跡やその後の活動について紹介。
●所在地:いちき串木野市羽島4930
●アクセス:串木野ICから車で約20分
●駐車場:あり |
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9龍門司坂[姶良市加治木町]
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2月17日に鹿児島市街地を出発した西郷軍は、磯を経由して重富に至り、船で加治木に入り一泊。翌日この石畳の坂を踏みしめ熊本へ向かった。その際には地元の人々が太鼓や三味線も登場させて見送ったという。大口筋は、江戸時代の薩摩藩を代表する街道のひとつであり、当時も石畳が敷かれていた。現在も趣ある古道として親しまれている。
●所在地:姶良市加治木町木田5088-1
●アクセス:JR加治木駅から車で約3分
●駐車場:あり |
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10西郷南洲翁宿所[南大隅町根占]
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明治10(1877)年の1月から大隅半島南部を中心に狩りに出かけていた西郷は小根占の平瀬邸を宿所としていた。建物のほかに手水鉢や石造りの浴槽などが当時を偲ばせる。2月1日に弟の小兵衛らが訪れ、私学校生徒が火薬庫を襲撃したことを西郷に伝えた。つまり、この地が西郷にとっての最後の休息の地であった。のち西郷隆盛の銅像が城山麓に建てられた際は、小根占の海岸からも台座の石が運ばれている。
●所在地:南大隅町根占川北38
●アクセス:鹿児島空港から車で2時間,根占港から車で3分
●駐車場:なし |
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■奄美での西郷どん
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西郷どんは二度奄美諸島で暮らしていたそうです。
1度目の遠島は、安政の大獄により京都から逃れてきた僧・月照と入水自殺を図って自分だけが死にきれず幕府から身を隠すことが目的でした。2度目は一度目の遠島から許された直後に、藩の実権を握っていた国父・久光の命令に背いたための流罪でした。
どちらも厳しい状況でしたが、ゆったりとした時間の流れる美しい風景はその後西郷の人間形成に大きく影響していったそうです。
◆ゆかりの地
■西郷南洲流謫跡[大島郡龍郷町]
■りゅうがく館(西郷松)[大島郡龍郷町]
■岡前の西郷南洲謫居地[大島郡天城町]
■南洲翁謫居の地[大島郡和泊町]
■南洲神社[大島郡和泊町]
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1西郷南洲流謫跡[大島郡龍郷町]
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龍家の娘・愛加那と結ばれ、菊次郎を授かった西郷が、文久元(1861)年に自ら設計し移り住んだ新居の跡地にある。集落には、愛加那も使用したと伝わる井戸跡もある。
●所在地:大島郡龍郷町龍郷
●開館時間:10時~16時30分
●アクセス:奄美空港から車で約30分
●駐車場:あり |
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2りゅうがく館(西郷松)[大島郡龍郷町]
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入口には「西郷松」で作られた木彫の西郷隆盛と愛加那がお出迎え。展示室の「西郷隆盛エリア」では龍郷での生活やゆかりの品を紹介するなど充実。
●所在地:龍郷町瀬留968-1
●会館時間:9時~17時(年中無休)
●アクセス:奄美空港から車で約20分
●駐車場:あり |
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3岡前の⻄郷隆盛謫居地[大島郡天城町]
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徳之島に到着した⻄郷隆盛は岡前の松⽥勝伝の家に落ち着く。ここに留まったのは2 か⽉に満たない期
間だったが、住⺠との交流、砂糖政策に関する役⼈への進⾔や⼦どもたちへの教育の様⼦が今も⼤切
に語り継がれている。
● 所在地︓ ⼤島郡天城町岡前
● アクセス︓ 徳之島空港から⾞で約1 0 分
● 駐⾞場︓ なし( 岡前⻄郷公園を利⽤) |
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4南洲翁謫居の地[大島郡和泊町]
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2坪ほどのもので、西郷はこの場にて座禅を組み、どんどん身体が衰弱していく。それを救ったのが島役人の土持政照で、座敷牢を建設し、土持の家族も西郷の面倒を見ることになる。同敷地内には、西郷南洲記念館があり貴重な遺品や遺訓等が展示されている。
●所在地:大島郡和泊町和泊587-3
●アクセス:沖永良部空港から車で約15分
●駐車場:あり |
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5南洲神社[大島郡和泊町]
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明治34(1901)年に建立され御祭神は西郷隆盛。同敷地には南洲文庫跡(図書館)や西郷隆盛像が建立されている。大正8(1919)年に架橋された社殿横の美しい石橋には南洲橋の名がつけられている。
●所在地:大島郡和泊町手々知名615番地
●アクセス:沖永良部空港から車で約15分
●駐車場:あり |
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