更新日:2025年10月27日
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南九州市茶業振興会は,8月23日から9月13日にかけて知覧茶アンバサダー講座を4回にわたり開講しました。これは,茶生産者や関係機関がオンラインで全国の消費者に知覧茶をPRするイベントで,5年目を迎えた今年は100名を超える参加がありました。農政普及課は第3回,4回で茶の効能,茶の品種について説明しました。第4回では生産者と市役所の担当者が茶のブレンドを指導し,参加者は自分好みの茶づくりを楽しんでいました。農政普及課は今後も知覧茶のブランド力向上を支援していきます。
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JA南さつまかぼちゃ部会は,9月8日に四季菜館で春かぼちゃ出荷反省会を開催しました。令和7年産は低温や積雪の影響で出荷が平年より1週間程度遅れましたが,3L~5Lまでの大玉率は78.5%と,県全体平均(69%)より約10ポイントも高くなりました。また,A品率が40.6%と高かったこと等から,10a当たり平均販売額は前年比132%増の541千円でした。令和8年度産は面積の維持拡大を図るとともに,大玉率80%以上を目指して生産に取り組むこととしました。農政普及課では今後も品質向上対策を支援していきます。
8月27日及び9月3日にJA南さつま川辺支所にてクルクマ品評会が開催されました。全16品種が出品され,最初に外観・品質,その1週間後に日持ち部門の審査を行いました。最優秀賞は,外観・品質部門では,花のボリューム,花と葉のバランスや結束技術等が優れたグリーン系「エメラルドチョコゼブラ」,日持ち部門では,淡いピンク系「フェアリーピンク」が選出されました。クルクマは花の色やサイズ等バラエティーに富んで日持ちが良いため,夏の商材として注目が高まっています。今後も増産へ向け支援していきます。
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| エメラルドチョコゼブラ | フェアリーピンク |
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南九州市頴娃町の酪農家で6月30日から,暑熱対策としてソーカーシステム(水で牛体を濡らし,風を当てることで気化熱により牛体を冷やすシステム)による搾乳牛への散水を開始しました。10秒間の散水を10分間隔で繰り返す仕組みで,9時から15時に稼働しています。7~8月の乳量を令和6年度と令和7年度で比較すると,搾乳牛1頭1日当たり約6kg乳量が増加していました。農政普及課では,7月から9月にかけて9回搾乳牛の体温,呼吸数等を調査しているので,今後成績をまとめ,管内へのソーカーシステム導入を推進していきます。
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農業青年クラブ「金峰町自営者クラブ若駒会」は,9月4~5日に,佐賀・福岡県への視察研修を実施しました。今回の研修のテーマは「水田の高度利用」で,研修にはクラブ員とOB,農政普及課担当者の9名が参加しました。佐賀県みやき町で水稲・麦・大豆作を行う集落営農組織との意見交換や,九州沖縄農業研究センター筑後拠点で水稲乾田直播栽培,水稲新品種について学びました。各研修ではクラブ員から多くの質問があり,研修後もクラブ員間で活発な議論が行われました。農政普及課は今後も農業青年クラブの活動を支援していきます。
9月10日,南九州市川辺町で乾田直播研修会が開催され,生産者や市,機械メーカーなど約40名が参加しました。研修会では農政普及課が乾田直播栽培の概要を説明し,指宿駐在からも,今年度指宿市開聞町で実施した乾田直播栽培の事例紹介を行いました。他にも,川辺町で乾田直播栽培に取り組む生産者の体験談や,メーカーからの説明があり,充実した研修会となりました。乾田直播栽培に対する生産者の関心は高く,乾田直播栽培に取り組みたいという生産者が増えつつあります。農政普及課は今後も生産者の技術習得を支援していきます。
8月27日,川辺地域集落営農組織協議会と肉用牛振興協議会川辺支部共催で,WCS専用品種「つきすずか」を5年以上前から栽培する(株)肝付アグリ(コントラクター組織)への先進地研修を行い,農家や関係者13名が参加しました。「つきすずか」は,今年度初めて南九州市で栽培実証していますが,研修先の「つきすずか」の生育状況や供給先の畜産農家等での評価が高いこと,収穫の留意点などを確認することができました。南九州市の実証ほの生育が,研修先と同等であったので,高収量が期待できると感じた参加者が多いようでした。実証ほの収穫は10月を予定しています。
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9月9日,周年菊研究会が秋彼岸出しの現地検討会を実施し,研究会員・OB,指導農業士,関係機関など13名が参加しました。現地7か所の輪ギクやスプレーギクの生育状況確認と,ハウス遮熱剤の塗布やヒートポンプ,遮光等の利用による高温対策,新品種の特性について検討したほか,病害虫対策赤色LEDによるアザミウマ対策などについて学びました。また,最近の大雨でハウス内に雨水が流入して生育不良が発生していることが問題になりました。研究会員は,指導農業士等のアドバイスを受け,さらに高生産への意欲を高めたようです。
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9月5日,枕崎市大塚地区のキクハウスで,改良した無人防除機の実証検討会を開催し,実証農家,メーカー(農薬散布装置施工やノズル),県など計11名が参加しました。大塚のキク団地では,経営規模が年々拡大しており,省力化技術として無人防除機が200機以上設置されていますが,葉裏に発生する病害虫の効率的な防除方法の確立が急務となっています。今回の検討会で,改良された無人防除機は,畝の中の植物においても効率的かつ省力的に散布できることを確認しました。今後,生育ステージ(収穫時等)毎の評価を行い,地域への波及を進めていきたいと考えています。
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南九州市は,8月21~29日にかけて,ここ数年の新規就農者21人(野菜,茶,作物,畜産,花き)を対象に,就農・定着状況や青年等就農計画の到達状況の確認のため,関係機関・団体及び地区指導農業士会と合同で現地を巡回指導しました。新規就農者の生産管理に対する課題(労働力確保等)や,経営の悩み等に対し,それぞれの立場から助言しました。新規就農者からは,特に,指導農業士からの助言は,経営発展に向けて意識を高めることができたという声が聞かれました。今後農政普及課は,部門別研修等で専門分野毎の支援を行っていきます。
9月24日,枕崎市立立神小学校にて,小学5年生を対象とした,キクの定植体験が行われました。花育活動は,枕崎市大塚地区の若手キク生産者が主体となって実施しており,体験では,小学生がキクの生理的特徴や,定植時のポイント,電照方法について,実際の作業を通して学びました。定植以降は,小学生に当番制での水かけも体験してもらう予定です。今後は,収穫や芽摘みの作業や,フラワーアレンジメント体験も予定しており,農政普及課は引き続き活動を支援していきます。
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9月8日,南九州市頴娃町と枕崎市のにんじんほ場でドローン(DJIT25)の粒剤散布実証を農家・メーカー等18人が参加して行いました。今回の実証では,殺センチュウ剤・殺菌剤・除草剤の5種類の粒剤を,それぞれ6~20分/約30aの設定で,農薬量を自動作成した散布経路で均一に散布できることが確認できました。実証農家は,ドローンの粒剤散布を積極的に活用する意向であり,農政普及課では防除の効率化を引き続き支援していきます。
9月2日,農政普及課は,農業経営者クラブ川辺支部との共催で,認定農業者等を対象に「農業労働力確保対策研修会」を開催し,7名が参加しました。講師に,特定技能外国人を派遣するYUIME(株),日雇いアルバイトのマッチング支援を行っている鎌倉インダストリーズ(株)を招いて各社の取組概要と留意点を説明して頂きました。参加者から多くの質問があり,アンケートでは3名が個別に具体的な相談をしたいと回答がありました。当課は今後も労働力確保対策を支援していきます。
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令和7年度産の春かぼちゃは,反収1,203kgで前年比98%と平年並みの結果となりました(JAいぶすき出荷実績)。生育中期までは,果実肥大が進んでおり例年以上の収穫が見込まれましたが,6月上旬の大雨で腐敗果による廃棄が多かったことが課題として残りました。腐敗果の原因を調査したところ,日焼け関連が約6割を占め,次いで病害によるものが3割でした。今後は,日焼け防止策や排水対策など基本的な対策を徹底するため,調査結果を資料として取りまとめ,講習会等で呼びかけていきたいと考えています。
9月25日に南薩地域振興局指宿庁舎で,畜産若手女性農業者研修会を開催し,女性農業者5人と関係者3人の計8人の参加がありました。研修内容は,飼養管理のポイントや産肉能力育種価,実例を踏まえた家族経営協定についてで,産肉能力育種価について「Hランクが良いことしか知らず,改めて整理し理解することができた」などの意見が出ました。今後も研修会を通じて畜産技術や経営管理技術の向上とともに,畜産女性農業者の仲間づくりと経営参画につながるように支援を進めていきます。
8月28日に南薩地域振興局指宿庁舎で「学校給食における食育推進検討会」を開催しました。検討会は年2回(8月,2月)行われ,指宿市学校給食センター,栄養教諭,市農政課,JAいぶすき,農政普及課で,指宿市の学校給食で月1回ある『指宿「旬」野菜の日』の計画や実績,食育活動について情報交換しています。昨今の気象状況,物価の高騰など生産・販売する側と利用する側それぞれが課題を抱えていますが,ここでの情報交換や意見交換が,相互理解を深め,学校給食における地産地消・食育推進につながっています。
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