更新日:2025年12月16日
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馬を所有されている皆様へ
流行性脳炎(日本脳炎)の発生について
- 令和7年11月7日、本県では初となる馬の流行性脳炎(日本脳炎)の発症が確認されました。国内では22年ぶりの発生となります。
- 流行性脳炎は蚊で媒介される伝染性の脳炎の総称であり、さまざまなウイルスが原因となります。その原因の1つに日本脳炎ウイルスがあげられます。
- 国内で確認されている日本脳炎ウイルスは、主にコガタアカイエカによって媒介され、豚が増幅動物となります。
- このウイルスは人にも感染し、人獣共通感染症に分類されます。
- 馬や人は終末宿主であり、感染馬、患者を吸血した蚊が感染蚊となることは、ほぼありません。

- 馬の臨床症状は、軽症だと発熱等のインフルエンザ様症状を示し、重篤な場合には脳炎・脳脊髄炎に発展する場合があります。
- 豚では症状を呈することはほとんどありませんが、免疫を持たない妊娠豚が感染すると、死産流産等の異常産が起こります。
- 日本脳炎については、蚊が媒介動物ですので、蚊の発生源対策と吸血防止がもっとも有効で、共通した予防法です。
- 馬では不活化ワクチンが予防に使用されており、豚でも異常産予防に生ワクチンと不活化ワクチンが使われています。
- 本病の治療法はありません。

日本脳炎の対策について
- ワクチンによる予防
本病は発生時期(流行時期)が決まっており、流行時期(夏~秋)の前に確実に免疫を付与することが重要です。
- 吸血昆虫の対策
本病は吸血昆虫(主にコガタアカイエカ)が媒介するため、殺虫剤の散布や,水溜まり等蚊が発生しやすい場所を遠ざけることが有効です。

馬インフルエンザの発生について
- 令和7年4月8日、熊本県の馬飼養農場で国内では2008年(平成20年)以来となる馬インフルエンザの発生が確認されました。
- その後、北海道の馬飼養農場においても発生が確認されましたが、令和7年5月8日を最後に国内での新たな発生は確認されていません。
- 馬インフルエンザは、馬インフルエンザウイルスの感染によって起こる伝染性の非常に強い呼吸器疾患です。
- 臨床症状は、40℃前後の発熱、元気・食欲の低下、乾性の咳、鼻汁などを示します。
- 不活化ワクチンがあり、すべての競走馬と一部の乗馬などに定期的に接種されています。

馬インフルエンザの対策について
- ワクチンによる予防
本病のワクチン接種による免疫を付与することが重要です。
- 飼養衛生管理の徹底
農場内へのウイルスの侵入を防止するため,農場へ入場する人・車両の消毒の徹底をお願いします。
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