鹿児島県外来種対策総合戦略
「鹿児島県外来種対策総合戦略」を2025(令和7)年3月に策定しました。
鹿児島県外来種対策総合戦略(令和7年3月策定)(PDF:1,400KB)
戦略の位置づけ
特定外来生物の対策の優先度の考え方について整理するとともに,本県の外来種対策全般の施策についてとりまとめ,「指定外来動植物被害防止基本方針」と併せて,外来種対策を総合的に推進するものです。
対策の優先度の考え方
- 早期発見・早期防除の考えに基づき,侵入状況が「侵入初期」又は「未定着」の特定外来生物の対策の優先度が高いと判定しています。
- 定着している特定外来生物の対策を実施するに当たっては,「保護上重要な地域・種への影響」や「人の健康又は農林水産業への影響」,「外来種リストのカテゴリー区分」を考慮することとしています。
外来種対策に関する県の取組
- 特定外来生物の防除の推進
対策の優先度に基づき,国の交付金等も活用しながら,特定外来生物の防除を推進することとしています。
- 指定外来動植物による鹿児島の生態系に係る被害の防止に関する条例
指定外来動植物の指定や指定外来動植物に関する規制等について定めています。
- 鹿児島県外来種リスト
県内の生態系や農林水産業,人の生活に悪影響をもたらし,あるいはもたらすおそれのある外来種の問題について実態を把握し,外来種対策の基礎資料とすることを目的に作成しています。
- 鹿児島県侵略的外来種番付表,鹿児島県外来種カルテ
鹿児島県外来種リスト掲載種のうち,特に普及啓発を図る必要のある種について,鹿児島県侵略的外来種番付表として公表しています。また,その種の基本情報や生態系等への影響などを鹿児島県外来種カルテにまとめています。
- 外来種移動博物館
生態系や人の生命・身体,農林水産業に影響を及ぼすおそれのある外来種の種類や取扱い等について紹介し,県民に外来種問題を身近に感じてもらうため企画展を開催しています。
- 外来種防除マニュアル
多様な主体が防除に取り組めるよう指定外来動植物を中心に,その防除方法や外来種被害予防三原則を周知することを目的として作成しています。
経緯
国の動向
- 2022(令和4)年,「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」が改正され,特定外来生物の防除主体に国と併せて地方公共団体が明記されました。
- 2025(令和7)年3月,「外来種被害防止行動計画第2版」が公表され,地方公共団体に求められる役割として「侵略的外来種による地域内の生態系等への被害の防止に向けた総合的な方針・計画の作成,対策の優先順位付け等を行う」ことが示されました。
県の動向
- 2019(平成31)年4月,「指定外来動植物による鹿児島の生態系に係る被害の防止に関する条例」を制定しました。
- 2019(令和元)年10月,指定外来動植物による鹿児島の生態系に係る被害の防止に関する条例に基づき,「指定外来動植物被害防止基本方針」を策定しました。
- 2024(令和6)年3月,「生物多様性鹿児島県戦略」を改定し,特定外来生物の防除等に関する対応について基本方針としてとりまとめること,2033(令和15)年までに「根絶に成功した特定外来生物の種数」について,現状の0種から2種を目指すことを位置づけました。
- 2025(令和7)年3月,「鹿児島県外来種対策総合戦略」を策定しました。
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