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更新日:2024年3月4日

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肝炎について

 1イルス性肝炎に関するQ&A

Q1臓はどんな働きをしているのですか?

肝臓は,

  • 栄養分の生成,貯蔵,代謝
  • 血液中のホルモン,薬物,毒物などの代謝,下毒
  • 出血を止めるための蛋白の合成
  • 胆汁の産生と胆汁酸の合成
  • 身体の中に侵入したウイルスや細菌の感染の防御

などの,500を超える重要な機能を持っていて,私たちが生きていくためには,肝臓が健康であることが大切です。

しかし,肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように,病気になってもなかなか症状が出ません。そのため,本人が「何となく体がだるい」と感じる頃には,肝臓の病気はかなりの重症にまで進んでしまっているのです。

Q2イルス性肝炎とはどのようなものですか?

ウイルス性肝炎とは,肝炎ウイルスに感染して,肝臓の細胞が壊れていく病気です。

この病気になると徐々に肝臓の機能が失われていき,ついには肝硬変や肝がんといった,再生すらも不可能な病気に進行してしまいます。

主な肝炎ウイルスにはA型,B型,C型,D型,E型の5種類があります。

詳しい症状とそれを引き起こしやすいウイルスの型は以下のとおりです。

 

1性肝炎

  • B型,C型肝炎ウイルスによるものが多い。
  • 長期間にわたり,軽度の肝障害が続く。徐々に肝臓が繊維化し,肝硬変や肝がんに至ることがある。

2性肝炎

  • A型,B型,E型肝炎ウイルスによるものが多い。
  • 急速に肝細胞が破壊されるために,発熱,全身倦怠感,黄疸などの症状が出るが,自然経過で治癒することが多い。
 

3症肝炎

  • 急性肝炎のうち,発症から8週間以内に高度の肝機能障害を起こし,脳症などを来すもの。集中的な医学管理を要する。生存率は30%ほど。

Q3炎ウイルスはどのようにして感染するのですか?

肝炎ウイルスは,血液を介して人から人へと感染します。

【主な感染経路】

  • 肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血等を行った場合
  • 注射針・注射器を肝炎ウイルスに感染している人と共用した場合
  • 肝炎ウイルス陽性の血液を傷のある手で触ったり,針刺し事故を起こしたりした場合
  • 肝炎ウイルスに感染している人が使用した器具を,適切な消毒などを行わずにそのまま用いて,入れ墨やピアスの穴開け等をした場合

B型肝炎ウイルスでは以下のような感染経路も考えられます。

  • B型肝炎ウイルスに感染している人と性交渉をもった場合
  • B型肝炎ウイルスに感染している母親から生まれた子に対して,適切な母子感染予防対策を講じなかった場合

Q4染しないために日常生活で注意することは?

ウイルス性肝炎は,常識的な注意事項を守っていれば日常生活(くしゃみ,せき,食器の共用など)では感染しませんが,次の事項には注意しましょう。

<主な注意事項>

  • 歯ブラシ,カミソリ,ピアスなど血液がつく可能性のあるものを他人と共用しない。
  • 血液や分泌物の付着したものはむき出しにならないようにする。
  • 外傷,皮膚炎,鼻血,月経血などはできるだけ自分で手当する。
  • 他人の血液が入る可能性のある入れ墨はしない

肝炎についてきちんと理解し,患者や感染者の方を差別しないようにしましょう。

Q5炎ウイルス検査を受けるには?また,どのような検査をするのですか?

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは,血液を採取して調べます。

肝炎ウイルスの検査は様々な機関が様々な制度で行っています。検査を受診する機会があるかどうかは,ご本人が加入されている医療保険の保険者に問い合わせてみてください。

また,こうした他の制度で検査を受けられなかった場合や,そもそも他の制度の対象にならない場合にも,保健所や県と契約を結んだ医療機関で検査を受ける事が出来ます。

「県の無料検査について」のページをご覧ください。

Q6染がわかったらどうすればいいでしょうか?

肝炎ウイルスに感染していたとしても,肝臓の状態は人によってまちまちです。

肝臓の状態は自覚症状の有無では判断できませんので,一度医療機関にかかって診断してもらうことが重要です。

鹿児島県では,下図のような医療機関のネットワークで相互に連携した治療を行っています。

治療については,主治医と相談して,専門医療機関等を紹介してもらうこともおすすめします。

ネットワーク

Q7イルス性肝炎の治療にはどのような方法がありますか?

1ウイルス療法

<インターフェロン治療>

  • 免疫系,炎症の調節等に作用する「インターフェロン」という薬を注射する治療法です。
  • B型肝炎であれば約3割,C型肝炎であれば約5割~9割の人が効果を期待できる治療法です。
  • ただし,人によっては,強い副作用を伴うことがあるので,主治医とよく御相談ください。

<インターフェロンフリー治療>

  • インターフェロンを使用しない経口薬です。
  • ウイルス型やウイルス量によって,治療薬や治療期間が異なります。専門医療機関等の医師とよく相談してください。

<核酸アナログ製剤治療>

  • 核酸アナログ製剤はB型肝炎ウイルスの合成を阻害する作用がある薬剤で,ウイルスの増殖抑制の効果があります。
  • 治療にあたっては,下記のような留意点がありますので,専門医療機関等の医師とよく相談してください。

服用を中止することにより,肝炎が増悪する場合がありますので,自己の判断で中止せず,主治医の指示を守ることが大切です。
薬剤投与中に耐性ウイルスが出現して肝炎が増悪する場合がありますので,B型慢性肝疾患の治療に十分な知識と経験を持つ医師の下できちんと治療を受けることが大事です。

県では,インターフェロン治療費及び核酸アナログ製剤治療費の助成を行っています。

詳しくは「肝炎治療費助成制度について」のページをご覧ください。

2庇護療法

肝庇護療法とは,抗ウイルス用法により十分な効果が得られなかった場合に,肝細胞が壊れる速度を遅くすることで,慢性肝炎から肝硬変への進展を抑えることができる治療法です。

 2業者のみなさまへ

インターフェロン治療受療促進のため,就業上のご配慮をお願いいたします。

インターフェロン治療とは

ウイルス性肝炎は,治療を行わなければ肝硬変,肝がんへと病気が進行してしまうことがあるため,早期の治療が大切です。

インターフェロン治療は,ウイルスの除去を目的とし,B型肝炎で約3割,C型肝炎で約5割~9割の人が効果を期待できる治療法です。

副作用について

インターフェロン治療は,数週間の入院や,ほぼ毎週の通院が必要です。また,強い副作用を伴うことが多いため,治療や副作用で就労できないことがしばしばあります。

<副作用の例>

高熱,全身の倦怠感,頭痛,筋肉痛,関節痛,下痢,抑うつなど

労働者が特別休暇を取れるようにするなど,就業上の特段のご配慮をお願いいたします。

問合せ先

鹿児島県くらし保健福祉部健康増進課感染症保健係
TEL:099-286-2724
FAX:099-286-5556
住所:〒890-8577鹿児島市鴨池新町10-1

参考

厚生労働省肝炎関連ホームページ(外部サイトへリンク)

肝炎情報センターホームページ(外部サイトへリンク)

ウイルス肝炎研究財団(外部サイトへリンク)

鹿児島県肝疾患相談センター(外部サイトへリンク)

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

くらし保健福祉部健康増進課

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