現地農業情報（出水地域）10月

若手後継者が自家産農畜産物をコスモス祭りで初販売

10月に満開となるコスモスを観に多くの観光客が訪れる出水市上場高原で，地元の肉用牛経営及び有機栽培茶経営の後継者が期間限定で販売を行いました。自家産黒毛和牛肉を原料にしたハンバーグ風メンチカツや，自社製紅茶の炭酸割りなど工夫を凝らしたメニューを提供し，好評を得ました。
今回の試みは2年前から6次産業化を検討してきた成果で，農政普及課では今後もより良い活動となるよう伴走支援していきます。

果樹新規就農者，果樹経営・技術について学ぶ

10月17日，果樹部門の就農トレーナー研修（第3回）がJA鹿児島いずみ江内研修館及び阿久根市脇本ほ場で開催され，新規就農者19人の他，指導農業士，関係機関・団体など計29人が参加しました。指導農業士から経営規模拡大等の取組等について，農政普及課から生理障害や結果習性について説明しました。その後現地ほ場において，日焼け対策実証状況や施設，露地の結果母枝，植調剤の使用について研修しました。
今後も新規就農者の技術・経営向上支援を行っていきます。

ハウスみかん生産販売反省会の開催

10月18日，JA鹿児島いずみで令和5年産ハウスみかん生産販売反省会が開催されました。生産者7人の他，関係機関・団体等計18人が出席しました。今年産のハウスみかんは本加温が26.3t（前年比96.7％），単価809円（101.8％）。省加温は8.9t（120％），単価624円（105.1％）でした。今年産の課題としては，2S～3Sの小玉果が多く，高温・日射不足による着色遅延が挙げられました。農政普及課として，今後も栽培技術支援を行っていきます。