久見崎盆踊(想夫恋(そうふれん))
川内川の河口左岸に位置する久見崎地区に,古くから伝えられた盆踊りです。慶長2年(1597),慶長の役に出兵した島津軍は,ここ久見崎港から出航したと伝えられますが,朝鮮で戦死した帰らぬ夫や子らを,国もとに残った女性たちが供養するために踊ったのが,この踊りとされています。
現在は,久見崎の婦人会を中心とした「久見崎盆踊保存会」が継承しています。毎年8月16日,御高祖頭巾をかぶり,男ものの羽織を着て,腰に脇ざしを落しざしにし,三味線と太鼓に合わせて踊ります。七七七五調の歌につれて円陣をつくり,合掌したり,遠くを招くような仕草をくり返したりと,ゆっくりとしたテンポの素朴な踊りで,上品で何ともいえない味わいがあります。
1971(昭和46)年5月31日に,鹿児島県無形民俗文化財に指定されています。
[想夫恋の歌詞]御高祖頭巾に腰巻羽織,亡夫も見て賜れ眉の露切って供えた
みどりの髪は今も逢瀬を待てばこそ盆の十四日踊らぬ人は目蓮尊者の掟にそむく
公開日時
8月16日
公開場所
開催風景
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