閉じる

  •  
 
 

閉じる

 
 

更新日:2022年6月1日

ここから本文です。

鹿児島県 (2)

3世界自然遺産への関わり

世界自然遺産の管理について

1.管理の法的根拠

ア遺産地域としての管理を規定する法令は無い。ただし、遺産地域は国立公園、原生自然環境保全地域又は特別天然記念物に指定された地域でもあるため、自然保護法、自然環境保全法(いずれも環境庁所管)又は文化財保護法(文化庁所管)の規定により厳格な管理が行われている。

イ遺産地域の96%は国有林であり、林野庁により、森林生態系保護地域として厳格に管理されている。

ウ遺産地域を一体的に管理することを目的とした「屋久島世界遺産地域管理計画」が国の関係機関(環境庁、林野庁、文化庁)により策定されている。

エ鹿児島県は自然保護法の規定に基づき、国立公園の管理の一部を担っている。

2.管理体制(管理者)

1.の各種制度を所管する国(環境庁、林野庁、文化庁)及び鹿児島県が密接な連携の下に一体的に管理を行っている。

・遺産地域の管理に当たって、地元関係行政機関の連絡調整を図る場として「屋久島世界遺産地域連絡会議」を設置している。

3.管理の方策

・遺産地域においては、工作物の新築、土石の採取等、自然環境の保全上支障を及ぼすおそれのある行為については、法律等に基づき厳正に規制するなど、世界遺産としての価値を損なうことのないよう将来にわたって適正な保護を図ることを基本とする。
・遺産地域においては、各種制度に基づき、動植物及び自然景観の保護の徹底を図る。
・遺産地域においては、既存の車道等を除き徒歩利用を基本とし、周辺地域も含めた環境教育の実施体制を整備するなど、遺産地域の利用の適正化を推進する。
自治体の世界自然遺産地域への関わり

i.自治体による遺産地域の管理
保全に係る各種制度を所管する国と鹿児島県が密接な連携の下に一体的に管理を行っている。

2.遺産地域を活用した地域振興策

・ア屋久島環境文化村構想の推進

鹿児島県は屋久島環境文化村マスタープランを作成し、屋久島の優れた自然とその自然の中で歴史的に作り上げられてきた自然と人間の関わりすなわち「環境文化」を手がかりに、自然の保護と人々の豊かさをあわせて実現する、屋久島らしい新しい地域づくりを進めている。

・イ屋久島環境文化村中核施設の設置

鹿児島県は1996年、屋久島環境文化村構想の実現の中核施設として「屋久島環境文化村センター」と「屋久島環境文化研修センター」を開設した。両施設の運営は鹿児島県の委託により、財団法人屋久島環境文化財団が行っている。

屋久島環境文化村センターの主な事業概要

大型映像による屋久島の自然・文化の紹介
屋久島の自然と文化等の展示、情報の提供
屋久島環境文化研修センターの主な事業概要

環境学習の研修
自然体験セミナーの実施と宿泊の提供
ボランティア・ガイド等の人材育成

・ウ屋久島環境文化財団の設立

屋久島環境文化村構想を推進する中心的組織として、1993年に鹿児島県と地元の上屋久町・屋久町により屋久島環境文化財団が設立され、自然を守り、自然と共生する地域づくりのための事業が展開されている。

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

環境林務部自然保護課

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?