更新日:2025年12月18日
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管内酪農家1戸で,7月から稼働していたソーカーシステムの調査データをとりまとめました。ソーカーシステムとは,牛の体表面に直接水をかけて,送風機で風を当てて,気化熱で体を冷やすシステムで,繋ぎ牛舎では県内初の取組になります。効果として,呼吸数の減少や体表温の低下が認められ,昨年と比較して,7~10月の4か月間で搾乳牛1頭当たり乳量が約4kg/日増加し,受胎頭数も増える結果となりました。今後,設置コスト等も含めて整理し,管内に普及を図っていきます。
11月23日,知覧平和公園自由広場で知覧茶マルシェが開催され,南九州市農業青年クラブのKEファーマーズが来場者にフレーバーティーの飲み比べ体験を実施しました。クラブでは茶の消費拡大を図るため,4種類のフレーバーティーを試作し,試飲,アンケートを実施しました。アンケートでは「おいしかった」,「ゆっくりしたいときに飲みたい」などの感想があり,クラブ員も茶の消費拡大の可能性を感じたようでした。今後も農政普及課では,農業青年の活動を支援していきます。
10月28日,管内3市,農業委員会,JA参集のもと南薩地域担い手育成担当者会を開催し,新規就農者の確保・育成,各種研修等の周知方法について協議しました。農政普及課からは,急速に担い手農家のリタイアが見込まれる中,果樹園や茶園,高額な牛舎を新規就農者や第三者に継承する取組を連携して行うことを提案しました。また,既にこの取組がスタートしている果樹のアンケート結果や各市HP等に公開している農機等の資産情報を情報共有しました。今後も,これらの取組を支援していきます。
園芸振興協議会南薩支部果樹技術部会では,果樹園の継承に向けて,今年の5月から現状調査を実施してきました。その結果を踏まえて南さつま市では「5年以内に廃園し,受け手がいれば貸してもよい」と回答した生産者に対し,果樹園地バンク登録申込書や登録カードの作成等のため,11月4日と11日に聞き取り調査を行いました。南さつま市ではこれらの内容をホームページ等に公開して継承希望者に情報提供する予定としています。今後も関係機関・団体一体となって受入体制の整備の検討等,産地維持に向けて取り組んでいきます。
11月4日,枕崎市大塚公民館でキク栽培研修会を開催し,生産者,関係機関23人が参加しました。高温対策や病害虫対策をテーマに,農開センターからバイオスティミュラントや遮光技術等について,農政普及課から現地実証や盆・秋彼岸出しの栽培事例と県外調査事例等について情報提供を行いました。生産者は,特にバイオスティミュラントによる輪ギクの奇形花発生軽減や愛知県での頭上かん水装置による少量多頻度散水技術等の高温対策に関心が高いようでした。農政普及課では,さらに高温対策技術の検討を行っていきます。
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10月27日,南九州市川辺町の生産者ほ場で,大豆新品種「そらみのり」の現地検討会を開催しました。生産者や関係機関など計25人が参加し,ほ場で「そらみのり」の生育状況や莢の着き方などを確認しました。「そらみのり」を栽培している生産者からは,慣行品種と比較して,粒が小さいものの着莢数が多く,2~3粒莢も多いという意見がありました。また,「そらみのり」の現地検討と併せて,農政普及課からは次年度に向けての栽培管理等を説明しました。今後も大豆の収量向上に向けて支援を続けていきます。
10月30日,南さつま市大浦干拓の早期米の「なつほのか」再生二期作実証ほで,二期作目の収穫を行いました。ロボットコンバイン(汎用)の実演も兼ねて,生産者や関係者ら15人が収穫に立ち会いました。一期作目収穫時の旋回跡,踏み倒し跡の生育は劣りましたが,その他の部分の生育は良好で,草丈は高く,穂も垂れさがっていました。収量は約200kg/10aで,一期作目と併せて約800kg/10aの収量となりました。今後は今回の実証ほで得られた成果,課題を整理し,再生二期作の技術向上に向けて支援していきます。
11月5日,南九州市川辺町にて新奨励品種「あきの舞」等の試食会が行われ,生産者等36人が参加しました。「ヒノヒカリ」を基準として「あきの舞」と「なつほのか」(再生二期作)を試食し,外観,香り,味,粘り,硬さ,総合で比較するアンケートを行いました。アンケート結果は,2品種が「ヒノヒカリ」に比べてどの項目も評価が高く,おいしい等の意見が出されました。また,農政普及課から,品種の特性や栽培について情報提供を行い,活発な意見交換がなされました。今後も新品種や再生二期作について技術等の支援をしていきます。
10月28日,観葉植物の若手農家を対象に,地元優良経営体の視察研修を実施し,農家6人と関係者6人が参加しました。研修では,管内のベテラン観葉植物農家3戸を訪問し,主要品目の栽培技術,用土の配合方法,施肥技術等について積極的な意見交換が行われました。参加者からは「他の農家のハウスを訪れる機会はほとんどなかったので,貴重な機会になった」,「生産への励みにつながった」といった前向きな感想が聞かれました。農政普及課では今後も若手の技術・知識の向上を図る場を提供し,早期経営安定のための継続的な支援を行っていきます。
11月10日,農政普及課主催で「オクラニューファーマー講座(第3回)」を開催し,指導農業士が,次年度のオクラ栽培に向けた対策および農業機械について指導を行いました。新規就農者も含めて参加者は19人で,土壌消毒や播種時の準備などの活発な意見交換が行われました。参加農家からは「次年度の栽培に活かせる技術もあり,とても有意義な講座だった」との感想が聞かれました。課題となっている高温や病害虫対策を中心に,次年度も引き続き農政普及課では新規就農者の早期技術習得を支援していきます。
11月25日,AGRI俱楽部指宿・指導農業士等との勉強会を開催し,青年農業者8人,指導農業士・農業経営者クラブ員5人,その他関係者の計23人が参加しました。技術習得や経営規模拡大,ワークライフバランス等について青年が質問し,指導農業士等が回答する形で行われ,実務の経験に基づいた貴重なアドバイスがなされました。青年の質問に答える形の勉強会は初の試みでしたが,参加者からは次年度以降も開催を求める声があがりました。農政普及課では,今後も担い手組織の連携・交流につながる取組を支援していきます。
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