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ホーム > 地域振興局・支庁 > 熊毛支庁 > 産業・労働 > 農業 > 普及情報 > 種子島農業の動き(R3.4~R4.3)

更新日:2022年3月28日

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種子島農業の動き(R3.4~R4.3)

R4.3

6次産業化に取り組む組織に対する会計処理を支援

6次産業化に取り組む組織が,ポストコロナ農業生産体制革新プログラム事業を活用し,新たに共同で機械を導入し,商品化・販路開拓等への取組を始めたことから,それらの組織に対して会計処理に係る支援を行いました。農業経営相談所のスペシャリスト派遣の機会等を活用し,税理士にも相談のうえ,任意組織として決算を行い,会員に決算状況を通知(各会員が通知をもとに確定申告)という対応で,簿記記帳や決算指導を行っています。農政普及課では引き続き支援を行ってまいります。

6次産業化中央プランナー派遣制度を活用した研修会を実施

3月1日,6次産業化中央プランナー派遣を活用し,新たに6次産業化の取組を始めた「種子の実オイル工房」に対する研修を実施しました。未利用資源を活用した商品開発や販路拡大支援等に実績があるプランナーから,成功事例に基づく商品のブランディングや販路開拓等に係る指導・助言を受けました。地域を巻き込んだ活動展開の必要性や販路開拓の手法など具体的に助言を受けたことから,農政普及課ではそれらの実践を支援してまいります。

茶農家が新たな茶種や販路開拓への取組を目指して組織を結成

令和3年11月,茶業経営を巡る環境が厳しい中,新たな茶種への挑戦,稀少品種を前面に出した販売・流通等に連携して取り組む目的で,荒茶生産農家4戸7名が,「Team和茶・わちゃ」を結成しました。農政普及課から,大隅加工技術研究センターが開発した「かごしま黒茶」を紹介したことをきっかけに,加工センターでの試作等を踏まえ,組織化に至りました。令和4年度は,かごしま黒茶の商品化やバイヤー招へい等に取り組むこととしており,農政普及課では引き続き支援を行ってまいります。

種子島で一番茶の摘採開始

種子島の令和4年一番茶摘採は,南種子町で3月24日,西之表市は3月25日に始まりました。最初に摘採されたのは,種子島を代表する極早生品種の「松寿」です。冬期の低温が長く続いたため,「しゅんたろう」や「しまみどり」,「くりたわせ」,「さえみどり」,「ゆたかみどり」などの早生品種の生育は現時点で昨年比4~5日程度遅いものの生育良好で,今後の天候次第では早まる可能性もあります。今後は出品茶をはじめとした高品質な茶製造指導を展開する計画です。

南種子町の花き農家2名が特別賞を受賞

2月3日,かごしま県民交流センターにて開催された令和3年度鹿児島県フラワーコンテストにて,南種子町のレザーリーフファンとフェニックス・ロベレニーが揃って特別賞を受賞しました。受賞者2名はそれぞれ長年に渡り地域の花き生産を牽引してきたベテランで,今回はその技術が高く評価されたものです。種子島はこれまでもレザーリーフファンを主体に多数出品しており,今後も葉物・枝物の産地として評価が向上するよう,コンテスト出品等の活動を支援していまいります。

農政普及課の総合力を生かした基腐病対策が展開中

農政普及課では今年1月から,サツマイモ基腐病対策を普及指導計画書の重点活動計画に位置づけ,苗床調査などの業務に全員体制で取り組んでいます。また課題解決に向けては地域一丸となった活動が必要であり,目標達成に向けて地元関係機関の役割も明確にしました。3月上旬には熊毛地区サツマイモ基腐病プロジェクトチームと連携し,各市町の健全農地確保に向けた推進地区の設定を支援するなど,活動を展開中です。

 

R4.2

新たに青年農業士2名を認定

2月17日,熊毛支庁農政普及課において,新たに青年農業士に認定された西之表市の中園大輔氏,南種子町の山田豊氏の認定証交付式を市町関係者も含め,最小人数で実施しました。中園氏は安納いものセンチュウ対策,山田氏はスナップエンドウの高温対策及びスリップス対策についてのプロジェクト取組が評価されています。両名からは抱負を発表していただき,今後,地域でのますますの活躍が期待されました。農政普及課では今後も関係機関と連携しながら,青年農業者の育成に努めてまいります。

南種子町で家族経営協定1件を締結

1月28日,南種子町において,新たに1組の夫婦が家族経営協定を締結しました。7年前に新規就農したこの夫婦は,昨年9月には認定農業者に認定されるなど,着実に経営基盤を確立しつつあり,さらなる経営発展のステップとして,今回の協定締結に至りました。農政普及課では,協定締結が経営発展の一助として意義あるものとなるよう,引き続き関係機関と連携し支援してまいります。

私の「一番」茶プロジェクトによるPR活動を開始

「高く評価してくれる」お茶屋と種子島の茶農家間に直販ルートを築き,農家所得の向上を図るために「私の「一番」茶プロジェクト」を立ち上げ,全国の約220件のお茶屋等にPR資料を送付しました。資料の送付だけで終わらせずに,これを機に生産者から売り込みをかける準備も同時に進めているところです。今後は直販の拡大と販路の多様化によって茶商間の落札競争が促され,種子島茶の価格向上と茶農家の収入増につながることが期待されます。

R4.1

農業青年クラブ員2名のプロジェクト発表を実施

1月21日,熊毛支庁において,農業青年クラブ員2名のプロジェクト発表を実施しました。2月に開催する地区青年農業者会議のリハーサルの予定でしたが,コロナウイルス蔓延防止のため,会が中止となり,急遽,関係機関を招き,本番扱いとなりました。発表内容は新規就農における水田経営の取組と種ばれいしょの萌芽促進・増収技術検討という内容で,課題解決に向けた具体的な取組が参加者から評価されました。農政普及課としても引き続き,青年農業者への支援を継続してまいります。

熊毛地区サツマイモ基腐病対策PTの開催

1月24日,熊毛地区サツマイモ基腐病対策プロジェクトチーム会が開催されました。生産者,加工業者,JA,市町等の関係者48名が出席し,6組織がwebで参加しています。会議では令和3年産の発生状況や実証ほの結果,市町やJA,加工業者の取組状況や要望等について意見交換が行われました。さらに,県アクションプログラムを基に健全苗や健全農地確保等の重要性について説明があり,取組内容を再確認しました。引き続き,生産者,関係機関一体となって基腐病対策に取り組んでいまいります。

 

R3.12

農業経営発展研修会を開催

12月2日,認定農業者や新規就農者等を対象に,税理士による研修会及び個別相談会を開催しました。農政普及課では,各市町・農協と連携し,参加者の決算書を基に経営の推移及び分析の資料を作成・提供しています。講師の解説で自らの経営状況等を資料で確認しながら,受講する形で研修を実施したことで,より実践的な内容となりました。併せて,法人化等に係る個別相談を実施しています。今後も関係機関と連携し,農家の経営発展に向けた取組を強化していきます。

西之表市の茶生産者が「かごしま黒茶」を研修

12月10日,西之表市の茶生産者5名が,大隅加工技術研究センターにおいて,「かごしま黒茶」の製造研修を行いました。農政普及課から,熊毛地区茶業推進協議会メンバーに「かごしま黒茶」を紹介したところ,興味を持った生産者から要望があり,今回の研修を開催することとなりました。今回の研修を踏まえ,今後,種子島での製造など事業化等を検討することとしており,農政普及課では,引き続き,種子島茶の新たな付加価値向上に向けた取組を支援してまいります。

南種子町の新規就農者に対する巡回サポート活動

12月15日,南種子町担い手サポートチームによる新規就農者7名(農業次世代人材投資事業経営開始型)の現況確認及び巡回指導を実施しました。指導農業士,農業委員のほか,町,JA,熊毛支庁職員で2班に分かれて巡回し,就農計画の進捗状況確認や課題,今後の予定等について現地ほ場で検討しています。現地検討終了後には久しぶりに情報交換会も行われ,参加した新規就農者3名も含めた農業者,サポートチーム員ともに貴重な意見交換の場となりました。

種子島ブロッコリー出発式を初めて開催

本年の種子島ブロッコリーの面積は105haとなり,県内1位の産地となっています。産地を広くPRするため,12月7日にJA種子屋久中種子集荷場で,種子島で初めて出発式が開催されました。本年は,くみあい食品との契約取引が10年を超え,新たに加工向け販売に取り組む記念の年となりました。生産者や出荷先の決意表明やテープカット後,参加者全員で盛大にトラックを見送りました。今後,かごしまブランド団体認定を目指す計画です。

県立種子島高校生が畜産スマート農業機器導入農家を視察研修

12月23日,県立種子島高校1年生20人が西之表市の肉用牛繁殖経営農家を訪問し,スマート農業機器(ファームノートカラー,牛温恵等)について視察研修を行いました。農政普及課からは管内の農家の状況や情勢等について,視察先の農家からは機器の特徴やメリット等について,情報提供したところ,多くの質問があり,有意義な研修となりました。今後も農業高校と連携を図りながら,将来の担い手確保につなげるため,広く情報提供につとめてまいります。

西之表市でパッションフルーツ研修会を開催

12月22日,西之表市果樹振興会主催のパッションフルーツ研修会が行われた。熊毛支庁農政普及課では,育苗方法,植栽後の栽培管理のポイント等について指導,情報提供しました。西之表市では,栽培に関心のある農家が増えつつあり,今回の研修会には令和3年度の新規就農者1人の参加があり,今後の導入に向けて参考になったようでした。農政普及課では今後も技術向上・組織活動の支援を行ってまいります。

R3.11

熊毛地区茶業検討会を開催

11月10日,種子屋久の茶生産者及び関係機関・団体を併せた41名で熊毛地区茶業検討会が開催され,栽培技術や経営,侵入害虫チャトゲコナジラミ,農作業安全,収入保険制度,ヒサカキ栽培の紹介等の情報提供を実施し,これからの熊毛茶業についての意見交換会が行われました。意見交換会では,各茶工場から現状の発表と労働力不足の問題,これからの種子島茶業のあり方について検討がなされ,販路開拓に向けて新たなPR資料を作成することが決まりました。

加工技術等出前相談会を実施

11月19日,大隅加工技術研究センターの研究員等を招き,今年度新たに加工活動を始めた2組織を対象に,加工技術等出前相談会を実施しました。農政普及課では,それぞれの組織の技術的課題等を事前に聞き取り,具体的な相談会となるよう準備を進めました。当日は,現状の加工工程等に対して,品質・衛生面等から具体的な助言・指導がなされ,直面している課題の解決につながりました。農政普及課では,専門家等と連携し,引き続き6次産業化支援に取り組んでまいります。

6次産業化推進研修会を開催

11月18日,6次産業化に取り組む農業者等20名を対象に,6次産業化推進研修会を開催しました。保健所から食品衛生法の改正について説明,ふるさと納税の業務を担う西之表市地域おこし協力隊の鈴木氏から「種子島の優位性を活かした商品づくりや販路開拓」をテーマに講話をいただきました。併せて,商品を囲み,参加者同士の情報交換や講師からの助言等を実施し,課題の共有や意欲の向上を促しています。農政普及課では,引き続き6次産業化支援に取り組んでまいります。

西之表市の新規就農者に対する巡回サポート活動

10月27日に西之表市担い手サポートチームによる新規就農者6名の現況確認,巡回指導を実施しました。定着促進に向けた取組として,今回は農業次世代人材投資事業(経営開始型)受給者(受給終了含む)以外の新規就農者も対象に巡回しました。また,就農後のイメージを持ってもらうために種子島営農大学校の研修生(準備型受給者)にも参加を呼びかけ,巡回対象者との交流を図っています。今後も指導農業士や関係機関一体となったサポート活動を進めてまいります。

園芸振興協議会種子島支部野菜技術部会を開催

11月16日に,関係機関・団体16名の参加のもと,園芸振興協議会種子島支部野菜技術部会を開催しました。各市町の実証ほや,優良農家等及び熊毛支場の試験研究ほ場を視察した後,本年度の産地育成の取組み状況を踏まえた次年度の取組むべき課題を検討しています。近年,面積拡大が進むブロッコリーについて,新たな作型や加工向け生産の取組や,かごしまブランド団体認定に向けた推進方法について関係者の理解が得られ,今後,島内一体となった活動になる予定です。

ヒサカキの産地拡大に向けて研修会を開催

11月30日,西之表市伊関にて西之表市花き振興会の全体研修会が開催されました。近年管内では,栽培が比較的容易で価格の安定しているヒサカキの栽培希望者が増加傾向にあります。そこで今回はの研修はヒサカキの栽培技術に関するテーマとし,振興会の会員以外にも広く参加を呼びかけたところ,花き以外の栽培農家からも3名の参加がありました。農政普及課からは,ヒサカキの系統選抜の仕方や挿し木技術について,先進農家の事例や試験研究データを基に講習を行っています。

安納いも品評会と基腐病意見交換会を開催

11月24日,安納いも品評会が開催され,箱部門21点,株部門10点からそれぞれ金,銀,銅賞を選出,表彰式では年間糖度検査優秀賞も発表されました。品評会後,参加した生産者22名,関係機関15名で基腐病対策について,発生の少なかった農家事例を中心に活発に意見が交わされました。「種子島安納いも」は11月19日にGI申請が公示され,登録に向け一歩前進しています。基腐病対策やGI登録後の産地育成について,今後も関係機関一丸となって取り組んでまいります。

農業経営者クラブが意気軒昂と全体会を再開

農業経営者クラブ熊毛支部種子島は,コロナ禍により長らく活動を自粛してきたが,11月26日に中種子町内で久々の全体会を開催しました。当日は12名の会員が参加し,農政普及課の支援のもとブロッコリーの生産現場視察や,ヒサカキ,パッションフルーツなどの新品目に関する勉強会など,島内農業の活性化に向けて前向きな研修がなされました。夫婦揃っての参加も目立ち,久々に再会する仲間と笑顔あふれる交流会となりました。

R3.10

サツマイモ基腐病研修会を開催

10月上旬~中旬にかけ,市町,JA,農政普及課が連携してサツマイモ基腐病研修会を実施しました。延べ15会場,494名が出席し,収穫後のすみやかな耕うんや貯蔵前の種いも消毒実施を呼びかけました。さつまいも収穫が最盛期となり,JAでは発病状況に合わせて収穫時期を早めることや,市町からは残さ処理場の紹介などを行い,生産者からも技術面での多くの質疑が出されました。サツマイモ基腐病対策PTを中心に,次年度対策について検討を重ね,農家の安定生産に寄与していきます。

農村女性グループ「竹の子」が活動検討会を開催

10月20日,女性農業経営士等の組織「竹の子」が活動検討会を開催し,会員13名が参加しました。コロナ禍で集まる機会が持てない中,各自でプロジェクト活動の実践やLINE等を活用した情報発信・交換等を行ってきましたが,久しぶりに顔を合わせて検討できる場となりました。来年,種子島で県農村女性リーダーネットワーク先進地研修を開催予定であり,農政普及課では引き続き組織活動への支援を通じて,女性農業者の能力発揮や活動促進,新たなリーダー育成に取り組んでまいります。

ツマジロクサヨトウの注意喚起を!

島内でツマジロクサヨトウの被害が相次いでいます。5月下旬に飼料用とうもろこしでの発生があり,島内のほとんどのほ場で被害が確認されました。その後,ローズグラスやスーダングラスでも被害が発生しています。生育初期に加害されると減収につながるため,幼虫の早期発見・防除が必要であり,市町の防災無線や子牛セリ時の情報提供により,注意喚起を続けているところです。今月は上記に加え,夏植さとうきびでの被害も確認されたため,関係機関と連携した注意喚起を継続して実施してまいります。

R3.9

西之表市の新規就農者に対する巡回サポート活動

9月8,15,17日に西之表市担い手サポートチームによる農業次世代人材投資事業(経営開始型)受給の新規就農者9名(受給終了,開始予定含む)の現況確認,巡回指導を実施しました。さつまいもを経営品目とする対象者に対しては,指導農業士や市職員,普及指導員等から基腐病対策について助言指導,情報交換をしています。10月以降には,次世代事業の給付を受けていない新規就農者の巡回も計画しており,指導農業士や関係機関一体となったサポート活動を進めてまいります。

スナップえんどうのIPM農法がスタート

種子島では,スナップえんどうの減収要因であるスリップス類被害を抑制するため,天敵活用によるIPM農法を検討しています。本年度は,各市町毎に実践農家を選定し,8月上旬~下旬に障壁植物にソルゴーを,天敵のタバコカスミカメを定着させるためにゴマを播種し,更に長期間天敵を定着させるために,9月上~中旬にゴマを追い蒔きしています。天敵定着は,8月下旬から全市町で確認しており,今後,定着の推移や被害の軽減効果等を確認していく予定です。

ブロッコリーの規模拡大進む

R2種子島産ブロッコリーの面積は,現在103ha(前年比106%)で,1ha以上の農家が24名(前年比184%)で規模拡大が進んでいます。これまで定植時期は9月下旬~1月上旬であったが,更に安定・継続出荷を図るために,本年は,新たに9月中旬定植の作型を試験しています。内容としては,高温・乾燥条件における耐暑性品種,吸水剤活用,害虫防除技術等を検討しています。今後,この作型の安定生産技術を確立し,作型分散による更なる規模拡大を進めていく計画です。

熊毛(種子島・屋久島)地区のサツマイモ基腐病被害軽減に向けたプロジェクトチーム(PT)の開催

9月21日,西之表市の重点指導農家ほ場等で基腐病現地検討会を開催しました。当課及びほ場主から紹介された取組内容等に対し,農研機構研究員やPT会員から助言等がなされました。また,熊毛支場で当地区主要品種の抵抗性比較試験の状況を視察しています。生産組織代表やweb参加者が加わった室内検討会では普及情報課から今後の対策等に関する情報提供があり,活発な意見が交換なされています。来月開催される各市町の研修会で,効果的な種いも消毒法等を周知することとしています。

担い手育成支援に向け,関係機関・団体と検討を実施

9月30日,市町及びJA・新光糖業の担い手担当者と,担い手育成に係る取組等について協議・検討し,農政普及課からは,作成中の地域版経営管理指標案(25品目)を提示し,その活用方法を提案しました。指標は今年度中に完成させ,各市町基本構想の営農類型の試算や,経営改善計画の作成支援等に活用することとしています。農政普及課では引き続き,関係機関・団体と一体となって担い手の確保・育成を強化してまいります。

葉物の産地拡大へ向けて共同育苗を開始

近年,種子島ではフェニックスロベレニー(以下ロベ),ヒサカキなどの葉物栽培が増加傾向ですが,これらの品目は育苗期間に数年かかることが欠点です。今年度,西之表市花き振興会では,新規栽培希望者や規模拡大希望者に対して定植苗を提供するため,共同育苗の取組を始めています。まずは8月からロベの育苗が始まっており,農政普及課では技術面の支援を図っています。今後も優良種苗の提供がスムーズに図られるよう,西之表市,JA,農政普及課が連携し支援する予定です。

R3.8

実えんどう県育成品種「まめこぞう」の導入が進む

種子島のスナップえんどうは,病害等による品質低下が減収の一要因となっており,昨年度,外観による品質低下に影響が少ない実えんどう(県育成品種「まめこぞう」)を試作した結果,10aの収量1,583kg,販売額939千円の好成績で,品質も出荷先のくみあい食品に好評でした。本年度は契約面積拡大の要望もあり,島内面積が92aに拡大しています。今後,農政普及課では,高単価期の年内収量を高める前進化や仕立て法を検討する計画です。

花きの新しい指導体制が始動

8月3日,島内3カ所で種子屋久農協花き振興会の目揃え会が開催され,役員,営農指導員,役場及び農政普及課の担当者ら全員で巡回指導を行いました。これまでの目揃え会は,1市2町のJA支部が独自の内容で開催していましたが,今年度は組織合併を契機に,島内の指導員が総出で各地区に出向き,統一された内容で指導する形式としています。当日は実際の出荷物を見ながら,出荷の際の注意点の説明が丁寧になされ,農政普及課からも高温対策や施肥改善に関する指導を行っています。

種子島に新たなドローン技能者が誕生

8月7日,中種子町中央公民館にて農業用ドローン技能者育成研修会の開始式が開催され,農政普及課も参加して会の目的,県内の技能者養成に関する動向などを説明しました。農業の現場ではドローンの普及が期待されており,種子島地域でも技能者の養成は急務となっています。本研修会は,技能取得希望者の経費的な負担を軽減するため,県経営技術課が種子島へ講師を派遣したもので,南種子町と中種子町からの計3名の参加者を対象に,5日間に渡って学科や実技の研修が行われました。

R3.7

ミカンコミバエの誘殺確認とその対応策

7月15日に,西之表市の増設トラップにおいてミカンコミバエの誘殺が確認されました。熊毛地域では,今年度,初の誘殺となります。テックス板設置や寄主果実調査,ベイト剤散布などの初動対応を実施しているところです。今後も植物防疫所や病害虫防除所,管内の関係機関・団体と連携を図りながら,侵入防止の取組を継続してまいります。

ポストコロナ農業生産体制改革プログラム事業を活用した6次産業化の取り組み

コロナ禍における需要・流通の変化に対応するため,新たな加工品開発や販路開拓など6次産業化の取組が活性化してきています。西之表市では女性農業者が連携し,「茶の実オイル」の商品化に取り組み,茶の新たな用途開発や耕作放棄地解消が期待されています。中種子町では果樹・茶の若手農業者が連携し,加工品開発に取り組んでおり,付加価値づくりによる所得向上が期待されます。いずれもポストコロナ農業生産体制改革プログラム事業を活用した新たな取組であり,引き続き支援を行ってまいります。

R3.6

担い手育成支援に向け,関係機関・団体と検討を実施

6月3日,市町及びJA・新光糖業の担い手担当者と,担い手育成に向けた取組計画等について,協議・検討を行いました。今年度,各市町で「農業経営基盤強化の促進に関する基本構想」の見直しが予定されており,目標とすべき所得や営農類型等を試算するための基礎データの収集や指標作成等に連携して取り組むこととなりました。農政普及課では引き続き,関係機関・団体と一体となって担い手の確保・育成を強化することとしています。

ブロッコリーの技術検討会を開催し、更なる技術改善による産地力アップを目指す。

R2年産ブロッコリーの出荷が6月上旬で終了し,販売額は2.4億円(前年比122%)で過去最高となりました。R2年度から本格的に推進した冬まき春どり作型(4~5月どり)は,全体の10%に達しています。6月24日には,ブロッコリー技術改善検討会を開催し,本年度から,実証実績を踏まえた種子島地区の専用肥料を作成・導入していくこととなりました。農政普及課では,引き続き安定継続出荷に向けた作型分散等の技術を改善し,産地力アップを目指していきます。

R3.5

サツマイモ基腐病研修会の開催

5月24~25日に中種子町内4会場でサツマイモ基腐病対策研修会が開催され,延べ115名の生産者が出席しました。農政普及課からは県作成の防除対策マニュアルをもとに,伝染経路や抜き取りを基本とした直近の対策を説明し,貯蔵前種いも消毒を提案しています。参加者からは散布剤の交互散布や混用事例など多数の質問が出されました。研修会後は町・JAから現在公募中の基金事業の紹介と同時に申請受付がなされました。今後も基腐病PT一体となって被害軽減に向けた取組を推進してまいります。

共同利用施設におけるHACCPに沿った衛生管理への対応を支援

食品衛生法の改正に伴い,食品製造等を行うすべての事業者に「HACCPに沿った衛生管理」が義務化,本年6月に完全施行されることから,町が設置し,複数の事業者が営業許可を取得している2つの施設で,その対応に向けた検討会を実施しました。保健所と連携し,制度に関する説明及び対応方法等を提案・検討するとともに,各事業者毎に衛生管理計画を作成し,施設利用時には専従者とともに実施状況をチェック・記録することとなりました。引き続き,6次産業化に向けた取組を支援してまいります。

R3.4

サツマイモ基腐病研修会の開催

4月23~28日に,南種子町4会場,西之表市9会場でサツマイモ基腐病研修会が開催されました。農政普及課ではサツマイモ基腐病防除対策マニュアル(第2版)を基に,病気の症状や伝染方法,ほ場管理の注意点を説明し,さらに,最近登録された農薬の効果的な使用時期や貯蔵前種いも消毒を提案しました。延べ384名の生産者が出席し,ドローンによる散布や堆肥の利用,今後の農薬登録など多数の質問が出され,市町担当には基金事業の進捗状況の問い合わせがありました。

令和2ー3年期の種子島のさとうきび収穫が終了

12月10日から始まった令和2ー3年期の原料搬入が4月10日に終了しました。今期は収穫面積2,176haと数年ぶりの増反となったが,台風に伴う潮風害等の影響により,原料処理量は124,642t(前期比96%),単収は5,760kg(前期比94%)にとどまりました。このような中,本年度試験栽培された新品種「はるのおうぎ」は単収7,140kgで既存品種比124%と増収しており,農家の収益確保が期待されます。農政普及課では今後も生産者と関係機関・団体が一体となり生産量増大に取り組んでまいります。

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