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更新日:2016年5月30日

マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群」に注意しましょう

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の報告について

マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について,2013年1月に国内で海外渡航歴のない方がSFTSに罹患していたことが初めて報告されて以降,西日本からの報告が相次いでいます。
本県の感染症発生動向調査においては,これまでに16件の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が報告されています。

  平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
全国 48 61 60 13(5月29日まで)
鹿児島県 5 4 6 1

 

マダニの活動が盛んな時期は春から秋とされていることから,森林や草むら,藪などに入る場合には十分注意することが必要です。

  • 森林や草むら,藪など,マダニが多く生息する場所に入る場合には,長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に,ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる,または登山用スパッツを着用する),足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける),帽子,手袋を着用し,首にタオルを巻く等,肌の露出を少なくすることが大事です。
  • 吸血中のマダニに気が付いた際,無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり,マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあるので,医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去,洗浄など)をしてもらってください。

重症熱性血小板減少症候群とは?

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は,多くの場合,SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染する病気です。

マダニに咬まれてから6日~2週間程度の潜伏期間の後,38度以上の発熱や,消化器症状(食欲低下,嘔気,嘔吐,下痢,腹痛)などの症状がでます。重症化し死亡することもあります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は,インフルエンザなどのように容易に人から人へ感染して広がるものではないとされています。

マダニとSFTSウィルスについて

マダニと,食品等に発生するコナダニや衣類や寝具に発生するヒョウヒダニなど,家庭内に生息するダニとでは全く種類が異なります。また,植物の害虫であるハダニ類とも異なります。

マダニ類は,固い外皮に覆われた比較的大型(種類にもよりますが,成ダニでは,吸血前で3~8mm,吸血後は10~20mm程度)のダニで,主に森林や草地等の屋外に生息しており,市街地周辺でも見られます。

中国では,フタトゲチマダニやオウシマダニといったマダニ類からSFTSウイルスが見つかっており,これらのマダニが活動的になる春から秋に,患者が発生しています。また,韓国でもフタトゲチマダニがSFTSウイルスを保有していたとの報告があります。日本には,命名されているものだけで47種のマダニが生息するとされていますが,これまでに実施された調査の結果,複数のマダニ種(フタトゲチマダニ,ヒゲナガマダニ,オオトゲチマダニ,キチマダニ,タカサゴキララマダニ)からSFTSウイルスの遺伝子が検出されています。ただし,これらのマダニ種全てが,実際にヒトへの感染に関与しているかについては,まだ分かっていません。

全てのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありません。中国の調査では,患者が発生している地域で捕まえたフタトゲチマダニの数%からSFTSウイルスの遺伝子が見つかったとの報告があります。日本国内では,保有率など,より詳細な実態について,現在,調査が進められているところです。

患者から分離されたウイルスの分析結果から,日本で見つかったSFTSウイルスは,中国の流行地域で見つかっているSFTSウイルスとは遺伝子レベルで少し異なっていることが分かりました。日本のSFTSウイルスは,最近中国から入ってきたものではなく,以前から日本国内に存在しており,患者は日本国内でSFTSウイルスに感染したと考えられます。

フタトゲチマダニ

(国立感染症研究所(昆虫医科学部ホームページから引用)

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感染しないための予防対策は?

マダニに咬まれないようにすることが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。これは,重症熱性血小板減少症候群だけではなく,国内で毎年多くの報告例がある,つつが虫病や日本紅斑熱など,ダニが媒介する他の疾患の予防のためにも有効です。

  • 森林や草むら,藪など,マダニが多く生息する場所に入る場合には,長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に,ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる,または登山用スパッツを着用する),足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける),帽子,手袋を着用し,首にタオルを巻く等,肌の露出を少なくすることが大事です。
  • 服は,明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がお薦めです。
  • DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり,補助的な効果があると言われています。
  • 屋外活動後は入浴し,マダニに刺されていないか確認してください。特に,わきの下,足の付け根,手首,膝の裏,胸の下,頭部(髪の毛の中)などがポイントです。

現在のところSFTSウイルスに対して有効なワクチンはありません。

マダニに咬まれたらどうすればいいのか?

マダニ類の多くは,ヒトや動物に取り付くと,皮膚にしっかりと口器を突き刺し,長時間(数日から,長いものは10日間以上)吸血しますが,咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。

吸血中のマダニに気が付いた際,無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり,マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあるので,医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去,洗浄など)をしてもらってください。

また,マダニに咬まれた後,数週間程度は体調の変化に注意をし,発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。

医療関係者のみなさまへ

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は,感染症法の四類感染症に位置づけられています。SFTSが疑われる症例のPCR法等による検査の実施については,最寄りの保健所にご相談ください。また,SFTSと診断した場合は,ただちに最寄りの保健所への届出をお願いします。

【重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の臨床的特徴】

潜伏期間は6~14日。発熱,消化器症状(嘔気,嘔吐,腹痛,下痢,下血)を主徴とし,時に,頭痛,筋肉痛,神経症状,リンパ節腫脹,出血症状などを伴う。血液所見では,血小板減少(10万/立方ミリメートル未満),白血球減少(4000/立方ミリメートル未満),血清酵素(AST,ALT,LDH)の上昇が認められる。

また,SFTSと同様の症状を呈しうる疾患は様々なものが考えられ,

  • 感染症として,ダニ媒介疾患であるつつが虫病,日本紅斑熱,ライム病,エーリキア症,アナプラズマ症に加え,ウイルス性胃腸炎,トキシックショック症候群,デング出血熱,SFTSウイルス以外のウイルスによる血球貪食症候群や敗血症
  • 膠原病・血管炎として,血栓性血小板減少性紫斑病,溶血性尿毒素症候群(HUS),全身性エリテマトーデス
  • 悪性疾患として血液腫瘍疾患(白血病や悪性リンパ腫)

などが挙げられます。

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