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更新日:2022年2月4日
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鹿児島市春山町の山中に,約20の巨岩に囲まれた観音像「岩屋観音」があります。
寛延4年(1751)に創建されました。御祭神は,不動明王と観音菩薩です。
約8畳敷の洞窟があり,祭日(旧暦6月17日)には,春山地域公民館で六月燈が行われています。お産や交通安全等に御利益があるということです。
また,この岩屋観音を更に130m登ると,展望所があり,桜島と錦江湾が一望できます。
往復30分程度の軽い登山で,神秘的な巨岩に囲まれた観音像・不動明王像が見られるパワースポットです。登山の際は,足下にお気を付けください。(雨上がりなどは,少々滑ります)
この近隣には他にも田の神さあなどの文化財もありますので,是非おいでください。(鹿児島市「史蹟めぐりガイドマップ・松元地区」はこちらhttps://www.city.kagoshima.lg.jp/kyoiku/kanri/bunkazai/documents/sisekimeguri09_matsumoto.pdf)
この岩屋観音には,「仏田」という民話が残っています。
昔,春山の農家のおじいさんが,岩屋観音平の山の下の観音田を鋤(す)こうと,牛を連れて田に行きますが,牛がなぜか暴れてどうしても田が鋤けませんでした。
農家のおじいさんが困っていると,謎の白髪の老人が出てきて助けてくれました。農家のおじいさんがお礼を言おうと顔を上げると,白髪の老人は消えており,そばの草原に残る足跡をたどっていくと,大きな岩屋の前で消えていました。
さては今の老人は岩屋観音様だったのかと,おじいさんは深く感謝し,ありがたいことだと涙にくれ,この話を聞いた人々もそれ以後いっそう岩屋観音を信仰する心が高まったと言います。
(「旧松元町郷土史」より抜粋)
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