更新日:2020年7月9日

ここから本文です。

「第2回かごしま・人・まち・デザイン賞」について

2回目は応募総数65件のうち景観づくり部門4件,都市デザイン部門4件の表彰を行いました。受賞された皆様に深く敬意を表しますとともに,本賞に御応募いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。

お,表彰の対象等については,以下ホームページを御覧ください。

受賞作品の紹介

景観づくり部門

「頴娃シーホーウォーク」

所在地 南九州市頴娃町別府
活動団体 特定非営利活動法人娃おこそ会
概要 蓋神社と番所鼻自然公園を結ぶ番釜海岸は,10万年前に発生した溶岩流地帯と7つの小さな砂浜が交互に現れる変化に富んだ魅力的な自然景観を連ねているが,地元の釣り人しか訪れない知られざる場所であった。住民らの取組により,子どもでも安心して楽しめるウォーキングコースとして生まれ変わり,県内外の方々を美しい景観でおもてなしできる場所となっている。
講評

長約2.5kmのコースを一日かけてゆっくり回れば,朝夕で全く異なる魅力的な景観を見ることができ,国立公園級の雄大な海岸を肌で感じることができる。特定非営利活動法人頴娃おこそ会の活動が,地域にある宝を再発見し,まちづくりに大切な「若者」,「ばか者」,「よそ者」が寄って,1つのストーリーを作りあげた好事例といえる。また,訪れた方が気楽に挑戦できるコースを住民らの提案で作りあげている点や,地域の活性化に寄与している点も県内のモデル的な取組として高く評価できる。
後とも,このような取組が県内各地ではじまり,鹿児島に点在する誇るべき景観が改めて認識され,県民共通の資産として守り,育てられることを期待したい。

 

頴娃シーホーウォーク1

頴娃シーホーウォーク2

景観づくり部門秀賞

「蒲生郷エリアの地域ブランディング」

所在地 姶良市蒲生町麓
活動団体 特定非営利活動法人Lab蒲生郷
概要 生郷エリアは,県本土の中央部に位置し,特に日本一巨樹「蒲生のクス」をはじめ,美しい自然環境を背景に,県下でも数少ない薩摩古流の兵法に基づく町割りや武家門・石垣が残っている地域である。“「今のままの蒲生」であり続けて欲しい”という基本コンセプトの下,住民らを中心とした取組が行われており,地域の歴史を踏まえた大型案内看板やサインにより,統一されたまち並みを創出している。
講評 内に幾つかの麓集落はあるが,特定非営利活動法人Lab蒲生郷らの活動は,統一されたコーポレートアイデンティティ戦略の導入や古民家をカフェに活用した取組などが現代風かつユニークであり,麓集落全体の新たな方向性を示している。単なる武家門・石垣の保存や復元ではなく,このような“地域ブランディング”という優れた活動が,地域の声を集約した上で,持続的に展開されてきた点も高く評価される。
域活力の衰退が全国各地で見受けられる中,これからも住民等との協働が促進され,この取組が地域おこしにつながる好事例となるよう期待する。

 

蒲生郷エリアの地域ブランディング

「阿権300年ガジュマルと石垣の小道」

所在地 大島郡伊仙町阿権
活動団体 阿権婦人会
概要 仙町阿権集落にある大木は「300年ガジュマル」とよばれ,集落住民から親しまれている。このガジュマルが根ざしているのは,徳之島最大規模の石垣であり,その景観は自然と歴史の重層性をより高めている。また,住民自ら集落を案内する“まちあるき”やカフェ,バザーなどを積極的に開催しているなど,地域資源を生かした地域活性化策が展開されている。
講評 齢300年の大木であるガジュマルと整然と積み上げられたサンゴ石垣があいまった景観は,南国特有の情景を醸し出している。阿権集落での取組は,活動規模が広範囲に及ぶにも関わらず,婦人会を中心に子どもからお年寄りまで地域ぐるみで維持管理に励んでおり,徳之島の新たな名所を生み出した。また,日常生活からは忘れがちな地域固有の景観を,“まちあるき”等の取組を行うことにより,地域住民に再認識させている点も評価したい。
史と自然の調和が味わえるこの景観が維持され,今後も,地域の宝として将来の世代に引き継がれることを願ってやまない。

 

阿権300年ガジュマルと石垣の小道

景観づくり部門励賞

「ひらかわ美術館」

所在地 鹿児島市常盤一丁目
活動者 平川あさみ
概要 鹿児島市常盤町の水上坂は,昔は参勤交代のルートとして,現代では妙円寺詣りのルートとして有名である。ひらかわ美術館は,その水上坂の中ほどに位置する。宅地開発が進む鹿児島市内にありながら自然を残した風光明媚な環境を守りつつ,また,築60年の古民家を再生した美術館とその庭園が美しい景観を形成している。
講評 史ある建築物と四季折々の植栽が織り成す景観は,訪れる者の目を楽しませ,縁側に佇み庭先を眺めれば,時間の流れを忘れさせてくれる。また,由緒ある表門から一歩外に出れば鹿児島のシンボルである桜島が望め,当時の息づかいが聞こえてくるようである。消失しかかっていた優れた建築物や庭園を保存・維持している市民の努力に敬意を表する。
市開発の波に巻き込まれる中,このような景観を残していること,景観維持に係る課題を県下に提供していることを考えると,まさに奨励賞としてふさわしい。

 

ひらかわ美術館

都市デザイン部門

「薩摩藩英国留学生記念館」

所在地 いちき串木野市羽島
所有者
管理者
いちき串木野市
設計者 (有)オフィスフィールドノート,(有)下舞建築設計事務所
施工者 川﨑産業(株),(有)須納瀬設備工業所,(有)大興電設,(有)藤田設備工業所
その他計画に
携わったもの
れいめい羽島協議会
概要 薩摩藩英国留学生記念館は,1865年に英国で最先端の技術などを学び,日本の近代化に尽力した薩摩藩英国留学生の船旅やその後の活躍について紹介し,彼らの功績を後世に伝える施設で,留学生たちが旅立った「出発の瀬」である羽島浦に臨む,風光明媚な海岸沿いに建築されている。
講評 記念館の2階部分に,留学生たちが渡航の際に乗った洋式機帆船をモチーフにしたマスト付の展望デッキを設けるなど,羽島浦からの船出をイメージした外観で,歴史的な場所にふさわしい雰囲気を醸し出している。
物の外壁は,火山灰等を利用して焼き上げた風合いの異なる赤レンガを,白目地とイギリス積み方式で積み上げ,上品で表情豊かなものとなっている。また,屋根は,和瓦を白漆喰で固定し,鬼瓦や桟瓦には,館のシンボルである星形をあしらうなど,細部までこだわりを持って造られている。
赤レンガと和瓦白漆喰という外観は,周囲の自然景観や集落景観と調和した風情あるデザインで,地域の貴重な歴史をアピールし,伝える施設としての役割だけでなく,地域の観光・交流拠点となっていることなどが高く評価できる。

 

薩摩藩英国留学生記念館1

薩摩藩英国留学生記念館2

完成年度成25年度

都市デザイン部門秀賞

「にぎわい交流館久根駅」

所在地 阿久根市栄町
所有者
管理者
阿久根市,肥薩おれんじ鉄道(株)
設計者 (株)ドーンデザイン研究所,(株)交建設計
施工者 阿久根建設(株)
概要 にぎわい交流館阿久根駅は,多くの人々に愛された,思い出のある駅舎の外観を残しつつ,さらに良いものにリメイクするという方針のもとにデザインされたものである。
を利用する人々だけでなく,市民が気軽に集える場として活用できるように,ミニコンサートやギャラリーなど多目的に使える駅ホール(待合室),カフェ,ミニ図書館,キッズコーナーなどが設けられている。
講評 観は,旧駅舎のイメージを残しつつ,落ち着いた色とユニークなフォルムとなり,駅としての機能だけでなく,交流の場として地域のシンボルとなっている。また,夜間はライトアップされ,昼間とは異なる表情をみせている。
舎の内装には,木材がふんだんに使用され,親近性に富み,内部の仕上げや家具等も質の高いデザインで,従来の駅舎には見られない魅力的な空間を創出している。
久根市,おれんじ鉄道,市民が一体となって実現した建築物であり,単に通過する駅ではなく,「滞在する駅」として,まちの活性化に貢献するとともに,駅のあり方について一石を投じていることなどが評価できる。

 

にぎわい交流館阿久根駅

完成年度成26年度

「曽木の滝分水路」

所在地 伊佐市大口曽木
所有者
管理者
国土交通省九州地方整備局川内川河川事務所
設計者 熊本大学大学院自然科学研究科教授小林一郎,准教授星野裕司,熊本大学工学部社会環境工学科空間情報デザイン研究室,景観デザイン研究室,(株)東京建設コンサルタント
施工者 (株)有迫組,(株)田代組,(株)森山(清)組,こうかき建設(株),林建設(株),(株)北原組
概要 木の滝分水路は,平成18年7月に発生した鹿児島県北部豪雨によって,甚大な被害を被った川内川上流域の洪水被害を低減させるため,川内川激甚災害対策特別緊急事業により「曽木の滝」周辺に整備されたものである。
間約30万人の観光客が訪れる曽木の滝や周辺景観との調和を図るため,「あたかも自然が創り出したかのような景観の創出」をコンセプトとして整備されたものである。
講評 木の滝分水路の整備においては,設計段階から学識経験者や地域住民代表などを含めた検討や,工夫を重ねた施工など,すべてのプロセスにおいて新しい試みを行っている。
工的な形状や色にならないように検討され,周りの景観になじませるなど,きめ細やかさがあり,計画策定から施工に至るまで,地域の方々と一緒に,良いものを作ろうという一連の取組がとても貴重で素晴らしく評価できる。
お,完成後,地域の方々と曽木の滝分水路の一般公開イベントを開催するなど,災害を忘れないための取組も始まっている。

 

曽木の滝分水路

完成年度成22年度

都市デザイン部門励賞

「高塚避難小屋」

所在地 屋久島町宮之浦
所有者
管理者
屋久島町
設計者 (株)坂茂建築設計
施工者 (株)ヒラウチ建設
その他計画に
携わったもの
赤津慎太郎((株)レモンガスかごしま代表取締役社長)
概要 塚避難小屋は,世界自然遺産登録地域内にあり,「縄文杉」の近くに位置する避難小屋で,昭和45年に建設された旧施設の老朽化が進んでいたことから,赤津慎太郎氏((株)レモンガスかごしま代表取締役社長)の寄付により建て替えられたものである。
壁には印刷用紙の芯などに使われるパイプ(紙管)を防水加工し,耐久性を確保した素材を使用しており,資材運搬が困難な山岳部での維持管理に適したつくりとなっている。
講評 共施設でありながら,民間の寄付により建て替えられたことに加え,自然景観に配慮したシンプルなデザインであること,軽量の資材によりメンテナンスを容易にできるように考えられていることなどが,世界自然遺産の島,屋久島の環境にふさわしく,自然と調和しているという点で評価できる。

 

高塚避難小屋

完成年度成25年度

受賞作品の位置図

第2回位置図

3彰式

成27年2月12日(木曜日)知事室において開催しました。

第2回表彰式

「第2回かごしま・人・まち・デザイン賞」パンフレット

「第2回かごしま・人・まち・デザイン賞」パンフレット(PDF:3,011KB)

「第2回かごしま・人・まち・デザイン賞」パンフレット(表紙)(PDF:1,483KB)
「第2回かごしま・人・まち・デザイン賞」パンフレット(あいさつ)(PDF:1,060KB)
「第2回かごしま・人・まち・デザイン賞」パンフレット(景観づくり部門)(PDF:3,580KB)
「第2回かごしま・人・まち・デザイン賞」パンフレット(都市デザイン部門)(PDF:3,004KB)

よくあるご質問

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部地域政策課

電話番号:099-286-2438

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?