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更新日:2020年7月9日

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「第4回かごしま・人・まち・デザイン賞」について

4回かごしま・人・まち・デザイン賞では,応募総数47件のうち都市デザイン部門4件の表彰を行いました。
(今回,景観づくり部門は開催しておりません。)
受賞された皆様に深く敬意を表しますとともに,本賞に御応募いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。
お,表彰の対象等については,以下ホームページを御覧ください。

受賞作品の紹介

都市デザイン部門

霧島錦江湾国立公園重富海岸自然ふれあい館なぎさミュージアム

所在地 姶良市平松
所有者 環境省九州地方環境事務所
管理者 特定非営利活動法人くすの木自然館
設計者 (株)協和コンサルタンツ
施工者 福永建設(株)
その他計画に
携わった者
山野自治会,姶良市
概要 なぎさミュージアムは、平成24年3月に錦江湾奥部が「霧島錦江湾国立公園」に指定されたことをきっかけに計画された施設で,重富海岸を中心とした錦江湾奥部,姶良カルデラの自然環境の情報提供や,自然とのふれあいの場として平成27年4月にオープンした。
館内には,錦江湾の地形の状況やその変化を紹介するジオラマや干潟の生き物を観察できる水槽などが展示されており,錦江湾の歴史や干潟の貴重な生態系を学習できる施設となっている。
講評 重富海岸の防潮林である松林と調和するように配慮された建物は,県産木材を使用した木造平屋の温かみのある落ち着いた外観で,松林や重富海岸,集落に溶け込んだ,美しい景観を形成している。
建物内部は,天井が高く,明るくゆとりある空間となっており,錦江湾の生き物や地形について分かりやすく,工夫された模型等による展示が行われており,デザインや展示内容が秀逸で高く評価できる。
計画段階から,地域住民や行政,運営者などの関係者が,建物の高さや材質,屋根の傾き,伐採した松の利用方法などについて検討を行い,また完成後は,自然環境の学習や休憩拠点として多くの人に利用されており,地域に根ざした新しい国立公園のビジターセンターのあり方を鹿児島から提案・発信したものとなっている。

 

なぎさミュージアム01

なぎさミュージアム02

完成年度平成27年度

都市デザイン部門秀賞

「西之谷ダム(貯水池内環境整備)」

所在地 鹿児島市西別府町・小野町
所有者
管理者
鹿児島県
設計者 (株)建設技術研究所,大福コンサルタント(株)
施工者 阿久根建設(株),鮎川建設(株),(株)有迫組,(株)植村組,(株)内田組,(株)鹿大丸,小牧建設(株),坂本建設(株),(株)末永建設,末吉建設(株),忠建設工業(株),日研高圧平和キドウ(株),(株)藤田組,(株)古川組,丸久建設(株),(株)三純建設,(株)村岡建設,(株)森山(清)組,森山土木(株),(株)森山肇組,米盛建設(株)
その他計画に
携わった者
西之谷町内会,九州大学工学研究院環境社会部門教授谷幸宏,
熊本大学大学院自然科学研究科准教授川朋子
概要 西之谷ダムは,鹿児島市を流れる二級河川新川の洪水調節を目的に建設された全国で3例目となる流水型ダムである。平常時に水が貯まらない貯水池について,地域住民や学識経験者と整備計画や完成後の利活用について協議を重ね,景観や自然環境に配慮した環境整備を行った。
水池内には,里山をイメージした棚田や湿地,小川をつくるなど,全体をビオトープ化することにより,貴重種をはじめ多様な生物の生息・繁殖環境が形成され,自然観察や憩いの場となっている。
講評 水調節のダムとしての役割を持たせるだけでなく,貯水池内を「自然環境の再生」や「里山風景の再生」という視点から整備を行うという試みは,と
てもユニークで挑戦的な事例である。
般的にダム建設は,環境負荷が大きいとされているが,西之谷ダムの貯水池内は,ダム計画段階より,自然豊かな里山風景にすることを目指して検討を重ねるとともに,景観や生態系に配慮した施工を行うなど,自然環境の再生・創出のための取組が行われている。
成後は以前確認されなかった生物が発見されるなど多種多様な動植物が生息しており,ダムの計画から完成後までの一連の過程が高く評価できる。

西之谷ダム01

 

西之谷ダム02

完成年度平成24年度

コシキテラス・てうちん浜や

所在地 薩摩川内市上甑町・下甑町
所有者 薩摩川内市
その他計画に
携わった者
(有)オフィスフィールドノート田光紀
コシキテラス
管理者 (株)東シナ海の小さな島ブランド
設計者 アーキ・ワークⅠ経常コンサルタント共同企業体
施工者 (株)宮内建設,野島電工(株),藏元液化ガス(株)
てうちん浜や
管理者 手打地区コミュニティ協議会
設計者 (有)井上設計事務所
施工者 (株)ヨスミ建設,中野建設(株)
概要 コシキテラス」と「てうちん浜や」は,平成24年4月の甑島航路再編によって利用されなくなった中甑港及び手打港の旅客待合所をリノベーションしたものである。
元が主体となって,旅客待合所の利活用を検討した結果,「現有施設の整備を行い,特産品販売や飲食を提供できる施設として活用する」ことが決定し,建物の改修,運営団体の育成,商品開発などが行われた。
在,「コシキテラス」は,カフェ,バス・観光船待合所,図書館として利用されており,「てうちん浜や」は,レストラン,セレクトショップと
して利用されている。
講評 物外部に設けられたデッキテラスや,木材をふんだんに使った内装,色彩,店内の使い方などが,とても親しみやすく,洒落た雰囲気にあふれて
いる。
また,既存の旅客待合所の海に面していて,窓が大きいという特徴を活かした空間づくりが行われており,室内にいても甑島の美しい海を感じることができるものとなっている。
域の人たちに愛され,観光客も立ち寄れるという質の高い施設で,まちづくりの拠点となっていることも評価できる。
匠,機能転換とともに素晴らしいリノベーションの事例で,今後,甑島の交流の場となっていくことが期待される。

 

コシキテラス

てうちん浜や

完成年度平成27年度

都市デザイン部門励賞

中塩医院

所在地 鹿屋市西原
所有者 医療法人中塩医院
設計者 (有)アトリエ環
施工者 三光建設(株)
概要 塩医院は,緩やかな傾斜地に建つ診療所である。敷地に段差があるため,半地下階を設けることで,1階の診療所部分は中庭を取り込んだ伸びやかな平面となるように計画されている。
関側の外観は,木や塗り壁などの親しみやすい素材を使い,また,通りからは,ガラス張りのエントランスや開放的な待合空間を通して中庭が見えるようにデザインされており,まちに開かれた親しみやすい施設であることが表現されている。
講評 物正面から見るコンクリートの平板屋根,木製の外壁,大きなガラスの壁面,細いステンレス支柱などのバランスは見事で,建築材料の使い方,光の取り入れ方,植栽など細かい配慮がなされている。
まちへの開放感を持ち,低層で水平に伸びる軽快なデザインが評価でき,地域のシンボルマークとして,今後とも地域住民に愛されることを期待する。

中塩医院01

中塩医院02

完成年度平成26年度

彰式

成29年2月8日(水曜日)に表彰式を開催しました。

表彰式290208

受賞作品の位置図

受賞箇所位置図

「第4回かごしま・人・まち・デザイン賞」パンフレット

 

 

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総合政策部地域政策課

電話番号:099-286-2438

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