更新日:2020年7月9日
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第1回目は応募総数58件のうち景観づくり部門1件,都市デザイン部門1件の表彰を行いました。受賞された皆様に深く敬意を表しますとともに,本賞に御応募いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。
なお,表彰の対象等については,以下のホームページを御覧ください
所在地 | 瀬戸内町与路島 |
活動団体 | 与路島サンゴ石垣等史跡環境保護組合 |
概要 | 与路島は,奄美大島の最南端に位置する人口約100人の島である。この島では地域資源であるサンゴ石垣を活かした景観づくりが行われており,植栽と相俟った南島特有の生活に根ざした美しい景観が創出されている。 |
講評 | 本県において,与路島に見られるようなサンゴ石垣の復元保護,石積み技術の習得・継承を目的として設立された団体は例を見ないところであり,地域特性のある景観が育まれた成果である。 地道な地域景観の保全と整備の必要性を提示し,この先を見据えた取組,島内外への波及効果,町,住民との協働等において総合的に高く評価できることから大賞とする。 地域の資源・文化を活かしているこの取組が,継続的に行われ,今後も,周辺サンゴ礁の保護とともに,サンゴ石垣が保全育成されていくことを期待したい。 |
所在地 | 鹿児島市加治屋町外 |
所有者 管理者等 |
鹿児島県 |
設計者 | 大福コンサルタント(株) |
施工者 | 【甲突川ライトアップ】(株)新留土木,鮎川建設(株),(株)吉丸組,(株)森山肇組,脇田電設(株),(株)大鹿電業 【維新ふるさと館前階段】小牧建設(株) 【甲突川飛び石】鮎川建設(株),(株)吉丸組,(株)イシタケ,中建設(株) |
概要 | 甲突川リバーサイドウォーク事業は,鹿児島を代表する河川である「甲突川」を用いて,鹿児島らしい地形や自然を活かした景観を形成しているものである。天文館や鹿児島中央駅にも近く県民や訪れる観光客の憩いの場にもなっている。 |
講評 | 岩崎橋から武之橋まで,全長4.8kmの区間に渡って,県民や観光客が川に親しみ,憩える場となる水辺空間を創出している。本区間の上流と中間部に設置された「飛び石」と,「維新ふるさと館前階段」は,川と人とのふれあいを創出し,賑わいのある景観を形成している。中心部では,日没後,護岸や橋に「ライトアップ」も行い,都市と川との幻想的な夜の景観を生み出しており,それぞれが融合して,中心市街地の新しい都市景観を生み出している。 また,ライトアップは,暖色系のLED照明で常時照らしており,橋梁部については,色が時々刻々変化する照明により視覚的にも楽しめるよう配慮している。 |
完成年度:平成23年度
所在地 | 枕崎市東本町23番地5 |
所有者 管理者等 |
枕崎市 |
設計者 | 鹿児島県建設士会南薩支部 |
施工者 | 森建設(株) |
概要 | 枕崎駅舎は,薩摩半島南部,枕崎市の中心市街地に位置するJR最南端の始発終着駅である。 本駅舎は、老朽化した駅舎を取り壊し、ホームだけの無人駅になっていたものを,市民等の駅舎復活を望む声により、行政が市民と共に駅舎の再建計画を進め,全国で唯一,建設資金のほとんどを民間寄付金により建築されたものである。 |
講評 | 「来てよかった,レトロ感あふれる癒しとパワーを感じる最南端の終着駅」をコンセプトとして計画された枕崎駅舎は,外壁を地元の特産品である「かつお節」工場の壁の色をイメージして仕上げ,大相撲地元出身行司第36代木村庄之助筆による駅の銘板を採用するなど,「枕崎」の特色を表した景観を形成している。 また,駅舎正面ポーチの赤石や,駅舎内外部の仕上げに使われている木材には,地場産材が使われており,地域性を高め,親しみ深い場所となっている。 一方,正面には空地も見られるが,枕崎駅舎の建設を機に良好な景観形成がなされることを期待したい。 |
完成年度:平成25年度
所在地 | 奄美市名瀬古田町 |
所有者 管理者等 |
鹿児島県 |
設計者 | 下舞・畠中・堂園・YUプラン設計共同企業体 |
施工者 | 【奄美図書館】竹山・伊藤・共栄特定建設工事共同企業体 【奄美高校・特別教室棟】前田・米盛・勇特定建設工事共同企業体 【奄美高校・産業教育実習棟】前田・政特定建設工事共同企業体 【奄美高校・渡り廊下】友原建設(株)体 【奄美高校・外構】(株)中村建設,(株)瀧緑地建設 |
概要 | 奄美地域の高校再編と県立図書館奄美分館の移転に合わせて,奄美高校に奄美図書館を隣接させる形で計画されたものであり,中心市街地から島南部へ向かう幹線道路沿いに建築されたものである。 |
講評 | 本施設は,奄美の伝統的な舟をイメージした特徴的なファサードを持つ奄美図書館と新設された奄美高校により形成されている。道路に面した図書館は,視認性の優れた色彩で仕上げられており,特徴的なファサードと合わせて,奄美のまちなみ景観をリードするものである。 また,高校は背後にある「おがみ山」の木々の緑や周囲に広がる住宅地のまちなみとの調和に配慮し淡い色彩としている。タイプの異なる隣接した2つの施設により作られた景観は,復帰60周年を迎えた奄美の新たなスタートにふさわしいものを形成している。 |
完成年度:平成21年度
平成26年3月27日(木曜日)知事室において開催しました。
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