閉じる

  •  
 
 

閉じる

 
 

ホーム > 産業・労働 > 林業・水産業 > 林業 > 森林計画 > 第3 4 公益的機能別施業森林等の整備に関する事項

更新日:2022年4月1日

ここから本文です。

第3 4 公益的機能別施業森林等の整備に関する事項

特に森林の有する公益的機能の高度発揮が求められ,森林の樹種構成,林道の整備状況等地域の実情からみて,これらの公益的機能の維持増進を図るための森林施業を積極的かつ計画的に実施することが必要かつ適切と見込まれる森林の区域を「公益的機能別施業森林」,林木の生育が良好で,木材として利用する上で良好な樹木により構成されている森林であって,林道等の基盤整備が適切に行われている森林の区域については,「木材等生産機能維持増進森林」とし,それぞれの区域の基準や施業の方法に関する指針等を定めています。

お,市町村森林整備計画の策定に当たっては,次のことを指針として区域のほか公益的機能別施業森林等の整備に関する事項を定めることになります。

(1)源の涵養の機能の維持増進を図るための森林施業を推進すべき森林(水源涵養機能維持増進森林)

【区域設定の基準】

〇ダム集水域や主要な河川の上流に位置する水源地周辺の森水源涵養機能維持増進森林林,地域の用水源として重要なため池,湧水地,渓流等の周辺に存する森林

〇水源かん養保安林など法令により水源涵養機能の高度発揮を目的として施業に制限が設けられている森林

〇森林の自然条件,森林資源の内容及び地域の要請等から見て,水源涵養機能の維持増進を図るための森林施業を一体的に推進することが望ましいと認められる森林

【施業方法に関する指針】

採に伴う裸地化による影響を軽減するため,1箇所当たりの皆伐面積の縮小化・分散化,伐期の延長を基本とする森林施業を推進するとともに,下層植生や樹根の発達,林木の旺盛な成長を確保するための適切な保育・間伐等を推進します。

に,標高が高い地域,傾斜が急峻な地域,降水量の多い地域,短時間に強い雨の降る頻度が高い地域,大面積伐採が行われがちな地域等においては,気象条件等の自然条件を考慮し,伐採面積の規模の縮小を図ります。

(2)地に関する災害の防止及び土壌の保全の機能の維持増進を図るための森林施業を推進すべき森林(山地災害防止・土壌保全機能維持増進森林)

【区域設定の基準】

〇山地崩壊等により人命・人家等施設に被害を及ぼすおそれがあ山地災害防止・土壌保全機能維持増進森林る森林など,土砂の流出,土砂の崩壊の防備その他山地災害の防備を図る必要のある森林

〇土砂流出防備保安林など法令により山地災害防止・土壌保全機能の高度発揮を目的として施業等に制限が設けられている森林

〇森林の自然条件,森林資源の内容及び地域の要請等から見て,山地災害防止・土壌保全機能の維持増進を図るための森林施業を一体的に推進することが望ましいと認められる森林

【施業方法に関する指針】

に公益的機能の発揮を図る森林については,択伐による複層林施業を基本とし,それ以外の森林については,地形・地質等も考慮の上,複層林施業のほか小面積かつ分散による長伐期施業を推進し,裸地の縮小,分散化を図ります。

層植生や樹根の発達,林木の旺盛な成長を確保するための適切な保育・間伐等を推進します。

(3)適な環境形成機能の維持増進を図るための森林施業を推進すべき森林(快適環境形成機能維持増進森林)

【区域設定の基準】

〇県民の日常生活に密接な関わりを持つ里山等であって,騒音や粉塵等の影響を緩和する森林及び風害,潮害等の気象災害を防止する効果が高い森林快適環境形成機能維持増進森林

〇飛砂防備保安林,潮害防備保安林など,法令により快適環境形成機能の高度発揮を目的として施業に制限が設けられている森林

〇森林の自然条件,森林資源の内容及び地域の要請等から見て,快適環境形成機能の維持増進を図るための森林施業を一体的に推進することが望ましいと認められる森林

【森林施業の方法に関する指針】

に公益的機能の発揮を図る森林については,択伐による複層林施業を基本とし,それ以外の森林については,地形・地質等も考慮の上,複層林施業のほか小面積かつ分散による長伐期施業を推進し,裸地の縮小,分散化を図ります。

められる効果に最も適した森林の姿になるよう,樹種の選定や立木の密度等を配慮した更新,下枝の着生状態や葉量の保持等に配慮した保育・間伐等を推進します。

(4)健文化機能の維持増進を図るための森林施業を推進すべき森林(保健機能維持増進森林(生物多様性機能を含む))

【区域設定の基準】

〇渓谷等の自然景観や植物群落を有する森林,キャンプ場や保健機能維持増進森林森林公園等の施設を伴う森林など,保健・教育的利用等に適した森林

〇レクリエーションの森として指定されている森林

〇保健文化機能の発揮のための保安林,自然公園など法令等により保健機能の高度発揮を目的として施業等に制限が設けられている森林

〇原生的な森林生態系を有する森林など,地域の生態系や生物多様性の保全に不可欠な森林

【森林施業の方法に関する指針】

に公益的機能の発揮を図る森林については,択伐による複層林施業を基本とし,それ以外の森林については,地形・地質等も考慮の上,複層林施業のほか小面積かつ分散による長伐期施業を推進し,裸地の縮小,分散化を図ります。

林の現状や自然条件,地域の要請等も考慮した上で,地域住民と都市住民との連携による里山林等の整備,企業やNPO等の参画による森林の整備を推進します。

生的な森林生態系を有する森林,属地的に生物多様性保全機能の発揮が求められる森林においては,森林構成の維持を基本とし,必要に応じて天然力を活用し,天然生林や針広混交の育成複層林の維持・誘導,植生の復元等を図ります。

(5)材等生産機能の維持増進を図るための森林施業を推進すべき森林(木材等生産機能維持増進森林)

【区域設定の基準】

〇林木の生育が良好な森林で,地形,地理等から効率的な森林施業が可能な森林

また,この区域のうち特に効率的な施業が可能な森林の区域を設定できるものとします。木材等生産機能維持増進森林

【森林施業の方法に関する指針】

網整備,森林施業の集約化・機械化等を通じた効率的な森林整備を推進します。
産目標に応じた伐採方法や伐期を選定し確実な更新を図ることで,様々な木材需要に応じた持続的・安定的な木材等の生産が可能な資源構成となるよう努めます。また特に効率的な施業が可能な森林における人工林の伐採後は,原則,植栽による更新を行うものとします。

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

環境林務部森林経営課

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?