更新日:2024年4月9日
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ジカウイルス感染症は,ジカウイルス病と先天性ジカウイルス感染症をいいます。
ジカウイルス病は,後天的に,ジカウイルスに感染することにより起こる感染症で,軽度の発熱,発疹,結膜炎,筋肉痛,関節痛,倦怠感,頭痛などが主な症状です。
ジカウイルスは母体から胎児への垂直感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症),小頭症などの先天性障害を起こす可能性があります。
ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します(蚊媒介性)。基本的に,感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが,輸血や性行為によって感染する場合もあります。また,感染しても全員が発症するわけではなく,症状がないか,症状が軽いため気付かないこともあります。
妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性があります。
アフリカ,中南米,アジア太平洋地域で発生があります。特に,近年は中南米等で流行しています。
詳しくはジカウイルス感染症の流行地域を確認してください。
海外の流行地にでかける際は,蚊に刺されないように注意しましょう。長袖,長ズボンの着用が推奨されます。また,蚊の忌避剤なども現地では利用されています。
妊娠中にジカウイルスに感染すると,胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから,妊婦及び妊娠の可能性がある方については,流行地への渡航を控えた方がよいとされています。やむを得ず渡航する場合は,主治医と相談の上で,厳密な防蚊対策を講じることが必要です。また,性行為感染のリスクを考慮し,流行地域に滞在中は,症状の有無にかかわらず,性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
厚生労働省「ジカウイルス感染症に関するQ&A」(外部サイトへリンク)
日本国内で感染した症例はありません。
海外の流行地へ出かける際は,できるだけ肌を露出せず,虫よけ剤を使用するなど,蚊に刺されないよう注意してください。
また,流行地において蚊に刺された場合,すべての蚊がジカウイルスを保有している訳ではないので,蚊に刺されたことだけで過分に心配する必要はありません。心配な場合は,帰国された際に,空港等の検疫所でご相談ください。また,帰国後に心配なことがある場合は,最寄りの保健所にご相談ください。なお,発熱などの症状がある場合は,医療機関を受診してください。
ジカウイルス感染症は,平成28年2月5日に感染症法の四類感染症,検疫法の検疫感染症に追加され,同年2月15日に施行されました。これにより医師による保健所への届出が義務となり,検疫所での診察・検査,汚染場所の消毒等措置が可能となりました。
厚生労働省施行通知(平成28年2月5日)(PDF:74KB)
渡航歴や臨床症状等からジカウイルス感染症の可能性が考えられる患者を診察した場合には,最寄りの保健所に情報提供をお願いします。
厚生労働省事務連絡(平成28年1月21日)(外部サイトへリンク)
ジカウイルス感染症のリスクアセスメント(平成29年4月3日更新)(PDF:530KB)
ジカウイルス感染症Q&A(平成29年3月13日更新)(PDF:4,366KB)
次の1~3にすべて該当し,かつ,他の感染症又は他の病因によることが明らかでない場合,ジカウイルスへの感染が疑われるため,ジカウイルス感染症を鑑別診断の対象とする。ただし,医師がジカウイルス感染症を疑う症例については,この限りではない。
ジカウイルス感染症を疑う症例の要件について(厚生労働省事務連絡平成28年2月24日)(PDF:117KB)
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