更新日:2024年4月9日
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エムポックスは,ウイルスによる動物由来感染症で,ヒトと動物が感染します。
感染症法では4類感染症に分類されています。
2022年5月以降,ヨーロッパやアメリカ大陸などで流行しており,国内では、2022年7月に1例目の患者が確認され、その後散発的に発生が報告されていましたが,2023年に入り患者の報告数が増加しています。
1~2週間の潜伏期間後に発症します。
水ぶくれを伴う発疹に加え,多くの場合,発熱,寒気,倦怠感(だるさ),リンパ節の腫れ,頭痛,筋肉痛などの全身の症状があらわれます。
多くは軽症で,2~4週間で自然治癒します。
症状に応じた治療が行われます。多くの場合は,発症から2~4週間で回復します。
なお,ウイルスに特異的な治療薬は,国内にはありません。
予防法として天然痘ワクチンが有効とされていますが,国内での接種は行われていません。
リスなどのげっ歯類等でウイルスを保有している動物と接触したり,かまれたりすることで感染する可能性があります。
また,感染している方の発疹,かさぶた,体液や血液に触れること,性的な接触,近距離での対面で飛沫に長時間さらされること,感染している方の使用した寝具や器具などに触れることなどによって,ヒトからヒトへの感染が起こる可能性があります。
サル痘は,感染症法上の4類感染症に位置づけられています。
医師は,エムポックス患者と診断した場合には,法第12条第1項の規定による届出を直ちに最寄りの保健所に行わなければならないとされています。
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