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更新日:2022年5月19日

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8 台風、塩害、シロアリ、ハブに備える

背景と課題

住宅整備にあたっては、自然特性に応じて十分な備えが必要であることは言うまでもありません。鹿児島県では、特に耐久性に大きな影響を与える「台風」「塩害」「シロアリ」、また薩南諸島においては、人に危害をもたらす「ハブ」への対策は必須です。住宅の寿命を長期に亘ってより快適な状態に維持するため、また、住人の生命を守るために、その対策を万全にしておく必要があります。

台風

鹿児島の気象災害のうち、台風は特に大きな被害をもたらします。
台風は、8月が最も多く次が7月と9月となっています。このうち、大型の台風はほとんどが8月~9月に集中し、災害の規模も大きくなっています。
鹿児島県に来襲した台風を経路別に分類してみると、図1のとおりとなっています。
これらの経路のうち、鹿児島県で特に風の強かった台風はEコース、Aコース、Bコースの経路を取っています。
尚Fコースは、大隅南部が他の地域に比較して風が強いことが特徴となっており、また、Cコースではほとんど強い風は吹いていません。
地域別にみると、鹿児島と阿久根では平均風速の最大値が20メートル/秒前後、枕崎では26メートル/秒から30メートル/秒の風が多く、台風による風は鹿児島県では南部ほど強くなります。近年では、平成5年第13号台風が、戦後屈指の強さの台風と言われ、薩摩半島南部に上陸し、暴風と激しい大雨により死者33名を含む大きな災害をもたらしました。
台風経路図

図8-1台風経路図
出典:鹿児島県防災会議「鹿児島県地域防災計画」

塩害

鹿児島県は海に囲まれており、ほとんどの地域で塩害が発生しています。
金属は住宅を構成する材として、加工性(施工性)、経済性及び強度が得られるという長所から非常に良く利用されています。しかしながら、鋼材は、錆が発生すると美観を損ねるだけでなく、構造強度を保てなくなるという致命的な欠陥になります。また離島では強い海風(潮風)によって本土とは比較にならない程被害が大きいので、特に注意が必要です。

シロアリ

地域的な気象条件から建物に重大なダメージを与えるシロアリについても同様に万全な対策が必要です。
現在の住宅は木造、非木造に拘わらず、さまざまな木質材料が使用されています。更に昨今、耐震、防火、遮音、断熱、気密等さまざまな性能向上の要求が高くなり、住宅はますます密閉構造になっています。このような住宅の床下や壁内は、シロアリにとって、温湿変動も少ない安全で快適な棲家となっています。鹿児島はシロアリの被害が顕著に発生している地域であり、住宅というかけがえのない財産を守るためシロアリの防除は非常に重要な要素です。
シロアリの分布

図8-2シロアリの分布

ハブ

ハブは、毒性、攻撃性、生息数及び人に対する被害の発生率等において、世界的にも、屈指の部類に属する毒蛇です
ハブは奄美群島の大島本島(加計呂麻島、請島、与路島を含む)及び徳之島、十島村等に生息しており、最大のものは体長2m以上にも達します。その習性は、食性からネズミを追って家屋内に侵入して人に被害を与えたり、たとえ防御的であっても接近した人畜に対して先制攻撃を加える等、他の毒蛇に見られない行動パターンと攻撃性を持っているので、注意が必要です。

対策

→21台風への対策
→22塩害への対策
→23シロアリへの対策
→24ハブへの対策

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