更新日:2020年1月14日
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日時:令和2年1月14日(月曜日)午前11時00分~午後0時26分
場所:記者会見室(県庁5階)
(幹事社)
知事,本日もよろしくお願いします。
本日は,知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いいたします。
(知事)
よろしくお願いします。
原子力防災訓練について発表いたします。
来月9日の日曜日に,午前7時から午後6時まで実施いたします。
今年度は,できるだけ多くの住民の方々に参加していただくために,日曜日の開催として行います。過去最大規模で実施した昨年度と同程度の規模で実施することとしております。
訓練の概要については,配布しております資料のとおりであります。
具体的な訓練内容につきましては,専門委員会や昨年度の訓練の反省会等でいただいた意見等を踏まえまして,オフサイトセンターの非常用発電機への燃料供給訓練,代替オフサイトセンター立ち上げ訓練,甑島住民の大型自衛隊ヘリによる本土への搬送訓練,長島町住民の船舶による避難,タクシー協会による緊急輸送訓練,ドローンを活用した道路被害状況確認訓練,第三者機関による訓練の評価・検証など,新たな訓練も実施したいと考えております。
さらに,UPZ外の受け入れ市町への住民避難訓練,安定ヨウ素剤の配布訓練,モニタリングポストへの燃料補給訓練などについて,規模や訓練方法などを拡充したいと考えております。
県といたしましては,引き続き,原子力防災訓練の実施など,川内原発に係る防災対策の充実・強化に全力で取り組むことによりまして,県民の安心・安全につなげてまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
(幹事社)
それでは,発表事項に関して,質問のある社はお願いします。
(記者)
今度,新しく取り入れる訓練の中で,特に知事が効果を期待するもの,具体的にいくつか挙げていただければと思います。
(知事)
先ほど申し上げたのがですね,新しい訓練の内容でございます。
原子力防災訓練については,県民の安心・安全を確保する観点から,関係機関との連携の習熟はもとより,より多くの住民や関係者の方々に避難の手順等を理解していただくために実施しているものであります。
前回の訓練におきましても,訓練の状況を視察し,関係機関,住民の方々が取り組んでおられる姿を直接確認しております。
訓練後は反省会,視察された専門委員会から内容等について,ご意見をいただいたところでもありますので,今回の訓練におきましても,これらのご意見等を踏まえ,新たな訓練も追加することなどによりまして,より充実した内容となっております。
先ほど申し上げた新たな訓練も実施したいと考えておりまして,引き続きですね,県民の安心・安全につなげてまいりたいと,そういうふうに考えております。
(記者)
この,その他の第三者機関による訓練の評価・検証というのは,具体的にはどういった方にやってもらうんでしょうか。
(知事)
あれだよね。専門委員会とか。
(危機管理防災総括監)
民間の第三者(機関)にですね,お願いをしております。
(記者)
その専門委員会以外に,さらに第三者的な立場の人に見てもらうというのは,今回,何で始めようと思ったんですか。
(知事)
専門委員会の皆さま方のご指摘もさまざまありましたしね,また,われわれだけではなくてですね,さまざまな方々による検証というものが,やはり避難訓練には,より必要ではないかと,そういう視点で行うということであります。やはり,県民がですね,この訓練を通じてどのような形の中で行動してですね,どのような形で行って,そしてそれをどういうふうにして今後生かしていくかと,生かしていくことがやっぱり必要でありますので,その生かしていくことについてもですね,この第三者委員会,さまざまな方々のご意見等を踏まえながら,次にまた生かしていきたいと,そういう意味で第三者機関からご意見を伺うということだと思います。
(記者)
その専門委員会からも意見があって,第三者委員会からも別の意見が出てくると思うんですが,その辺はもう,意見,指摘が多い分には問題ないというような形ですか。
(知事)
その方がよろしいんじゃないでしょうかね。つまり,専門委員会の方々は専門的視野において見られているわけですよね。第三者機関の方々は,それぞれの分野においての視点で見ているわけでありますので。やはりそういうたくさんの方がそれぞれの視点で見て,ご指摘を受けるということは,やはり,次につながるし,より充実した避難訓練へ,というふうにつながっていくのではないかと,そういうふうに思っております。
(記者)
もう1個いいですか。今回,改めてこの第三者機関による検証を始めるというのはどういう理由があるんですか。これまではやっていなかったけど,今回になって。
(知事)
さまざまなところからさまざまなご意見が寄せられていますよね。専門委員会にも出られてないですか,出られてますかね。出られていれば専門委員会の中でもですね,避難訓練を視察して,避難訓練の視察の方法についてもご指摘も受けておりますし,避難訓練がどうあるべきかということもご議論いただいておりますので,そういったご議論の中で,やはりさまざまな方々からさまざまな視点において指摘を受けて,そしてまた,それをより充実した避難訓練へつなげていくことが必要だと,そういう観点から,今回,第三者機関による指摘も受けるということだと思います。
(記者)
今の話なんですけれども,専門委員会側から,民間の会社,別の組織から検証する必要があるのではないかというような意見が挙がっていたということですか。
(知事)
専門委員会の方々からもさまざまなご指摘があったということであります。いずれにしろ,より充実した訓練にするために行うということに尽きるのではないかと,そういうふうに思います。
(記者)
これは,じゃあ,県独自の考えでこういうことをされているという認識,専門委員会から意見があったから入れたというわけではないということですか。
(知事)
専門委員会の方々からも,委員会の中でさまざまなご議論がありましたよね。そういったご議論もありますし,また,県としてもさまざまな方々からさまざまな視点において,より充実した訓練にするために,こういった方々からも評価・検証をいただくということでご理解いただければと思います。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
そのほか,よろしいでしょうか。
続きまして,県政一般についての質問に移ります。
まず,最初に川内原発関連以外の質問として,その後に川内原発関連の質問とさせていただきたいと思います。
最初に幹事社から質問させていただきます。
(幹事社)
まず1点目なんですけれども,沖縄県でCSFの発生が確認されました。鹿児島県,畜産県なんですけれども,現状,知事の受け止めを伺いたく思います。いかがでしょうか。
(知事)
CSFにつきましては,平成30年9月に岐阜県の養豚農場で26年ぶりに発生して以降,飼養豚・野生のイノシシで感染が確認されているところであります。
このような中で1月8日,沖縄県うるま市の養豚場において,CSFの発生が確認されました。
県におきましては,本県へのCSF侵入リスクが高まったことから,CSF等対策本部を設置するとともに,対策本部会議を開催いたしまして,全庁的に危機感を持って対応するよう指示したところであります。
また,すぐに実施すべき防疫対応として,県内全ての養豚場に対し,異常な豚の有無の確認,空港や港における消毒の徹底等を指示いたしました。
現在,県内の全養豚場へ確認した結果,飼育している豚に異常がないことを確認したところでございます。
加えて沖縄航路のある空港や港において,消毒マット等による消毒を開始しております。
本県は日本一の養豚県でありまして,県民の宝である黒豚もいるわけであります。万一,CSFが本県の養豚場に侵入すれば,本県の畜産業のみならず,地域経済に甚大な影響を及ぼす恐れがあります。
県といたしましては,CSFの侵入を絶対に防ぐという断固たる思いで,関係機関・団体と一体となりまして,本県へのCSF侵入防止対策に万全を期してまいりたいと,そういうふうに考えております。
(幹事社)
続けてなんですけれども,今朝,一部報道の方でですね,桜島トンネルに関して予算計上されるような見通し,というような記事があったんですけれども,こちらの状況といいますか,お考えというか伺いたいんですけれども,いかがでしょうか。
(知事)
現在,来年度予算編成作業を進めているところであります。
厳しい財政状況ではありますけれども,調査費の計上について,庁内で協議し,検討しているところであります。
錦江湾横断交通ネットワークにつきましては,地域振興だけではなくて,緊急時の早急な避難ルートとしても期待しているところであります。
今後,国や関係市町村などと錦江湾横断(交通)ネットワークに関する課題などについて,協議会を通じてハードルを越える努力をしていきたいと考えております。
(幹事社)
あともう1点。この3連休にですね,高校1年生の平成26年のいじめの自殺の検討会がまた開かれたんですけれども,こちらは解決すべき課題が非常に多いというか,検討すべき課題が多いところなんですけれども,知事として,今後,どういうふうな進め方というのが望ましいかというお考えがあれば伺いたいんですが,いかがでしょうか。
(知事)
3連休の日曜日に行われておりますけれども,その詳細については,今後,担当課から報告を受けることになっているわけでありますけれども,委員の方からですね,厳しいご意見が出されているわけでございます。その厳しいご意見を踏まえてですね,県の教育委員会においてしっかりとした対応をしていただきたいと,そういうふうに考えております。
いじめの調査のあり方についてですね,検討会において引き続き積極的にご論議いただきたいと,そういうふうに思っております。
(幹事社)
厳しい意見というのは,教育委員会に対する厳しい意見でいいですか。
(知事)
そういうことです。
(幹事社)
わかりました。幹事社からは以上です。
それでは,各社様,質問をお願いいたします。
(記者)
先ほど,幹事社からも海底トンネルの話が出ましたけれども,昨年の9月議会でも調査費を検討するというのは答弁されてますけれども,具体的にはどのような調査を考えていらっしゃるのか。それと,トンネルの必要性について,今一度,ちょっと知事の認識を教えていただきたいと思います。
(知事)
トンネルの必要性に関しましては,先ほど述べたとおりでありまして,錦江湾横断交通ネットワークについては,地域振興だけではなくて,緊急時の早急な避難ルートとしても期待しているところであります。
今後,国や関係市町村などと,錦江湾横断(交通)ネットワークに関する課題もあるわけでありますので,それについてですね,協議会を通じてその課題のハードルを越える努力をしていきたいと,そういうふうに思っております。
調査費に関するお尋ねでありますけれども,今現在,具体的に予算編成作業中でありまして,その中でさまざまなことを,今,検討しているということでございます。
(記者)
例えば,地質調査とかそういうことをやろうというお考えなんでしょうか。
(知事)
今,具体的なことについてですね,予算編成の中でですね,今検討しているということでございます。ご理解いただければと思います。
(記者)
以前も,県は海底トンネルの必要性っていうのを調査をしてますけれども,なかなか進まなかったという背景がありますけれども,なぜ,進まなかったっていうふうにお考えでしょうか。
(知事)
それはさまざまな越えるべき課題,ハードルというものがそこにあるのではないかなというふうに思いますので,そういったこれまでを踏まえて,その課題を越えるべく努力していきたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
海底にトンネルを掘るとなれば,かなりの費用がかかると思うんですけれども,例えば,桜島が大噴火した場合とか,トンネルでも大丈夫なのかどうかっていう知事のご認識,いかがでしょうか。
(知事)
さまざまなご指摘があると思うんですよね。今,記者のご指摘も,そのようなご指摘もあると思います。橋がいいのではないかとかね,そういうご意見もまた一方ではあるわけでございますよね。さまざまなご意見等を踏まえながらですね,協議会を含めてですね,さまざまな皆さま方と話し合いを通じながらですね,ハードルを越える努力をしていきたいと,そういうふうに思っています。
(記者)
具体的にはどれぐらい調査費っていうのを盛り込むかっていうのは決まっていますか。
(知事)
今,それを検討しているわけでございますので,よろしくお願いします。
(記者)
鹿児島市との協議も必要になってくるかと思います。フェリーを運航していますので。そこら辺どういうふうに今後対応されていきますか。
(知事)
おっしゃるとおりだと思います。その辺りも踏まえながら,さまざまな努力をしていくべきことが多いことは事実だと思います。
(記者)
関連でお願いします。
今,知事の答弁を伺っていると,さまざまな課題を越えなければいけない,ハードルを越えなければいけないという言葉があったんですが,そのさまざまがちょっと具体性がひとつも出てこないんですけれども,どういうことでしょうか。例えば。
(知事)
それは,これまでの経緯があるのと同時にですね,今,予算編成中なわけでありますよね。具体的に調査費の内容も含めてですね,予算編成で今いろいろとやっている最中ですから。
(記者)
予算のことではなくて,知事が越えなければいけないハードルというのはどんなものがあるというふうにお考えでしょうか。さまざまというのはわかりました。具体的にお願いします。
(知事)
それは,これまで,前のいろんな形の中で,今,記者からもありましたけれども,海底トンネルであればいろんな地形もあるでしょうし,予算がたくさんかかるとかね,いろんな形もあるでしょうと。また,橋の方が逆にいいんじゃないかというご意見もありますよね。具体的に,今現在としては,調査を計上して,調査をしようという段階でありますので,そのための予算を今,編成しようという,まだそこの段階なわけです。
(記者)
ということは,まだ当然,橋の可能性も当然あって,橋なのか,トンネルなのか,実現できるのかどうなのか,かなり,本当に始めの一歩というところで,なかなか具体性というのは,まだまだ見通しっていうのは立っていない状況での調査費,検討費ということでいいですか。
(知事)
そのように後ろ向きに捉えることではなくてですね,要するに,先ほど言いましたけれども,地域振興に期するということでもあるわけですよね。もう1つは,緊急時の早急な避難ルートとしても期待しているわけじゃないですか。
ただ,越えなけりゃならないハードル,膨大な予算がかかることもあるし,トンネルを造る場合に本当に工事として可能なのかどうかとか,さまざまな調査も必要になってくるでしょうし,まずは,そういう調査をして,前へ進めることができるのであれば前へ進んでいこうと。そのための調査をまずしようということであります。
(記者)
予算のこと,地形のこと,それから,橋の方がいいんじゃないかという具体的な意見もあるということ。その辺りですか。今,具体的に挙がってきたのは。
(知事)
まだ,さまざまなことがあるでしょう。だから,調査費を計上して,そういうことに関しても,まず調査をしてみようということでありますよね。そして,越えなければならないハードルがたくさんあるわけでございますので,そういったハードルを越えるべく努力していこうということであります。
(記者)
関連で。
海底トンネルが望ましいというのは,前の知事時代に県が調査をしていろんな形で,外部にも委託した中で出てきた結論かと思います。
まず,その調査結果を生かす形で臨まれる考えですか。
(知事)
その時の調査結果というものもひとつあるわけでありますよね。そういうことも踏まえながらですね,どうすればいいかということも踏まえての調査費という形だと思います。
まずは,必要性に関しては,皆さん認識しているわけでございますので,特に大隅地域の皆さま方にとりましてはですね,地域振興においてなくてはならないと,そういう強い思いも私自身も何度となくお伺いしているわけでございますので。そういった思いもあるし,また,議会の中でもそういったご指摘もあるわけでございますので,そういった思い,ご指摘を受けて,まずはさまざまな調査をするための予算を計上すべく,今,検討を進めているということであります。
(記者)
知事が前向きになられてきたというのは,やはり避難ルート,防災的な観点というものがあれば国も動かせるのではないかと,その部分が大きいですか。どうでしょうか。
(知事)
それは,今,ご指摘があった点もそのとおりでありますし,また,先ほどから述べておりますけれども,地域振興という点からも,やはり必要だということもありますから,ということだと思います。
(記者)
すると,いろんな障害というものの中に,鹿児島市と先ほど出ましたが,要するに具体的にフェリーを運航している鹿児島市としては,海底トンネルができれば今のフェリーっていうものの本数も含め,いろんな問題が出てくるということかと思うんですが,この課題というのは具体的にどうお考えですか。
(知事)
たぶん,記者もご存じだと思いますけれども,実現へ向けてはですね,さまざまなハードルがたくさんあるわけですよ,実際問題としてですね。だから,まずは一歩一歩,調査費を含めて,そういうようなものを越えることができるかどうかも含めて検討を始めましょうという,その今の段階です。
まだ,具体的に実現へ向けてどんどんどんどん進んでいくという段階ではまだないわけでありますから。それはおわかりだと思いますよね。それはなかなか厳しい課題もたくさんあることも事実でありますので。ただ,地域振興と,そして避難ルートと,そういう点からしてもですね,必要性というものは認識しているわけでありますので,その必要性の中でどのようなことができるかと。まずは調査してみましょうということで,今回,調査費を計上すべく,今,予算編成の中で検討を進めているというところでご理解いただければと思います。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社)
ほか,各社様,いかがでしょうか。
(記者)
鹿児島港本港区についての質問です。
再開発の事業者を公募する要項に係る意見聴取について,メールは10日までで締切だったと思うんですけれども,何件,意見が寄せられたのかお伺いしてもよろしいでしょうか。
(知事)
私もまだそこまでは聞いておりませんので,あとで担当課の方に聞いていただければと思います。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
では,同じく本港区について。住吉町15番街区についてなんですけれども,再び,毎回,お聞きしていますけれども,鹿児島市から協議の申し入れというのは今のところありますか。
(知事)
まだ,ありません。
(記者)
わかりました。
今もまだ市長と話し合いの場というのは設けているんでしょうか。
(知事)
1カ月に1回,お話しております。2人で。
(記者)
今年に入ってからは。
(知事)
今年はまだでございます。昨年末でした。
(記者)
昨年末。わかりました。ありがとうございます。
(記者)
総合体育館についてお伺いします。
予算編成の話が先ほどトンネルの件で出ていましたが,総合体育館についての予算は計上される方針でしょうか。いかがでしょうか。
(知事)
今,予算編成作業中であります。
(記者)
この桜島トンネルはもう予算を計上する方針ということで,総合体育館はどうなんですか。
(知事)
これはもう議会の方でも調査費を計上すべく検討したいということも申しておりますので。
(記者)
議会はそう言っていて,知事はどういう方針なんでしょうか。
(知事)
今,さまざまな面で検討を進めながら,予算を検討しているということであります。
(記者)
じゃ,計上するかどうか方針はまだ固まっていない。
(知事)
今,さまざまなことを考えながら予算を編成させてるというところでございます。
(記者)
トンネルの件はここまでお話しされて,総合体育館についてもお話ししていただければありがたいなと思うんですけれども。
(知事)
トンネルといいますかですね,錦江湾横断交通ネットワークにつきましては,議会の方で調査費を検討すべく検討していきたいということを,もう議会の場で表明しているわけでありますので。
(記者)
わかりました。体育館については,まだ固まっていないという理解でよろしいでしょうか。
(知事)
そうですね。今,予算編成作業中であります。
(記者)
体育館に関連して質問ですが,先日の会見でもお伺いしたんですけれども,次回の3月議会で,県議会で判断してもらえるよう必要な努力をしたいというふうに繰り返しおっしゃっていると思うんですけれども,どんな判断をしてもらうということでしょうか。例えば,土地譲渡の協議に進んでもいいのかという判断なのか。予算を通していいのかどうかの判断であるとか,いろいろ想定されるんですけれども,どのような判断をしてもらおうと考えていらっしゃいますか。
(知事)
前回のご論議,委員長報告において,今回示された検討結果について,さらに調査を進めるようにと,そして,議会として判断できるような精度,熟度を高めていただきたいと,そういったご意見をいただいたわけでありますよね。そういうことを踏まえながらですね,広く県民の皆さまからご意見を伺った方がいいんじゃないかという話もありましたので,広く県民の方々からご意見を伺うような,そういった検討を,今,担当部の方で進めているということであります。
(記者)
広く県民から意見を聞く,何か取り組みをされるということですか。
(知事)
取り組みをするということで今,担当部の方で検討を進めております。
(記者)
いつまでにどういうふうにされるんですか。
(知事)
今,担当部の方で鋭意進めております。
(記者)
担当部というよりも,知事はどのようなふうに広く県民から意見を募ろうと思っていらっしゃるんですか。
(知事)
広く県民から意見を聞く方法はたくさんあると思うんですよね。だから,どういう方法が一番いいのかということを,今,企画部の方で検討しているということであります。
(記者)
知事のお考えはないですか。
(知事)
広く県民から意見を伺う必要があるというふうに認識しております。
(記者)
必要性はわかるんですけれども。
(知事)
必要だということが,私が方針を示すわけでありますので,それを受けて具体的に企画部の方で検討を進めているということであります。
(記者)
それは3月議会までにされるんですか。
(知事)
そうですね。
(記者)
3月議会までに,広く県民の声を聞く取り組みを何かされるということですか。
(知事)
進めて,それで3月議会の方でお示しするということになるのではないかと思っております。
(記者)
せめて,アンケートだとか,どういう形なのかっていうのは,もう3月議会ってあと1カ月もないと思うんですけれども。どうやってされるんですか,それは。
(知事)
だから,先ほども言いましたけど,今,企画部の方で鋭意進めておりますので。さまざまな方法があると思うんですよ。そのさまざまな方法を使いながら,今,進めようという形の中で,最終的な詰めを今やっているという状況です。
(記者)
想定される方法としては,アンケートであるとか,ほかにどういったことを想定していますか。
あと1カ月しかないのに。
(知事)
今,言いましたけど,いっぱいあるんじゃないですかね,方法としてはね。
例えば,県政モニターを使ったアンケートもあるでしょうし,さまざまな方法もあるのではないかなと思います。
(記者)
県政モニターって今何人いらっしゃるんですか。
(知事)
そこら辺りを踏まえながら,担当部にあとで聞いてください。今,担当部のところで詰めの協議をやっていますので。
(記者)
担当部でしたらお答えいただけるということでしょうか。
(知事)
そう思います。企画部の方でお答えできると思いますので。
(記者)
はい。何度も確認しますけれども,3月議会までに広く県民の声を聞く取り組みをされるということですね。
(知事)
だから,県民の声を聞いて,それを3月議会にお示しできるように努力する,ということであります。
(記者)
ただ,その具体的なやり方というのは決まっていらっしゃらないということですか。
(知事)
決めるべく,今,最終的な詰めをやっているということですね。あとで担当部の方に詳しく聞いてください。
(記者)
担当部に聞きますけれども,早急にやらないとたぶん間に合わないというふうに思うんですけれども。
(知事)
間に合わせるべく,一生懸命,担当部の方で努力しているということだと思います。私としては,聞く必要があるという認識を示して,担当部の方で,今,鋭意努力しているわけでありますので。
(記者)
今までそういったことはあまり考えていらっしゃらないというような答弁もあったかと思うんですけれども。
(知事)
そういうことを考えていないとは言っていないと思いますよ。必要な努力をするということを,この間もお伝えしたとおりであります。
(記者)
必要な努力の1つということなんですね。
(知事)
はい。
(記者)
この間,必要な努力をいろいろお伺いしましたけれども,ちょっと具体的なお話が出てこなかったので。
(知事)
今,担当部の方で鋭意検討しています,ということをお伝えしているところであります。
(記者)
ほかにどんな具体的な必要な努力を。今,取り組んでいることとしては何かありますか。
(知事)
今後,取り組まなければならない努力はたくさんあると思うんですよね。やはり精度,熟度を高める取り組みをしなさいということでありますので,県内各地域,市町村から両候補地までの使用時間の比較とかですね,アクセス経路における交通混雑の状況とか,他県における類似施設の状況とかですね,さまざまなデータの整理とかですね,そういうところを今,企画部の方で行っているところだというふうに聞いております。
(記者)
はい,わかりました。
年末に弊社が行った,知事にインタビューを行いましたけれども,その時に,それなりのアーティストのコンサートを開くことになると。8千人規模を想定していると。施設規模について8千人規模というお考えを改めて示されたんですけれども,今もその考えにお変わりはないですか。
(知事)
そうですね。いわゆる検討委員会の提言があるわけでありますので,その提言を踏まえると,やはり8千人規模ぐらいのものは必要になるのではないかなと,そういうふうに思っております。
(記者)
年末の委員会の時には,当局の方から,規模が変わってくると思うというような答弁ですとか,中央駅西口,最適地とされていた所よりも収益性が劣るのではないかというのも想定されるというような答弁があったんですけれども,それでもやはり8千人規模というのは変わらずにその規模を。
(知事)
やはり,基本にあるのは検討委員会での提言というのが基本にあるわけでありますので,その提言を踏まえると,やはり将来性を考えてもそれぐらいの規模が必要になるのではないかと,そういうふうに思います。
(記者)
8千人規模ということで,仮に県庁東側で建設を進められた場合でも,それで進めていかれたいというふうに知事は思っていらっしゃるということですね。
(知事)
最終的にはですね,事業規模を含めて,また決めることになるというふうに思いますよね。屋内競技団体の皆さま方の声も聞く必要が出てくると思いますし,また,さまざまな方々の声も聞きながらですね,検討を進めることが必要になってくるんじゃないかなと,そういうふうには思っております。
私としては,検討委員会の提言を踏まえるとですね,それなりの規模のコンサートを開けるぐらいのものは必要ではないかなと。鹿児島の将来へ向けても,というふうに思っております。
(記者)
すみません,最後にいいですか。
知事選で今,立候補を正式表明したお2人なんですけれども,どちらもですね,体育館については,現状の今の県の計画から見直しをしたいというようなお考えを示されているんですけれども,三反園知事としてはいかがお思いですか。
(知事)
それは,私は今も,どんどん質問に答えているわけでありますので。
(記者)
争点になり得るのではないかと私は思ってますけれども。
(知事)
私は先ほどから答弁しているとおりであります。やはり,県民の声に応えるべく,早期整備へ向けて努力はしていきたいと思っております。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
関連でお願いします。
先ほど,総合体育館について,記者からの質問の中でも,広く県民の声を聞くというお話がありました。その具体性については担当部の方で,今詰めているということなんですが,広くということは,当然,今,県が進めている県庁東側について,賛成の方もいれば反対の方もいらっしゃるわけですけれども,広くということは,反対の方々からも意見を聞くということでよろしいですか。
(知事)
そこ辺りも含めて,賛成,反対ということではなくて,体育館についてどのようなものを想定しているかも含めてですね,総合的な調査をすることになるのでないかなとそういうふうに私自身は思っておりますけれども,今,担当部の方でそこの辺りを踏まえながら調査を進めるということになるんじゃないかなと思います。
(記者)
本当にその言葉のとおり,かなり広く,広い県民に聞かれるということで,パブリックコメントのような意味合いだというような認識でよろしいですか。
(知事)
その総合体育館についての認識もですね,やっぱり聞く必要があるんじゃないかなというふうに思いますので,総合的に聞けるような,そういった調査が必要かなというふうには思っております。今,担当部の方で内容についても詰めておりますので,その詰めた段階で,私の方に報告が上がってくるんじゃないかなと思います。
(記者)
これまで検討委員会等でも,立地場所については検討委員会ではお話しをされてこなかったと思うんですね。で,今回,広く県民に意見を募る,聞くということは,どんな施設が望ましいかという言葉が今,知事の方からありました。さらには,立地場所についての意見も聞くということでよろしいですか。
(知事)
そこ辺りを踏まえながら,担当部の方で今詰めの協議をやっているというふうに思いますので,それができたところで,私の方ともまた協議を進めて,最終的に決めていければなと思っております。
(記者)
繰り返しになって恐縮なんですが,立地場所については検討委員会でお聞きになることはありませんでした。検討の中に入っていませんでした。でも,県民に対しては,これは立地場所についても聞かれるということでよろしいですか。
(知事)
だから,そこ辺りも踏まえながらですね,今,担当部の方で詰めの協議を行っているということであります。
(記者)
もう答えはイエスかノーかなんです,これは。
(知事)
イエスかノーかではなくて,今,詰めの協議を行っているということが私の答えであります。
(記者)
ということは,まだ決まっていないということですね。けっこう大きな大事なポイントだと思うんですが,これは。
(知事)
さまざまなことについて,最終的な今,詰めの協議を行っているところであります。
(記者)
それから,来年度の当初予算も,今,編成中という言葉を何度も今日の会見の中でも出てきていますが,仮に,この総合体育館について何らかの予算が計上されないとなると,2年度連続で計上されないことになりますが,これに関してはいかがでしょうか。
(知事)
それも先ほど同じく記者の方にお答えしたとおりでありまして,今,予算編成の本当に作業中でありますので。
(記者)
確認です。
体育館の調査,3月議会までに示すというのは,調査結果を示すのか,それとも,例えば外部に委託する調査で予算を伴ってする場合もあるでしょうが,調査のやり方を示すのか,その辺りはどうなんでしょうか。
(知事)
なんですか。アンケートですか。
(記者)
調査,3月議会までに示すという,先ほどのやりとりの中で,もやっとしたものがあったんですが。
(知事)
必要な努力をするということですね。
(記者)
3月議会までに示すというのは,調査結果を示すのか,そこまでに調査した。それとも調査のやり方を決めてそれを議会に諮るのか。どっちでしょうか。
(知事)
ある程度,言われているのは,さらに調査を進め,判断できるような精度,熟度を高めていただきたいというふうに言われているわけでありますので,ある程度調査をして,それをお示しするという形になると思います。
(記者)
調査結果を示すと。
(知事)
そうですね。それまで調査を行った内容についてお示しするということですよね。
(記者)
わかりました。
(知事)
だから,さまざまな調査が必要になってくるんじゃないかなと,そういうふうに思います。
(記者)
その総合体育館の関連で,なぜ,このタイミングで広く県民の意見を聞こうと。なぜ,このタイミングだったのか。
(知事)
だって,必要な努力をするということを言っているわけですから,その内容として,そういうことをやりますということであります。
(記者)
これまで,広く県民の意見を聞いてほしいというのは議会側からも挙がっていたことだと思うんですけれども,中央駅の時もそれはされなかったわけですよね。今回,1つに絞った時もされなかったわけですよね。なぜ,今のタイミングなんでしょうか。
(知事)
だから,先ほどから申し上げているとおりでありまして,さまざまなご意見,ご議論を先の定例会でいただいたわけでありますよね。それを踏まえて,さらに調査を進め,議会として判断できるよう精度,熟度を高めていただきたいという,そういうことが委員長報告としてあったわけでありますよね。それを踏まえて,われわれとしても必要な努力をしますということを申し述べてきているわけでありますので。必要な努力をしていきたいということであります。
(記者)
それは前から言われていたことだったかと思うんですけれども。
(知事)
先ほどから私の述べているとおり,先の定例会を受けて,委員長から今回示された検討結果について,さらに調査を進め,議会として判断できるよう精度,熟度を高めていただきたいと,そういうことをおっしゃられたわけですから,われわれとしても必要な努力をするということです。
(記者)
もっと先にしておけば早く進んだのではないかというようなお考えはありますか。
(知事)
今,言ったとおりでありまして,委員長報告でそういうことをおっしゃられたわけでありますので,それを受けてわれわれとしても必要な努力をするということであります。
(記者)
委員長は,具体的に広く県民の意見を聞いてほしいという言葉までは言っていないかと思うんですけれども。
(知事)
だから,さっきから何回も述べているとおり,委員長報告で,さらに調査を進めなさいと。必要と思われる,判断できるような精度,熟度を高めてくださいというふうに言われているわけですから。われわれとして,必要な努力をするという中の1つとして,そういう声を聞くということも。この間の記者会見でもいろいろとご指摘を受けているわけですよね。必要なものの1つとして,広く県民の意見を聞くという意見がたくさんあったじゃないかということも受けているわけでありますから。それを踏まえて,われわれとしても鋭意検討を進めていくということであります。
(記者)
知事は,これまで,あり方検討委員会の提言でしたり,屋内競技団体の方々からは聞いているので,それを踏まえて進めていっている。それが県民の声だというふうにおっしゃっていましたけれども。
(知事)
これも繰り返しになりますけれどもですね,先の定例会で,議会の方でさまざまなご意見がいっぱいあったわけですよね。そうした中で,委員長が,さらに調査を進め,議会で判断できるよう精度,熟度を高めていただきたいということをおっしゃっているわけでありますので,われわれとしてはそのための,先の議会を踏まえて必要な努力をしていくということであります。
(記者)
ちょっと聞き忘れたので聞いていいですか。
今の,県民の声を聞くということで,その結果,県庁東側はよくないと,体育館自体要らないんじゃないかとか,そういう意見が多かったら,また方針を撤回されるんですか。変わられるんですか。
(知事)
それはあくまでも仮定の話ですよね。
(記者)
はい。でも,想定はされると思うんですけれども。
(知事)
それはあくまでも仮定の話だと思います。
(記者)
そういう想定はされていない。
(知事)
だって,する前から結論が出たら,こうする,ああするということは言えませんよね。だって,アンケートする前にそんなこと言ったら影響するわけじゃないですか,いろいろと。それはアンケートの前には,そんなこと言えることはないと思いますよ。
(記者)
じゃ,何のために今の段階でアンケートされるんですか。
(知事)
だって,この間は必要だとおっしゃっていましたよね。
(記者)
もちろん,私は必要だと思いますし,もっと前に必要だと思っていましたけれども。
(知事)
だから,それも先ほどから言っているとおりでありまして,さらに調査を進め,議会で判断できるよう精度,熟度を高めていただきたいということをご指摘を受けているわけでありますから,それを受けてわれわれとしては必要な努力をしていこうという形の中で,今,努力をしているわけであります。
まず,努力をすることが大事じゃないでしょうか。
(記者)
議会に提示されるために,アンケートというか,県民の声を聞くということなんですか。
(知事)
県民の代表である議会の中で,さまざまなご議論がいっぱいあったわけですよね。それを踏まえて,精度,熟度を高めるように努力しなさいということを言われているわけでありますから,われわれとしては必要な努力をしていくということであります。
(記者)
知事としては,やっぱり,これまで広く県民の意見を聞くべきだという意見が挙がってきていて,やっぱりこの段階でそれをする必要があると考えられたわけですよね。これまでもずっと言われていた話だと思うんですけれども。
(知事)
先ほど私がもう答弁したとおりであります。
(記者)
これまで指摘があった声を知事として受け止めて,広く県民に意見を聞いた方がいいとお考えになられたという理解でよろしいですかね。
(知事)
先の定例会でさまざまなご議論がいっぱいあったわけですよね。
(記者)
その前からこの話は出ていたかと思うんですけれども。
(知事)
県民の声を広く聞いて,いろいろなことをということ自体は,この間の議会でさまざまなご指摘を受けて,委員長報告の中で,先ほどから言いますけれども,さらに調査を進めなさいと。そして,精度,熟度を高めなさいというようなご指摘があるわけだから,そのご指摘を受けて,われわれとしては今必要な努力をしていると,しようというところであります。これ以上も,これ以下でもありません。
(記者)
これまでは,屋内スポーツ団体とあり方委員会の提言が県民の意見だとおっしゃっていましたけれども,やはりそうではなく,しっかりと広く,本当に広く一般の方々にも聞く必要があるという認識ですよね。
(知事)
これまでも経済界の方々の意見も聞いておりますし,また,車座でも,含めてですね,さまざまなご意見もありますし,いろいろな方とお会いする機会もいっぱいありますので,そういった機会でさまざまなご意見等も伺ってはきております。
(記者)
それと今回するこのアンケートが何が変わってくるんですか。
(知事)
先ほどから申し上げているとおりでありましてですね,先の定例会で県庁東側ということを新たに,あそこは運動施設があって,その運動施設の中に新たな運動施設を運動公園の中に造るわけですよね。一体感があるので,一体的に使えるので,ここがふさわしいのではないかと。交通の便も含めてという話を,項目であって,お示ししたわけですよ,新たに。次の段階に移っているわけですよ。次の段階に移って,あそこにご指摘して,それを踏まえてさまざまなご意見がいっぱいあったわけでありますから。
この新たな段階に移ったことについても含めて,広く県民に意見を聞いた方がいいのではないかということで,今回,アンケート調査を実施したいということで,新たな段階に入っているということであります。
(記者)
スポーツ施設の一体性ということで,その辺りを聞かれるのであれば,鹿児島市民に聞くという認識でいいですか。
(知事)
そこ辺りも含めて,広くということでありますので。今,体育館を利用するのは全県の方が利用するわけですよ。
(記者)
ということは,全県の方にアンケートを取るという認識ですね。
(知事)
そうじゃないですか。だって,体育館を利用するのは。県体育館ですからね。
(記者)
もう一度,確認です。全県の県民を対象に各自治体,全ての自治体を対象に県民にアンケートする。
(知事)
細かいことまでは今,企画部の方で詰めておりますので。いずれにしろ,県全体ということだというふうに思います。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(記者)
関連です。
そうしますと,もうはっきり言えば,白紙撤回だという認識にしかならないと思うんですが。立地場所も含めて,というかその前に体育館,総合体育館の認識から聞きたいというお話もされていますので,そうすると,場所も含めて,体育館の必要性も含めて聞くんだということになれば,完全に白紙撤回で一からやり直す,ということだと思うんですが,違うんでしょうか。
(知事)
白紙撤回ということでは全くありません。
(記者)
ということは,あくまでも県庁東側を進めたいと。その県庁東側を進めるための下支えになるものがほしいということでしょうか。
(知事)
先ほど言ったとおりでありまして,委員長の方から,さらに調査を進め,そして精度,熟度を高めなさいというご指摘を受けているわけでありますので,そのためのわれわれとしては必要な努力をするということに尽きると思います。
(記者)
過去2回,記者さんもおっしゃっていましたけれど,選定してきた過程は,知事はずっとおっしゃっているのは,検討委員会の提言を踏まえて県庁内部で検討して提示しましたとおっしゃっているんです。それが正しいんであれば,それを進めればいいだけだと思うんですが,なぜ,本当に今のタイミングでそこまでするのかってなっちゃうんですよ。
そうすると,最初からそういう,広く県民の意見を聞いたらよかったじゃないですかって話になりませんかね。
(知事)
次の段階に今移っているわけでありますので,次の段階に移って議会の中でさまざまなご議論がたくさんあって,それを真摯(しんし)に受け止めて,われわれとしては丁寧な対応を取っていこうということであります。それで,委員長の方から必要な調査を進めなさいということでありますので,われわれとしてはそういう形の中で進める方がいいのではないか,ということで,今,検討を進めているということであります。
(記者)
それでは,過去2回は丁寧な進め方じゃなかったと認めていらっしゃると思いますが。
(知事)
そんなことありません。過去も丁寧に進めてきたつもりであります。
(記者)
申し訳ないんですけど,これまでもやはり選定する上で,県民に広く意見を聞いた方がよかったと思われますか。どうですか。
(知事)
われわれとしては,検討委員会の提言を踏まえて,中央駅西口が最適地ではないかというふうにお示ししたわけでございます。さまざまなご意見があって,経済界からも反対のご意見があって,そしてさまざまなご意見を踏まえて,賛成,反対が拮抗(きっこう)する中で,これを強引に進めるのではなくて,逆に言えば,調整をするということになれば相当な時間が要するのではないか,ということでありました。
体育館に関しては老朽化が進んでいるし,また,早期に体育館を整備してほしいという要望も寄せられているわけでございますので,そういった結果を踏まえると,より皆さま方がご理解が得られるような,そういった場所があればそういった場所に造る方がいいのではないかというような結論の中で,県庁東側の土地ではどうかということをお示ししているわけであります。そのお示しした中で,広くいろいろな方々のご意見を聞いて進めようではないかということで,今,やろうとしているわけであります。ご理解ください。
(記者)
本当にいいものを早期に造るためにお考えになられて,こういう,広く意見を聞くという意思を示されたと思うんですけれども,でもやっぱりこれまでの過程を振り返り,それをしっかりと広く県民に聞く必要があったのかどうかというのを,これまでの選定方法をしっかりとお認めになられて次に進むことが,県民の意見を聞くことにつながってくると思うんですけれども。
(知事)
先ほどからもう答弁しているとおりであります。同じことを何回も聞いておりますけど。
(記者)
知事が同じことをお答えいただくから。
(知事)
それは同じことを聞くと同じ答えになりますよね。
(記者)
なかなかしっかりとした答えが得られていないという,記者としてはしっかり聞きたいなという。
(知事)
私も記者をやっておりましたので,私として答えるべく一生懸命答えているつもりです。
(記者)
これまでの選定方法には問題はなかった。けれども,より県民の理解を得るためには広く意見を聞く必要がある,という理解ですかね。
(知事)
はい。
(記者)
先日の会見でお伺いしましたが,地方創生の特別顧問の件です。
昨年12月まで顧問が3人,参与がお1人いらっしゃいました。19年4月から12月までの働き方を確認しましたが,県外の顧問の方はほとんど月1回か2回の電話ということでした。この電話でどんな内容の提言を受けたのかを文書に残していません。
ということは,課内でですね,僕は共有できないと思うんですが,この,文書に残さない形というのはどう思うかっていうのをお聞きしたところ,知事が,わからないから確認してからお答えすると先日の会見で言っていただきましたので,確認されたと思いますが,この,文書に残さないという仕事のやり方というのは,どうお思いでしょうか。
(知事)
担当課に確認したところ,溝畑氏が来庁された際に関係部局の職員が県庁内で意見交換を実施しているほか,こちらから出向き,または電話で意見,助言をいただいたり,必要に応じて県政に関する情報を提供するなど,常日頃から連絡を取り合う体制を取っているとのことでありました。
また,いただいた意見,助言については庁内のさまざまな場面で共有し,県の施策に反映すべく議論をしており,十分な共有が図られているとのことでありました。
(記者)
言葉だけで共有が図れるということでしょうか。
(知事)
それはさまざまなことがあるでしょうね。
(記者)
それでは,その3人の顧問から受けた助言で反映させた施策を教えてください。
(知事)
それは担当課の方に聞いてください。
(記者)
教えてもらえなかったんで。
(知事)
教えてもらえなかったと私に言われても。
(記者)
じゃ,知事はその3人から受けた助言で一番心に残っていることは何でしょうか。
(知事)
3人の名前を言ってください。まず。
(記者)
増田さんと,滋賀大学の副学長のなんとかさん。すみません,ちょっと名前出てきません。
(知事)
わからないですか。
(記者)
溝畑さん。参与は伊牟田さん。知事が任命されているのに滋賀大学の副学長の名前知らないんですか。
(知事)
知ってますよ。須江さんでしょう。
(記者)
須江さん,はい。
(知事)
知らないんですか。
(記者)
いやいや,滋賀大学の副学長っていうのはわかってますけど名前が出てこなかっただけですよ。
(知事)
須江さんでしょう。
(記者)
じゃ,その4人の助言で,この方にはこういう助言をいただいたというのをちょっと教えてください。
(知事)
増田さんに関して言いますと,増田さんはいわゆる地方創生の,本当,プロ中のプロであります。さまざまな面でですね,地方創生について2人で意見交換することもありましたし,また,各地域を出向いてですね,各地域振興局ごとにですね,市町村長さんを交えて,地方創生のあり方について,まず,市町村長さんの皆さんの方から自分の市町村の取り組みについてお話をし,それについて増田さんなりのお話をし,そして地方創生のあり方について私の方からもご意見を述べて,いろんな形の中で,みんなで地方創生についてさまざまなことを共有してきたということで,非常に印象に残っております。
(記者)
全く具体性がないですが。
(知事)
それは,具体的な右,左とかですよ,そんな簡単なもんじゃないですよ。
あと,溝畑さんに関して言えば,観光庁長官をおやりになり,そしてさまざまな所で活躍してきた方ですよね。溝畑さんからはウェルネスということについてのキーワードをいただき,そのウェルネスについてどのような形をしながら進めていくべきか,ということについての意見交換を今もさせていただいております。具体的にはまだ言えませんけれども,関東信越地域のある所の県とも共有しながら,そういうことを進めることができるのではないかとか,さまざまなことをお伺いしながら,今,ウェルネスについてさまざまなことを検討しているということであります。
須江さんに関しましては,統計データの専門家でありますので,統計データをつまりビッグデータというのが非常に今,重要なデータになるわけであります。先取りをするわけですよね。県にとってデータをどうやって生かして,どうやって県の発展へとつなげていくかと,非常に重要なことだというふうに私は認識しておりますので,このビッグデータの活用の仕方,統計は非常に難しいわけであります。その難しい統計のあり方,統計のデータについて分析をし,どうやって生かしていくかという専門家を育てるべく今,努力をしているということでもあります。
(記者)
行政管理室に聞いたところですね,最小の費用で最大の効果を出すのが行政だとおっしゃっているんですが,この地方創生に4人もの顧問,参与がいらっしゃったのですが,これは費用対効果として適切だとお思いですか。
(知事)
それは,いわゆる県庁の規定によってさまざまなところで今行っているということでいいんですよね。
(総務部長)
はい。今,知事がそれぞれの特別顧問の実績といいますか,県への貢献について言及されましたけれども,県としてですね,それぞれの分野について,県としてのいろいろご助言をいただくということで,今,現在,これらの方々を任命しているということであります。
(記者)
どんな助言があったのかというのをもうちょっとつまびらかにしていただきたいところですが,時間がないので次にいきます。
(記者)
ハイヤー利用の件も先日お伺いしましたが,九州各県で確認しましたところ,福岡や宮崎は少なくともホテルから羽田空港へはタクシーを使っていると,ほとんどが。熊本に至ってはですね,熊本の知事のハイヤー利用料金ですが,昨年度,約12万(円)です。そのほかはですね,ワンボックスタイプのタクシーを借り上げて,職員もだいたい一緒に行動するので職員も一緒に使って,約48万(円)ということです。
鹿児島の場合ですね,ちょっと今あれですけど,平成27年度か28年度,委員会で当時の秘書課長が答弁してますけれども,約300万(円)か400万(円)ぐらいかかっているというふうに答弁しています。そうやって知事の姿勢でですね,いくらでも削減できるんだなというのがわかったんですが,知事のご自宅から羽田空港までハイヤー代,2万3600円です。電車で行っていただければ500円。タクシーを使っていただければ約7千円ぐらいなんです。
これはですね,知事は知事選でもチェンジという言葉を掲げて出ていらっしゃるので,この辺をチェンジするお考えはないですか。
(知事)
さまざまなことが検討されていいのではないかなというご指摘でございますので,さまざまなことについては検討は進めることが必要かなとは思いますけれども,そこ辺りを踏まえながら,総務部の方で,前回も答弁いたしましたけれども,規定によってですね,今さまざまなことを考えながら展開しているのではないかなというふうに思います。
(記者)
総務部の検討というのは何でしょう。総務部長。
(総務部長)
総務部においては県政全体のさまざまな事務事業に対していろいろ検討を行っておりますので,そういったことを今,知事からおっしゃっていただいているということであります。
(記者)
ハイヤー利用,金額は何千億円からすると小さいものかもしれませんけれども,姿勢としてですね,鹿児島市でちょっとハイヤーを使っていると聞いたんですが,ほかの市町村の市長,村長,町長は,羽田から浜松町までモノレールで出て,そこからタクシーもしくは電車を使っていらっしゃるということなんです。同じ自治体の首長だと思います。
知事はやっぱり偉いからハイヤー使っても問題ないと,それが当然だというお考えでしょうか。
(知事)
そのようには考えておりません。
(記者)
では,知事のリーダーシップでですね,いつでもチェンジできると思うんですが,考えていただけないですか。
(知事)
タクシーを利用した時も私もありますので,そこら辺りを踏まえながらですね,さまざまなことを総務部と検討していきたいと思います。
(記者)
それから知事選ですけれども,伊藤前知事が立候補表明されました。これに関して何か所感があれば。
(知事)
特にございません。
(記者)
これまでも知事の2期目の選挙というのはですね,実質的に現職の信任投票だったと思います。今回は知事を含め4人が表明して,鹿児島市の森市長を推す声も出ています。これは今の県政に不満を持っている県民が多いからだと私は思っていますけれども,知事はどうお感じでしょうか。
(知事)
特にございません。
(記者)
あと,先日の会見でもお聞きしましたが,知事は自民,公明の両党に推薦を願い出ています。前回は野党系や連合鹿児島にも支援を求めました。前回,なぜ,野党系や連合鹿児島に支援を求めないんですかとお聞きしましたが,答えになっていないと私は思いますので,もう一度お伺いします。
なぜ,今回は野党系の支援を求めないのでしょうか。
(知事)
まだ,そこまで決めていないということであります。
(記者)
じゃ,今後,支援を求める可能性もあるということでしょうか。
(知事)
まだ,決めていないということであります。
(記者)
それからですね,前回の定例会でも自民の大園県議がおっしゃっていましたが,原発に関する政策合意の後始末,総活をした上で,自民党に推薦依頼するのであれば推薦依頼してくるべきだとおっしゃっていました。知事は趣旨,目的は達成したと先日の会見でもおっしゃっていまして,相手はもう議員なので議場で伝えましたとおっしゃっていますが,人と人と結んだ約束をですね,相手方は守っていないとおっしゃって,会いたいと求めているのに会わない。これは人として礼儀に欠けると思いますが,いかがでしょうか。
(知事)
それも先の記者会見で述べたとおりでありまして,議場,そして定例記者会見,そしてさまざまなところを通じて,私の考えはお伝えできているというふうに思っております。
(記者)
相手は,知事に県民の代表の県議として面会を求めているのに,それにお答えにならない。これはやっぱりおかしいと思いませんか。
(知事)
必要があればどなたでもお会いしたいと思います。
(記者)
必要があればどなたでもお会いするという回答は,就任依頼ずっと答えていますけれども,これは説明責任を果たしている言葉だとお感じですか。
(知事)
答弁しているとおりであります。
(記者)
この回答を県民,職員も聞いています。そういう回答しかできない知事は恥ずかしいというふうにおっしゃっている県民,職員を私は知っているんですが。
(知事)
そうですか。
(記者)
そう思われてもしょうがないですよ。
(知事)
そうですか。私はその点は存じ上げておりません。
(記者)
政策合意が生きているか,生きていないのかと。これを先日の会見でもお聞きしたと思うんですけれども,知事自身は,この政策合意は趣旨,目的は達成したという表現では,まだ生きているのか,生きていないのかよくわからないんです。イエスかノーか。生きているのか,生きていないのかをお答えください。
(知事)
だから,この間,答弁したとおりでありまして,もうそれの内容についての趣旨,目的は達成してきていると思うということであります。
(記者)
答えになっていないと,誰もが感じると思うんですが。
(知事)
そうでしょうかね。あそこに書いている文言についてですよ,趣旨,目的は達成してきていると思うと言っているわけですから。それで専門委員会を作って,その専門委員会についても今ずっとやっているわけでありますから。
(記者)
趣旨,目的は達成されていないというふうに相手方が思っているんです。
(知事)
だから,私は,相手方はそう思っているというふうに言いますけれども,私は,趣旨,目的はもう達成してきているというふうに思う,ということを言っているわけであります。
(記者)
じゃ,もう政策合意には縛られないと。生きていないということですよね。
(知事)
私はもう趣旨,目的は達成してきているというふうに言っているわけであります。
(記者)
豚コレラについてなんですが,改めて隣県の沖縄県で発生が相次いでいることについての知事の感想と,あと,これまでの国の対応について,何か意見とか感想があったら教えてください。
(知事)
現在,沖縄航路のある空港,港において,消毒マット等における消毒を開始しているところであります。
また,県においては,CSFが本県の養豚農家で1件でも発生すれば,本県畜産業に甚大な影響を及ぼす恐れがあるというふうに思っております。
県内全ての養豚農家において,野生動物侵入防護柵が確実に設置されるよう,国の事業に加えて県単独の上乗せ助成事業を措置しているところでもあります。
また,沖縄県のCSF発生を受けて,日本国内どこでも発生しておかしくない状況でありますので,養豚農家におかれても,できるだけ早く,さまざまな,防護柵も含めて,設置に取り組んでいただきたいというふうにも思っております。
県としては,先ほどから述べているとおりでありまして,今できることはですね,緊張感を持って今対応しているところでありまして,全庁的に危機感を持って対応するようにも指示しているところでございます。
(記者)
すみません。今回,発生時期から海を隔てた遠い沖縄で発生したということは,イノシシ対策ではなかなか守れないというのが現実的になっているんじゃないかと思うんですけど,新たな対応というのがしていかないとこれからも発生というのは食い止められないのかなと思うんですが,日本一の養豚県の知事として改めて国に新たな対応を要望したりとか,そういうお考えはあったりされますか。
(知事)
まずはですね,沖縄県の養豚場でCSFが発生したということですよね。だから,どういう経路でCSFが発生したのかと。そこの原因究明というのはすごく大事だと思うんですよ。そこについて原因を早急に究明していただけるようにという形の中で,今,要請もしていますし,検討もそれを踏まえてわれわれとしてもやっていく必要があると,そういうふうにも思っております。
まず,われわれにできることは,本当に鹿児島県でCSFが発生してはいけない。そういう意味から消毒マットとか,さまざまな沖縄とのルートであれば航空路と船で来るということが考えられるわけでありますので,そこの入り口について,まずは消毒マットを設置して,監視を強化していくということを今,緊張感を持って行っているということであります。
(記者)
原因究明を,国に県として要望したということなんですか。
(知事)
県として要望したというよりも,今どうなっているかということをですね,担当課を通じながらですね,今いろいろと検討しているということです。
(記者)
あと,すみません。県内の農家には早くもワクチンの接種をすべきではないかという声もあるみたいなんですが,知事として,今後,どのような段階でワクチン接種が必要だと判断していくか。今後の想定というのを教えていただけたらと思うんですが。
(知事)
国は,飼養衛生管理基準の徹底を図ってもなお,CSF感染野生イノシシから豚への感染防止が困難と認められた場合に,ワクチン接種推奨地域を設定するということになっているわけですね。この国の方針がひとつあるわけですね。
そして,中部や関東地域では野生イノシシへのCSFの感染が拡大していることから,豚への予防的ワクチンの接種がなされているわけであります。
そしてまた,本県では,野生イノシシにおいて,CSF感染は認められておらず,そしてまずは,養豚場における飼養衛生管理基準を遵守していただくことが重要であり,現段階ではワクチン接種については考えていないということであります。国の基準を受けても,今は考えていないということであります。
(記者)
それはあると思うんですが,それをよく見ると,やっぱり,じゃあ,県内でイノシシの感染が確認されないとなかなかワクチン接種というのは難しい,ということなんですか。
(知事)
これはもう,さまざまなご意見があることもまた事実だというふうに思います。まずは国において,何度も言いますけれども,飼養衛生管理基準の徹底を図ってもなお,なおですよ,今,徹底をやっているわけですね。徹底を図ってもなお,CSF感染野生イノシシから豚への感染防止が困難と認められた場合には,ワクチン接種ということで設定しているという,国の方針が今あるわけですよね。
だからわれわれとしては,先ほども言いましたけれども,その衛生管理基準ということを今,徹底を図っているという状況だということで,ご理解いただければと思います。
(記者)
あと,最後にすみません。確か県内は養豚数が160万頭ぐらいだったと思うんですが,実際ワクチンをしようと思っても,今,たぶん足りない状況だと思うんですけど,県として国へのワクチン増産とかを今後要望していきたいという考えはあるでしょうか。
(知事)
そこら辺りを踏まえてですね,県庁内で今後早急に議論していきたいと,そういうふうに思います。
(記者)
すみません。次期知事選について,もう一度お伺いしたいんですけれども,既に知事を含めて3人が正式に立候補を表明していて,今月に入って伊藤前知事も強い意向を示しているんですが,現時点で4人いらっしゃることにどのように受け止めていらっしゃいますか。
(知事)
特に私からはございません。
(記者)
特にございませんというのは,コメントすることはないということですか。
(知事)
今のところ私の方からはございません。
(記者)
特にコメントがない理由は何かありますか。
(知事)
特に私の方からは。今,一生懸命,自分の仕事を懸命に行っているわけでありますので。
(記者)
既に多くの人が立候補の動きを示しているんですけれども,これは現在の県政に満足していないということの表れなのかなという気もするんですが,その辺はどのように受け止めていらっしゃいますか。
(知事)
その辺りも踏まえながら,私からはございません。
(記者)
多くの候補者が既にいる中で,現職の知事として有権者にどのようなことをアピールしたいとか,そのお考えはありますか。
(知事)
私は今,与えられた仕事を懸命に,一生懸命こなしていく,ということに尽きると思います。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
同じ質問です。特にございませんというのは,何も感じることがないということですか。
(知事)
今は私自身は現職として,さまざまなことについて,CSFも今ありましたけれども,さまざまなことについて今,ベトナムもそうでありますけれども,さまざまなことについて,今,取り組んでいるわけであります。それに関して今,一生懸命やる。それに尽きるということであります。
(記者)
あと,先ほども質問がありましたけれども,なぜ,野党系に支援を求めないか。まだ決めていないということですけれども,今後,検討の余地があるという受け止めでしょうか。
(知事)
現状ではまだ決めていないということであります。
(記者)
今後はどうされる予定ですか。
(知事)
だから今はまだ決めていない,というのが答えです。
(記者)
すみません。ちょっとさかのぼって申し訳ないんですが,最初に出た海底トンネルの話ですけれども,9月に確かに本会議で調査費検討というのは表明されています。もう1月,年が明けてですね,その当時と今でどういう進展があったんでしょうか。議会で調査費を検討したいというお考えを示していますけれども,年が明けて,すでに4カ月ぐらい経っているわけですけれども,この間にどういう検討をして,この問題に関して何か進展っていうのはあったんでしょうか。
(知事)
今は予算編成の作業中でありますので。前の議会で,前の前ですか,前の議会でしたっけ。
(記者)
9月議会です。
(知事)
9月議会でしたよね,そこで調査費を計上したいということをお伝えして,今その調査費について,予算の中で検討作業を進めている,ということであります。
(記者)
何か,この間の議論の中で,庁内の議論の中で具体的にどういう調査が必要かというものまでは,まだ見えてきていないという感じなんでしょうか。
(知事)
そうですね。今,予算編成作業中ですので。
(記者)
すみません。馬毛島についてなんですけれども,去年の年末に防衛省が説明に来ましたけれども,知事としてはどのように受け止めていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
12月の防衛副大臣の説明を受けて,今後とも地元に対して詳細に丁寧に説明していただきたいということをお伝えしたわけでありますから。まずは,地元に対して丁寧に詳細に説明を行うことが必要だという認識で今もおります。
(記者)
6割の土地が既に防衛省が買っているわけですけれども,知事としてどのような認識ですか。もう訓練が近づいているというような。
(知事)
先日,防衛副大臣から説明していただいた以上は,まだ私としては詳細は認識しておりません。
(記者)
この件について,八板市長とは何かやりとりはされたりはしているんでしょうか。
(知事)
現在まではありません。
(記者)
それは特にやりとりする必要がないという。
(知事)
八板市長の方から,防衛省に対していろいろと確認したいことがあるというふうにおっしゃっていますよね,まずはね。ですよね。私自身は,地元の動向を注視したいということを言っているわけですから,一貫して。
(記者)
地元の動向を注視したいということは,県として何か自らアプローチすることはないということですか。
(知事)
まずは,やはり地元の市長さんが,防衛省に対して確認したいという形の中でいろいろと動いているわけでしょう。
(記者)
ちなみに,車座対話で西之表市に行かれたことはあるんですか。
(知事)
あると思います。
(記者)
その時に,住民の方からこういう話を聞いたりするものなんでしょうか。
(知事)
ごめんなさい。その時の状況をもう一回確認しないと,今は詳細についてお答えするあれはありません。
(記者)
知事として地元の住民の声に耳を傾けたりということをされたりする予定はありますか。この訓練の移転について。
(知事)
これに関してはもうずっと述べておりますけれども,まずは地元の動向を注視していきたいということをずっと言っているわけでありますので。何度も言って申し訳ないですけれども,西之表市長がまず防衛省に対して確認したいことがあるという形の中で,さまざまな動きをしようとしているわけでありますから,それをまずは地元の代表でありますからね。そういう人たちの動きをまず注視したいと,そういうふうに思います。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
そのほか,よろしいですか。
川内原発関連の質問ございましたら。
はい,どうぞ。
(記者)
川内原発の運転期間と20年の延長の申請のことについてお伺いしますけれども,改めて,毎回聞いてはおりますけれども,九電の社長の発信などを見ていますと,明言はしていませんが,確実に20年の運転延長をする意気込みだというのが明らかになっております。
次の知事の任期中にその対応を迫られることになるわけですけれども,現職として,次期の知事選に出馬を表明されている三反園知事として,この問題を改めてどのように考えているかというのをお聞かせください。
(知事)
私自身は,原則40年ということを言っております。
(記者)
それは原発政策の大前提ですので,それをどの知事選の候補者もおっしゃると思うんですが,その上で,現職知事として独自に考えていらっしゃる,九電が20年延長したいというのを表明した場合は,どう対応されるおつもりなのか,というのをお聞きしたいです。
(知事)
それは仮定ですけれども,現状ではですよ,事業者から特段の動きはないということですよね。発言されてませんよね。
(記者)
次の知事の時にその申請があるというのが確実なんですけれども。
(知事)
それもまだ特段,明言はされていませんよね。
(記者)
明言はしていない状態なんですけれども,それがほぼ状況的にですね,確実ですし,県民の多くもそこを非常に関心を持って見ていますので,その点についてはこれまでよりも年も改まったことですし,一言,何か付け加えて知事の考えを聞きたいと思います。
(知事)
事業者からまだ特段の動きは実際はないわけですよね。実際にないわけであります,実際にですね。だから,私自身は,原子力発電所の運転期間は原子炉等規制法で40年とされており,国の原子力規制委員会が認めた場合,1回に限って20年まで延長することが認められておりますと。このことを踏まえ,これまでも一貫して運転期間は原則40年と申し上げているわけであります。
(記者)
ということは,20年の申請は原則として認めないというふうにどうしても受け取りますけれども,そういうことでよろしかったでしょうか。
(知事)
これも何度も言って申し訳ないですけれども,原子力発電所の運転期間は原子炉等規制法で40年とされており,国の原子力規制委員会で認めた場合,1回に限って20年まで延長することが認められておりますと。このことを踏まえてこれまで一貫して運転期間は原則40年と申し上げているわけであります。
(記者)
続けてすみません。新年を迎えましたけれども,九電の社長あるいは幹部からごあいさつ等などはあったでしょうか。
(知事)
今年も先方から新年のあいさつをしたいとのことでありまして,1月10日にお会いいたしました。
(記者)
それは,どこで,どのような形で,どなたとお会いしたということでしょうか。
(知事)
経済界の方とか,さまざまな方々がお見えになる時には知事応接室でありますので,その知事応接室で社長さんが来られてお会いしたということであります。
(記者)
その中で,先ほどの運転延長の話だとか。
(知事)
全くありません。
(記者)
川内原発に関する話というのは何かなかったんでしょうか。
(知事)
私の方からは安心・安全のもとでですね,という話をさせていただきました。いつものことをお話させていただきました。
(記者)
先方からはどのような話が。
(知事)
安全運転に心がけてまいりますということでありました。
(記者)
すみません,もう1点。今年3月から順次,川内原発の1号機,2号機が止まります。7,8カ月にわたって2機とも止まるという状況が,前の知事が再稼働に同意する前以来の状況がしばらく続くことになりますけれども,テロ対策施設が完成したあとの運転再開のタイミングの件なんですけれども,法定の要件は国の規制委員会の審査ということだと思うんですが,前の知事の時と違って今県の専門委員会もありますので,長期間止まったあとのタイミングで独自の評価なり,審査なり,そういうふうなことを考えていらっしゃるとか,いったことはないでしょうか。
(知事)
これまでも専門委員会の中でですね,特重施設に関しましてもですね,さまざまなご議論があったわけでありますし,今後ともそういった議論というのはこの中で展開されていくというふうに思いますので,その専門家のご意見等を踏まえながら,ということになっていくんじゃないかなと,そういうふうに思います。
(記者)
専門委員会の中で意見等が出れば,九電あるいは川内原発側に対して,専門委員会の視察なり,評価なり,そういう審査なりですね,そういうのも考えられるということでしょうか。
(知事)
それは原子力規制委員会の方で対応することになっているわけですよね。今のところわれわれとしてはそこまで考えておりません。
(記者)
はい,わかりました。ありがとうございます。
(記者)
関連して。
三反園知事は4年前にですね,脱原発を掲げて知事になられました。その前にはですね,政策合意も結ばれました,平良さんとですね。これは廃炉に向けた政策合意というふうになっていましたけれども,平良さんとの。
(知事)
廃炉に向けた政策合意と書いてありました。
(記者)
廃炉に向けた政策合意を結んだというふうに平良さんはおっしゃっていましたけれども。
(知事)
その政策合意にはそう書いてませんよね。
(記者)
文言としては残っていなかったということですね。
(知事)
書いてませんよね,それは。
(記者)
その政策合意に関しては,趣旨はほぼ達成したものと考えていると先ほどもおっしゃっていましたけれども,この三反園知事について,県民からは脱原発が明らかにトーンダウンしているというような声も挙がっていますけれども,これについてはどのように受け止めていらっしゃいますか。
(知事)
これはもう一貫して私はずっと言っておりますよね。選挙戦中もそうでありますけれども,この再生可能エネルギーを推進することによって,原発に頼らない社会をつくっていく。それが私の脱原発ですということをずっと訴えてきておりますし,それを一貫して記者会見でも,そして議会でも申し上げているわけであります。だから,今,再生可能エネルギー。
(記者)
ということは,県民の中からトーンダウンしたという声が挙がっているのは,これは県民の勘違いということですか。
(知事)
記者はどう思っていますか。
(記者)
私は選挙戦も当然取材させていただきましたけれども,その時と比べたらトーンダウンしたように感じていますが,これはいかがですか。
(知事)
そうですね,ある意味では記者のコメントというものもすごく影響を及ぼしていく可能性もあるのではないかなと。今そういうふうにおっしゃっているわけでありますのでね。
だから,私としてはすみません,一貫しております。私としてはこの記者会見でもそうでありますし,議会でも一貫してそれをずっと言っているわけですよね。だから,それを私としてはもっとご理解していただくように努力していく必要があるというふうに思います。
(記者)
私自身の考えというよりも,取材をしていて感じているのが,県民からの声が多数こういう声があるので,それを感じているということを伝えたまでなんですけれども。
(知事)
そうなんですか。ごめんなさい。記者がそう思っているというふうに勘違いしてすみませんでした。
(記者)
この政策合意の文書の中に,原発を廃炉にする方向で可能な限り,早く原発に頼らない自然,と入っていますよね。
(知事)
その中の一文として入っていますよね。方向でと入っていますよね。入っていますよ。
(記者)
はい。ということは。
(知事)
廃炉の政策合意とは書いていませんよ。
(記者)
この時の政策合意を結んだ時の思いと,知事は今も変わらないということでよろしいですか。
(知事)
だから,何回も言っておりますけれども,私は一貫しておりまして,私がやろうとしていることは,いわゆるそこに今原発があるわけですよ。原発がそこにあるわけだから,何が一番必要かというと,県民の安心・安全,防災対策に全力で取り組んでほしいというのが,世論調査でも県民の過半数がそういう声があるわけです。
だからこそ,一貫して,私,就任以来,防災対策にずっと取り組んでいるわけですね。モニタリングポストの100局体制をつくる,地震計を設置する,避難用道路も整備する,そして避難用福祉車両もやるとかですね。ヨウ素剤配布を含めて,さまざまなことで今,そういった安全対策,防災対策に力を入れてきているわけです。それが1つであります。
もう1つは,先ほどから言っておりますけれども,エネルギーパーク化構想というものを掲げながら,再生可能エネルギーを推進することによって,原発に頼らない社会をつくっていこうという形の中で,今,努力しているということであります。
(記者)
脱原発というものは,おそらく前伊藤知事も,ゆくゆくは原発に頼らない社会を目指すということをおっしゃっていたのはたぶん変わりないと思うんですね。伊藤さんと三反園さんのこの違いというのは何なんでしょうか。
(知事)
逆に教えてください。
私は,誰がということじゃないんですよ。これは私の方針ですから。だから,私としては再生可能エネルギーを推進することによって原発に頼らない社会をつくっていくって私の方針として一貫して訴えているわけですよ。
もう1つは県民の安心・安全のための防災対策に全力を尽くす。これが私の原発に対する政策の二本柱です。
(記者)
すみません。知事は,原発はベースロード電源という自民党のエネルギー基本政策をお認めになっているという理解でよろしいでしょうか。
(知事)
これももう議会でも答弁しているとおりでありましてですね,国の政策の中にも,原発というものを少しずつでも頼らない社会をつくっていこうというのが,いわゆる国の方針としても示されているわけでありますから。そういった中で,私としては国の政策とも一致しているというふうに思っております。
(幹事社)
ほかによろしいでしょうか。
(知事)
ありがとうございます。
(幹事社)
ありがとうございました。
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