更新日:2019年11月8日
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日時:令和元年11月8日(金曜日)午前11時00分~午後0時10分
場所:記者会見室(県庁5階)
(幹事社)
本日もよろしくお願いいたします。
本日は,知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いいたします。
(知事)
先日31日に,沖縄にとって極めて重要なシンボルであります首里城において火災が発生し,正殿および北殿,南殿等が焼失したことにつきまして,沖縄県民の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
沖縄県知事に電話をさせていただきまして,隣県として,また,世界文化遺産を有する県同士として,協力をさせていただきたい,その旨を直接お伝えしたところであります。
首里城再建に向けて全面的に協力したいと考えておりまして,再建のためには大量の木材が必要となると思われますので,要請があれば丸太を含め木材を提供したいと考えております。その旨も伝えております。
また,本県としても募金を行い,首里城の1日も早い復元を応援してまいりたいと考えております。
(知事)
鹿児島空港の機能強化の観点から,おおむね10年後を見据えた鹿児島空港将来ビジョンを策定いたしました。
このビジョンでは,日本の南の先進的グローカル拠点空港という,鹿児島空港の将来像を目指すこととしております。
この将来像は,本土最南端という立地優位性を生かした外国人観光客の受入強化というグローバルと,離島のハブ空港機能の強化というローカルを合わせたグローカルを用いたものであります。この鹿児島空港の将来像実現のために,今後,国や空港ビル会社をはじめとする関係機関,団体と連携しながら,スピード感を持って取り組んでまいりたいと考えております。
(知事)
今ならお得・鹿児島とくとくキャンペーンを実施いたします。
この秋に,県外から,さらに多くの観光客の方にお越しいただくために,大手オンライン旅行サイトと連携して,お2人以上の宿泊を伴う観光旅行について,1人1泊当たり5,000円の宿泊助成を行います。
また,期間中に鹿児島旅行をされた方の中から,抽選で15名様に黒豚や焼酎など鹿児島の特産品をプレゼントします。
来週11日から年内12月までの期間限定ですので,この機会にぜひ鹿児島にお越しいただければと思っております。
さらに,県では,現在,中部国際空港と連携し,10月1日から来年3月31日まで,桜島フェリーのよりみちクルーズ無料乗船券をプレゼントするトブ・クルーズ桜島キャンペーン,JR九州および旅行会社17社と連携いたしまして,新幹線や観光列車の乗車券がセットとなった割引旅行商品の販売も行う旬の鹿児島共同キャンペーンも実施しております。
そして,12月からはJR西日本と連携し,レンタカー割引などのキャンペーンにも取り組むこととしておりまして,観光客増加に向けて,引き続き戦略的に取り組んでまいりたいと考えております。
【配布資料】(PDF:62KB)
私からは以上であります。
(幹事社)
それでは発表事項に関して,質問のある社はお願いいたします。
(記者)
空港の将来ビジョンに関してなんですけれども,現状の空港の課題をどのように知事は見ていらっしゃるかというのと,このビジョンを通してどのような空港のあり方を目指していらっしゃるのか。
それから,一番最後のところに,民間委託について調査,研究を実施するという文言が入っているんですけれども,具体的にどのように調査,研究を進められるのかというのをちょっと伺いたいのですが。
(知事)
鹿児島空港につきましてはですね,重要な交通基盤であると,そういう認識でおります。そのためにビジョンを策定したわけでありますけれども,その中でもですね,さまざまな面でですね,国内線と国際線の一体化とか,そういうものも求められるわけでもありますし,また,東南アジアに非常に近い,そして日本で南の位置にある空港という利点を生かしながらですね,そういったことも含めて,今後,さらに強化していく必要があるというふうにも思っております。
また,離島のハブ空港という機能がありますので,この離島のハブ空港を生かしながら,インバウンドも含めて観光客をもっともっと増加させていく必要があると,そういうふうにも思っております。今回のビジョンにおいてもですね,さまざまな面でですね,今後の利用客数,そして便数も含めて書いてあるわけでありますけれども,そういったおおむね10年を見据えたこういったビジョンを実現することによってですね,この鹿児島空港の強化,そして鹿児島を訪れる人の増加へと,インバウンドの増加へとつなげていく,空港は非常に重要な役割を果たしていると,そういうふうに思っております。
そして,(空港ビルは)おおむね50年ということでありますから,築後ですね,そういうことを考えた時に,今回,おおむね10年を見据えたビジョンを策定したということでもあります。将来にわたって,その空港ビルの建て替えということも現実味を帯びてくるというふうに思いますので,この10年後を見据えた将来ビジョンを見据えながら,そして空港ビルの建て替えを見据えながら,今後,空港ビル会社とも調整をしていきたいと,そういうふうにも思っております。
また,民間委託ということに関しましては,鹿児島空港将来ビジョンを実現するための手段の1つでもあると考えております。他空港においては,災害等に伴う緊急の資金需要に対応するために民間委託の導入が進められておりますけれども,鹿児島空港においても,民間委託の導入により実現すべき目標等について十分な合意形成を図る必要があると考えております。
そのために,まずは新しい時代にふさわしい鹿児島空港のあり方として,ビジョンを踏まえた施策を具体化させる必要があると考えておりまして,一方で,ビジョンの実現のために,民間委託を導入する必要性が生じた場合に備えるため,先行事例等を踏まえた調査,研究を,民間委託について進めてまいりたいと考えております。
(記者)
あと,もう1点なんですけれども,数値目標があると思うんですが,2030年に国内線18路線,国際線16路線というふうにあるんですけれども,今,国際線4路線だと思うんですが,16路線というのは非常に高い目標かと思うんですけれども,達成するという意気込みで書かれているんだと思いますが,16というのはどのような所を想定されていらっしゃるのか。
(知事)
これも,先ほども述べたとおりでありましてですね,あり方検討委員会でもですね,さまざまな意見が出されました。数値目標を掲げる際にですね,どれぐらいの数値目標が必要なのかと。そして,逆に言えば,目標を達成するための数値なのか,いろんな意見が相当出された結果ですね,こういった数値を目標にしながら一所懸命努力していく必要があると。逆に言えば,先ほど言いましたけれども,南にある空港で東南アジアに非常に近いわけでありますよね。そういった利点も生かしながら,そういった目標を達成していくために努力していきたいと,そういうふうに思っているということであります。
(記者)
現時点ではその路線,何か具体的に進んでいるものとかはないんですか。
(知事)
今,東南アジアとの新規就航路線へ向けて,鋭意努力しているところであります。
(記者)
わかりました。
(記者)
ごめんなさい。全部を読み込んでないんで,もしかしたら記載されているかもしれないんですが,この一枚紙のところでですね,空港アクセスについて全く触れられてないと思うんですけれども,将来ビジョンの部分の中でですね,空港の利便性向上っていう点でいうと空港へのアクセスのコスト,時間というのは,かなり重要に,競争力の点でもなってくると思うんですが,そこについては何かビジョンに盛り込んでないんでしょうか。
(知事)
その点に関しましてもですね,あり方検討委員会の中でさまざまな議論が出ております。空港へのアクセス,利便性向上へ向けて今後どのようにしていく必要があるのかということは引き続き検討していきましょう,という形になっております。
(記者)
この旅行キャンペーンですけれども,これはこの時期に実施する狙いといいますか,理由っていうのはどんなところでしょうか。
(知事)
今年はもう,全国的に災害も多いわけでありまして,鹿児島でも5月,6月末,7月に大雨豪雨がありました。そして,また,国際情勢というものも,この観光に影響を与えてきているわけでありますので,そういったことを踏まえながらですね,鹿児島にたくさん観光客が来ていただけるような,そういった,とくとくキャンペーンを行いたいと,そういうふうに思っております。戦略的にですね,何もしなければ,現状,そしてディスカバー鹿児島ではありませんけれども,もっともっと,逆にたくさん鹿児島を知っていただく,そして鹿児島にたくさん来ていただく,そのためにはこういったキャンペーンをすることによってですね,鹿児島への誘客を促進していきたいと,そういう思いで今回キャンペーンをすることにしております。
(記者)
首里城の関係ですけれども,沖縄県知事からどのようなお話があって,木材で支援するということでしたけれども,何か要請とかあったのでしょうか。
(知事)
沖縄県知事からはですね,本当に温かいお言葉をいただき感謝申し上げますと,その協力要請,今後,必要があればお願いしますので,よろしくお願いしますと,そういうことでありました。引き続きですね,丸太とか木材とか,首里城を再建するには木材も必要になってきますので,そういう丸太とか,そういったものでですね,要請があれば協力しますということはお伝えしてありますので,今後は再建へ向けて,今,一所懸命,今後取り組まれることになるわけでありますので,そういったことを踏まえながら,連携しながらですね,要請があればすぐ対応ができるような体制は取っていきたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
三反園知事からの要請に対して沖縄県知事が返答を,ということですね。
(知事)
そういうことです。私の方から電話いたしました。
(記者)
具体的なのは,まだ特に決まってはいないですね。
(知事)
そうですね。今,これから再建へ向けて一所懸命,沖縄県の方で詳細を詰めていかれることになると思いますので,我々としても全面的に協力していきたいと,そう思っております。
(記者)
わかりました。
(幹事社)
ほかにございませんか。
(記者)
首里城に関連してなんですけれども,丸太,木材なんですが,これは鹿児島材という理解でいいのかということと。
(知事)
そうですね。そのとおりです。
(記者)
例えば,樹種,クスノキとか,ヒノキとか,スギとかあるんですが,どういうものが集められそうで,またどのぐらいの量を送れそうか,また無償提供になるかどうかということも。
(知事)
現状ではですね,すみません。どこまで言っていいか詰めているんですけど,屋久島の方からですね,荒木町長の方からもですね,スギを丸太であれば提供ができるのではないかと,そういうお話もいただいておりますし,また,先日は木材(鹿児島県木材協同組合連合会)の柴立会長の方にもですね,こういう形で要請が来た場合には協力をお願いしますというお電話はしております。さまざまな面で取り組ませていただければと思っております。
(記者)
ということは,屋久杉を中心に鹿児島材を。
(知事)
そこ辺りはまだ,沖縄県の方から。木材と決まったわけじゃありません。再建には木材が必要なわけでありますので,木材を中心に協力はできますということはお伝えはしておりますけれども。また,募金もやりますので,具体的に先方の方から,どういう木材がほしい,こういう木材であればという,たぶん協力要請が来ると思いますので,それを受けて最終的にはいろんなところにお願いして,それで,オール鹿児島で取り組んでいくと,協力していくということなので,そこへ向けての,今体制を整えているというところであります。
(記者)
内々に準備をしているということですね。
(知事)
そういうことです。沖縄県の方から,具体的にこういう木材がほしいというふうに要請が来た場合には,それに対応していくというところであります。だから,どのものというのはまだ決まっているわけではありません。いろんな方から,鹿児島県内でも,何かあったら協力しましょうという体制を,今,構築しているということであります。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
ほかにございませんか。
(記者)
離島航空路の関係なんですけれども,離島航空路ですね,空港ビジョンの。
アイランドホッピングの開設から1年ちょっと経っているんですが,アイランドホッピングの観光の効果をどういうふうに見られるかということとですね,ビジョンの中に書かれています沖縄県との連携強化,具体的にどういうふうなことを想定されているのかということを,この2点をお伺いしたいのですが。
(知事)
アイランドホッピングによりましてですね,離島に多くの方に訪れていただきたいと,そういう思いで,今取り組んでいるわけでありますけれども,今後ですね,これまで取り組んできたアイランドホッピングの効果,そして,今後どのような形にしていけばいいのかと,そういうこともですね,総合的に勘案しながら対応していく必要があると,そういうふうに思っております。
また,来年の沖縄,そして奄美群島の世界自然遺産登録ということを見据えて,これはもう,今非常に大事な時期に入っているわけでありますけれども,何がなんでも世界自然遺産登録を成し遂げるんだということを,沖縄県とも,今確認して,対応に,国ともそうですけれども,当たっているわけであります。この世界自然遺産登録が達成された,成し遂げられた時にはですね,当然のことながら,沖縄県に入って来た方々を奄美大島,そして奄美群島,そして屋久島,鹿児島ラインとかですね,そういった,世界自然遺産ツアーとかですね,飛行機もそうですけれども,船もそうですけれども,そういったものも当然ながら考えていかなきゃいけないと思っておりますし,その点に関しましても,沖縄県知事にはそれを見据えながら,そういった観光客のですね,お互いを,鹿児島に入った人が最終的に沖縄県まで訪れると,沖縄県に入った人たちが奄美群島,そして屋久島,鹿児島を訪れると,そういったものを含めて,お互いに協力していきましょうということはお話はしております。
いずれにしろ,非常に大事なご指摘だと思いますので,我々も,一所懸命,全力で取り組んでいきたいと思っております。
(幹事社)
県政一般に移ってよろしいですか。
それでは,続きまして,県政一般についての質問に移ります。
まず,最初に,川内原発関連以外の質問とし,その後に川内原発関連の質問とさせていただきたいと思います。
それでは,最初に,幹事社から質問させていただきます。
(幹事社)
県総合体育館についてです。
先日,屋内スポーツ競技団体の方で,県庁東側でというふうに意見がまとまったということがあったんですけれども,まず,その受け止めを,知事,お願いいたします。
(知事)
屋内スポーツ競技団体の皆さまが,総合体育館について,県庁東側の土地への整備を求めることを決めたということは,報道等により承知しております。また,具体的な内容につきましては承知をしておりませんけれども,新たな候補地につきましては,現在,企画部を中心としてさまざまな観点から検討を行っているところでありまして,私としては,県民の皆さまのご理解が得られるような候補地を選定し,本年第4回県議会定例会を目途に,その結果をお示ししたいと,そのように考えております。
(幹事社)
体育館関連で質問がある社はお願いします。
(記者)
まず,最初に伺いたいのは,最適地という言葉の意味をどのように知事は考えていらっしゃいますか。
(知事)
それは,最適地です。
(記者)
最適地。その,読んで字のごとく,最も適している土地。
(知事)
今の現状の中では最適地ということですね。
(記者)
以前,県議会で,中央駅西口が最適地というふうに表明されました。それが白紙に戻ったわけですけれども,検討し直しということになりました。これは,最適地ではなかったということでいいですか。
(知事)
これも,何回も,県議会も含めて,記者会見でも何回も何回もご説明しているとおりであります。実際問題として。もう1回言いますか。
それは,検討委員会の中でさまざまな提言がなされたわけですよね。利便性,経済性を含めて。その検討委員会の提言を踏まえると,西口が最適地であるというふうに思っておりますので,それを踏まえながら,県議会でのご議論,そして,県民の皆さま方の,経済界も含めて,さまざまなご意見,ご指摘を受けて,それで,最終的な候補地を決定すると。そのためには,慎重に,丁寧に進めさせていただきますということをずっと言ってきたわけであります。
(記者)
つまり,知事のお考えの中では,現在の最適地もやはり中央駅西口ということですか。
(知事)
先ほども答弁したとおりでありまして,検討委員会の提言を踏まえますと,この西口が最適地であるということを県議会の中で表明させていただいて,そして,これを受けて,県議会の皆さまのご意見,ご議論,そして,いろんな,さまざまな方のご意見,ご議論を,慎重に,丁寧にお聞きしながら進めていきたいと,そういうことで今回に至ったということであります。
(記者)
わかるんですけど,繰り返し答弁いただいているので大変恐縮なんですけれども,知事の中では最適地は中央駅西口ではあるけれども,最適ではないけれども,残りこの県有地2カ所を中心に検討を進めるという考えということでよろしいですか。
(知事)
先ほど答弁したとおりであります。やはり,50年,60年,長く使っていただける施設でありますので,慎重に,丁寧に進めながらですね,県民の皆さまのご理解が得られる,そこに最終的に決定できればと,そういうふうに思っております。
(記者)
結果として,建設開始がこれだけ遅れているわけです。これは厳然たる事実なわけですけれども,そのことについて,県民に対して何か伝えたいこと,思う言葉というのはないですか。
(知事)
これも,先ほど答弁したとおりであります。これはですね,50年,60年含めて,長く使う施設でありますので,ですよね,だからこそ,逆に言えば,いろんな方々のご意見等聞きながら,慎重に,丁寧に進めて決めていくと,それが,私は一番大事だというふうに思っております。
(記者)
であれば,中央駅西口と表明する前に,しっかりいろいろな方々の意見を聞いて表明に至ればよかったなと思うわけですけれども,そこに関しては,行政のトップとして,責任者としてどのようにお考えですか。
(知事)
それも,先ほど答弁したとおりですよ。何度も同じことを聞かれて。
(記者)
なかなか質問と答えが噛み合っていないので,繰り返し質問させていただいているんですけど。
(知事)
そんなことないですよ。よく聞いてくださいね。
(記者)
全員に噛み合っているかどうか,手を挙げて聞いてみてもらえませんか。
噛み合っていないと思う方,ちょっと手を挙げてもらえますか,記者の方。
(記者)
私の質問に対して答えが噛み合っていれば問題ないんですけれども,会見は続いていくわけですけれども。いかがでしょうか,皆さん,記者の皆さん。
(知事)
私は,丁寧に説明しているのはですね,検討委員会の提言を踏まえると,利便性,経済性を含めて西口が最適地ですよということを表明させていただいて,それを受けて,県議会の皆さんのご意見,さまざまな人のご意見を伺った上で,最終的に整備地を決定したいということを申し上げて,今それで進めているわけであります。
(記者)
つまり,県としての見通しが甘かったということでよろしいですか。結局,そのとおりには進んでいないわけですよね。
(知事)
だから,何回も言っているとおりでありまして,検討委員会の提言を踏まえると,利便性,経済性を含めて西口が最適地。
(記者)
知事としてのお考えはどうなんですか。検討委員会の検討を踏まえると,ということをいつもおっしゃいますけど,知事としての考えはどこにどういう形で作りたいと思っていたわけですか。
(知事)
私というよりも,それは,検討委員会を作ったわけですよね。ということは,検討委員会の提言が一番大事なんですよ。その検討委員会の提言を踏まえて,西口が最適地だということを表明して,そして,県議会の皆さま,県民の皆さま,経済界の皆さまのご意見を丁寧に慎重に聞いて,最終的な候補地を決定したいということで,今進めているわけであります。
(記者)
検討委員会としては,この場所がいいだろうということは検討されていないわけで,その検討結果を踏まえて,知事が,中央駅西口が最適地,最も適した土地であろうということで表明されたという認識なんですが。
(知事)
そうですね。最適地ということで表明したわけであります。
(記者)
ですよね。最も適している土地というのは,それ以上はたぶんないのかなと思うんですが。
(知事)
だから,先ほど答弁したとおりでありまして,検討委員会のいろんな提言を踏まえると,それを含めると,3カ所のうちで西口が最適地ではないかという形で表明した。
(記者)
知事,そういう形で答弁されると,どの段階でも,どういう質問が来ても,結局,どうやってでも逃げられてしまうわけですよ。逃げれてしまうわけですよ。
県議会で表明するというのは,ものすごく責任のあることだと思うんですね。ですから,それがそのとおりにならなかったということは,行政のトップとしての責任を,やはり問われることぐらい大きなことだと思うんです。ですから,県民に対して,あの表明はなんだったのかということを,ぜひ説明していただきたいなと思って,私は質問しています。
(知事)
だから,これは噛み合わないというのはそのとおりでありまして,私としてはですよ,私が言っているとおりでありまして,検討委員会の提言を踏まえると西口が最適地であるということを表明させていただいたんです。
そして,50年,60年長く使う施設でありますので,逆に,県民の皆さまの声,経済界の皆さまの声,そして県議会の皆さまの声,ご議論を聞いた上で,最終的な候補地を決定しますということも言っているわけですよ。
(記者)
今月末の県議会で,2カ所のうちから1つに絞り込む形で表明されるというふうに受け止めているんですけれども,それはやはり,最適地という言葉を使われるわけですか。
(知事)
どの言葉を使うかどうかはまだ決めておりません。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(記者)
関連ですが,記者さんが,今,聞いているのはですね,なぜ,最適地を決める時に,県民の意見を聞いて決めなかったのかというふうに問うていると,私は思っているんですが。最適地を決める時に,検討委員会が出していれば,それは県民の声を聞いたとなると思うんですけれども,提言を受けて県庁内部で検討して出しましたということであれば,どこに県民の声が入っていたのかというふうに思われてもしょうがないんじゃないですか。
(知事)
だから,そこは,先ほど答弁したとおりでありまして,検討委員会の提言を踏まえると,やはり,利便性,経済性を含めて,一番いいのは西口ではということを我々は県庁内で議論して,そういう話の中を県議会で表明させていただいて,そしてそれを踏まえながら,さまざまな方のご意見を聞いた上で決定したいと,そういうことをやったわけであります。
(記者)
そして,今回,2カ所から1カ所,慎重に検討してますとおっしゃっていますが,この2カ所から1カ所に絞り込む作業の中でも,県民の声を聞いて,選考過程をつまびらかにしますというふうに,委員会の中で担当の職員の方は説明したと私は思っています。
ですから,12月議会の冒頭で,どちらかを候補地にしますという表明がある前に,当然,優劣を決める,どちらがいいかというのをですね,県民にわかる形で議論してもらえるのかなと私は思ってたんですが,今のところそういう場面がないんですが,どうお考えなんでしょうか。
(知事)
今,現状から言いますと,企画部の中でですね,さまざまな観点から検討を行っているという状況であります。
(記者)
では,県民に対して意見を聞くという場面はもうないということでしょうか。
(知事)
今,現状は,屋内競技団体から。いずれにしても,屋内競技団体の方々の声は聞かなきゃいけないと,そういうふうに思っております。
(記者)
知事の県民の声を聞くというのは,ダブル・スタンダードじゃないかなというふうに受け取られるんですが。
(知事)
それは,最終的に決める時には,当然のことながら,県民の声を聞いて,皆さんのご理解を得られるところに決めるわけでありますので。
(記者)
そうすると,また,どちらかに決めましたとなった時にも,またいろんな意見が出てきて,やっぱり駄目だというふうになってしまうんじゃないかなと思うんですが。
(知事)
だから,今,そうならないように企画部の中で比較検討しているということであります。
(記者)
そして,この2カ所のどちらにもですね,鹿児島市の規制が掛かっていまして,体育館は建設できないという状況なんですが,鹿児島市の森市長は,当然,鹿児島市とどちらかに決める前に,協議があってしかるべきだというふうに会見で述べられています。当然,企画部の職員の方と鹿児島市の職員の方は,今,すり合わせをしているという理解でよろしいでしょうか。
(知事)
鹿児島市とも連携を取っていく必要があるというふうに思っています。
(記者)
もし,県庁東側となるとですね,当然,隣接地を購入するという話だと企画部長も答弁されています。今,現在,来年度の財源不足87億円と言われております。財源はあるというふうに理解してよろしいでしょうか。
(知事)
財源に向けては今,総務部の中でいろいろと検討しているというふうに理解しております。
(記者)
最後ですけど,西口は結局これで計画がなくなったので,工業試験場跡地をどうするかと,この利活用もまた課題として残るわけですけれども,これについてはどうしていくという,何かプランとかですね,また委員会を設けて検討していくとか,何かお考えはありますか。
(知事)
利活用についても検討していきたいというふうに思っております。
(記者)
何をどう検討する,誰と検討するのでしょうか。
(知事)
だから,今現状では,利活用についても検討していきたいと,そういうふうに思っております。
(幹事社)
体育館関係ありますか。
(記者)
先日,競技団体の方々が,県庁東側というふうに意思表示されたんですけれども,議会の中でも,先ほどもおっしゃっていましたけれども,競技団体の方々の意思は重いというような答弁などもあったと思うんですけれども,それを聞きますと,もう,県庁東側なんじゃないかと思ってしまうんですが,いかがですか。
(知事)
先ほど答弁したとおりでありまして,新たな候補地としては,現在,企画部を中心としてさまざまな観点から検討を行っているところであります,ということであります。
(記者)
ちょっとよくわからないんですけれども。
(知事)
今,答弁したとおりで,今,現在,企画部を中心に検討しているということであります。
(記者)
競技団体の意見っていうのは,どのように受け止められているんですか。
(知事)
競技団体の方々が,先日,報道等によりまして東側の土地の整備を求めることについて,という話は承知しておりますと。引き続き,競技団体の方々のご意見も直接お聞きしなければならないと,そういうふうに思っております。
(記者)
どう受け止めていらっしゃるのかがちょっとよくわからないんですが。
(知事)
そこは,要するに,競技団体の方々のご意見もまず聞かなきゃいけないわけですよね。実際問題として。2つで今,企画部を中心に比較検討しているわけですよ,さまざまな観点から。今,その状況でありますので。そこでやっている最中ですから。
(記者)
わかりました。すみません,先ほどの質問と繰り返しになるんですけれども,前回も聞いたんですが,知事の答弁を聞いていると,検討委員会の提言があったから,最適地というふうに言ったと。
(知事)
はい,そうですね。
(記者)
検討委員会に責任をなすりつけているようにしか聞こえないんですけれども,ご自分の責任をどう考えていらっしゃるんですか。
(知事)
これも,前回も同じ質問されて同じ答弁をしましたけれどもですね,また同じことだというふうに思いますけれども。
検討委員会の方で利便性,経済性,さまざまな面がたくさんあるわけですよ,実際問題として。それを踏まえると,検討委員会の内容をご覧になっておりますよね。あの内容を,提言を踏まえると,やはり,西口が最適地ではないかということを県庁内で協議して決めたということですよ。
(記者)
お答えになっていただけないから,同じことを何度も聞いているということを申し上げておきます。
(知事)
これは,もう,答弁したとおりですよ。だって,あの検討委員会の内容をご覧になってますよね。その上でおっしゃっているんですよね。
(記者)
もちろんです。それを読んだ限りではわからないです。
(知事)
提言の内容を踏まえると,利便性,経済性,さまざまな面を含めて比較検討すると,やはり西口が最適地だということを県庁内で協議して決めたということですよ。
(記者)
ご自分に責任がないということですね。
(知事)
県庁内で協議して最適地ということを決めたということを言っているわけであります。
(記者)
ご自分には責任はないということですね。
(知事)
だから,先ほども答弁したとおりでありまして,あの検討委員会の提言の内容を踏まえると,利便性,経済性,さまざまな面があります。その内容を踏まえると,比較検討すると,西口が最適地だと,県庁内で協議して決めたということであります。
そして,その上で,さまざまな方のご意見を聞いて,そこで決定したわけじゃありませんからね。ご存じですか。決定したわけじゃないんですよ。
(記者)
ただ,最適地と表明されたことで,1年3カ月の時間と税金を無駄にしているわけですよ。
(知事)
そこは,先ほど言ったとおり,50年,60年,長く使うものですから,慎重に,丁寧に進めていきたいということは,ずっと記者会見でも述べております。それをずっと貫いてやっているということであります。
(記者)
わかりました。
(記者)
すみません,関連します。
先ほどの,屋内競技団体の方の声も聞かないといけないというふうにおっしゃいましたけれども,先日の競技団体の意見交換の中では,まさに担当の企画部の担当職員の方も中に入って,いろいろな競技団体の方から質疑なんかも受けていたんですけれども,その報告みたいなものは知事は受けていらっしゃらないんでしょうか。
(知事)
その内容の報告はまだ受けておりません。
(記者)
再度,また,競技団体の方の話を聞くということですけれども,その日程というのは決まっているんでしょうか。
(知事)
まだ決まってないよね。まだ決まってない。
(記者)
報道等によって東側を要望するっていうのは承知しているということでしたけれども,テレビとか新聞とか見れば,こういう理由で東側というのは,当然,知事の方には伝わっていると思うんですけれども,それに対して東側,理由もちゃんと競技団体の方,説明しているわけで,それに対して知事はどういうふうに受け止めているのかっていうのをちょっと知事の口からお聞きしたいんですけど。
(知事)
それは,報道をベースにということもそうかもしれませんけれども,直接,さまざまなお話をお聞きするのが当然のことではないでしょうか。
(記者)
今,お聞きしますと報告も受けていない,いつ競技団体から聞くかも決まっていない。すごくあいまいというか,具体性に欠けるというか。
(知事)
それは主観というか,今後,お聞きしたいということで,今調整をやっているわけですから。そこはご理解ください。やらないっていうんだったら別でしょうけど。今後調整をするということでやっているわけでありますので,ご理解ください。
(記者)
もちろん,早急に話を聞くということだとは思いますけれども,いかがでしょうか。
(知事)
今,調整しているというところだよね。はい。
(幹事社)
それでは,各社からの質問に移ります。質問のある社は挙手をお願いします。
(記者)
サツマイモの病気についてです。
昨年,大発生したサツマイモの基腐病(もとぐされびょう)やつる割病が,また今年も南薩や鹿屋で見られています。対策を取ったにも関わらず,また再発したことへの知事の受け止めや懸念があればということと,何か対策,被害の状況などわかっていたら教えてください。
あと,前回も伺ったんですが,アフリカ豚コレラの件です。防護柵について国と県の補助があるんですが,前回,知事は,必要があればその都度考えるというお答えをいただいたのですが,何かまた,今日要請活動があると思うんですけれども。
(知事)
今日,協議があります。
(記者)
具体的にどういうことを県は考えているということがあれば教えてください。
(知事)
まず,サツマイモの方ですけれども,私も現地に出向いて発生状況を確認したところであります。10月に入ってから被害が目立ってきている地域がありまして,おっしゃるとおり,南薩,大隅,熊毛の一部地域を中心に被害が多い傾向があります。
県では,これまで,マルチ購入費助成事業を活用した早期の植付けの推進と,基腐病の判別方法,効果的な苗消毒の説明,病害対策のためのリーフレット,チラシの配布,技術研修会の開催などを実施しております。
さらに,被害が見られる南薩,大隅地域において,国とも連携した緊急的な調査および生産者との意見交換も実施したところであります。
また,農業開発総合センターで,国との共同研究によりまして,基腐病の発生メカニズムの解明に向けた試験研究に,今鋭意取り組んでおります。そして,農薬の早期登録拡大に向けた試験,そして,原料用サツマイモ培養苗の増殖などを実施しているところであります。
今後ともですね,実態把握に努めるとともに,国との共同研究による科学的見地に立った防除技術を確立して,関係機関,団体と一体となって病害の発生防止に努めてまいりたいと,そういうふうに思っております。今,できることについてはですね,その生産者,そして,国とも連携しながらですね,今全力で取り組んでいるというところであります。
アフリカ豚コレラの侵入防止に係る国および県の支援事業についてはですね,今日も要請もあるわけでありますけれども,私としては,養豚農家の皆さま方の立場に立ってですね,何が県ができるかということを考えながら,これまでも取り組んでまいりましたけれども,今後も取り組んでいきたいと,そういうふうに思っております。
また,今日も具体的なことをお聞きすることになると思いますので,アフリカ豚コレラが鹿児島に入ってはいけないわけでありますので,また,日本に入ってはいけないわけでありますので,防護柵の早期設置へ向けて,県としてもできることはやっていくという姿勢の中で取り組ませていただければと,そういうふうに思っております。
(記者)
ということは,今の段階では追加の具体的な策はまだないという。
(知事)
追加と言いますかですね,防護柵を全養豚農家の方々に設置していただかなきゃいけないわけですよね。そのためにどうすることが一番大事なのかという観点から,今日も意見をお聞きして,そういった形で対策対応を取っていきたいと思います。それは速やかな対応を取っていきたいと思います。
(記者)
その話,具体的に聞きたかったんですが,残念ながら,一部,冒頭のみの取材になってしまって,非公開になってしまったんです。
今回の件に限らず,県内いろんな会合でフルオープンだったり,また冒頭のみ,非公開,というのがあるんですが,何か基準があるんでしょうか。
(知事)
そこ辺りは私の方で決めてるわけじゃないんで,どうなんだろう。
(記者)
知事。ということは,知事が決めてるんじゃなくて事務方が決めてるんですか。
(知事)
事務方の方でオープンにするかどうかって,最終的には決めることになると思いますけれども,生産農家,養豚農家の方々がですね,発言をするわけでありますので,そういった時にオープンがいいのか,そうじゃないのかとかですね,さまざまなことを考えた上で,今回,対応したのではないかというふうに推察いたしますけれども,その辺りについては,後でまた聞いてみます。
(記者)
知事。こうやって非公開になった後から出席者に聞くと,別にオープンにしてもかまわない,むしろ聞いてほしいという意見もありますし,そもそも,知事と面会して要望する立場の人は,人前に出て恥ずかしい発言をしないと思います。ちゃんと立場もあり,しっかりされた方々なのでわざわざ事務方の方が非公開にして守ろうとかそういう必要はないと思うので,知事もマスコミ出身であって,我々と気持ちは同じだと思いますので,事務方に任せるのではなく,知事が知事主導でフルオープンという立場で,公開の立場でもっと開かれた取材のあり方というか,会議のあり方を進めていただけないでしょうか。
(知事)
できるだけ,そういう方向で検討させていただきます。
(幹事社)
ほかはございませんか。
(記者)
すみません,関連してです。
今回のアフリカ豚コレラの要請は,当初はフルオープンというふうな投げ込みがあったと思うんですけれども,それが急きょ非公開と。その経緯っていうのはどういうふうになっているんですか。
(農政部技術次長)
農政部ですけれども,今回の要請の発表の方は中央会の方からされておりまして,私が聞いているのは,当初はフルオープンとかそういったのはなかったと思いますけれども。
(記者)
頂いた資料では一切制限するというのはなくて,昨日,修正のファックスが来て。
(農政部技術次長)
そこは確認してみます。
(記者)
確認というか,なぜフルオープンにしないのかというのは,やはり事務方が決めていることなんですね。知事が決めていることじゃないんですね。そこは知事,なんとかオープンにしていただけないでしょうか。
(知事)
できるだけ,そのようにするようにしたいと思います。
(記者)
知事の力で何とか開かれた県政にしてください。
(知事)
今回のことについても我々もよく知らない。そういうことでしょう。
(農政部技術次長)
はい。
(知事)
だそうです。
(幹事社)
ほかはございますか。
(記者)
日韓関係による県内への影響についてお尋ねいたします。
これからもう既に観光客の減少など影響が出ていると思うんですが,今後,冬のゴルフシーズンにもなり,また大韓航空が既に運休を発表しているという件もありまして,ますます影響が懸念されるところだと思うんですが,県としての現状の受け止め,そして,今後の対策について何か考えていることがありましたらお願いします。
(知事)
懸念される状況になっているというふうに思っております。先ほど申し上げたとおりでありまして,さまざまな,とくとくキャンペーンをですね,今,打っております。観光客に来ていただくための,とくとくキャンペーンを打ちながらですね,たくさんの方に,今,鹿児島に来ていただけるように,今県としても戦略的に進めているという状況であります。先ほど申し上げたとおりであります。
(記者)
今年の9月の観光客に関しては,前の同じ時期に比べて6割以上減になっていますが,このことに関してはいかがでしょうか。
(知事)
今,国際情勢を含めてですね,影響が出ているわけであります。先ほど,ゴルフの話がありましたけれども,とくとくキャンペーンと,先ほど説明したほかにもですね,ゴルフのプレー割引についてですね,ゴルフ場の皆さま方が努力されるということで,県とも今連携して,観光連盟とも今連携してやっているわけでありますけれども,そういったことの,こういうことを鹿児島はやっているよということを知っていただかなければいけないわけでありますので,そういったことを県としては努力をするとともにですね,来た方々に対して,ゴルフをやった方々に対してプレゼントをするとかですね,さまざまなことも,今検討しております。
(記者)
ラグビーワールドカップについてお尋ねします。
知事が声援を送った南アフリカ代表で優勝ということで幕を閉じましたけれども,決勝戦もご覧になりましたか。
(知事)
その時には会合が入っておりましたので,帰って一部ビデオで見させていただきました。
(記者)
その前の試合,日本代表との試合を観戦されたわけですけれども,南アフリカ代表の声援ということだったわけですけれども,印象に残っている選手,プレーとかありますか。
(知事)
これはもうチームプレーですよね。私も見てたんですけれども,やはり優勝に向かってみんなで一所懸命努力されている姿,やはりチームが1つになって戦う姿,そこがラグビーの底力,魅力だなということを改めて感じております。
(記者)
南アフリカが見事優勝したわけですけれども,この前の会見の時に,手紙を今後書くことも考えるというようなこともおっしゃっていたと思うんですが,優勝のお祝状か何か送られたというのはあるんですか。
(知事)
南アフリカチームが優勝したことに対するお祝いの気持ちを伝えるために,代表チームおよび南アフリカ共和国大使館特命全権大使あてにお祝いの電報を送るとともに,表敬していただいたゼネラルマネージャーあてにはお祝いの手紙を送付しております。
(記者)
前回の会見でも,非常に長い時間を使って質問と答弁してくださいましたけれども,今回のラグビーの日本代表戦の観戦について,問題はないという認識は今もお変わりないでしょうか。
(知事)
先般,答弁させていただいたとおりであります。
一方でですね,さまざまなことでご指摘を受けているわけでありますので,今後はですね,大規模な大会などの際には招待内容を確認するなど,緊張感を持って対応していきたいとも思っております。
(記者)
つまり,振り返ってちょっと緊張感が足りなかったという反省の弁ということでよろしいですか。
(知事)
招待内容とかそういうことも見ておりませんので,今後は慎重に対応する必要があると,そういうふうに思っております。
(記者)
この問題が浮上してからですね,先月24日にスポーツ振興課の方で記者会見が行われて,28日に定例会見が行われました。この問題というのは,知事の政治家としての姿勢を問うということで問題だと私は受け止めているんですが,なぜまず担当課の方に会見をさせたのでしょうか。まず,自らの言葉で説明をされるべきだったんじゃないかなと私は考えるんですが。
(知事)
詳細について知っているのは担当課でありますので,担当課の方がそうやって記者会見したのではないかと,そういうふうに思っておいます。
(記者)
したのではないかなということは,知事からの指示で行われたわけではないということですか。
(知事)
担当課の方が会見したということです。
(記者)
担当課の判断で行ったということ。
(知事)
最終的には担当課の判断でしたということです。
(記者)
最終的には。
(知事)
担当課の方で行ったということです。
(記者)
あとですね,前回の会見で,私分からなかったんですが,そもそもこのチケットなんですけれども,特別顧問の方から招待状が届いたということなんですが,知事の方から県庁内で周辺の方,県庁職員の皆さんに観戦したいからチケットを入手してくれないかというようなそういった話というのはした記憶はないということですか。ないですか,事実として。
(知事)
私自身はですね,南アフリカの方とお会いした時も,そうですね,選手もそうですけれども,最初の歓迎会の時もそうですよね,ぜひ,南アフリカを観戦して応援したいということをお伝えしているわけでありますので。また,予選もそうですけれども,さまざまな面で見に行きたいという思いがあったわけですけれども,なかなか日程的に難しかったわけですよね。日程が取れるのはその日しかなかったということで,そういうことを踏まえながら事務方の方で努力されたんじゃないかなと思いますし,また,溝畑さんの方からも,観戦をしたい時にはですね,オフィシャルスポンサーの方がいらっしゃるので,そいうった方々の招待ということもあるんじゃないかなということも聞いておりました。
(記者)
つまり,大会が始まってから,日本代表,ご承知のとおり,快進撃で勝ち進んでいったわけですけれども,その大会が進むにつれて,盛り上がりを受けて,知事の方から県庁職員の方にチケットを入手してくれないかというような依頼をしたということはないということですか。
(知事)
だから,盛り上がりを受けて準々決勝を見に行くということでないわけです。実際問題として。日程的にそこしか取れないんですよ。という形の中で準備をさせていただいたということです。
(記者)
準備をさせていただいたというのは,ごめんなさい。
(知事)
事務方の方で準備をしたということです。
(記者)
つまり,事務方の方に知事から指示を出して準備をさせたわけではないということですか。
(知事)
私の方から,この日にということではなくて,この日しか空いてないと,見に行くことができないということの中で,事務方の方でそのチケットを手配したということですよね。
つまり,溝畑さんからはですよ,オフィシャルスポンサーという方をよく知っているということは私も聞いておりましたので,溝畑さんの方から何かありましたらチケットを手配することは私の方でできますので,ぜひご覧くださいということは聞いておりましたので。
(記者)
つまり,知事が,この日しか空いていない,観戦できる日はこの日しかないというその思いを職員の皆さん,事務方がある意味忖度(そんたく)してというか,思いを酌み取って指示も出していないけども準備したということですか。
(知事)
だから何度も言いますけれども,溝畑さんとお会いした時にですね,見に行くということがあれば,私の方で手配させていただきますのでということは,私聞いておりましたので。それは当然,事務方の方にも伝わっておりますので。20日しか日程が取れないわけでありますので,私自身は。それを受けて,事務方の方で手配したということだと思います。
(記者)
今回の問題を受けて,さまざまな県庁の中の職員の皆さんに,私もいろいろ取材をさせていただいたんですけれども,話を伺っていく中で,知事の思い1つ,言葉1つ,言動1つで非常になかなかてんやわんやというかですね,右往左往されたというところで非常にお困りの方とか,どうなんだろうと疑問を呈する職員の皆さんもいました。これ,県庁,知事をトップにしてワンチームになれているのかどうなのかなと,ちょっと非常に私は疑問に思ったんですが,いかがでしょうか。
(知事)
私はそういうことは聞いておりません。
(記者)
そうですか。わかりました。
今回の問題で世間をこれだけお騒がせしたことについて,県民に対して思う言葉はありますか。
(知事)
これは先ほど答弁したとおりです。
(記者)
関連です。
鹿児島市の方には,南アフリカのコリシ主将から感謝を伝える動画が届いているんですが,鹿児島県には何かあったんでしょうか。
(知事)
それについてはですね,今回南アフリカから届いた動画につきましてはですね,事務局がある鹿児島市に送られて来たものでありましてですね,サポートをしたオール鹿児島の関係者に対して感謝の意だというふうに認識しておりまして,私も大変この動画が送られて来て嬉しく思っている次第であります。
(記者)
知事は,南アフリカにまた事前キャンプに来ていただきたいという思いを持っていらっしゃることで。
(知事)
当然,7人制ラグビーがあるわけですからね。
(記者)
ワールドカップの前は,それほど南アフリカに対しての思いはあんまりなかったんでしょうか。
(知事)
南アフリカの大使も含めて,私の元を訪れていただいておりますので,それを受けて,南アフリカとの関係を強化したいと,そういうふうに思ってきたということであります。
(記者)
すみません。その大使が訪れたのはいつの話でしょうか。
(知事)
大使はいつだったっけ。
(記者)
私がお伺いしているのは,7月20日に鹿児島市のベルク広場であったイベントに,駐日全権大使がいらっしゃったんですが,その時に,鹿児島市の方から,知事もごあいさつされた方がいいんじゃないですか,というお誘いをしたんですけれども,お断りになられたというふうにお聞きしているんですが。
(知事)
私,知りません,それは。
(記者)
では,事務方が判断して断ったということですかね。
(知事)
すみません。少なくとも私は存じません。
(記者)
そうですか。
(知事)
はい。
(記者)
それを伝えてない職員についてはどう思われますか。
(知事)
それも,まだ事実関係把握してないんでわかりません。
(記者)
事実関係は,今,私が説明していますが。
(知事)
それも我々として確認していないわけでありますので。
(記者)
わかりました。
(幹事社)
ほか,ありますか。
(記者)
先ほど,知事の説明の中で,前回答弁どおりですと。一方で,さまざまな指摘を受けて,今後の大規模な大会など,招待内容を確認するなどして緊張感を持って対応したいということをおっしゃいましたけれども,例えばさまざまな指摘を受けているというのは,具体的にはどのようなことを知事の方には指摘が入っているんでしょうか。
(知事)
マスコミの皆さま方の報道をということを中心にしながらということであります。
(記者)
同じような形で,隣の宮崎県の知事もですね,県民がどういうふうな見方をするか考えなければならないというような趣旨のことを言ってますけれども,今回の知事の発言も,宮崎の知事の発言と類似したような発言に受け止められますけれども,何か宮崎知事の発言というのが,今回の今の知事の発言に。
(知事)
まったくありません。
(記者)
まったくない。宮崎知事がこういう発言をされたというのはもちろんご存じですか。
(知事)
宮崎県知事が,公務として観戦したことについて,職務の範囲内との認識をされたということと,今,記者さんがおっしゃったようなことをおっしゃったということは聞いております。
(記者)
前回,答弁どおりだと。一方でということ。基本的な認識としては。
(知事)
変わりません。
(記者)
何ら問題はない。
(知事)
宮崎知事も同じですけれども,公務としての観戦については職務の範囲内との認識ということであります。
(記者)
職務の範囲内だけれども,一方でさまざまな指摘を受けているというような受け止めという。
(知事)
だから,こういう場合はですね,大規模な大会を含めてですね,招待内容を確認するなど緊張感を持って対応する必要があると,そういうふうに思っております。
(記者)
はい,わかりました。
(記者)
今日は,商工会議所の議員総会が開かれて,新しい会頭が決まるんですけれども,おそらく岩崎会頭だと思うんですが,知事として期待とか要望とか,今後どういうふうに連携していくかというのと,特に体育館とかウォーターフロントとかで意見を聞く形があるのか,そういったのを教えていただければと思います。
(知事)
まだ商工会議所会頭に再任されてないわけですよね。再任された時にコメントを出させていただければと思います。
(記者)
新会頭が決まるということで,商議所に期待する部分というのは何かあるんでしょうか。
(知事)
経済界の皆さま方とですね,鹿児島の将来へ向けて意見を聞きながら取り組んでまいりたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
もう1つ。これまで体育館とかウオーターフロントとかで商工会議所と連携とか意見を聞くとか,そういった取り組みがあったんでしょうか。
(知事)
商工会議所の方からも意見が寄せられているでしょうし,我々の方からも,そのご指摘の点だけではなくてですね,さまざまな点についてですね,お伺いしたりとか,また先方がこちらの方に来たりとかしながらですね,意見交換はさせていただいてきておりますけれども,今後ともですね,さまざまな懸案についてはですね,意見をお互いに述べ合うということも必要かなというふうに思っております。
(記者)
すみません。働き方改革についてお伺いします。
人事課からですよ,職員に極力残業しないようにという通達があったと聞いていますが,知事ご存じですか。
(総務部長)
超勤時間の上限の制度化が11月1日から本県でもなされますので,それに合わせて総務部長通知を発出させていただいております。
(記者)
その残業に絡むと思うんですが,知事の土日の公務出張について,知事のフェイスブックなどについては,知事自身の働き方改革が必要ではないかというご指摘に文書も見受けられるんですが,それについてはどうお受け止めになりますか。
(知事)
私自身のことでいいですか。
私自身としては,県民生活を本当に少しでもよくしたい,そういう思いで取り組んでまいりました。そして引き続き,県民とともに歩む政治,県民が主役の政治,それをずっと続けていきたいとそういうふうに思っておりますので,その姿勢を貫いていきたいとそういうふうに思っております。
(記者)
そういった中で土日の公務出張は県政推進に寄与するかどうかが出張の判断基準だとおっしゃられています。先日は,弥五郎どん祭りを視察に行かれていますが,これはどういった点で県政推進に寄与するんでしょうか。
(知事)
弥五郎どんというのは,県を代表するお祭りであります。この弥五郎どん祭りをいかにしてもっともっとたくさんの方に見ていただくか,観光客に訪れていただきたいか,そういう思いの中で,自分として視察させていただいたということであります。今後,こういうふうにしたらもっといいね,こういうふうにした方がいいねと,そういうことも含めて曽於市とも連携しながら意見交換しながら,弥五郎どん祭りをもっともっとたくさんの方に見ていただけるような努力を私としてもしていきたい,そういう思いでおります。
(記者)
過去には,招待状のない美術展などを観覧に行かれていますけれども,この美術展の観覧も県政推進に寄与するんでしょうか。
(知事)
それは,さまざまな理由があって決めているというふうに思います。
(記者)
個人的に芸術的素養を身につけるというのは,それは個人の話であって,公務としてそういう展覧会を見に行かれるというのはどうでしょうか。
(知事)
それは記者の見方ではないでしょうか。
(記者)
そういう公務にですね,土日に知事が出られることで,秘書官とか運転手さんの残業につながるわけですので,もう少し土日の公務出張については精査が必要じゃないかと思うんですがどうですか。
(知事)
そこ辺りは,秘書課長を中心に,鋭意,一所懸命やっていただいております。
(記者)
あと,最後,しつこいようですけれども,情報公開についてです。
先日,10月28日の会見で,総務部長が,開示決定期間を変更するかどうかを検討しているというご答弁があったんですが,5月の30日に私が聞いた時も,知事から,他県の状況とかを情報収集して検討したいというお言葉がありました。それから5カ月経っております。検討にはどの程度の時間がかかるんでしょうか。
(知事)
それはもう検討しています。
(記者)
時間的な,何か目途はないですか。
(知事)
いや,だから,検討しております。
(記者)
わかりました。
(幹事社)
ほか,ございませんか。よろしいですか。
それでは続きまして,川内原発関連について質問のある社はお願いいたします。
(記者)
40年の運転期間と20年の延長の関連で改めてお伺いします。
知事,近く2期目の立候補を表明されると思うんですが,その際に,大きな政策については,ある程度の方向性も併せて出されると思います。川内原発について,1期目の立候補時に出されていた廃炉についての文言ですが,これは2期目に向けてはどのように扱うといいますか,考えていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
まだです。今,一所懸命職務を専念しているだけですので。
(記者)
まだということですけれども,実は40年の運転期間が迫っておりまして,仮に2期目ということになれば,その期間中に九電の方からも大きな動きもあるかと予想されます。実際,薩摩川内市内でもそういう話が非常に関心事になっているというふうにうちの新聞も報道していますけれども,改めて,20年の運転延長が例外的に認められている現在の制度については,知事はどのようにお考えでしょうか。
(知事)
これはもう,いつも答弁しているとおりでありまして,原則40年というふうに答弁しております。
(記者)
原則40年の上で,1回に限って20年延長できるという仕組みについて,知事は合理的な制度だとお考えでしょうか。それとも,できればこういう例外措置がない方がいいとお考えでしょうか。
(知事)
これももう,一貫して答弁しているとおりでありまして,原則40年というふうに私自身は思っております。
(記者)
ということは,例外的な措置はない方がいいという気持ちがあるというふうに受け止めてもよろしいでしょうか。
(知事)
今,記者さんがおっしゃるとおり,原子力発電所の運転期間は原子炉等規制法で40年とされており,国の原子力規制委員会が認めた場合,1回に限って20年まで延長することが認められておりますと。このことを踏まえて,一貫してこれまで運転期間は40年と申し上げているところであります。
(記者)
はい,ありがとうございます。
(幹事社)
ほかはございますか。
終了してよろしいですか。
質問ないようですので,これで終わります。
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