更新日:2019年10月28日
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日時:令和元年10月28日(月曜日)午前11時00分~午後0時50分
場所:記者会見室(県庁5階)
(幹事社)
よろしくお願いいたします。
本日は知事から発表事項があるということですので、よろしくお願いいたします。
(知事)
よろしくお願いいたします。
まずは,台風第19号および台風第21号によりまして,多くの尊い人命が失われるなど,極めて広範囲にわたって甚大な被害が発生いたしました。
亡くなられた方々に,心から哀悼の意を表しますとともに,被災された方々や,今なお,避難生活を余儀なくされている方々へお見舞いを申し上げます。
全国知事会においては,14日に緊急広域災害対策本部を設置し,全国知事会が一丸となって,被災者や被災地帯への支援に取り組むことを確認するとともに,16日に政府に対し,必要な支援や対策の強化などについて緊急要望を行ったところであります。
具体的な支援といたしましては,全国知事会が総務省など関係団体と連携し,応援職員の派遣を行っていますが,現時点では本県への派遣要請はなされていないところであります。
県といたしましては,全国知事会等と連携を取りながら,被災地の一日も早い復興に向けて全力を挙げて支援に努めてまいりたいと考えております。
(知事)
地域伝統芸能全国大会が,令和3年度に本県で開催されることが決定いたしました。
この大会は,各都道府県を巡回し,国内および海外の地域伝統芸能が一堂に集まり競演する全国規模の大会であります。鹿児島では初の開催となります。
開催日程は,令和3年10月9日と10日の2日間です。開催場所は,鹿児島市をメイン会場とし,霧島市をサテライト会場とする予定であります。
地域伝統芸能全国大会は,日本各地に受け継がれてきた伝統芸能の公演を通じて,伝統芸能の活性化と,観光および地域商工業の振興を図ることを目的としております。
また,この大会は,お祭りを一堂に集めた全国大会とも言われておりまして,全国各地の踊りや太鼓,神楽(かぐら)などさまざまな団体が参加しているほか,アジアの国々からも参加しております。
例年,来場者は2万人から3万人と聞いております。
大会の記念式典では,主催者の一般財団法人地域伝統芸能活用センター名誉総裁であられます高円宮妃殿下のお言葉を賜っておりまして,高円宮殿下記念地域伝統芸能賞等の表彰も行われております。
本県の地域伝統芸能はもとより,全国各地域の伝統芸能が鑑賞できる貴重な機会となります。
県内外から多くの団体に参加いただき,伝統芸能の公演等を通じてその魅力を幅広い世代や国内外へどんどん発信し,地域文化の発展や観光振興等につなげていけるよう,市町村や関係団体等と連携を図りながら,万全の準備を進めてまいりたいと考えております。
【配布資料】(PDF:873KB)
私からは以上でございます。
(幹事社)
それでは,この発表事項について,質問のある社がありましたらお願いいたします。
質問のある社,ございませんでしょうか。
では,続きまして県政一般についての質問に移ります。
まず,最初に,川内原発関連以外の質問としまして,その後に,川内原発関連の質問とさせていただきます。
最初に,幹事社から質問させていただきます。
(幹事社)
まず,ベトナム訪問です。
先日のベトナム訪問は,外国人労働者の確保が最大の目的だったかと思いますが,どのような成果がありましたでしょうか。
(知事)
今回は,123名という大訪問団でベトナムを訪問いたしました。非常に充実した実り多い訪問だったと思います。
まず,ベトナム最大のビジネスフォーラムであるベトナムビジネスサミットにおいて,日本の自治体として初めてスピーチを行い,鹿児島の魅力をPRいたしました。
次に,ダム副首相立ち会いのもとで,ハイズオン省のヒエン人民評議会議長と連携協定を結びました。この協定に基づきまして,今後,多くの優秀なベトナムの方々を鹿児島に受け入れたいと考えております。
また,フック首相と40分間の会談を行うことができました。首相からは,今回の大訪問団を高く評価する。鹿児島とベトナムとの関係強化を支援していきたい。定期便就航についても支援していきたいとの力強いお言葉をいただきました。
さらに,文化・スポーツ・観光省の大臣,労働・傷病兵・社会省副大臣など,農業農村開発省も含めて,さまざまな政府要人と会談を行いました。この模様は地元テレビや新聞にも取り上げられまして,鹿児島のPRにもつながったと思っております。
また,技能実習生の送り出し機関4カ所を視察いたしました。現地での実態をこの目で確認できたことは本当によかったと思っております。併せて各機関のトップの方に鹿児島に多くの優秀な人材を送っていただけるように要請してまいりました。
今回のもう1つの目的であります定期便の就航につきましては,ベトジェットエアのフン会長と会談することができました。フン会長からは,将来的な定期便の就航を前提に,まずは,チャーター便の就航に取り組んでいきたいとの言葉をいただきました。今後,ベトナムとの関係強化を図るために重要なのが定期便の就航でありまして,まずはその前提となるチャーター便について具体的に詰めていきたいと考えております。
(幹事社)
このベトナム訪問関係でのご質問,各社ありましたらここでお願いします。いかがでしょうか。
よろしゅうございますか。
(幹事社)
では,幹事社からもう1つの質問,総合体育館の方を伺います。
建設候補地を決めて公表するとしました12月議会まで1カ月となりました。今,どのような方針を基準に県庁内のどういった体制で作業を進めて,そして現段階でどこまで進んでいるのかお示しください。
(知事)
現在,県庁の中の企画部を中心にしながらですね,さまざまな角度から,今,検討を行っております。そして,次の定例会でその結果をお示ししたいと,そういうふうに思っております。
(幹事社)
2つの候補地には長所と短所があると思います。それぞれの候補地に対する知事の認識をお示しください。
(知事)
県民の方々から早期整備の期待に応えるためにはですね,新たに鹿児島市内の主な県有地である県庁東側の土地と農業試験場跡地の2カ所からですね,県民の方々からご理解が得られるような候補地を選定したいと考えております。
現在,県において新たな候補地の選定に向けた検討を行っているところであります。本年第4回県議会定例会を目途にその結果を示したいと考えておりまして,その上で,県議会でのご議論等をはじめ,屋内スポーツ競技団体のご意見をお聞きしながら,必要な協議,検討を行ってまいりたいと考えておりまして,整備に向けた条件が整った段階で整備予定地を決定し,基本構想を策定するということにしております。
(幹事社)
最適地としていました鹿児島中央駅西口では,検討委員会から提言がありました利便性と経済性というものを重視しておられました。しかし,交通渋滞と駐車場不足から見直したという経緯もあります。今回は何を重視して候補地を決められますか。
(知事)
先ほども申し上げましたけれども,検討委員会の提言を踏まえますと,利便性,経済性ということを考えれば,県工業試験場跡地が最適地であるということでありましたけれども,賛否両論ある中で意見を集約するには時間がかかるというわけであります。
そして,屋内競技団体等からはですね,早期に整備してほしいということが強く求められているわけでありますので,県民の理解が,大方の理解が得られるような場所をですね,選定していきたいと,そういうふうに思っております。
(幹事社)
体育館関係で質問がある社がありましたらお願いします。
(記者)
その最適地を西口とされて1年3カ月,方針転換されたわけですけれども,最適地と決める前に,県民の声をしっかり聞いて理解を得られるような状況というのを作っていれば,このような状況にならなかったんじゃないかと思うんですが,知事ご自身のその決断の責任ということをどういうふうに考えていらっしゃいますか。
(知事)
これに関しましてはですね,もうすでに説明しておりますけれども,いわゆる検討委員会の中でさまざまな提言があったわけですよね。その利便性,経済性とかさまざまなことを考えて,そして県庁の中で,県有地の中からどこが一番いいだろう,その提言を踏まえると,県工業試験場跡地が利便性,経済性から言ってもさまざまな面で最適地ですよね,ということを表明させていただきました。最適地ということを表明させていただいて,皆さまのご意見を聞いて,その上で最終的なところを決定したいと,そういうことを手順を踏んでやったわけですよね。その間も丁寧に,そして慎重に,さまざまな方の意見を聞きながら進めていきたいということであったわけであります。
ご存じのとおり,県の総合体育館というのは,この先50年,60年使うことになるわけでありますよね。だから,慎重に,丁寧に進めながら,皆さんが理解ができるところを最終的に決定していきたいという形の中で,今も,現在も,慎重に,丁寧に,進めているということであります。
(記者)
庁内の議論だったり,検討委員会の議論だったりということはわかるんですけれども,最終的な決断は知事がされたと思うんですね。
(知事)
それは最適地であって,それを踏まえてさまざまな人の意見を聞いて,県議会の議論を聞いて,そして丁寧に,慎重に,ことを進めて,最終的に決定したいという手順を踏んでいるわけであります。
(記者)
最適地というふうに表明されたことについてなんですよ。
(知事)
それは先ほども言いましたけれども,庁内で検討し,何度も言いますけど,つまり検討委員会での提言がありますよね。利便性,経済性を含めてさまざまなことありますよね。県有地を見た時に,そこがその提言を踏まえると西口が最適地ではないか,という形の中で,最初,表明させていただいて,さまざまな方の意見を今後聞きますと。聞いて,丁寧に慎重に進めてまいりますという形の中でやっているわけであります。まだ途中であります。
(記者)
この県の体育館の候補地というのは,これまでも二転,三転してきた経緯があると思うんですけれども,この候補地の選定の過程に問題があるというふうに思いませんか。
(知事)
それは,いわゆる検討委員会の提言がちゃんとしてあるわけですから,検討委員会での提言を踏まえて,その上で検討しているわけでありますので。
(記者)
検討委員会は場所については,アクセス性というところを触れているだけで具体的なことは検討されてないと思うんですけど。
(知事)
検討委員会の内容をよくご覧になっていると思いますけれども,さまざまな形の中で利便性,経済性を含めてですね,いろんなものをそこで提言されているわけですよね。その提言を踏まえて,県有地の中から検討すると,いわゆる西口が最適地だという形の中で提言させていただいたわけであります。手順を踏んでやっているわけです。
(記者)
それであれば,今度12月にまた新候補地をおっしゃると思うんですけれども,そこでまた県民の理解が得られなければ変更する可能性があるということですか。
(知事)
これも先ほども言いましたけれども,県民の大方の理解が得られる所を決定していきたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
大方の理解が得られなければ,また変更される可能性が。
(知事)
そこは今,検討している最中でありますので,ご理解ください。今,県庁内でいろいろとそれを議論している最中でありますから。
(記者)
知事は今月も非常に忙しかったと思うんですけれども,ベトナムに行かれたり,東京に行かれたり。この候補地の選定に対して,議論にしっかり関われていらっしゃるんですか。
(知事)
中心は今,企画部の方の中でですね,さまざまな角度から,まず検討してもらっています。
(記者)
どうして有識者会議とか,そういう外部の委員会のようなものを立ち上げられないんですか。
(知事)
もう検討委員会というものをそこに立ち上げたわけですよね。検討委員会で,こういった所が一番ふさわしいというような提言をいただいているわけですので,その提言を踏まえて県有地ということを考えたら限られるわけですよね。その限られた県有地の中から選ぶということでありますので,最適地はやはり提言を踏まえると,という形の中で言いましたけれども,賛成,反対拮抗(きっこう)しているわけです,実際問題として。ご理解を得るには時間がかかるわけです,実際問題として。だから,屋内競技団体も含めて,早期に整備してほしいという県民の声もあるわけでありますので,そういった声にまず耳を傾けることが大事ではないかなというふうに思います。自分の考えをずっと押し通すのではなくて,県民の声がそういうことであれば,県民の声に耳を傾けて,それで対応していく,慎重に丁寧に対応していく,それが大事ではないでしょうか。
まずはちょっと今,検討しているわけですから。
(記者)
西口を最適地とされたのは,ご自分の考えを押し通したわけではないんですか。
(知事)
それは県庁内でいろいろと議論した上で,提言を踏まえるとですよ。提言を踏まえると,要するに県有地の中の3カ所の中からすると最適地だというふうにみんなで思って提言したということです。
(記者)
提言を踏まえると,というのが,ちょっと私はあまりよくわからないんですけど,そんなに直接的な提言ではないですよね。場所に関しては。
(知事)
でも,利便性,経済性とかさまざまな角度からすると,我々としては協議したら3カ所の中からすると工業試験場跡地が最適地ではないかなと判断したということです。
(記者)
県立の体育館なので鹿児島市に限らなくてもいいんじゃないか,という投書が南日本新聞にも寄せられたりするんですけれども,そこら辺はどうですか。
(知事)
やはり,利便性,経済性とかですね,あと交通の便とかですね。いろんなことを考えた時に,中心地である鹿児島市が最適地じゃないかなというふうに我々としては思っております。
(記者)
急がなくてもいいんじゃないかという声もあるんですけれども。
(知事)
そうですか。
(記者)
はい。この1年3カ月,最適地を表明されてからそれなりに時間も経ちましたし,今,急がなくてもいいんじゃないかという声もありますけれども。その辺はいかがでしょうか。
(知事)
急がなくていいという声というのは,すみません,私のもとにはあまり届いておりません。
(記者)
届いてないんですね。わかりました。
(記者)
断念した工業試験場跡地の調査費に3,000万円ほど使われてますけど,その辺についてはどのようにお考えですか。
(知事)
新たな総合体育館の整備におきましては,平成30年に計上した予算を活用して,これまで施設の規模,構成のシミュレーション,他県事例の情報収集・分析等を行ったほか,日本郵便との協議にあたって必要となる調査等を実施したところであります。これらの取り組みを通じて得られたものにつきましては,新たな候補地の選定および整備に向けた検討の中で,生かせるものは生かしていきたいと,そういうふうに考えております。
(記者)
もう1つ,いいですか。
今度,12月に表明される候補地のうちの1つ,県庁東側はおそらく隣の民有地と一緒に,という考えになるかと思うんですが,一度,伊藤前知事の時に企業との折り合いがつかずにという件がありましたけれども,それでもこの候補地を挙げているのには何か理由があるのでしょうか。
(知事)
県庁東側の土地につきましては,面積がおよそ約0.8ヘクタールでありまして,現在,検討している新たな総合体育館の規模や駐車場の確保等を考慮すると,隣地も含めた整備も検討を行う中での1つの選択肢であると考えております。
現在,県庁東側の土地と県農業試験場跡地についての,さまざまな観点から比較,検討を行っているところでありまして,今後の検討の中で県庁東側の土地における整備が望ましいということになれば,隣接する民有地の譲渡の可能性も含めて検討することになるものと考えております。
(記者)
前知事の時に一度,折り合いがつかなかったという事実があると思うんですけれども,その辺についてはどのようにお考えなんですか。
(知事)
そういうことよりもですね,また新たな段階に入りまして,この県庁東側の土地について理解が得られるということであればですね,それで隣地も含めた整備も検討を行う中の選択肢として考えていかなくてはいけないと,そういうふうに思っております。
(記者)
それっていうのは,例えば今回12月に発表するまでに企業側とも接触するっていうことなんですかね。
(知事)
そこら辺りはどうなんでしょうかね。いずれにしろ決定した後ということになると思いますよ。
(記者)
決定した後に交渉する可能性があるということですか。
(知事)
いずれにしろ決定した後じゃないとなかなか具体的な交渉はできないじゃないですか。
(記者)
その,前回折り合いがつかなかったという事実があって,とりあえず県庁東で決まったとして,その後,企業との交渉となるということですか。
(知事)
決まらないと具体的な交渉はできませんよね。
(記者)
でも,そこがどうなるかわからないんじゃ,そこに決めてまた交渉がしばらく続いて今回みたいになる可能性もあるんじゃないですか。
(知事)
そうならないようにしたいと思います。
(記者)
知事が9月に県議会で見直しの表明をされたあとですね,鹿児島市の森市長が,事前に十分な情報提供がほしかったというのを定例(会見)でおっしゃったんですけれども。
(知事)
そうですか。私,ちょっと聞いておりません,すみません。
(記者)
聞かれていなかったということですけれども,鹿児島市との連携とか共有のあり方について,県有施設であると思うんですが,知事がどうお考えで,発言を受けてというよりは,そこら辺の共有のあり方についてどうお考えでしょうか。
(知事)
鹿児島市との連携というのは,本当に,私自身非常に重要だと考えております。今回の件に関しましてもですね,私自身としては情報を共有してきたのではないかなと思っておりますけれども,私自身,会見を聞いておりませんので具体的なことはちょっとお話はできないわけでありますけれども,今後ともですね,さまざまな面で情報共有していきたいと思っておりますし,それは必要だというふうに思っております。
(記者)
もう1点だけすみません。既存の四者連絡会という枠組みがあったと思うんですが,これについては今後どういうふうに検討していきたいんでしょうか。
(知事)
四者連絡会に関しましてはですね,改めて四者の間でですね,協議して,今後どうするかということも踏まえながらですね,検討していきたいと,そういうふうに思います。
(記者)
すみません,最後です。具体的な日程はまだ決まってないということでよろしいでしょうか。
(知事)
そうですね。私自身,具体的にいつ開くということはまだ聞いておりません。
(記者)
そもそもの発端として,西口を最適地と決めたところからこの問題は発生しているんですけれども,検討委員会でなぜ場所は検討しなかったのかというのが一番の疑問なんですが。
(知事)
そこら辺りを踏まえながら,つまり検討委員会においては,まず,どういう施設が鹿児島県の総合体育館について必要なのかと。どういう機能を持たすことが必要なのかと。そして,どういうものが利便性,経済性含めてそういうものも必要なのかどうか。そういうことを総合的に,まず考えていただくことが基本でありますよね。
まず,そういうものを考える検討委員会を作る必要があるという形の中で作ったということであります。そういう大まかなものがなければ,どこにするかということも決めることができないわけでありますので。そういう大まかなものを検討委員会で決めていただいて,そして県有地の中から選定してきたということであります。
(記者)
大まかなものを決めていただいた後に,場所まで決めていただいてもよかったんじゃないでしょうか。
(知事)
我々としては,その検討委員会においてはですね,本当に基本的なですね,何度も言いますけれども,どれぐらいの規模のものであり,どういう機能を持たせて,どういうようなところが必要性としてはあるのかということも踏まえながら,そういうことを検討していただいたわけでありますので,そこまで検討していただいたわけでありますよね。そうすると県有地の中から我々として検討させていただいて,西口が最適地であるということを表明させていただいたということであります。
(記者)
庁内の議論を重ねたとおっしゃっていますが,何回ぐらいあったんですか。
(知事)
それはちょっと今すぐ私としてはお答えできません。
(記者)
私,情報公開を請求したところ,西口と農業試験場跡地と県庁東側と3カ所を比較した。その上で西口が最適地と決めました,という資料をいただきました。そうすると,1年ちょっと前の時点で残り2カ所も検討しているわけですよね。
(知事)
そうですね。はい。
(記者)
そしたら,どちらかの優劣がついていると思ってもおかしくないと思うんですが,ついていないんでしょうか。
(知事)
だから,それも先ほどから述べておりますけれども,今,企画部を中心に比較,検討を鋭意行っているということであります。
(記者)
その2カ所だけにこだわるのがよく理解できないんですが。先ほども,鹿児島県内のもっとほかの所も検討していいんじゃないかという声があるという声もあったんですけど。2カ所にこだわるというところがですね。鹿児島市内が一番利便性がいいからだと,経済性がいいからだと。そしたら,鹿児島市内でもほかにもあるんじゃないですかという声もあるかと思うんですが。
(知事)
我々としては,主な県有地としては農業試験場跡地と県庁東側の土地がふさわしいといいますか,その中で検討しているということであります。
(幹事社)
体育館関係,他にございますか。
(記者)
1つ前の話に戻るんですけど,鹿児島市長がこの協議について,事前の協議がほしかったということで,我々の会見には答えていただいております。これが知事の元には,市長から直接そういう話はなかったという認識でよろしいですか。
(知事)
私の元にもっとそういうことがほしかったということはないです。
(記者)
直接ないんですね。
(知事)
ありません。
(記者)
9月定例会でまた発表して以降,市長との食事会でしたり,月に一度のっていうのはあったんでしょうか。
(知事)
9月の定例会っていつでしたっけ。
(記者)
ごめんなさい。議会で発表されて以降,市長との。
(知事)
議会でということは9月の中旬以降。
(記者)
そうですかね。その辺,スケジュール,あれですけど。9月10日ですね。
(知事)
あまり2人の日程ですので,私の方からお伝えするのはなかなか難しいわけでありますよね。でも1カ月に1回程度,軸にしながら会話は重ねております。
(記者)
9月10日以降,話はされてるんですか。2人で会って食事はされてるんですか。
(知事)
いや,具体的な日程はちょっとあれですけど,本当,1カ月に1回程度,定期的にやっていることは事実なのでお伝えできると思います。
(記者)
そこでその体育館についての話は上がっていないってことですか。
(知事)
あまり内容は,2人きりの話なので私の方から内容に触れることは差し控えさせていただきますけれども,さまざまな課題についての意見交換はさせていただいております。
(記者)
そういう中で市長から,事前に協議がほしかったということはなかったと。
(知事)
すみません。これまでのお会いした時にそういうことを私が直接聞いたということはございません。
(記者)
ありがとうございます。確認でした。
(幹事社)
体育館関係,ほかはございませんでしょうか。
では,原発以外の県政一般,その他で結構ですのでよろしくお願いします。
(記者)
ラグビーの観戦問題についてお聞きします。県民の関心の高い問題ですので,明確な答弁をお願いいたします。
まず,知事の政治姿勢についての確認ですが,知事は西郷隆盛公を敬愛されていると常々おっしゃっております。県政運営でもその教えを胸に行っていると考えてよろしいでしょうか。
(知事)
一番好きな言葉は,人のため世のためという言葉であります。
(記者)
西郷さんの人格形成の根本となったのが薩摩の郷中教育だと思います。郷中教育の教えはですね,負けるな,うそを言うな,弱い者をいじめるなだと思います。これを知事は実践されていると思ってよろしいでしょうか。
(知事)
私自身は西郷隆盛さんを尊敬しております。
(記者)
この教えは職員にも当てはまると思うんですが,職員もこの教えを実践してほしいとお考えでしょうか。
(知事)
職員は一所懸命,職務に励んでいると思います。
(記者)
わかりました。ということは,知事も職員もうそ偽りのない行政をしていることだと理解します。
そこで,20日のラグビー観戦についてですが,民放のトップニュースになったり,かなりのニュースになりましたけれども,鹿児島県の職員さんは,何の問題もないという見解を示されています。知事ご自身もなんでニュースになってるんだろうと,なんで騒いでるんだろうというようなお気持ちでしょうか。
(知事)
これについては,事務方の方が丁寧に説明をしたというふうに聞いております。私自身が知っていることはですね,特別顧問である方が,皆さんもご存じでありますよね。観光庁長官をやられて,そして大阪府の特別顧問をやられて,京都府の参与をやられて,そして,今,大阪の観光局長をやられて大阪の万博の誘致に貢献された,それなりの方でございます。その方から招待を受けて,そして公式のオフィシャルスポンサーから招待をしていただいたわけであります。招待状も届いているわけであります。
ということで,事務方としても何ら問題はないということで,しかも7人制,今後ラグビーも含めて誘致もしなければいけない。知事は応援に行くと約束してるし,向こうからも来てくださいと言われているわけですから,今後のことを考えたら知事,何の問題もないからぜひ行ってくださいということがあったので,わかりましたという形を受けて,私はそれを受けて観戦したということであります。それを受けて事務方としても,何ら問題はないということを言っているということであります。
(記者)
知事,取材に対して一般席で観戦したとおっしゃっていますが,あそこは一般席なんですか。
(知事)
私から感じると,メインスタンドがあってその反対側の最上階の3階席の,これぐらいの,一般の方がたくさんいる所の1つの席であります。だから私はそのように発言させていただいたわけであります。
(記者)
その席は一般の人が購入できる席だったと。
(知事)
そこは私は,すみません。理解しておりませんけど,一般の方がたくさんいるような席だというふうに私は理解しておりました。
(記者)
周りが一般の人だったということで,一般席だというふうにおっしゃったわけですか。
(知事)
周りの方がどういう方かっていうのは存じ上げません。ただ,座る席が反対側の最上階の3階席の普通の席でありましたので,そのように理解いたしました。
(記者)
その席はカテゴリーAといいまして4万円の席なんですが,4万円という金額に対しては高いとか普通とか,どんなお気持ちですか。
(知事)
私自身としては先ほども申し上げましたけれども,それなりの方から招待を受けて,公式のオフィシャルスポンサーから招待状が届いて招待を受けたわけでありますので,招待席であるという感覚の中で観戦したということであります。
(記者)
招待席と一般席は違うと思うんですが。
(知事)
だから,招待席だという形の中で観戦に行ったということであります。
(記者)
そのチケットを渡された時に,ポスピタリティが付いていますよみたいな説明はなかったんですか。
(知事)
ありませんでした。私自身にですよ。
(記者)
招待状も知事は見ていらっしゃらないんですか。
(知事)
はい。すみません。今回は見ることはできませんでした。
(記者)
ネクタイは貰っていませんでしょうか。
(知事)
ネクタイは事務方の方で,今,預かっていると思います。
(記者)
知事には渡されてない。
(知事)
見せられました。ネクタイがありましたということは見せられましたよ。でも,私はしませんでした。
(記者)
ネクタイとチケットは見せたけれども,招待状は見せなかった。
(知事)
招待状は見ておりません。
(記者)
それはどうしてそうなるんでしょうかって思いますけど。
(知事)
逆に聞きたいです。どうしてそうなるんでしょうか。
(記者)
チケット,ネクタイ,招待状。
(知事)
チケットとネクタイは会場に行って渡されたわけですから。
(記者)
会場でチケットが渡された。誰から渡されたんですか。
(知事)
秘書官から。
(記者)
秘書官はいつ受け取ったんですか。
(知事)
それは私は存じません。
(記者)
18日に渡したとおっしゃっているんです。
(知事)
私にですか。
(記者)
秘書官に。秘書官と知事はスタジアムに行く途中ずっとハイヤーで一緒だったんじゃないんですか。
(知事)
普通はですよ,普通はチケットとかそういうものは事前に渡すとどこに行くかわからないとか,そういうものもあるわけですよ。慎重になるわけです,秘書官としては。秘書官としては,最善の策を取るためには直前にお渡しするのが一番ベストだ,というふうに秘書官としては考えたということでしょう。
(記者)
それでも,その招待を受けた方にお礼をするという意味でも,その招待状がどんなことか,書いてなかったらお礼のしようがないんじゃないですか。
(知事)
招待状というのは,ご存じのとおり,各部にいろんな所から招待状がいっぱい届くわけですよ。私あてての招待状は。各部がそれを見て判断して,それで決めてるということでしょう。だから,たくさん来るわけですよ。招待状は。
(記者)
今回の場合,チケットを渡すのと招待状を渡すのとネクタイを渡すのと同時にできるじゃないですか。どう考えても,物理的に。
(知事)
それは記者の考えじゃないですか。それは記者の考えであって,事務方は逆に招待状を見て,何の問題もないという形の中でずっと対応を進めていって,そして事前にチケットを私にお渡ししてということですよ。
(記者)
違いますよ。招待を受けたのであれば招待を受けた方に誠意を示す意味でも,ありがとうございました,ご丁寧な言葉をいただきまして,みたいなやりとりがあるのが一般の社会かなと私は思うんですが。
(知事)
それは当然,ありがとうございましたは言えますから。
(記者)
しかし,普通は招待状の中身を見るんじゃないですか。
(知事)
招待状というのはこういう形で招待いたしますという形で書いてるわけですよね,実際問題として。特に注意事項,特記事項があれば私に秘書官としては事前にお伝えすることになるんじゃないでしょうか。
(記者)
その特記事項に,ネクタイを着用して来ていただければみたいなのはなかったんでしょうか。
(知事)
だから,私はすみません。招待状を見ておりませんので,その辺りはよくわかりません。いずれにしろ私はネクタイはしておりません。
(記者)
そうですけど,その特記事項を職員が伝えない。これは私,社会人としてちょっといかがなものかと思いますが,どうでしょうか。
(知事)
ネクタイを直前に,ネクタイを渡されましたけれども,私としてはこのネクタイはしなくてもいいと思いますからっていう話を私がしたんです。
(記者)
ネクタイは渡せて,招待状は渡せないんですか。
(知事)
だから,招待状は別に持って行く必要ないじゃないですか。ネクタイは当日必要になるわけだから。そこは理解してくださいよ。秘書官も一所懸命がんばってるんですよ。
(記者)
その一般席とおっしゃいますが,専用ラウンジで飲食ができると知ったのはいつですか。
(知事)
それはずっと知らなかったです。私自身は。特別顧問に連れられて行って,そういうことが理解できました。
(記者)
そのラウンジというのは,いわゆるVIPの方だけが入れる,オフィシャルの方しか入れない特別なラウンジで,いわゆる値段が付けられないという所だと。市販されてないからですね。そういう感覚にはならなかったんでしょうか。
(知事)
私自身は先ほどから申し上げますとおり,しっかりした立場の方がご招待いただいて,そして公式のオフィシャルスポンサーから公式の招待状をいただいているわけですから。そういう方のお招きだという形の中で事務方も問題がないという形の中で行ってるわけですから,逆にいえば,そのちゃんとした方々と一緒に行動したというところであります。私自身としてはですよ。
(記者)
そのスポンサー企業の社長さんとはご面識があったんでしょうか。
(知事)
その時までありません。
(記者)
民間からすると,1回も会ったことのない人から。
(知事)
だから言ってるじゃないですか。何度も言いますけれども,県の特別顧問で大阪の観光局の局長であって,それまで観光庁長官もやられて,ちゃんとしたしっかりした方なわけですよ。その方から私は招待を受けているわけであります。実際にですね。そういう形の中で,事務方も問題はないという形の中で行ったということであります。
(記者)
20日の試合は,職員の方が,10月に入ってから知事のスケジュールで行けるようになったので,手配をお願いしたとおっしゃっているのですが,20日に南アフリカの試合があるかどうかはその時点では決まってなかったんですけれども,もし南アフリカの試合じゃなかったら行かなかった,違ったとしても行ってたということになるんですか。
(知事)
それは私はちょっとわかりません。私からそういうことはわかりません。
(記者)
今回,公務としてますよね。
(知事)
はい。
(記者)
公務であるならば,その対価としてチケットを購入するというお考えにはならなかったんでしょうか。
(知事)
そこら辺りは事務方にお任せしておりますので。
(記者)
そして事務方は,問題ない,問題ないを強調してますが,政治資金規正法を読み解きますと,企業から政治家個人への寄附は禁止されているという条項がありまして,それは今回の場合に当てはまるんじゃないかという見方もあるんですが,そこら辺の検討はされなかったんでしょうか。
(知事)
そこはどうなんですかね。
(総務部長)
政治資金規正法のお話ですので詳しくは担当課にお聞きいただければと思いますけれども,私が認識しているのは政治資金規正法の中にある条文というのは,何人も公職の候補者の政治活動に関して寄附,金銭等によるものに限る,についてはしてはならないというふうになっています。
(記者)
あと,公務としているということで言いますと,知事の公務の基準は,公務出張の基準は,県政推進に寄与するかどうかとお聞きしていますが,今回の観戦で県政推進にどのような寄与があるということになるんでしょうか。
(知事)
これはもう,事務方の方でも判断して公務という形の中でしたということでありますけれども,先ほどからも申し上げておりますけれども,7人制ラグビーキャンプ地として選定していただくということもありますし,同国との交流強化,関係強化というのは重要でありますし,南アフリカの大使にも来ていただいているわけでありますので,さまざまな面でですね,今後,この関係を強化していきたいという,その観点からという形の中で公務という形としたということではないかなと思います。
(記者)
特に南アフリカチームと接触されたとお聞きしてないんですけど,ただ見るだけでそういう関係が築けるもんなんでしょうか。
(知事)
それに関しましてはですね,あの場で行って南アフリカの関係者と会いたいと言えば,無理すれば会えるかどうかっていうのはよくわかりませんけれども,そういうことになると試合をメインで彼らはやっているわけですから。その時にお会いしなくても,その後,観戦に行って応援しましたよと,そして,お手紙を書くこともできるわけですよ。約束したことに関しまして,ちゃんと行きましたよということもできるわけですよね。さまざまな面で,そういうことを約束したことを果たしたことをお伝えすることもできるわけでありますから,それは。
(記者)
そしたら昨日の準決勝,今度の決勝とか見に行かれないんですか。
(知事)
日程上,なかなか難しいんじゃないでしょうか,それは。私がまだ日程は把握しておりませんが,日程上,難しいんじゃないでしょうか。
(記者)
公務とおっしゃっていたので,秘書官と東京事務所の職員が一緒にいらっしゃって,ハイヤーで待ってたかと思うんですが,その間,知事はお酒を飲んでいらっしゃった。
(知事)
どこでですか。
(記者)
専用ラウンジで。
(知事)
専用ラウンジには当然丸いテーブルがあって,スポーツ関係者がいて,ラグビー関係者がいて,皆さんにお酒が置いてありましたので,少しは口にしましたよ。オードブルが少しありましたので。それで15分くらいスポーツ関係者とそしてラグビー関係者の名前のある方々がいらっしゃったので,いろんな形で,鹿児島をよろしくお願いしますという話もして,15分くらいしてすぐに後にしたということです。
(記者)
そういう環境にいながら,あそこはVIP席だという感覚にはならなかったということですね。
(知事)
だから,最初からそういう席だという,そこに行くんだという認識,そこに最初から行くんだという認識のもとで訪れたということはないということを言っているわけであります。それはご理解ください。
(幹事社)
この問題関連ありましたら。
(記者)
先ほどの知事の答えで,公務というのは知事が決めるのではなくて,事務方が決めているというふうに受け止められたんですけど。
(知事)
まずは,さまざまなことを慣例とか,いろんなものがありますよね,これまでのことも含めて。まず事務方の方で公務にするのかという話を詰めていきながら,最終的に話して決めるという形になるということだと思います。
(記者)
今回の観戦というのは,事務方に言われて公務だっていうふうに。
(知事)
言われてっていうことじゃないですよ。事務方の方で,公務でという話で訪問するということを決めて訪問したということであります。
(記者)
最終的に決めるのは事務方が公務か,公務でないかというのを。
(知事)
最終的には私の方で,それは当然のことだからこれでいいですか,いいですよということはなりますよ。
(記者)
先ほども質問ありましたけれども,今回の観戦での具体的な成果というのはどういうことになるんでしょうか。
(知事)
だから,何度も言いましたけれども,南アフリカ代表チームは鹿児島市でラグビーワールドカップの事前キャンプを実施していただいたことにより,今回はお礼の意味も込めて観戦したものでもあります。
事前キャンプにおける歓迎セレモニーや同国のゼネラルマネージャーが表敬に訪れた際にも,ぜひ応援に伺う旨を伝えておりまして,先方からも鹿児島県知事である私に対して,応援の依頼がなされているわけであります。
そして,また,同国は,東京オリンピックにおける7人制ラグビーの事前キャンプ地として再び鹿児島を選定していただくことも期待されているわけでありますので,同国との交流強化,これは極めて重要であると考えております。
以上のことから,今回の観戦は公務として行ったということであります。
(記者)
お礼であったりとか交流の強化であったら,別に公務でなくてもプライベートとしても観戦というのも選択としてあったんじゃないかなと思うんですけど。
(知事)
私どもとしては事務方も含めてこういうことで公務として観戦するということでしたということであります。
(記者)
例えば,これはもう観戦しただけなんですよね,今回の。
(知事)
観戦することに意味があるんじゃないでしょうか。観戦したことについて先方にちゃんと伝えることができるわけであります。お約束を果たしましたよ,ちゃんと行きましたよ,だから,今後とも関係よろしくねというのが人間関係なんですよ。人間関係をいかに作っていくかですよ。
今度のベトナム訪問もそうですよ。人間関係があったからこそ,フック首相にお会いできたわけであります。これは非常に異例中の異例であります,はっきり言いまして。そういうこともできながら何とか人材を派遣していただくことと同時に,なんとか定期便就航へ向けて努力していく。これはもう人間関係です。いかにして人間関係を,特に国際交流というのは人間関係でありますので,それをいかにして作っていくか。外交というのはそういうもんじゃないですか。ですよね。
国においてもそうですけれども,トップとトップとの人間関係っていうのは非常に大きいわけじゃないですか。だから先方との,いろんな方々との人間関係をいかに作っていくかというところからが,まず,いろいろと始まっていくんじゃないでしょうか。南アフリカとの関係というのは,ラグビーだけではなくて,今後,輸出もそうでありますけれども,さまざまな面で南アフリカは発展しているわけでありますので,その発展へ向けてですね,これをきっかけにしながら,南アフリカ大使にもお会いしたりとかですね,いろいろなことをどんどんしながらですね,これを鹿児島の発展へとつなげていく,そういうふうにしていかなくてはいけないと,そういう思いもあってということでもあります。
(記者)
人間関係であれば知事と,個人的な人間関係であれば,私的に観戦するということも可能なんじゃないでしょうか。
(知事)
今回は正式に会談をして,正式に行きますよと言って,正式に来てくださいねというふうに言われているわけですよ。だから,そういうことをしたということであります。
(記者)
それは2人の関係上,別に公務じゃなくてもできることではないでしょうか。
(知事)
我々としては,先ほどから何度も言いますけれども,正式な関係の中で,今後の関係も考えながら,公務としてという形の中でしたということであります。
(記者)
先ほど,お話ありましたけれども,手紙か何かというお話,それはどういうことなんですか。
(知事)
手紙というのは,今後,お礼の手紙を書く時に,ちゃんと観戦いたしましたということも付け加えることがそれでできるわけですよ。約束しましたとおり,やりましたと。それも大事ではないでしょうかということを伝えたんです。大事ですよ。
(記者)
観戦に関していうと,公務であれば先ほどありましたけれどもハイヤーを使ったりとかで,財政が厳しい中に結構歳出を伴うわけですよ。それが知事の自腹であればそういうことは全くないわけで,変な疑念とかもなくなると思うんですけれども。
(知事)
だから,疑念とかいうことよりもですね,先ほどから何回も言っておりますけれども,正式な約束をして正式にやって,いろんなことをやって,今後関係を強化するためにということを考えた時に,公務としてちゃんと行きましたよということの方がいいということを事務方としても判断して,私としても,わかりましたという形の中で観戦したということであります。
(記者)
あと職員倫理規程では,こういうチケットを無償でもらうのは知事は確か対象外になっていると思うんですけれども,それはどうして知事というのはそういう倫理規程上から外れてるんでしょうか。
(知事)
それはちょっと事務方に聞いてください。それはあとでちょっとお答えしたいですね。
(総務部長)
後ほど,担当課の方に確認いただければと思います。これまで,我々,倫理規程を作った時にそのように規定させていただいているということであります。
(記者)
知事でない,例えば一般の職員であったら今回のケースっていうのはどう思いますか。
(知事)
そこも含めて事務方に聞いてください。その規程にということが大事なわけですから。
(記者)
でも,その規程に定めているのはおそらく知事じゃないかと思うんですけれども。知事の言葉で説明していただきたいんですけれども。
(知事)
それは規程がちゃんとあるわけですから,規程を読まないとなかなか発言できませんよ,それは。
(記者)
招待状をなぜお読みになってないのかというのも。
(知事)
それは先ほどお答えしました。
(記者)
読む時間がないということですか。
(知事)
だから,それも先ほどお答えしました。
(記者)
もう一回お願いします。なぜ,読んでいないのかっていうのを。
(知事)
それも先ほど説明しました。
(記者)
ちょっと,すみません。なるほどと思えなかったので聞いてるんですけれども。時間がなかったとか。納得できるようなふうには聞こえなかったので。
(知事)
納得できるかどうかっていうのはわかりませんけれども。先ほども申し上げましたけれども,招待状というのは各部にたくさん,本当にたくさん来るわけです。私に対する招待状っていうのはあるわけですよね。たくさんあると思います。いろんな方々から招待状が来ると思うので,それは一義的に事務方の方で見て,それで判断してそこを含めてどうするかということを考えていくということだというふうに私自身は理解しております。
(記者)
さまざまな,いろんな所から多くの招待状には一切目を通さないようにしているということなんですか。知事は。
(知事)
だから,一切目を通さないということかどうかっていうことよりも,一義的に各部の方で招待状を見ていくということですよね。疑問があっていろんなことがあれば,私の方に秘書課を通じて問い合わせが来るんじゃないかと思います。
(記者)
今回の観戦は,どういうチケットで,招待で,こういうのが特典として付いてます,みたいなのは一切事務方の方からも説明っていうのは受けてないということなんですか。
(知事)
受けてないですよ。私が受けたのは,要するに,特別顧問である方から招待されて,公式のオフィシャルスポンサーである方からの招待状に基づき今回は観戦することになりましたと。何ら問題はないので,交流強化といろんなことを考えた場合に観戦していただければという形の中で観戦したということであります。
(記者)
何ら問題がないというのは事務方の。
(知事)
何らというか,問題はありませんので,ということです。これはスポーツ振興課長もおっしゃっているとおりであります。
(記者)
知事も同じ認識だと。
(知事)
そういうふうに事務方が判断したわけでありますから。
(記者)
事務方の判断は事務方の判断として,知事の判断も事務方の判断と同じ認識だという。
(知事)
事務方がそう言えば私は事務方を信じてますから。わかりましたという形で観戦したということであります。
(記者)
わかりました。
(記者)
聞き逃しがあったので,関連ですが,特別顧問さんですが,溝畑さんと知事の関係はどんな関係だったんでしょうか。
(知事)
知事と特別顧問という関係です。
(記者)
特別顧問に起用する経緯,理由を教えてください。
(知事)
もうご存じのとおり,溝畑さんというのは観光の業界ではですよ,さまざまな面で活躍してる方です。これは,知ってる方はもうほどとんど知ってる。観光庁長官に大抜擢されて,非常に活躍されている方であります。だから,そういう方と,当然のことながら私も人間関係たくさんありますので,その人間関係の中でお知り合いになり,そして,特別顧問をお願いして,向こうも非常にお忙しい立場であるけれども,鹿児島のために,私であれば,なんとか役に立つことがあれば,私にあればがんばりますということを,温かい言葉をいただきまして,そして特別顧問に就任していただいて,かごしま幸せプロジェクト委員会とか,さまざまな,いろんな面で発言されたりとか,ご助言をいただいたりとか,ご講演をいただいたりとか,そういうこともしていただいてるわけであります。
(記者)
お友達というわけではないんですか。
(知事)
お友達という意味が,私は,今,ちょっと理解がしづらいんですけれども,さまざまな人脈の中で紹介していただいて,知り合いになって,それで特別顧問をお願いして今,鹿児島のためにいろんなことを考えていただいていると,そういうふうに理解しております。
(記者)
今回の件で初めて溝畑さんが特別顧問に就いたということを知ったという方が,県庁内部もたくさんいらっしゃいますし,県民はほとんどだと思います。増田寛也さんが就かれた時は発表されているんですが,今回はなぜ発表しなかったんでしょうか。
(知事)
参与,特別顧問はこれまで通常公表していないわけであります。
ただ,増田さんにつきましては,地方創世特別顧問の職を創設して初の委嘱でありました。そして増田さんは地方創世全般,地域づくりを担当することになっておりまして,就任後,ほかの特別顧問の方々とは異なり,県内各地域における講演会,市町村長も含めてさまざまな方との意見交換会等の開催が想定されておりました。こうしたことから,あらかじめ広く県民の皆さま,市町村長の皆さまに認識して知っていただくために,併せて経歴等も含め総合的に勘案し,公表することとしたということであります。
(記者)
同じ日にもう一方,特別顧問を任命されて参与も任命されていますと。もう一方の特別顧問の方は,増田さんとは違って,そこまで非公表でも問題なかったという考えで。
(知事)
だから,今,説明したとおりです。
(記者)
その溝畑さんが特別顧問になる際に,予算が伴いますから,当然,県議会で審議されると思うんですが,県議会にもその増額の予算について,県議の皆さんに一切説明がなかったんですが,それは特に問題ないとお考えでしょうか。
(知事)
この制度は,平成20年,21年に創設されているわけですよね。そこからもう,ずっと続いているわけです。この制度はですよ。
(記者)
違います。だから,税金の使い道として,どういう人が就かれてどういう活動をしてるかを県民は知らないといけないと思うんですよ。でも,誰も知らない,どんな活動しているのかも誰もわからないし,誰が就いたかもわからないのに,月額10万円だけ払われていると。どうやってその税金の使い道が正しいかどうかを,誰がチェックするということになるんでしょうか。
(知事)
それも先ほど申しましたけれども,この制度は平成21年に創設されてこれまでずっと続いてきてるわけですよ。参与は平成20年度からずっと続いてきて。私が創設して新たに予算をお願いしますということではないわけですよ。
(記者)
溝畑さんは知事の考えで就いてもらうわけですから,知事の政策的予算じゃないですか。
(知事)
ちょっとご理解いただけないようですけど,もう平成20年,21年から創設してずっと続いている制度ではありませんか。
(記者)
ということで,県議会に説明する必要はなかったというお考えですか。
(知事)
そういうことを言ってるわけではございません。ずっと続いてる制度の中で,我々としてもそうした中で対応してきてるということであります。
(記者)
月額報酬10万円に見合った活動を溝畑さんがしているかどうか,我々は確認しようがないんですが。これまで就任以来7カ月,どんなお仕事されているか教えていただけないでしょうか。
(知事)
それは後から担当課の方からご説明させていただきます。
(記者)
すみません。この問題で県民に取材をすると,公務でやる必要があったのかという声も聞かれるんですけれども,その辺の認識についてはどのようにお持ちでしょうか。
(知事)
これも,先ほど,もうお答えしたとおりであります。何度も何度もお答えしております。
(記者)
あと,過去にこの試合以外に人間関係構築とか関係構築が大事でお金がかかるものとかで,公務で応援に行かれたりしたことはあるんですか。
(知事)
それは今,私はよくわかりません。
(記者)
すみません。南アフリカのチームからは20日の日は招待はなかったということですね。
(知事)
そうですね。予選の方では招待があったと聞いています。
(記者)
予選の方ではあったわけですよね。オフィシャルスポンサーとはいえ,民間の企業なので,南アフリカチームに20日だったら行けますよっていうような打診というか,っていうのはされなかったんでしょうか。
(知事)
それはしてないんじゃないでしょうか。
(記者)
はい,わかりました。
(幹事社)
この問題に関して特にございませんでしょうか。
では,そのほか,県政一般ありましたらお願いします。
(記者)
公的病院の統合再編が厚労省から,議論が必要ではないかっていうことで,厚労省から鹿児島県内8カ所示されておりますけれども,まず,知事はこれについてどのような受け止め方をされたのか,お聞かせください。
(知事)
本県は,離島,へき地を多く有しているなどの特殊性がありまして,誰もが安心して医療を受けられる環境づくりが重要であると考えております。
その中で,今回公表された8つの医療機関をはじめ,各地域における医療機関は,それぞれ地域の中で重要な役割を果たしていると認識しております。
今回の公表は,限られた医療資源を効果的に活用するとの考えにおいて,地域医療構想の取り組みをさらに進めていく観点から行われたものでありまして,医療機関そのものの統廃合を決めるものではないことは厚生労働省も明確にしているところであります。
県といたしましては,今後とも,国に対して地域医療の重要性を説明してまいりたいと思います。
(記者)
国に対して説明するということですが,まず,地方ではかなりこれについてショックを受けている現実があります。実際,全国知事会でもかなりの反発があったと。
(知事)
そうですね。おっしゃるとおりです。
(記者)
その時は知事はどのような受け止めを,全国知事会での反応を見て,知事はどのような受け止めをされましたか。
(知事)
先ほども言いましたけれども,我が県は離島,へき地を多く有しておりまして,特殊性もあり,誰もが安心して医療を受けられる環境づくりが重要であるというふうに私自身は強く感じております。全国知事会でもですね,皆さん,同じ思いであります。共有しながらですね,国に対しても,全国知事会,そして各知事もそうでありますけれども,強くその点は求めていきたいと思います。
先日も,加藤厚生労働大臣にお会いしましたけれども,地域の,地元の考え方ということについては,お伝えしたところであります。
(記者)
今回,すぐに統廃合ということではないということですけれども,背景には医療費という問題があると思います。これについては,鹿児島県も,行政として,実際,考えていかなきゃいけない立場だと思うんですが,この議論について,どのような進め方をしていきたいと思われますか。
(知事)
おっしゃることはよく理解できますし,さまざまな面でですね,高齢化社会を今後迎えていくということにもなるわけでございます。こうした高齢化社会を捉えながら,少子高齢化という事態を今の状況を捉えながらですね,これは私としては,子育て支援と,そして高齢者生き生き支援,これを二本柱にして,今,進めているわけであります。高齢者生き生き支援においても,健康寿命を伸ばしていきたいと,そういう思いで,さまざまな,今,取り組みを進めているわけであります。家に1人でいるのではなくて,出かけてほしいという思いもあってですね,いわゆる県有施設の70歳以上無料化を行いましたけども,これ,我々が想定した以上の方々が利用していただいている状況であります。
また,ポイント制度も今活用していただいておりますので,そういう場を通じてですね,ころばん体操に私も実際行きましたけれども,一番楽しいのは何かというと,運動も楽しいけれども,その場にいてさまざまな方々と会話をして笑うことができる。それが一番楽しい,というふうにある方はおっしゃっておりました。それが一番重要だなというふうに思っておりますので,そういった交流の場も含めて,年を積み重ねることが辛い,そんな鹿児島でなくてですね,年を取ることは素晴らしいと,そう思えるような鹿児島を作ることによって,健康寿命を伸ばすことによってですね,そういったものも含めながら,対応していくことが重要だというふうに,私は認識しております。
(記者)
統合再編については,地域医療構想会議で,今後議論がされると思いますけれども,それはもう,ほとんど医療関係者,お医者さんたちから成っている会議であります。行政としては医療関係者と行政,住民,そういったところのコーディネート役が期待されると思うんですが,実際に議論は難航が予想されますけれども,県としてはどのような進め方をされていきますか。
(知事)
これはもう,先ほども言いましたけれども,県としては国とも連携しながら,地域医療の重要性,ここにやっぱり集約されると思うんですよね。
何度も言いますけれども,離島,へき地を多く有しているわけでありますので,特殊性があり,誰もが安心して医療を受けられる環境づくり,これが本当に重要であると私は思っておりますので,そういう立場の中で進めていく会議にしなければいけないと,そういうふうに思っております。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
今の話に関連して,地域医療構想調整会議の中で,今回出た8つの病院の件については,今後どのように取り扱う,つまり,議題として,8つの病院挙がりましたねと言って次回議題に扱うのか。今回出た情報の県としての取り扱い,方向性があったら教えてください。
(知事)
今回は,医療機関そのものの統廃合を決めるものではないことは,厚生労働省も明確にしているわけでありますよね。だから,会議の中では地域医療というものが,今後,どういうふうにあるべきかという,根本的なことについても,私自身は議論していただければと,そういうふうに思っております。
(記者)
ある意味,それをこれまで議論して進まないからドラスティックに変えていこうということで国が発表して,地域医療構想調整会議の方にこの8つの病院がこっそり教えられていればこんなにハレーションもない中で,あえてやったという見方もあるんですけれども,県としては,次回,この8つの病院については一切触れずに会議を進めていくのか,あるいは,こういう話が出ましたねといって,この8つの病院をまず検討するのか,そこら辺はどちらなのかを知りたいんですけれども。
(知事)
これも私何度も言っていますけれども,離島,へき地を多く有しておりましてですね,特殊性があるわけですよね。だから誰もが安心して医療を受けられる環境づくり,これを第一に,重要であるということを第一に考えながら対応していただきたいと私は思っております。
(記者)
わかりました。ただ,鹿児島市4つと離島,へき地4つと事情が違ったりするのかなと思っているので,引き続きこれを見ていきたいと思っています。
(記者)
続けて質問してもいいですか。介護の問題ですみません。
昨年,この時期あとちょっとですが,風の舞の問題が出て1年経つんですけれども,その後も鹿児島県の医療介護行政って次々と不正受給だとかという問題が出ています。
先日,新聞でも,施設虐待も過去最多となったと。先ほど知事も,かねてより高齢者施策が重点だというふうに,生き生き政策が重点だというふうにおっしゃっているんですけれども,ここに来て,ものすごく不正な事案が相次いでいることについて,知事はどのようなところが原因があるというふうに考えているか,お考えを聞かせてもらってもいいですか。
(知事)
具体的にですね,どれがということについては,今後,担当部の方でも,今,鋭意検討を進めているわけでありまして,こういう事案が起こらないように,今,一所懸命,さまざまな面から,角度から検討を進めているということでございます。
また,今回の事案につきましてもですね,監査を実施して,虐待防止に関わる取り組みの状況等についてもさまざまな面で確認しているわけでありますので,また取り組み状況を報告するよう指導しているところでありますので,そういった状況も踏まえながらですね,こういった事案が起こることがないように,担当部の方でも,今,しっかりと対応をしていくということを確認してるところであります。
(記者)
ありがとうございます。
続いてなんですけれども,今,担当部の話が出たんですが,監督する側の県の体制について,特に介護の関係というのは,これまで従来どおりの事業を回すことで,既に人員的にいっぱいいっぱいになっていて,新しいそういう問題が勃発した時に,対応する人員が不足して手が回っていない状況じゃないのか,ということが少し取材をしていて感じているところです。
この人員体制というのは,結果的には,不利益は県民に来るわけですけれども,高齢者を柱に据える知事としては,そろそろ介護分野に手厚い人員を配置する時期に来ているんじゃないかというふうに思っています。今の体制は適正と見ているのか,あるいは,今後この体制を見直す意欲があるのか,検討する意欲があるのかを含めて聞かせてもらえればと思います。
(知事)
まずは介護職員の処遇改善ですよね。これについてですね,関係団体の意見を聞きながら地域医療介護総合確保基金などを活用し,各般の施策を,今,推進しているところであります。
具体的には,多くの事業者が介護職員処遇改善加算を活用して介護職員の賃金改善等に取り組むよう,介護事務所に対しキャリアパス構築のための研修会や社会福祉労務士等の専門家の派遣などを実施しております。
その結果,加算取得事業者の割合は,本年4月時点で92パーセントとなっております。さらに今年10月からは,勤続年数10年以上の介護福祉士の処遇改善を行う,新たな介護職員等特定処遇改善加算が創設されまして,介護職員のさらなる処遇改善が図られているところであります。
県といたしましては,これらの処遇改善加算を活用して賃金改善等の効果が図られるよう,引き続き介護人材の処遇改善に努めてまいりたいと思っております。
また,先のベトナム訪問でもですね,さまざまな面でですね,介護職員としてベトナムの方でN4(日本語能力試験のN1からN5の5段階のレベルのうち上から4番目の難易度の試験)を取らなきゃいけないわけですよね。N4を取って,その方を鹿児島に派遣していただくというようなことも,お話をいろんな方々とさせていただいてきておりますので,さまざまなことを,政策を総合的に推進することによって,介護職員の不足に関して対応してまいりたいと考えております。
(記者)
ありがとうございます。
介護職員の,いわゆる働き手の方を確保するというのは今よくわかったんですけれども,それを見ている方の県側の体制として現時点の体制は,高齢者生き生き推進課だったりとか,介護保険室というものがあると思うんですけれども,ここの体制自体がそもそも人数として,現在,回せている状況なのか,体制として適当なのか。いや,実は,今,すごくそういった処遇改善加算とかも始まるのであればなおのこと,いろいろ事務的な作業が増える。その中でどんどん現場は繁忙感が増してるんじゃないかというふうなことで,介護関係の体制を見直すご検討ありますかという質問だったんですけど。
(知事)
わかりました。ご指摘の点は,非常に私は重要な指摘だというふうに理解しております。ご指摘の点を踏まえながら,今後,県として対応を検討してまいりたいと考えております。
(記者)
それは人員を手厚くするという意味も含めてということですか。
(知事)
そうですね。人員を手厚くすることが必要であれば現場の意見も聞きながら対応を検討してまいりたいと思います。
(記者)
なぜ,最後ですけど,こんなことを言い出すかというと,知事,5月の会見を聞いた時に,鹿屋市の社会福祉法人に監査が入りましたと言って,あれからもう何カ月も経っているわけですけれども,いまだ結論めいたものが出ないということで,ここは手薄になっているからこういう事態になっているのか,あるいはこれはどうなんだろうというふうに考えているわけですが。
(知事)
それは鋭意やっておりますよね。それに関しては担当課の方で鋭意進めているのは,たぶんご存じですよね。
(記者)
やっているのは担当課の,はい,知っています。
(知事)
知ってますよね,やってます。
(記者)
鋭意やるのはよくわかるんですけども,そこで,つまり,やってもやってもいろんなものが来るんであれば,なかなか進まないという実態があるんじゃないかなというふうに思ったということです。
(知事)
そこ辺り,対応を今検討していますよね。
(子育て・高齢者支援総括監)
その点につきましては,人員というよりは過去2年間の勤務体制のチェックというのが,1日1日のことなもんですからそこに時間を要しているということで,ほかにいろいろあって手が回らないというのとはまたちょっと違うと思います。
(記者)
少し県のことをおもんばかって,人員が不足してると思ったんですけど,そうじゃないということですね。
(知事)
いずれにしろ,人員,そこの人員というよりも,この高齢化社会を捉えながら,少子高齢化社会というものを捉えながらですね,高齢者生き生き推進支援,これには全力を挙げていきますので,その体制は強化していきたいとそう思っています。
(記者)
わかりました。
健康寿命を伸ばすと,元気な高齢者ばかりでもないというので,一応,施設に入っている人とかも見てもらえればなとふうに思います。ありがとうございました。
(知事)
はい,ありがとうございます。
(記者)
豚コレラ,アフリカ豚コレラなど家畜伝染病対策なんですけれども,国が防護柵の設置費補助を設けて,県は,先日,上乗せの事業,また利子補給という事業を設けました。お隣の宮崎県が,さらに同様に,上乗せのほかに,更衣室の設置費用を半額補助するとか。
(知事)
更衣室。
(記者)
更衣室です。作業着に着替える所ですね。あと,猟友会が捕まえたイノシシを1頭あたり1,000円といった協力金を設けて,野生イノシシの捕獲を進めるといった事業も設けています。鹿児島県も,日本一の畜産県として,豚の飼養頭数日本一なので,さらなる追加事業とかそういうことは検討はありますでしょうか。
(知事)
ご指摘いただきまして,本当にありがとうございます。
このアフリカ豚コレラに関しましては,鹿児島がいち早く立ち上がりまして,国に対し特別交付税措置も含めながら,さまざまな面で対応するようにということを要請してまいりました。
そして,鹿児島県出身の国会議員の皆さま方のお力添えもあり,特別交付税という形の中で対応することができるようになって,全生産農家が防護柵を設置するということへと進んでいくという形になったわけであります。
我々としては,その思いに変わりはないわけであります。断固たる思いでアフリカ豚コレラが侵入するのを防ぐという思いでそういうふうに立ち上がってまず動いたわけでありますので,そういった鹿児島でありますので,日本一の生産頭数を擁する鹿児島でありますので,ご指摘の点も踏まえながら必要があれば対応してまいりたいと考えております。
(記者)
本港区エリアの再開発について質問です。
今,9月(県議会)定例会でドルフィンポートとウォーターフロントパークを先に公募するという話がありまして,今,事業所の公募要項を作成中かと思いますけれども,進捗状況はいいがでしょうか。
(知事)
今,鋭意進めているというところだと思います。
(記者)
わかりました。
この公募要項に関して,年度内に公募を始めるということでしたけど,それはまだ特に変わらないですか。年度内のまま。
(知事)
事業者公募のスケジュールにつきましては,みずほ総合研究所の支援を得ながら検討することとしております。
(記者)
わかりました。
あと,9月(県議会)定例会で,ドルフィンポートとウォーターフロントパーク以外のエリアの事業者公募については,条件が整い次第,改めて検討したいというふうにおっしゃっておりましたけれども,ドルフィンポートとウォーターフロントパーク以外のエリアに関して,見通しというか,また,どこか条件が整った場所とかいうのはあったりするんでしょうか。
(知事)
今,まだドルフィンポート地域を含めて事業者公募に向けて,今,検討しているというところでありまして,公募要項を作成し,準備が整い次第,公募を開始したいと,今,そういう状況であります。
(記者)
つまり,ドルフィンポートとウォーターフロントパーク以外のエリアについては特にまだ何も進んでいない。
(知事)
今のところは動いていないというふうに報告を受けております。
(記者)
わかりました。
それと住吉町15番街区についてなんですけれども,鹿児島市側からサッカー等スタジアム建設について,申し入れというのはありますでしょうか。
(知事)
今のところ,私のところにはそういうことが来たという報告はあがっておりません。
(記者)
わかりました。
先ほども,体育館関係でも質問があったんですけれども,月に1回程度,森市長と対話をされているということで10月は話されたんですか。
(知事)
10月ですか。
(記者)
はい。詳しい日程は難しいということだったんですけど,今月。
(知事)
月に1回程度行っております。
(記者)
今月話されたかどうかっていうのは。
(知事)
月に1回程度やっています。
(記者)
今月話されたかどうかっていうのは言えないということですか。
(知事)
月に1回程度はやっています。必ず。
(記者)
わかりました。
直近で話された中で,市長とサッカースタジアムについて話されましたか。
(知事)
すみません。2人の話なのでさまざまな課題についてお話をしております。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(記者)
公募要項の進捗状況,鋭意進めているということでしたけれども,これは公募要項案を作った段階で,議会に諮ることはあるんでしょうか。議会の意見を聞くことはあるんでしょうか。
(知事)
今,今後のスケジュールですけれども,現在,事業者公募に向けて開発の対象範囲,導入することが望ましい施設,事業予定地の貸付料,評価委員会など公募要項に必要な具体的な事項について,今,検討しているところであります。
今後とも,グランドデザインを踏まえた,より多くの優れた提案がいただけるように事業者公募に関心を寄せている民間事業者との対話などを継続しながら,まず,公募要項を作成し,準備が整い次第,公募を開始したいと考えております。今のところはそこまでであります。
(記者)
議会に諮るかどうかは考えてないということですか。
(知事)
議会にいずれにしろ諮ることになるのではないでしょうか。
(記者)
要項を諮るんですか。公募の前に,こういう条件のもとで公募しますよというのを議会に示すんでしょうか。
(本港区まちづくり推進室長)
今,公募要項案の検討をしておりまして,その辺りについてまた今度,みずほ総合研究所とも協議しながら今後の日程を詰めていきたいと思います。
(記者)
それは議会に諮るという意味ですか。
(本港区まちづくり推進室長)
今までもですね,9月議会でも議会にも報告しております。また今後,公募要項の作成をしておりますので,そのあたりを踏まえながら検討していきます。
(記者)
それは議会に示すという意味ですか。
(本港区まちづくり推進室長)
議会の方にはですね,進捗状況を説明しておりますので,今後そういうような展開になると思います。
(記者)
わかりました。
続けていいでしょうか。
来年の知事選について伺います。
先般,知事は国会議員のもとを訪ねまして,2期目への意欲を示されたということですけれども,改めて意欲があればお聞かせください。
(知事)
私は,今,与えられている仕事に全力で尽くすのみであります。
(記者)
それは2期目とどういう関係があるんでしょうか。
(知事)
いや,だから,その質問に対するお答えとしては,今,与えられている県民生活を少しでもよくするために一所懸命取り組むのみであります。
(記者)
来年7月のことについては現時点ではいかがでしょうか。
(知事)
そのお答えとしては,本当に今,私はこういう立場にあるわけでありますので,一所懸命,県民生活が少しでもよくなるように,全力で取り組んでいきたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
現時点で,7月時点でもマニフェストの進捗状況の公表とかありましたけれども,現時点での総括という言い方が適切かわかりませんけれども,現時点で1期目,どう見ていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
これは県民が主役の県政を推進したい。県民とともに歩む政治をしたい。そういう思いで取り組んでまいりました。車座も多くの場所で展開いたしましたし,そういった声を県政にできるだけ反映させたいと,そういう思いで取り組んでまいりました。
そうした中で私の二本柱は,子育て支援と高齢者生き生き支援であります。3年連続,高齢者支援,そして子育て支援には過去最大規模の予算を付けさせていただいております。さまざまな面で,この2つを推進するべく,全力で私なりに取り組んで来たと,そういうふうに思っております。
また,観光と農業が基幹産業でありますので,この観光と農業を本当に伸ばしていきたいと,そういう思いで取り組んでまいりました。県民生活を少しでもよくしたい,そういう思いで取り組んでまいりました。
そして,鹿児島に生まれてよかったな,鹿児島に住んでよかったなと,そう思える鹿児島を作りたい,そういう思いで走り続けたい,そういう思いで自分なりに走り続けてまいりました。
(記者)
走り続けたいということですけれども,先般,報道陣の囲みの中で後援会関係者ともまた。
(知事)
後援会とは言ってないかもしれませんね。
(記者)
相談してしかるべき時に判断をするという話でしたけれども,その辺は,いつ,判断をするということになるんでしょうか。
(知事)
しかるべき時期に判断したいと,そう思っています。
(記者)
その時期というのは,もう1年切っていますけれども,いかがでしょうか。
(知事)
先般,皆さま方にお伝えしたとおりであります。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(記者)
8月末に出水市で虐待問題が起きまして,4歳の女の子が亡くなったということで,児童相談所の体制の不十分さとかですね,警察等とかとの連携不足というのが指摘されたんですが,現在,社会福祉審議会の下部組織ですか相談部会で,今,事実の調査中だとは思うんですけれども,知事は虐待の防止対策と,あと,児童相談所の体制も含めて,今後,どういう見直しをお考えなのかをお聞かせください。
(知事)
出水市において,4歳の幼い子どもがお亡くなりになるという,大変痛ましい事案が発生いたしました。改めて亡くなられたお子様に対しまして心から哀悼の意を表します。
私からは,発生直後に,事実確認を行った上で,どうすれば子どもの命が守れたかしっかり検証するよう指示いたしました。県といたしましては,どうすれば子どもの命が守れたかという観点から,各機関との連携などこれまでの経緯等について再確認し,しっかりとした検証を行うこととし,客観性を担保するため,外部の委員から構成される検証組織として,県社会福祉審議会のもとに設置されている相談部会を9月30日に開催したところであります。
今後,この相談部会を複数回開催し,関係機関との連携,これまでの経緯等についての事実の把握を行った上で,死亡した児童の視点に立って発生原因の分析等を行い,必要な再発防止策を検討するなど,しっかりとした検証を行ってまいりたいと考えております。
(記者)
すみません。緊急的だったと思うんですが,10月に5名でしたか,児童福祉司の方を増員されたということだと思うんですが,今後,そういう体制の見直し等は,これは検証部会を踏まえてということになるんでしょうか。
(知事)
まずは10月1日から増員した職員につきましてはですね,いずれも児童福祉業務の経験があり,既に児童福祉司の要件を満たしている職員を5名配置したということであります。今後の検証についてもですね,児童の業務運営のあり方も広く指摘していただくことになろうかと思います。
10月の増員で見直しが終わりということではなくて,児童虐待の対応や防止を着実に行うことができるよう,今後とも不断の見直しを行っていきたいとそういうふうに思っております。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
昨年度の決算のことなんですけれども,予算の流用が発覚しました。議案の訂正は59年ぶりだということで,非常にレアなケースだということなんですが,これについて知事の受け止めをまずお願いします。
(知事)
事案が判明した時点で担当課から報告を受け,早急に事務処理の訂正を適切に行うよう指示をしたところであります。併せて,今後の再発防止につきましても庁内への注意喚起などを含め,適切な事務処理を行うよう指示を出したところであります。同様の誤りがないよう努めてまいりたいと考えております。
(記者)
原因の究明というのはされたんでしょうか。
(知事)
今,やってるところだよね。
(総務部長)
はい。今回の事案が生じた原因については,担当課における確認不足であったというふうに認識しております。
(記者)
今後の対策なんですけれども,具体的にどういう対策を指示されたのかお聞かせください。
(知事)
私の方からはですね,適切な事務処理を行うように指示したわけであります。実際ですね。具体的には総務部長を中心に今後,検討していくことになると思います。
(記者)
ほかにこういう事例があったかどうかっていう調査っていうのはされてるんでしょうか。
(総務部長)
今回の事案に関しましては,決算における予算執行のあり方っていうことでありますので,我々としては今回の問題に対して同じことが起きないようにということで,まずは努めていきたいというふうに考えているところであります。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
種子島に米軍のヘリが,直近で2回ほど緊急着陸をしてるんですけれども,結構事故の多い機種であったりとかということなんですが,住民の不安とかもあると思います。今後,県として申し入れ等,何かやろうというお考えがあったらお聞かせください。
(知事)
10月26日11時53分,米軍機ヘリ2機が旧種子島空港敷地に緊急着陸し,現在も旧エプロンに駐機している状況であります。旧種子島空港敷地の使用については,事前に県への連絡はありませんでした。今回の旧種子島空港敷地への緊急着陸については,安心・安全な県民の生活に影響を与えかねないことから,誠に遺憾であります。
県におきましては,緊急着陸を受けて,情報提供,原因究明,再発防止の徹底を米軍等の関係機関に申し入れるよう,九州防衛局に対して県として要請しております。九州防衛局からは,申し入れについては関係機関につないでいくとの回答がありました。今後とも県民の平和で豊かな暮らしが守られるよう適切に対応してまいりたいと考えております。
(記者)
今日の会見で人間関係の大切さを再三,強調されている話が何度か出ているので,ぜひお聞きしたいんですけれども,先の(県議会)定例会で平良さんと久方ぶりにやりとりがあったと思うんですけれども,そのやりとりを終えた感想をちょっとお聞きしたいんですけれども。
(知事)
平良議員から質問があり,そして私なりにお答えさせていただきました。
(記者)
平良さんは一般質問のやりとりのあとで感想を私たちに聞かせてくれたんですけれども,この3年間,面会の要請を度々していたにも関わらず,知事は応じられなかった。必要な方があればいつでもどなたでもお会いするというのを繰りかえされていただけでと。一般質問でもその理由を問うたんですけれども,まともに知事はお答えにならなかったと思います。
平良さんは,結局,知事選の時に原発を心配する方々の票を得るために,自分はそのためだけに必要だっただけなのか。票を集めるためだけの存在だったのかと理解せざるを得ないという,平良さん,感想を述べていたんですけれども,それについてはいかがでしょうか。
(知事)
4選を阻止したいと,そういう思いの中で政策合意を結んだわけですよね。その政策合意が全てだと思っておりまして,その政策合意の下について私としても,今,原発に関しては政策を進めていこうという方向性の下で行っているということであります。
(記者)
少しわかりづらいんですけど,平良さんが,票のためにだけ自分が必要だったということについては,どうでしょうか。
(知事)
それは先ほど申し上げたとおりであります。いわゆる,4選を阻止したいとそういう思いの中で政策合意へ向けて調整して,政策合意をまとめて,その政策合意の下にさまざまなことについて遂行していくということではないでしょうか。
(記者)
ちょっとこのまま平行線になりそうです。ちょっと終わります。
(記者)
今日ちょっとうちの記者から質問のあった,予算の流用が発覚したというところでちょっとお伺いしたいんですけれども,決算特別委員会でそういうことが発覚して,今後は同様のことがないかどうか,ほかに部署内でしたり,そういうのは調査をされるかどうかについて,もう一度お伺いしてよろしいでしょうか。
(総務部長)
今後ですね,同様の事態が起きないようにしていきたいと思っています。具体的に何か調査ということについては,今,現時点では考えておりませんけれども,既に実際に庁内に対して,こういったことが起きないようにという形で周知徹底させていただいたとともに,担当職員も集めてですね,そこで,こういった事案があってということで注意喚起をしております。その際にも,今回,流用に関して誤りがありましたので,その流用をこういったことがないように,具体的にはこういった,我々の方で様式なんかも定めて,こういったことが起きないようにということでやっていきたいと思っております。
(記者)
今後,防止されるということで,改めて見直そうという調査は現時点では求めてないという理解でよろしいですか。
(総務部長)
見直す調査というご主旨がちょっとよくわからないです。
(記者)
すみません。わかりやすく言うと,1つこういう問題があったからほかにはないかというのをみんな調べてくださいというような指示をしているかどうかを聞きたいです。その回答をいただければと思います。
(総務部長)
はい。今回,予算のですね,まさに流用というところの執行に関して,ということであります。予算執行にはですね,さまざまな局面がございますので,それぞれに応じてきちっと法令で適切に対応するようにという形で注意喚起を行わせていただきました。その上でですね,今,現時点で何かですね,全庁的な調査を行うのかということに関しては,今,現時点では考えておりませんけれども,庁内に対して関係者を集めて注意喚起を行って,予算執行に関しては関係法令に基づいて適切に執行するようにということを再度,私の方からも通知を発出し,担当者においてもやらせていただいているということであります。
(記者)
ありがとうございます。理解いたしました。
(記者)
すみません。もう1点,別の件でよろしいでしょうか。前回の定例会見で弊社の記者が,知事に,自動車税の納付を呼びかけるためにショートメールを前回使われたということで,この自動車税の納付を呼びかけるショートメールに関する質問をさせていただいたかと思います。
その際に,このショートメールを使った取り組みについて,知事は,専門家の方々にもお聞きしたところ特段の問題はないというふうに報告を受けておりますと回答をいただいております。
専門家に聞いたところ問題ないというふうに報告を受けているという点ですが,改めて確認させていただきたいです。専門家に聞いたところ問題ないということで改めて間違いはないでしょうか。
(知事)
担当課の方にも,たぶん,担当記者が直接行ってそのやりとりを既にしているというふうに報告を受けておりますけれども,そのとおり,問題がないんですねと言って,担当者の方からは,専門家の人は問題がないということでありますよという話を私自身は受けておりますし,また,その際に,最終的に私は事前に相談したかは把握しておりませんということも記者会見で同時に述べております。
(記者)
ごめんなさい。結果,専門家には確認。
(知事)
したんですよね。
(総務部長)
はい。今回のSMSの送信に関してはですね,我々はそもそも税務当局におきましては,地方税法なんかに基づいてですね,税務事務を行う際には必要な情報を利用できるというふうになっておりまして,そのように認識しております。
また,専門家につきましてもですね,先日,我々としても改めて専門家の方に確認をして,目的外使用にあたりませんねというところの確認を取ったところであります。
(記者)
前回の定例会見でうちの質問を受けて,その後,専門家にお伺いしたという認識でよろしいですか。
(総務部長)
はい。もともとですね,繰り返しになりますけれども,我々は,税務当局においては地方税法に基づいてやっておりますので,まずそういった認識でやって,今回,取り組みに推したと。そうした中で御社の方からも質問等々ございましたので,実際には,その後という形になりますけれども,我々としても専門家の方に確認をしたということであります。
(知事)
我々としても問題はないという認識のもとで行ったということですよね。改めて専門家にもその旨の確認をしたということです。
(記者)
なので,回答いただいた時には専門家には聞いていなかったということですか。
(知事)
ここに資料があります。事前に相談したか把握しておりませんということも。
(記者)
その後,専門家の方々にもお聞きしたところ,特段の問題はないというふうに報告を受けているというふうに知事が答弁なさいましたので,その時には実際は専門家にされてなかったということですか。
(知事)
だから,言いましたけど,事前に相談したか把握していないというふうにちゃんと述べてます。会見で述べてます。
(記者)
今,記者さんが聞いているのは,知事が回答した8月22日の段階では,県は専門家には確認は取っていないという状況ですよねとお聞きしてるんです。そして総務部長は,今,そうだとお答えしました。ですから,知事が事前に相談したか,していなかったかわからないということはいいわけになりません。8月22日の前に知事は専門家から問題ないということを説明を受けてますよというのを,担当課,どなたかわかりませんが,ご自身は説明を受けたとおっしゃっているわけです。
(知事)
だから,担当課の方からは,問題はこれはないということですよね,と言って専門家の方も,これは問題ないということのようですという報告を受けているのでお伝えしたわけです。
(記者)
ということは,22日の前に専門家に聞いていないのに,専門家は大丈夫ですよと言っていると言った職員はどうしてそういううそをついているんですか。
(知事)
うそでもなんでもないですよ。そんな決めつけないでください。担当課から説明を受けてるわけでしょう。
(記者)
担当課は専門家に聞いていないと言っているわけですよ。だから,なぜ知事の耳には専門家に確認したということになったのかという,不思議でしょうがないですよ。
(知事)
だから,答えてるじゃないですか。そんな大声を出して過激にいつも質問してますけど,もう少し冷静にいつもお願いしますよ。
(記者)
うそをつかれると感情的になりますよ。
(知事)
うそをついてないじゃないですか。だから言ってるじゃないですか。事前に相談したかは把握していないと言ってるじゃないですか。
(記者)
すみません。私がお伺いしたいのは,結局,要は県民も見られるわけですし,これは公式な場で県民にも伝わっています。それをやはり知事として発言されたのであれば,それが実際にはどうだったかっていうのをしっかりこの場でお伺いしたいというところです。
(知事)
だから,しっかりと答えております。要するに事前に相談したかどうかっていうのは,担当者がですよ,専門家と事前に相談したかどうかっていうのは把握してないというふうに言ってるわけですよ。で,専門家の方も問題はないというふうに言ってましたよという話を受けているわけです。私は。
(記者)
それは前回の会見の前に担当課から聞いた話なんですか。
(知事)
そうです。
(記者)
我々が取材をすると,担当課は専門家には確認していないという。
(知事)
だから,専門家の方はテレビで聞いてる話だと思います。テレビの方で専門家としてはそういうことを言っているということを確認して,それを私に報告したってことでしょう。
(記者)
知事は,テレビで専門家は問題ないと言っているっていうのを我々に伝えていただいたということですか。
(知事)
だから私は何度も言ってる。事前に相談したかは把握してないって言ってるわけです。その担当者が専門家と事前に相談したかは把握してないって言ってるわけですよ。で,担当者からは,専門家は問題はないというふうにおっしゃってましたよという報告を受けているということです。そういうことですよ。
(記者)
ちょっと理解が難しいんですけど,改めてこの取り組みについて,もろもろ専門家もそう言ってるということで,知事としてはこの取り組みをどう受け止められてますでしょうか。
(知事)
自動車税納付案内のSMS発信については,自動車税の納期内納付向上に向けた新たな取組として実施したと聞いております。どのような方を対象にしたかなどは詳しい詳細についてはまた担当課の方に確認していただければと思います。
(記者)
どのような方に送った,送ってないといいますか,すみません。県が新たに始めたいろんな他でもやっているところがあるということで,新たに納税してもらうために新たに始めた取り組み。すごく前向きな取り組みというような形で声を聞いておりますが,知事としてはこの取り組みに対してはいい取り組みだとお考えなのか,やるべきなのか。
(知事)
自動車税納期内納付向上に向けた新たな取り組みとして行ったということであります。初めて今回行ったわけですよね。さまざまな意見が寄せられているわけでありますので,そういった意見も踏まえながら,今後は検討していく必要があるというふうに思っております。
(記者)
我々が2回目の特集を放送したところ,またさらに個人情報の取り扱い,軽々しく個人情報が取り扱われているということで多数の意見が寄せられましたので,ちょっとそれはお伝えしたいなと思いまして。
(知事)
それはちゃんと受け止めさせていただきます。ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。
(記者)
よろしいでしょうか。サッカースタジアムにちょっと戻りますけれども,市長と毎月会合されているということではあったんでしょうけれども,市長は先日の記者会見で,ちょっと勘違いされている人がいるようですねと。サッカースタジアムは市が造るものだということを述べられたんですが,これは知事のことを頭に浮かべながら述べたのかなと思ったんですが。
(知事)
そうですか。じゃ,それちょっと聞いてみてくださいよ。
(記者)
先日の会見で私,サッカースタジアムの規定についてちょっとお伺いしたんですが,どうだったでしょうか。
(スポーツ施設対策室長)
すみません。サッカースタジアムにつきましては,Jリーグの規約によりますと,Jリーグのクラブはホームタウン内にJリーグが定める基準を充足するスタジアムを確保しているものとする,というふうな規定はございます。
(記者)
ということは,市が造らなければならないという規定はないと私は理解するんですが,知事いかがですか。
(知事)
これはもう何度も答えておりますけれども,市とですね,鹿児島県においてはですね,一緒になってですね,オール鹿児島の中で取り組んでいくということを市と確認しているわけでありますので,そういった中でですね,一緒になってスタジアム建設へ向けて努力していきたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
県議会の答弁で,規定により鹿児島市が造らなければならないわけですとおっしゃってますが,これは修正されるということになりますか。
(知事)
それに関しましてはですね,鹿児島市内にホームタウン内に造らなければいけないと,そういう思いをそういう形の中で述べてしまったということだと思います。
いずれにしろですね,オール鹿児島で一緒に造っていこうということでありますので,この合意事項に基づいてですね,我々としても連携しながら取り組んでいきたいと,そういうふうに思っています。
(記者)
ちょっと話題変わりますが,先ほどの自動車税の話でも,担当課があなた方に説明したでしょうというお話をされたと思うんですが,それは私が情報公開して,そういう情報を出してくださいというところで説明を受けたということなんですが,情報公開,誰がどのような情報公開をしてるかっていうのは知事まで上がってるんでしょうか。
(知事)
詳しくは私の方向には来てないですね。
(記者)
ところどころ,重要な話だけ知事のところに届いていると。
(知事)
今回の定例記者会見があるわけでありますので,この定例記者会見へ向けてさまざまな資料が私のもとに届くわけであります。こうした中でですね,こうした自動車税に関しても質問が当然出るであろうということの中で,さまざまなことがこの中に書いてあるということであります。
(記者)
その情報公開なんですけれども,先日,県議会の方で陳情が出されていまして,開示決定期間を30日ではなく他県並みにしてほしいというのが出てまして,それを継続審議にはなったんですが,その委員会の答弁で課長は,検討していますと。何を検討しているのかよくわからないご答弁だったんですが,何を検討していると理解すればよろしいでしょうか。
(総務部長)
開示請求の期限に関して,先般の県議会の方で,おっしゃるように陳情請願を受けたということで,あとは本県の取り扱い,現状の取り扱いから変更するのかどうかということについて,今,現在,担当課において検討しているということであります。
(記者)
その情報公開の話ですけれども,確か鹿児島と千葉県の2県だけだったかと思うんですけれども,全国的な流れの中では,公開っていうのが進んでいるかと思うんですけれど,知事は鹿児島県についてどういう認識を持っていらっしゃるのでしょうか。
(知事)
鋭意,開示請求を受けて,事務方が努力しているというふうに思っております。
(記者)
条例改正に前向きに取り組むというお考えはないんでしょうか。
(知事)
今,総務部長が答弁したとおりであります。
(記者)
それは知事の口からお願いします。
(知事)
今,総務部長が答弁したとおりというのが私の答弁であります。
(記者)
というと。
(知事)
今,事務方の方で鋭意,開示請求を受けて努力して対応しているということであります。
(記者)
わかりました。
(幹事社)
そのほか質問よろしいですか。
では,続きまして,川内原発関連について,質問がある社はお願いします。
(記者)
関西電力の金品受取の問題に関連してよろしいでしょうか。
同じ原発が立地する県の知事として,この問題をどのように受け止めていらっしゃるか,見解をお聞かせください。
(知事)
電力事業という,非常に公益性の高い事業に関連した問題ですので,公益事業者としてしっかりと説明責任を果たしていただきたいと思っております。
原子力発電所については,安心・安全が第一であります。安心・安全という面からも社会との信頼関係は大事でありまして,利用者に対する信頼回復,不安解消に努めていただきたいと,そういうふうに考えております。
(記者)
知事は,この問題は関西電力と高浜町との限定的な事象だと捉えていらっしゃるでしょうか。それとも国内の原発どこにでも起こりうる問題だというふうに捉えていらっしゃるでしょうか。
(知事)
それに関しましてもですね,先ほど答弁したとおりでありまして,電力事業というのは非常に公益性の高い事業に関連した問題ですので,公益事業者としてしっかりと説明責任を果たしていただきたいと思っております。
(記者)
この問題で,九州電力も役員の調査をして,問題ないという結果が出ていますが,調査対象が現職の役員や幹部に限られていて,OBには調査してないという点について不十分ではないかという意見もあります。知事は,この点についてはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
その点につきましてもですね,九州電力が利用者等に対する責任を果たすという観点から調査されたものと認識はしております。
(記者)
現職の役員,幹部で十分だというふうに。
(知事)
そこ辺りも含めてですね,本当に公益事業者としてしっかりと説明責任を果たすことが重要だと,そういうふうに私自身は思っております。
(記者)
川内原発がテロ対策施設の設置期限に間に合わないという点で来年2基とも止まる状況が発生します。この点について改めて知事の見解をもう一度お願いします。
(知事)
私自身は,原発に関してはですね,安心・安全が一番だというふうに思っております。その安心・安全のための対策をしっかりとやってほしいと,そういう思いでおります。
(記者)
先のラグビーの問題と関連させて恐縮なんですが,今回,知事は,問題ないというお答えを再三されていらっしゃいましたけど,その理由として,県の特別顧問と大会の公式スポンサーからの招待だというお答えでしたけれども,仮に大会の公式スポンサーに,電力会社とか,建設会社とか,県との関わりが非常に注視されるような企業がこのチケットの送り主だった場合は,これは受け取って観戦までされたでしょうか。
(知事)
そこはまず担当課の方で検討して,対応したというふうに思います。
(記者)
担当課がOKということでチケットを知事に出してきた場合は,知事としてはどう判断されるでしょうか。
(知事)
それは仮定の話なので,私からお答えすることは難しいと思います。
(記者)
今のお答えですと,やはりチケットの送り主の業種というか,そういうものが今回受け取った理由の1つでも。
(知事)
それはもう先ほど述べているとおりでありまして,しっかりとした方でありますよね。観光庁長官であり,観光局長であり,特別顧問,大阪,京都,務めていて,今,すごく活躍されている方の招待ということ。これは非常に大きかったということであります。
(記者)
公式スポンサーの業種というよりも,特別顧問の方が紹介したから間違いないと。業種に関係なく,その方の招待なので受け取ったという認識でよろしいでしょうか。
(知事)
そういうしっかりした方の招待であり,そして公式のオフィシャルスポンサーになれるような企業ですよね。だからということであります。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社)
原発関係,ほかいかがでしょうか。
(記者)
すみません,知事。最後2,3問。
知事,必要があればどなたでもお会いするというお考えはかわりませんでしょうか。
(知事)
それは必要があればお会いするということは言っておりますので。
(記者)
9月の県議会の答弁で,平良さんが,お会いできなかった理由をお聞きしたいというところでご答弁されたと思うんですが,その答弁は質問に答えていたというお考えでしょうか。
(知事)
私なりに答弁したと思っております。
ほか,何かございますでしょうか。
大丈夫でしょうか。
(幹事社)
ございませんか。
(知事)
ありがとうございます。
(幹事社)
質問はないようですので,これで終わります。
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