更新日:2025年12月18日
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出水地区の一番茶~秋冬番茶までの年間実績(11月10日時点)の単価が,前年比約2.3倍の好調な相場となりました。県下全体で,昨今のてん茶需要の拡大等により,煎茶原料の供給量が不足していることが影響していると考えられます。特に,秋冬番茶の単価は,ペットボトル茶向けの原料確保のために前年比約6.8倍の高単価となりました。これまで厳しい茶業情勢の中,経営改善・良質茶生産に努めてきた生産者にとって明るい話題となっています。引き続き農政普及課として,市場ニーズに対応できるよう支援を行っていきます。
11月14日,出水市の茶生産者事務所で経営改善個別検討会を実施し,茶生産者家族及びかごしま農業経営・就農支援センター派遣の農業経営スペシャリスト2人を含む8人が出席しました。ファイナンシャルプランナーからは,余剰金の活用方法として各種共済制度について助言を,中小企業診断士からは,SWOT分析をもとにしたアクションプランの提案がありました。また,農政普及課からは,両専門家の資料をもとに長期生活設計を提案しました。生産者は「的確な助言等が多く,すぐ改善したい」と手応えを感じていました。

11月6日長島町で,県園芸振興協議会が主催する「ジャガイモシストセンチュウ対策研修会」が午前,午後に分かれて開催され,計141人の生産者が出席しました。研修会では,同害虫の脅威や種場産地である北海道の現状の周知,本県育成の抵抗性品種「しまあかり」,「こいじゃ」の紹介等を行いました。会場からはさまざまな質問が出され,生産者の関心の高さがうかがえました。しかしながら,「今までジャガイモシストセンチュウについて知らなかった」と答えた生産者が過半数以上おり,今後も引き続き啓発を行っていきます。

11月4日,JA鹿児島いずみいちご部会のいちごの出荷が始まりました。11月11日,JA本所で出荷会議を開催し,出荷規格等を確認しました。栽培状況は,9月26~27日が定植のピークで,開花は昨年と同様の10月中旬から始まりましたが,全体的には遅れ傾向でした。また,高温による育苗期の根傷みや生育遅れ,定植後のヨトウムシ類の発生に苦慮しました。出荷量は少しずつ増加し,2番花についても花芽分化が確認されていることから,連続出荷が見込まれます。農政普及課として,今後もいちごの適期管理に向けて支援します。
10月30日,出水市立江内小学校で,食育支援体制の一環として出水地域生活研究グループによる調理実習が実施されました。5年生8人が校内で栽培したさつまいもを使い,平成27年に県民投票結果をもとに制定された「かごしまの味」から,さつまいもご飯,さつま汁,がね等の郷土料理を,4人のグループ員の指導のもと実習しました。子どもたちは,皆熱心に取り組み,「めっちゃおいしい」「家でも作ってみる」という声が聞かれるなど大好評でした。家庭での食育を支える役割が期待されます。


11月17日,出水市の鶴丸会館で,農業経営者クラブいずみ支部主催の経営改善研修会「元気だぞ!いずみ農業」が開催され,クラブ員を含む農業者及び関係機関67人が出席しました。今回は「農産物のブランディング及びマーケティング」をテーマに,一般財団法人こゆ地域づくり推進機構による講演後,実際にブランディングやマーケティングを実践している農業者による事例発表がありました。また,青年農業者と鶴翔高校生から,プロジェクト活動の発表がありました。今後も経営改善に向けて,農政普及課は地域農業者を支援します。


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