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ホーム > くらし・環境 > 自然保護 > 自然公園 > 県内の自然公園 > 霧島錦江湾国立公園(錦江湾地域指宿地区)

更新日:2019年12月13日

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霧島錦江湾国立公園(錦江湾地域指宿地区)

指定面積 陸域5,072ha(平成30年8月10日現在)
含まれる市町村 指宿市

公園区域など,詳しくは「日本の国立公園(環境省)」(外部サイトへリンク)をご覧ください・

景観

指宿地区は,知林ヶ島と摺ヶ浜を結ぶ海岸線や阿多カルデラの輪郭を画す鬼門平断層崖,トロコニーデ型火山の開聞岳,火山性陥没湖の池田湖,火山湖の鰻池,マール式火口湖の鏡池などの主要な景観地が指定されています。
知林ヶ島は,干潮時に対岸の田良岬とつながる陸けい島です。
開聞岳は,薩摩半島の南端にそびえる標高922mの火山で,その秀麗な姿から別名「さつま富士」と呼ばれています。
池田湖は,東西5km,南北4km,面積約15キロ平方メートルで,九州で一番大きな湖です。
この他,アスピーデ型火山の清見岳,トロイデ型火山の鷲尾岳,ベロニーテ型火山の竹山などがあります。

 

知林ヶ島

 

開聞岳

植物

指宿地区は北限種や南限種が見られることが特徴で,田良から潟口にかけて南方系植物のグンバイヒルガオの群落,池田湖の北側にある標高306mの鬼門平にタムラソウ,オオバショウマ,ヒゴスミレなどの北方系植物が見られます。
指宿市山川町の南にある竹山は,全山野生のソテツが生育しており,国の天然記念物になっています。
また,この付近にはノハラクサフジやキキョウラン,ナガサキマンネングサなども見られます。このように,北方系植物であるノハラクサフジと亜熱帯性のソテツがともに生育していることは面白い現象です。
開聞岳は,山頂付近が雲帯林となっており,樹上で着生生活を営んでいるギボウシランやナツエビネなどが見られます。また,頂上付近ではユズリハやイヌツゲなどの低木群落が発達しており,樹幹上にはヒメウラボウシやベニガヤラン,ホソバコケシノブなどが見られます。陽光地ではマルバサツキ,コツクバネウツギなどが生育しています。

 

動物

鳥類では,竹山の沖約500mの海上にある小さな断崖の島である俣川洲に,カツオドリやウミウが生息しています。また,池田湖,鰻池ではカモ類,カンムリカイツブリをはじめとする多くの水辺の鳥を見ることができます。
魚類では,池田湖,鰻池の熱帯性のオオウナギが有名で,大きなものは長さ2m,胴回り40~50cmに及ぶものもあります。
爬虫類では,ミミズに似た体長約15cmのヘビの仲間であるメクラヘビが,本土では指宿市や山川町,開聞町などの海岸線で見られます。このヘビは東南アジアやマダガスカルが発生の地で,本土以外では奄美群島,トカラ列島の一部などに生息しています。
昆虫類では,池田湖,鰻池にだけ見つかっているベニトンボや希少種のベッコウトンボ,南方系の蝶であるツマベニチョウやタテハモドキなどが生育しており,また,南方からの迷蝶も多く見ることができます。

 

利用のワンポイント・アドバイス

指宿地区の温泉は,県内で最大の湧出量を誇り,砂蒸しなどで有名な温泉もあります。
薩摩半島の南端に位置する長崎鼻には,浦島太郎伝説で有名な竜宮神社があり,近くの海岸には,この伝説を裏付けるかのようにアカウミガメが上陸します。
また,亜熱帯性植物を中心に約2千種の花や樹木が植栽してある国内最大級の植物公園「フラワーパークかごしま」があります。
標高922mの開聞岳山頂からは,遠く霧島連山や桜島,屋久島を見渡せ,360度のパノラマを楽しむことができます。また,山裾には九州自然歩道も整備されています。

 

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

環境林務部自然保護課

電話番号:099-286-2617

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