別府原古墳群
別府原古墳群は古墳時代の5世紀末頃の埋葬遺跡で,昭和42(1967)年の発掘調査では6基の地下式板石積石室が検出されました。
地下式板石積石室は,安山岩もしくは扁平な河原石を縦に用いて円形に石室をつくり,遺体を安置し,板石を積み重ねて被覆したのち,さらに上から土を被せて地下に埋設したものです。川内川流域・北薩地方に特有の墓で,大隅地域の高塚古墳や地下式横穴と対比されます。副葬品は,鉄剣・鉄鏃などの武器が出土しました。
地下式板石積石室は地下式横穴とともに南九州特有の墓制です。
[昭和46(1971)年・県指定史跡]
- 場所
遺跡は,さつま町の穴川の中流右岸に広がる標高183mの別府原台地に立地しています。
- 資料展示
宮之城歴史資料センター
- 問い合わせ先
さつま町教育委員会社会教育課(電話:0996-53-1732)