宇宿貝塚
宇宿貝塚は,奄美諸島で最も早くその存在が知られ,奄美を代表する遺跡です。昭和8(1933)年に発見され,昭和30(1955)年に日本考古学会,昭和53(1978)年以降笠利町教育委員会(現奄美市教育委員会)が発掘調査を実施しました。
縄文時代中期から中世にいたる複合遺跡で,縄文時代晩期の石組みの住居跡,弥生時代の埋葬跡,グスク時代の溝,中世の火葬墓(骨壷)などの遺構が検出されています。特に埋葬跡は母子が合葬され,母体はガラス製の丸玉や小玉などでできた首飾りをしていました。
[昭和61(1986)年・国指定史跡]
- 場所
遺跡は,奄美市笠利町宇宿大籠の海岸砂丘の内縁に立地する(標高13m)。
- 資料展示
奄美市立歴史民俗資料館,宇宿貝塚史跡公園
- 問い合わせ先
奄美市教育委員会文化課(電話:0997-54-1210)