栫ノ原遺跡は,これまで,私立学校建設や土地区画整理事業に伴って昭和50~52年,61年,平成元年~5年と9回の発掘調査が行われ,その結果,縄文時代草創期から縄文時代早期・後期・晩期・古墳時代,中世にかけての複合遺跡であることがわかりました。
特に,今から約12,000年前の縄文時代草創期の隆帯文土器や調理に利用したと考えられる煙道付炉穴,舟形配石などが発見され,縄文時代草創期における南九州の先進性を示す縄文遺跡として注目されています。
また,中世には尾守ケ城として利用され,曲輪,空堀,掘立柱建物跡が発見されています。
[平成9年(1997年)・国指定史跡]