更新日:2022年3月29日

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広田遺跡

昭和32~34年,地元の教諭や九州大学の研究者によって調査が行われ,古墳時代を中心とする集団墓地であることが分かりました。埋葬形態は土坑墓や覆石墓で,合葬を含む90基の埋葬遺構から157体の人骨やゴホウラ等南海産の貝を使った貝輪や貝符・竜佩形の垂飾や貝玉等4万4千点に及ぶ多数の遺物が出土しました。
また,南種子町教育委員会による平成16年度~19年度にかけての発掘調査では,昭和期の調査区周辺及び北側の砂丘北端へも墓域が広がることが確認されました。
このように広田遺跡では,覆石墓をはじめとする種子島独自の墓制や各種の貝製品を伴う人骨が良好に遺存していることから,生活風習や埋葬習俗のあり方を知ることができます。また,列島の弥生・古墳時代社会と南島社会の接点における社会・生活のあり方を知るだけでなく,わが国の文化形成の多様性を知るうえで重要とされています。
[平成18(2006)年,国指定重要文化財(鹿児島県及び国立歴史民俗博物館保有分)]
[平成20(2008)年,国指定史跡]
[平成21(2009)年,国指定重要文化財(南種子町保有分)]
・場所
種子島の南東部(南種子町)の海岸に面した砂丘上に位置する。
・資料展示
歴史資料センター黎明館,南種子町郷土資料館
・問い合わせ先
歴史資料センター黎明館(電話099-222-5100),南種子町郷土資料館(0997-26-1030)
広田遺跡出土品(南種子町保有)

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