現地農業情報（出水地域）8月

出水地域資源の豊かさを再認識する女性農業者夏季研修会を実施

8月5日，長島町で出水地域農村女性の会夏季研修が開催され，女性農業経営士16人と農政普及課の計17人が出席しました。日本マンダリンセンターの地域おこし協力隊員から，「みかん」の魅力発信による地域活性化の取組等について話しを聞いた後，宮路ファーム直営店で焼肉ランチ，会員の畜舎とばれいしょ畑の訪問，長島大陸市場で地元産の魚を購入する等盛りだくさんでした。出水地域の豊かさを改めて感じる一日となり，会員からは勉強になったとの声が聞かれました。

経営発展研修会で経営継承を学ぶ

7月26日，出水庁舎で経営発展研修会を開催し，認定農業者を含む29人が出席しました。「経営継承の段取りを知る」と題し，税理士から，後継者以外に子息がいる場合の留意点や，贈与又は相続を選択する際の考え方等について講話いただきました。研修会後のグループトークでは，「経営主として準備・検討する必要性を感じた」等前向きな意見交換ができました。併せて，個別相談会を実施し，財産分与で留意するポイント等について税理士からの助言指導を受け，相談者の課題解決を図りました。

長島町の2経営体が家族経営協定を締結

8月5日，長島町役場で家族経営協定調印式が開催され，協定を締結した肉用牛農家と果樹農家を含む10人が出席しました。2経営体はそれぞれ親子間と夫婦間での締結で，決意表明では，「畜舎増設を図り経営安定を図りたい。今後も親に教えてもらいながら成長したい」，「夫婦で協力して，農業と育児を両立して頑張っていきたい」等，力強い言葉が聞かれました。農政普及課では今後も関係機関と連携し，多様な農家の経営発展を支援します。

令和7年産早春作ばれいしょ栽培に向けて資材高騰対策等を指導

7月31日から8月1日にかけて，長島地区20カ所で令和7年産早春作ばれいしょ栽培講習会が開催されました。令和7年産栽培基準表には，リン酸成分量を減らした「新赤土バレイショ配合」が新たに掲載され，改訂点や適期植付け等注意すべき管理作業，肥料高騰対策の1つとして，土壌診断の必要性について説明しました。また，土壌診断結果をもとに農政普及課が作成した処方箋を活用し，個別面談で施肥改善等指導しました。今後も，関係機関・団体と連携し，単収向上等を推進します。

第2回現地就農トレーナー研修（果樹部門）を開催

8月8日に長島町の日本マンダリンセンターで，第2回果樹部門現地就農トレーナー研修を開催し，42名が出席しました。今回は，スマート農業をメインテーマとして開催し，農業開発総合センターの専門普及指導員やドローン販売会社等を講師として招き，果樹を取り巻くスマート農業の現状やアシストスーツ，ドローンの実演等を行いました。ドローンの実演では，生産者が感水紙への薬剤付着状況やリモコンの操作画面等を確認し，導入の意向や課題について活発な議論が交わされました。

新規就農者を対象に農業基礎講座を5回開催

7月18日から8月22日まで出水庁舎で，新規就農者を対象に農業基礎講座を5回開催し，全体を通して出席は12人で延べは35人となりました。毎年度，新規就農者の抱える様々な課題解決につながるよう講座を計画し，今年度は就農3年目の身近な先輩農業者の事例発表を新たに取り入れています。受講生の理解度測定と次年度に向けた反省・評価の材料とするため，毎回アンケートを実施しました。今後は，新規就農者4人が新たにパソコン簿記記帳に取り組む予定です。