更新日:2007年12月5日

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1 強い日差しを和らげ,涼しく暮らす

背景と課題

■220日を越える夏日

 鹿児島県は、日最高気温が25℃を超える夏日と30℃を超える真夏日を併せると220日以上にもなり、暖かく太陽の恵みに溢れています。ところが、この恵みも、夏には高い湿度とあいまって、不快な暑さをもたらす原因となります。
 その結果、冷房のために必要なエネルギーを示す指数である冷房デグリーデーは、269℃という国内の主要都市の中でも極めて高い値になっています。住まい手に快適で、かつ地球環境にやさしい「環境共生住宅」をつくるためには、この太陽と上手に付き合う方法を考えることが何よりも大切です。

図1-1 平均的な夏日・冬日の日数国立天文台編「理科年表」より作成



図1-2 夏と冬の一日の日照時間 
出典:住宅産業研修財団「データマップ日本の気象」



夏と冬の一日の日照時間を地図上に示したもので、同じ色の地域は平均日照時間がほぼ近い値であることを示しています。
夏期は島嶼部及び県西部で日照時間が長く、冬期は逆に県東部>県西部>島嶼部の順に短くなっていることがわかります。


 鹿児島県は緯度が低いため太陽高度は逆に高くなります。そのため地面や建物の屋根等の水平面が受けるエネルギー量はとても大きくなります。このエネルギーは熱として日中地面や建物に蓄えられ、夜間放熱されます。その際、表面の素材によって受ける熱量や蓄えられる熱量は全く異なります。このように地面や建物に蓄えられた熱は、私たちの生活環境と密接に関係しています。

■まちに蓄えられる熱

 市街化が進んだ地域では、道路は舗装され、建物が高密度に建ち並び、敷地も駐車場等に利用するため舗装されがちです。アスファルトやコンクリートは熱を蓄え易く、日中には表面温度が50℃を超えることもあります。私たちはこれら構造物が蓄えた熱を放射として受けとり非常に熱く感じることになります。特に地面に近い子どもやペットには深刻な影響があるとも指摘されています。
 構造物に蓄えられた熱は、夜間時間をかけて放熱されます。その結果、風等の気象条件、私たちの活動に伴う排熱等とあいまって地域の気温が周辺部と比較して高くなるヒートアイランド現象を起こす原因の一つとなります。
 建物に蓄えられた熱は、外に向かうだけでなく、室内に向かっても放熱されます。その結果室温の上昇だけでなく、温まった壁体や天井等からの放射により私たちの体は熱さを感じます。こうした熱を防いで涼しく過ごすために、建物や舗装面に熱を蓄えない工夫が大切です。
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■日差しを遮るための工夫

 このような太陽エネルギーの影響を効果的に和らげる方法が、「日陰」をつくることです。建物の形や樹木等を活用することで日陰をつくり、建物や構造物に日射が達しにくくなります。また、植物や、舗装していない地面、水面は水の蒸発散作用により、熱を奪う働きをします。自然の力を上手に活かし、涼やかで、気持ちのよい生活環境を住宅の内外につくりだすことが大切です。

図1-3 方位による取得日射量の違い 
出典:「建築設計資料集成」



 その際、適切な対策を実施するために太陽の高度と方位に気をつける必要があります。構造物は角度によって受けるエネルギー量が全く異なります(図1-3)。鹿児島らしい太陽との付き合い方を発見しましょう。

対 策

→01 建物の形状にや遮熱の工夫による躯体蓄熱の回避
→02 開口部の工夫による日射の遮蔽
→03 植栽等による日陰の創出

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