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人類の長い歴史の中でいちばん古い時代は旧石器時代とよばれている。
この時代は氷河期にあたり,寒冷な氷期と比較的暖かい間氷期とがくりかえしおとずれた。氷期には海面が低下し,日本列島とアジア大陸とが陸続きになったこともあった。陸橋や凍結した海峡を渡り,大陸の各地から動物や人が日本列島へやってきた。
旧石器時代の人々は,各地を移動しながら主に狩をして暮らしていた。狩には石器や骨角器などの道具が用いられ,中でも石器は当時の技術や文化を知る重要な手がかりとなる。火山地帯である南九州は,火山灰層の下から礫群など生活の跡とともに,石器群がまとまった状態で出土することが多く,石器の形や製作の技術など時期ごとの変化や発展の軌跡を知ることができる。
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