更新日:2017年1月5日
ここから本文です。
寄生とは,生きている相手(宿主)から栄養をもらうことです。なんだかこわい感じがしますね。しかし,ライオンがシマウマを食べるのと同じように,自分が生きていくために必要な行動なのです。しかも,生きている相手は腐りませんので,冷蔵庫のない自然界ではとても便利な方法です。
寄生者(=パラサイト)の,アッと驚く生き方を見てみましょう。
平成25年10月1日(火曜日)~平成25年12月1日(日曜日)
10月:7日(月曜日),8日(火曜日),15日(火曜日),21日(月曜日),28日(月曜日)
11月:5日(火曜日),11日(月曜日),18日(月曜日),25日(月曜日),26日(火曜日)
本館1階企画展示室
無料
寄生とは生きている相手から栄養をもらうことですが,これは栄養をもらう意味では捕食と変わりません。自然界では,様々な生き物が相手から栄養をもらっています。
花の蜜を吸うリュウキュウアサギマダ |
キイロスズメバチに潜むネジレバネ |
生きている相手に寄生するには,それなりの苦労もあります。宿主のどこにとりつくのかによって,寄生者は様々な工夫をしています。
アゲハの体内に寄生していたヤドリバエ |
卵寄生蜂は卵の中を食べます |
いろいろな生きものに寄生という方法が取り入れられているのは,自然界で生きていくのに適している方法の一つだからなのでしょう。
シジミチョウの幼虫から出てきたセンチュウの仲間 |
他の植物から栄養を奪う植物:スナヅル |
昆虫の中には,しばらく寄生して栄養をもらった後で,宿主を殺してしまうものがいます。
カブラハバチの幼虫から出てきたコマユバチ |
ハバチの幼虫に産卵を試みるヤドリバエ 写真提供:中村京平氏(鹿児島昆虫同好会) |
昆虫の中には,植物に働きかけて虫こぶをつくり,その中で生活するものがいます。
(左)エゴノキにできた虫こぶ:エゴノネコアシ (右)虫こぶの中にいるエゴノネコアシアブラムシ |
デイゴヒメコバチによって作られた虫こぶ |
寄生者の中には,宿主の行動を変化させるものがいます。
ハラビロカマキリ 提供:中村京平氏(鹿児島昆虫同好会) |
カマキリを水辺へと操るハリガネムシ 提供:中村京平氏(鹿児島昆虫同好会) |
オオミノガヤドリバエは1995年に初めて見つかった寄生者ですが,爆発的に増えてオオミノガを利用し尽くしてしまいました。現在オオミノガは各地で絶滅危惧種となるほど少くなっています。
オオミノガ幼虫 提供:福田輝彦氏(鹿児島昆虫同好会) |
オオミノガヤドリバエのサナギ 提供:林悦子氏(鹿児島昆虫同好会) |
博物館学芸員が企画展について解説し,質問にお答えします。 11月3日(日曜日)14時から 12月1日(日曜日)15時30分から(10月30日に変更しました) 時間:各回20分程度 |
) |
このページに関するお問い合わせ
〒892-0853
鹿児島市城山町1-1
FAX:099-223-6080
e-mail:kahaku1@pref.kagoshima.lg.jp
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
鹿児島教育ホットライン24 24時間いつでもあなたの相談を待っています。フリーダイヤル:0120-783-574