更新日:2017年1月5日
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ノアザミに夢中なハナバチの仲間 |
花はミツや花粉で昆虫たちを誘い,花から花へと巡らすことで子孫を作ります。また昆虫も花からもらう食べ物で生活しています。花と昆虫はまるで協力し合い,よい関係を作っているかのように見えます。その不思議を紹介します。
平成27年7月4日(土曜日)~平成27年9月13日(日曜日)
7月:6日(月曜日),13日(月曜日),21日(火曜日),27日(月曜日)
8月:3日(月曜日),10日(月曜日),17日(月曜日),24日(月曜日),31日(月曜日)
9月:1日(火曜日),7日(月曜日)
本館1階企画展示室
無料
昆虫はデボン紀に誕生しましたが,植物が昆虫に花粉を運んでもらうようになったのは,恐竜時代の末期である白亜紀です。それまで昆虫は植物を利用するだけでした。
古生代の主役:木生シダ (花を咲かせません) |
中生代の主役:裸子植物 (花粉は風が運びます) |
昆虫は生活にあわせて,羽を持ち,口の形や働きを変えて進化してきました。
チョウの吸う口 |
ムシヒキアブの刺して吸う口 |
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チョウセンカマキリのかむ口 |
ハナムグリのなめる口 |
カタクリの花は,めしべでは花粉を受け取ったことを認識できますが,おしべから花粉を運んでもらったかどうかはわかりません。そのために,おしべから花粉が持ち去られるであろう期間まで,エネルギーを使ってわざわざ花を咲かせています。 (写真提供:小島雅樹,小島峰子)
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カンコノキ(コミカンソウ科の植物)は,ある種のガによって花粉を運んでもらいます。ガは,カンコノキの種を一部もらって,子どもを育てます。わざわざ花粉が運びやすいように,ガの口にはトゲが進化してきました。
ハナホソガのメスが,雄花から花粉を集めて雌花で受粉させる |
受粉させた花に,産卵する |
お互いのためを思うのではなく,自分の子孫を残すために花も昆虫もふるまいます。その結果,相手にダメージを与えてしまうこともあります。
おしべに触れずに蜜を吸うのは,盗蜜とよばれます |
マムシグサの雌株では,花粉を運んだ昆虫を閉じ込めて,確実に受粉させるようにしています |
花にはミツを求める昆虫以外にも,昆虫を捕らえる肉食の昆虫もやってきます。
アズチグモに食われるヤマトシジミ |
カマキリに捕らえられたツチバチ |
夏休みの自由研究,花壇の前に座って,昆虫と花の不思議を観察してみませんか?ポイントは『比較すること』です
虫にも好みの花があるのかな?チョウのくる花こない花,違いは何かな?ハチは大きい花と小さい花のどちらが好きかな? |
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午前と午後,時間帯によって花にくる昆虫の種はかわるのかな?決まった時間花を見守って,やってきた昆虫を記録しよう! |
博物館の学芸員が今回の展示にかける想いについて解説し,質問にお答えします。
会場:県立博物館本館1階企画展示室
企画展「花に集まる昆虫たち」にあわせて,毎月発行している自然だよりにて紹介します。ご活用ください。
このページに関するお問い合わせ
〒892-0853
鹿児島市城山町1-1
FAX:099-223-6080
e-mail:kahaku1@pref.kagoshima.lg.jp
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