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更新日:2017年4月25日

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【畜産】肉用牛の衛生対策(大隅地域)

1.はじめに

伝染性の疾病の場合は,畜舎に病原体を持ち込まないことが肝要です。
畜舎に病原体を持ち込む危険性の高いものとしては,家畜の導入や出入りする人および車輌などがあげられます。
このような危険性を最小限にとどめるためには,畜舎への立ち入りを制限し,消毒を実施して畜舎内外の環境を継続的に清浄化することが必要です。

2.消毒

消毒とは,人や家畜に対して有害な細菌,カビ,ウイルスなどの病原体を殺滅もしくは発病し得ない程度にまで数を減らすことをいい,ハエ,蚊,ネズミなどを駆除することも含まれます。
消毒法は,消毒しようとする場所や消毒の対象によって変わってきます。
より効率的な消毒法を選択するには,
  • 対象となる病原体に対して効力をもつ消毒薬を選択すること。
  • 適正な濃度で使用すること。
  • 有機物(糞やほこり)を除去してから消毒すること。
などがあげられます。
消毒薬によっては人畜に毒性・刺激性があるものもあり,そのような消毒薬を使用する場合は十分な配慮が必要です。

3.消毒の基本と具体策

(1)除糞,清掃,水洗

天井,壁,床などに付着した有機物やほこりに微生物が大量に隠れています。
消毒薬は微生物に直接接触することにより効果が現れるので,除糞,ボロ出し,水洗等によって有機物を十分に除去します。

(2)乾燥

一般的に微生物は乾燥に弱いため,水洗して残った微生物を乾燥によって殺すことができます。
また,水洗後濡れたままでは,消毒薬が薄くなり効果が落ちてしまいます。

(3)消毒薬の選択

消毒薬は全てに万能なわけではありません。下表を参考に消毒しようとするものによって最も最適な消毒薬を選びましょう。

(4)消毒薬の温度

消毒薬の温度を10℃高めるごとに,消毒力は2~3倍ずつ強くなります。ただし,ヨード系,塩素系薬剤は20℃が最適で,これ以上では効果が落ちます。

(5)消毒薬の濃度

消毒薬は,それぞれ目的によって使用濃度が定められていますので,それに基づいて使用することが効果的であり,かつ経済的です。

(6)消毒薬の散布量

液体消毒薬の場合:床面等がよく濡れる程度(1~2L/平米)
通常の土壌消毒の場合:生石灰200~300g/平米
 
表消毒薬の種類と特性及び使用濃度

種類

特性

使用対象

使用濃度(倍)

芽胞

有機物の影響

牛舎

器具

踏込槽

牛体

手指

飲水

厩堆肥

塩素系

さらし粉

有効

+++

 

 

 

 

20倍,粉末
次亜塩素酸ナトリウム

++

++

 

 

 

100~200
塩素系イソシアール酸塩

±

++

++

++

 

50~300
クロールヘキシジン

無効

++

 

++

 

 

200~5000
ヨードホール

有効

 

++

  100~1000
逆性石ケン

無効

+++

++

 

++

 

100~1000
両性石ケン

++

++

 

++

 

200~2000
クレゾール石ケン

±

++

 

 

  20~50
クロールクレゾール

 

++

 

 

  50~100
フェノール誘導体

±

++

 

 

 

 

50~4000
オルソジクロールベンゾール

±

 

++

 

 

 

  50~100
生石灰

-

 

 

 

 

 

 

++

200~300

g/平方メートル

使用対象に適++

有機物の影響を受けない-とんど受けない±や受ける+

受ける++なり受ける+++

 

このページに関するお問い合わせ

大隅地域振興局農林水産部農政普及課

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