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更新日:2017年4月25日

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【野菜】ピーマンの年間栽培体系(大隅地域)

1.品種

TM鈴波

2.作業内容

(1)育苗

(ア)床土の準備

購入床土,または自家製床土を用います。自家製床土の場合,堆肥は1年以上かけて十分切り返し腐熟したものを使用します。30a当たり水田土2t,完熟堆肥1.6t,油粕40kg(または野菜配合20kg),過燐酸石灰10kg(または重焼リン10kg),苦土石灰10kg,稲わら300kg(松葉30束)を準備します。
鉢土はEC0.4,pH6.5を目安に仕上げます。

(イ)は種

流水に3時間~5時間浸積し,陰干ししてから播種します。予備苗を含めて10a当たり1,500粒程度準備します。
直蒔きの場合,ポットの中央に1~2粒播きます。

(ウ)は種後の管理

新聞紙,黒カンレイシャで被覆しその上から軽くかん水します。かん水は午前中に実施し夜間は乾いた状態にします。
発芽を確認したら新聞紙を取り除き黒カンレイシャで2~3日順化し,日光によく当て徒長しないように努めます。
管理温度は日中25~28℃,夜間18~20℃を目標にします。生育に合わせて鉢ずらしを必ず行います。

(エ)追肥

育苗期後半頃に肥料切れを起こす場合があるので,葉色が淡くなりそうなとき500~600倍の液肥を追肥します。
定植の1~2日前に500倍液肥を追肥しておけば定植後の活着が良くなります。

(オ)病害虫防除

育苗期間中に発生する主な病害虫は,苗立枯病,アブラムシ,スリップス類,コオロギ,ヨトウムシ等です。苗立枯病の対策は,床土消毒を完全に行い発病前に農薬を株元にかん注します。
害虫は育苗施設周辺の雑草が害虫の発生源になるため,周辺の清掃と発生初期防除に努めます。
ピーマン作業体系表

(2)本ぽの準備

(ア)土づくり

長期作と増収の要素として完熟堆肥5t以上,切りワラ1.5t以上を,定植30日前までに施用します。

(イ)土壌消毒

薬剤による消毒は線虫防除を7月中に行い,土壌病害防除は,定植前に行います。ハウス蒸し込みによる陽熱消毒も可能です。

(ウ)耕起

保水性を高め,根の張りよくするために定植30日前までに堆肥,苦土石灰,切りワラ,油粕等を投入し,十分に深耕します。

(エ)施肥・作畦

ピーマンは生育期間が長いため基肥は肥効期間の長い有機質肥料を主体にします。定植2週間前までに専用肥料(ピーマン有機2号等)を全面施用しますが、施肥量は土壌診断値をもとに決めます。栽植密度と土壌条件(排水性)によって違いはありますが,一般的には広くて高く大きい畦をつくります。(畦の高さ15cm)

(オ)かん水

作畦,消毒ガス抜き後,畦全体に十分かん水します。

(3)本ぽの管理

(ア)定植

第1番花の開花前(播種後30日頃)に深植えにならないように植え付けます(根鉢の肩が2~3cmでる程度)。
老化苗はできるだけ避けます。畦立て後植え穴へアブラムシ,スリップス対策の粒剤を1穴当たり1~2g
入れ軽く混和します。
定植前に鉢に十分かん水し定植します。定植後すぐに70~80cmの仮支柱を立て,第1次分枝下にテープナーで固定します。
かん水は晴天日の午前中に1株ずつ手かん水し,活着を促します。
活着後はやや控えめにし,根を深く張らせます。

(イ)誘引

定植後2週間目頃からバインダーひもを両肩に張り,主枝4本を振り分けます。
第3分枝の分岐部に糸を結び,主枝に軽くからめて上部の針金に結びます。
前進栽培はU字型に,普通栽培はV字型に糸の張りを調節します。主枝が延びたら,糸に巻き付けて草勢の調節を行います。

(ウ)温度管理

午前中は28~30度で,30度を越えないように換気を行います。ハウス内の温度,湿度が急激に変化しないように注意し目標温度になるようにハウスの開閉を行います。
午後は徐々に温度を下げ,24~22度になるように管理します。夜温は通常18~20度を目標にし,暖房機で加温します。

(エ)整枝

第1分枝より下に発生する側枝は,軟腐病の感染をさけるために晴天時に除去します。
主枝は,12節前後で摘心し,その後発生した子枝を主枝に更新します。更新した主枝は再度4~5節で摘心し更新します。
側枝は2~3節で摘心します。樹勢が強く徒長枝となる場合は2~3果着果させて摘芯します。

(オ)追肥・かん水

かん水は午前中に行います。着果数が増えるにしたがって量を増やします。
目安は10~11月は3日に1回(pf値2.0前後),12~2月の低温期は4日に1回(pf値2.1~2.3),3月以降は1~3日に1回(pf値2.0前後)行います。
追肥は収穫開始ころから行います。1回当たりの追肥量はN成分で1~2kg程度です。

(カ)収穫

開花から収穫までの日数は,温度樹勢等により異なるが,開花後20~25日前後で25~30g(M)を目標に収穫します。
収穫周期は4~5日が理想です。収穫遅れが生じると,樹勢が低下するので,M級を中心に適期収穫に努めます。
樹勢が弱い場合はSの小規格果で収穫し,着果負担を軽くします。

3.病害虫管理

使用薬剤は登録に基づいた防除管理表で確認し,適正な農薬使用を行います。また,土着天敵を活用したIPM技術も普及しつつあります。

 

ピーマンパッケージ表ピーマンパッケージ裏

4.施肥

施肥は土壌分析・診断結果に基づき施肥設計を作成し,適正な施肥を行います。
ピーマン写真

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大隅地域振興局農林水産部農政普及課

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