【野菜】早掘ばれいしょの年間栽培体系(肝属地域)
1.品種
ニシユタカ
2.作型
植え付け10月下旬~1月上旬
収穫2月下旬~5月中旬(生育期間110~120日)
3.種いも
病害虫まん延防止のため,「合格証票」が添付された種いもを使用しましょう。
種いもを受け取ったら,速やかに袋から出して品質・病気を確かめましょう。
(1)種いも量
10a当たり200~240kgとします。
(2)種子消毒
そうか病対策として,種芋消毒をします。
(3)浴光催芽
萌芽を揃え,地上部の生育促進を図るために浴光催芽を行います。
植付20~30日前に消毒済の種いもをコンテナ等に3~4段に積み,庭先等で日光にあてます。
途中で上下のいもを入れ替えると浴光催芽が均一になります。
(4)種芋切り
頂芽を中心に1片が30g程度になるように縦に切ります。切った種子いもは,風通しの良い日陰に2~3日置きます。
4.ほ場準備
(1)ほ場準備(そうか病対策)
そうか病の発生するほ場は土壌消毒をします。そうか病対策として,ふすまや米ぬかを植え付け1か月前に10a当たり300kg施用する方法もあります。
(2)防風ネット
冬期の季節風が強い地域は,防風ネット等を設置しましょう。
5.本ぽ管理
(1)作式
畦幅60~70cm,株間15~17cmの1条植えとします。
黒あるいは透明のマルチを使用し,10a当たり8,000~9,000株を確保しましょう。
(2)施肥
ばれいしょ配合を10a当たり160kg施用します。
(3)植え付け
植付け深さは,マルチ張り前に10cm程度になるようにします。植付方法は,植溝を切って種子いもを並べて畦をあげる方法,最初に畦を作っておいて,種子いもを畦に差し込む方法等があります。
(4)マルチ張りと除草剤施用
適当な土壌水分の状態で時期をみてマルチを張る。雑草の多いほ場は,マルチを張る前に除草剤を畦面に均一に散布します。
(5)芽出し,芽かぎ
マルチ後,芽が見えてきたらマルチを小さく破り芽出しをします。
(6)防霜対策
萌芽後間もないころの寒害は,収量への影響は少ないが,本葉が数枚展開してからの霜害はかなりの減収につながります。ほ場条件を見極めて無理な早植えをしないことが重要です。
霜害を受けたときは,側枝の発生や再萌芽を待って,新葉が展開してきたときに葉面散布で生育促進を図りましょう。
6.病害虫対策
病害虫の発生の少ない作型ですが,春先になって,気温が上がってきたら疫病等の予防散布を行いましょう。
7.収穫
収穫はなるべく晴天時に行い,雨天及びほ場の土壌水分量が多いときには収穫をひかえましょう。
掘り上げたいもは,ほ場でしばらく乾かし(ただし,長時間日光にあてない)泥を落として出荷しましょう
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