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更新日:2017年4月25日

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【畜産】酪農の暑熱対策(大隅地域)

1.乳牛の適温域について

乳牛の適温域は4~24℃の間とされ、21℃を越えると乳量が減少し始め、27℃を越えると激減します。
鹿屋では6月から9月までの間、平均気温は21℃をこえ、暑熱の影響を大きく受けることになります。
特に高泌乳牛は乳生産に伴う熱発生量が大きく,暑熱環境下では,この多量の熱を放散することが困難となり,体温が上昇し呼吸数が増加します。
そして,最後には熱負荷の軽減を図るために採食量が抑制され、その結果が乳量の低下,乳質の悪化となって現れます。
また,暑熱環境下では維持に要する代謝エネルギー量が増加するため、飼料の利用効率も低下することになります。
このため,夏期の乳量,乳質を維持するためには以下の点に留意し,乳牛に対する熱負荷の軽減を図るとともに栄養充足率の改善を図ることが重要です。

2.畜舎の通風換気,屋根散水などで畜舎の温度低下に努めよう!

  • 送風機の活用(風の流れを考慮して,特に頭部への送風)
  • 畜舎周りの清掃(ヤブ払い,機械類など障害物の移動)
  • 寒冷斜の設置(特に西日に注意)
  • 夜間の放牧
牛の体感温度と送風の関係は次のように示されます。

 

体感温度の計算式

 

これから,風速1mでは-6℃,2mでは約-8℃体感温度が下がることがわかります。
牛は25℃から暑熱ストレスを感じると言われていますので,30℃以上になる真夏には風速2m以上の風が牛に当たっていることが必要です。
また,牛は肩からクビに汗腺が多く,上半身を目がけて風を当てると効果的です。2m以上の風を牛のクビ目がけて当てましょう。
換気をよくして,舎外の新鮮な空気を入れましょう。
畜舎内は牛の発汗やふん尿などで多量の水分が空中にあり,暑熱ストレスがますます高まります。
このような湿度の高い空気を,効率的に舎外に出すためには,余計な壁や妻板を取り外し,通路の飼料などを片付け,舎外も除草したり物を置かないようにしましょう。
 

3.常に新鮮な飲料水の供給と適正な栄養管理に努めよう!

  • きれいな水の確保
  • 水飲み場の面積・数の確保
  • 給与回数を増やす
  • 夜間の良質乾草給与
  • 増し飼いの実施(牛の状態を観察しながら)
  • 重曹,ビタミン(A,D,E),ミネラルの給与
水漕の掃除をまめにして,新鮮できれいな水をやりましょう。
夏暑いときは,やはり冷たい水が一番です。
ところが,ウォーターカップの底に餌などが溜まっている事例を見かけます。
掃除を徹底して,いつでもきれいな水を飲めるよう,水量もガブガブ飲めるように調整しましょう。
また,食欲不振に陥りますので,消化の良い良質粗飼料の給与や短くカットするなどして採食量を確保し,濃厚飼料の増量により栄養補給をおこない夏バテさせないようにしましょう。

 

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大隅地域振興局農林水産部農政普及課

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