普通期水稲の年間栽培体系(大隅地域)
普通期水稲栽培の流れと注意点(品種:ヒノヒカリ,はなさつま)
1 育苗(5月中旬~6月中旬)
田植えの約20日前に播種し,育苗を行ないます。
2 移植(6月中旬~下旬)
出穂時期の高温にあうと品質が低下するため,平地であれば6月20日を目安として移植を行ないます。
また,株間が広 すぎると収量・品質の低下を招くので,坪当たり70株を目安に植え付けを行ないましょう。
3 中干し(7月下旬~8月上旬)
必要な分げつを確保したら,過剰分げつの抑制と根の活力を高めるため中干しを行ないます。
目安としては1株当たりの茎の数が20本に達した時点で,中干しにより倒伏防止の効果も期待できます。
4 穂肥(8月上旬)
葉の色に注意しながら出穂の20日前に追肥を行います。
窒素が多い条件で追肥を行うと倒伏を招くため,葉の色が濃い場合は実施しません。
5 刈り取り(10月中旬~下旬)
青籾の割合が10~15%になったら刈り取りを行ないます。
早期に落水を行うと充実が悪くなり収量・品質が低下するため,収穫の5~7日前に落水するようにしましょう。