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ホーム > 地域振興局・支庁 > 大隅地域振興局 > 産業・労働 > 農業 > 普及情報 > 肝属地域の普及活動基本方針

更新日:2022年6月15日

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肝属地域の普及活動基本方針

1普及指導活動の基本方針

(1)管内における農業及び農村の現状と将来の方向

内の耕地面積は18,370haで,沿岸の亜熱帯に近い無霜地域から比較的冷涼な地域まで広がっており,耕地の約7割が黒ボク土壌やシラスで覆われた畑地帯で,畜産と園芸を基幹作目とした県内有数の農業地帯である。
た,畑地かんがいの整備地区である笠野原地区,肝属南部地区のほか肝属中部地区では,平成30年度の通水開始や今後の畑かん整備等により水が必要なときにいつでも利用できる営農が展開され,水利用による計画的な作付や安定生産も可能となる。将来は髙収益作物の導入により農家の経営安定や発展など地域農業の更なる活性化が期待される。
らに,農業の現場において担い手の高齢化や労働力不足も深刻化しており,農作業の省力・軽作業や新規就農者への栽培技術力の継承等も課題となっていて,短期間での経営確立には迅速かつデータや画像を用いたわかりやすい技術・経営指導が必要である。その対策として,AI,ロボット技術やクラウドシステムをはじめとしたICTを活用して省力・高品質生産等を実現するスマート農業が注目され,導入も図られつつある。
このような立地・基盤整備条件や環境を活かして畜産や園芸が盛んであり,地域を担う経営感覚に優れた大規模経営体も多く育ってきている。
内のかごしまブランドは「東串良のピーマン」,「東串良のきゅうり」,「なんぐう地区のばれいしょ」,「そお・かのやのスプレーギク」,県域指定の「鹿児島黒牛」,「かごしま黒豚」があり,安心・安全で品質の良いものを安定的に出荷できる競争力の強い産地づくりが進みつつある。また「辺塚だいだい」がGI(地理的表示保護制度)に登録され生産拡大も進んでいる。
一方では,大隅加工技術研究センターや県経済連やさい加工センターの整備で,素材供給型の農業から,一次加工等による高付加価値農業への展開により,今後の地域農業の発展も大いに期待されている。
しかしながら,肝属地域では後継者等の若い担い手も育っている一方で,担い手農家の高齢化が一段と進行しつつあり,労働力不足,野菜価格の低迷,燃油や資材価格等の上昇による生産コストの増加,消費者の安全志向の高まりなど多くの課題がある。
のような状況を背景に,本県の主要な農業地帯としての役割を発揮するため,担い手の確保育成・産地づくり,農業・農村の目指すべき姿を実現するための人と農地の問題解決(人・農地プランづくり,実践),農村社会の活性化を進め,「かごしま未来創造ビジョン」の実現を進めていく必要がある。

(2)課題及び対象の重点化に対する考え方

題の重点化に当たっては,県実施方針の普及指導活動の課題「基本的課題」に即したもので,地域農業や農村の実態からみて,市町,農協等の関係機関・団体等との機能分担や重要性,必要性及び緊急性が高いものについて協議して課題を設定する。
及活動対象の重点化に当たっては,重点課題に対応した経営の発展や地域農業の振興をめざす意欲的な担い手[認定農業者(法人を含む),集落営農組織,認定新規就農者・新規就農者(志向者),新規参入者(企業参入を含む),女性農業者,青年農業者,地域リーダー等]を設定し,「人・農地プラン」に位置づけられた中心となる経営体との整合性を考慮する。

(3)管内における普及指導活動の基本的な考え方

及指導活動の基本方針に基づき,農業者や関係機関・団体と緊密な連携を図り,普及組織の総合力を発揮した新たな農業を拡大するためのプロジェクト型普及活動を展開する。また,現状から課題整理し地域の将来のあるべき姿を目標とした地域・産地等の5年間でめざすべき姿を明確にし,平成31年からの5年間に次の活動を重点的に行う。

域農業を支える人材の確保・育成に向けた取組

営の発展や地域農業の振興を目指す意欲的な担い手に対して経営の発展段階に応じた生産技術や経営管理能力の向上,及び労働力の確保などの取組を支援する。
た,高齢・小規模農家も参加する集落営農組織については,地域農業のあり方や農地の集積・集約化など,実効性のある「人・農地プラン」の合意形成に向けた話し合い活動を通じて,農産物の生産・販売や農作業受託等を示した将来ビジョンの作成などの取組を支援する。

域の特性を生かした農業の生産体制づくりに向けた取組

芸産地の育成,畜産や茶などの生産基盤の強化,畑地かんがいによる営農,水田を有効活用した産地づくりなど,地域の特性を生かした生産体制づくりに向けた取組を支援する。
た,有機農業の推進やIPM技術の普及,耕畜連携等による環境と調和した農業への取組及び地球温暖化など生産環境の変化に対応した技術の導入などの取組を支援する。

IoT,AIなどを活用したスマート農業への挑戦に向けた取組

IoT,AIなどスマート農業の技術実証や試験研究機関等が開発した新技術の情報提供に取り組むとともに,機械の自動化等の省力化技術の導入など新たな農業技術を核とした産地体制の革新に向けた取組を支援する。

ランド力向上や6次産業化を通じた付加価値の向上に向けた取組

費者コミュニケーションの充実・強化を図ることにより,消費者等のニーズを的確に把握しながら,安心・安全で品質の良い「かごしまブランド」の産地づくりに向けた取組を支援するとともに,「かごしまの農林水産物認証制度」等農業生産工程管理(GAP)の導入・実践等の取組や,ブランドカ向上を図るため,地理的表示保護制度(GI)の活用を促進する取組を支援する。
た,農畜産物の付加価値向上等を図るため,大隅加工技術研究センター等で研究開発された技術の普及を進め,6次産業化に取り組む農業者を支援するとともに,加工・業務用野菜の需要増等に対応した加工原料用農畜産物の生産体制の整備,低コスト生産技術の普及などの取組を支援する。

攻めの農業」の実現に向けた輸出拡大の取組

出相手国・地域のニーズや動植物検疫等に対応した生産・加工技術の確立・普及や国際的な認証制度等の取得を促進し,輸出拡大に向けた取組を支援する。

山間地域農業の振興に向けた取組

山間地域等の特色を生かした農業の展開に向けて,地域資源等を活用した特産品づくりや地産地消の取組,都市農村交流等多様な関係者が連携した農業・農村を支える活動への取組を支援する。
た,鳥獣被害防止対策に関する話し合い活動,遊休農地の有効利用に向けた取組など農村地域の活性化に向けた取組を支援する。

このページに関するお問い合わせ

大隅地域振興局農林水産部農政普及課

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