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更新日:2025年1月16日
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10月25日,農業農村整備第2回県内研修会を開催し,市町村,改良区,建設業及びコンサル関係者約250名が参加した。
午前中は鹿児島振興局管内で現地研修を行い,県営かんがい排水事業で整備したファームポンドや,日置市のオリーブ工場を視察し,担当者から説明を受けた。
午後は,鹿児島市のアートホテルで室内研修が行われ,株式会社久永の上園氏,県農政部の後藤農政課長と坂口総括工事監査監の計3名から,農業情勢や農業農村整備事業の設計施工について講演があり,有意義な研修会であった。
今後も時代の変化やニーズに応じた研修会を開催できるよう努めたい。
10月26日,鹿児島市喜入町の中名地区において,地域住民と鹿児島国際大学が共同で集落点検やワークショップを行う「ふるさと水土里の探検隊」が開催された。
国際大学経済学部の学生32人と地域住民,行政関係者の約80人が3つのコースに分かれて集落内を点検し,点検結果を地図にまとめた。
1月には第2回ワークショップが開催予定であり,今回の点検結果や地域住民アンケート結果をふまえ,学生達による地域活性化に向けた提案が発表される予定である。
10月19日に指宿市の尾下棚田において,山川小学校児童と保護者他約30名が参加して米刈りワークショップが行われ,南薩地域振興局農村整備課からも平課長ほか1名の2名が参加した。
当日は悪天候の中であったが,児童が鎌を使って米刈りを行い,大人が紐で束ね最後は掛け干も行うなど,児童にとって棚田の存在を知る良い機会になったと思う。
今後収穫祭も行われる予定なので,楽しみである。
10月16日,さつま町宮之城総合体育館において多面的機能支払交付金事業における施設補修技術研修会が開催された。
本研修は資源向上支払(共同活動)における「機能診断・補修技術等の研修」の必須項目であり,活動期間5年間のうち1回以上受講することとなっている。水土里活動支援協議会から「機械の安全仕様」,「機能診断・水路の軽微な補修」,「広域化」等の説明が行われ,参加組織からは「多面活動で対応できる作業内容」や「広域化の今後の計画」などの質問があり,有意義な研修会となった。
10月18日,農村地域防災減災事業(湛水防除)福ノ江地区5-1工区の検査を大分県の工場で行った。福ノ江地区は出水市に位置し,排水機場の更新を行うものである。現在,主ポンプの製作を行っており,それに付随する原動機(エンジン)を対象とした検査を実施した。検査は「外観・構造検査」,「性能検査」,「振動・騒音測定試験」等,多岐にわたる項目で実施した。製作工場でしか見ることのできないエンジンの内部構造や,機器の専門家からの指導,助言等多くのことを学んだ。福ノ江地区の早期供用開始に向けて関係機関と協力しながら業務遂行に努めたい。
10月10日,農地中間管理機構関連農地整備事業大田地区で,ほ場整備工事の着工に先立ち,起工式並びに安全祈願祭が開催された。
大田地区は令和4年度に新規採択され,受益面積約47ヘクタール,総事業費約16億円で,令和12年度の事業完了を予定している。ほ場の大区画化や用水路のパイプライン化等に加えて,「田んぼダム」の導入による流域治水の取組やICT自動給水栓といった,将来の農業を見据えた新技術導入にも取り組む計画であり,効率的な営農の実現により,生産性の向上や維持管理の労力軽減,水田の汎用化による収益性の向上が期待される。
当日は,換地委員や担い手農家等の地元関係者をはじめ,関係機関の担当者や工事関係者約70名が列席したほか,来賓として伊佐市長や市議会議長,県議会議員も招かれ,地域における今後の整備モデルとして,期待の高さが窺えた。
10月31日と11月1日の2日間,国営土地改良事業地区営農推進担当者研修会が開催され,曽於管内の現地視察が行われた。本研修には九州管内で大規模畑かん事業を行う各県市町の職員やJAなど営農関係者が多数参加し,曽於地域でかんしょやはくさい,ねぎ等の農作物を手広く栽培する農業法人や,担い手農家の誘致・育成を行う志布志市農業公社などを視察し,営農の実態や担い手育成の様子など現場の声を聞いた。
室内研修会では曽於地域の畑かん事業における現状や課題等の説明のほか,長年畑かんセンター農業普及課に在籍し,畑かん営農推進に尽力された元畑かん営農推進員の東氏から,実体験を基に曽於地域の畑かん推進の進め方や課題等について説明があった。本研修をふまえ,今後の畑かん推進に努めたい。
10月29日,通作保全第二南種子地区で業務委託している橋梁点検の調査状況確認のため,現地調査を行った。
対象の稲野橋は,現場打ちのPC箱桁橋で架設から19年経過している。点検では,橋梁点検車を用いて外観の調査とコンクリートの品質試験,箱桁内部の調査を実施しており,当日,当課職員が箱桁内部を確認した。桁内部への入口は橋梁下面にあり,蓋はあるが隙間から鳩が侵入し巣を作っていることから,入口は隙間の無いようにすべきであると痛感した。橋梁そのものは健全な状態であった。
10月10日,畑地帯総合整備事業(担い手支援型、一般)喜界北部地区のほ場整備工事にかかる地元説明会を行った。
令和5年度から実施している埋蔵文化財発掘調査の取組状況やほ場整備の工事着手時期について,地元と共有を行った。
今後とも,役場や地元と密に連携しながら円滑な事業推進に努めたい。
10月22日,令和6年度徳之島管内農業農村整備事業技術研修会を開催し,建設業協会員133名,測量設計協会員5名,町及び土地改良区職員等30名の計168名が参加した。本年度は,サトウキビの散水時期とポイントや,建設業も課題である労働力不足についての取組をテーマに研修を行い,参加者から分かりやすかったと好評であった。
来年度も技術的な講演だけでなく,地域の課題や情勢等を踏まえた講演の実施に努めたい。
10月8日,知名町の余多ふれあい公園において,余多字(多面的交付金活動組織・余多環境保全対策向上支援隊)主催で稲刈りが行われた。当日は,下平川小学生,集落住民及び行政関係者ら約40人が参加し,稲刈り鎌でもち米を収穫した。
余多字では,集落内でかつて行われていた稲作を後世に継承する目的で平成24年からこの活動に取り組んでおり,田植えから稲刈りまでの作業を行ってきた結果,今年も実りの秋を迎えることができた。
収穫したもち米は,12月に餅つきを行い,住民に振る舞われる予定である。
水土里サークル活動の更なる充実・強化に資することを目的として,10月3日に宝山ホールにおいて,県土地改良事業団体連合会主催の県水土里サークル活動シンポジウムを開催した。県,市町村及び県内各活動組織を含め,計748名が参加した。
本シンポジウムでは,鹿児島大学准教授の高山耕二氏から「野生鳥獣による農作物被害を防ぐコツ」,県内3組織から事例発表が行われた。また,田んぼダムの取組効果について,農地整備課による模型を用いた実演や説明も行われた。
各地域の特性,実情を踏まえた講演や事例発表,実演は各地域の取組の参考になるものであり,非常に有意義なシンポジウムとなった。
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