更新日:2022年2月9日
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12月13日に,JAかごしま肝属において,肝属・曽於地区茶業青年主催のSNSを活用した「かごしま茶」PRセミナーが開催されました。講師は鹿児島県よろず支援拠点の3名のコーディネーターが務め茶業青年22名が出席しました。初心者向け最適なSNS選択法や,インスタグラムを活用した広報戦略や商品開発等,小資金でも実現できる術に青年達の目は輝き,多くの質問が出されました。今後の消費者への情報発信が期待されます。
肝属管内の茶生産者では,安全・安心な茶づくりへの意識が年々高まっており,現在,管内茶工場の約75%が第三者認証を取得しています。特に,鹿屋市では,令和2年度末にASIAGAPを取得し,併せて鹿屋市茶業振興会K-GAP推進部会から,かのや茶GAP推進部会へ改正して,KーGAP,AGAP等の認証者で様々な活動を行う組織となりました。これからも茶流通での優位性を図るために更なる上位GAP取得に向けた意向もあることから,引き続き支援していきたいです。
令和3年度の管内の秋冬野菜の生産では,燃油高騰の影響を受ける施設野菜において,年内から基本的な保温対策(気密性向上のための徹底したすき間対策)の徹底を呼びかけています(12月の燃油単価前年比34%増)。また,ピーマンやきゅうりの環境制御装置導入農家は,ハウス内の温度ムラの解消,生育状況に応じた変温管理をモニタリングで確認することで,暖房機を効果的に使用し燃油節減を行っています。今後,これらの取組を広く生産者へ周知を図る必要があります。
1月5日,大隅局会議室で関係機関担当者等を参集し,大隅地域サツマイモ基腐病対策戦略会議を開催しました。この会議は,令和4年産のさつまいもの健全な苗を確保し,健全なほ場1,000haを目標に栽培するという県の方針を受けて実施したものです。まず大隅地域での推進方策等を検討した後,今後,各市町で重点的に取り組む地区の選定などは1月以降の技連会で検討し,推進することを確認しました。推進状況は2月下旬に予定している大隅地域PT作物部会で検討します。
1月13日に肝付町でさつまいも栽培講習会が開催され,農家30名を含む38名が参加しました。農政普及課は,育苗~定植までの栽培管理と基腐病対策について説明しました。肝付町からは健全苗を健全ほ場に植える取組,蒸熱処理種芋への処理料金の町助成について説明がありました。今後も町と連携してサツマイモ基腐病の被害軽減に向け取り組んでいきます。
1月18日にサツマイモ基腐病の職場研修を実施しました。基腐病の被害対策については農政普及課の職員を技術指導班や蒸熱処理班,健全ほ場推進班など7つの班に編成し,農政普及課の総力をあげて取り組む体制をとったところ,職員から基腐病について学びたいと要望があり,この会を実施したものです。基腐病の病徴や被害状況,実証活動など大隅PTでの取組,今後の計画等を研修した後,質疑や意見交換が活発になされ当初の予定を超過する会となりました。
1月22日に鹿屋市のアネット(有)に肝属地区初となる蒸熱処理装置が導入され,1月24日からさつまいも種芋の処理が開始されました。この装置は,1回あたり約500kgの種芋が処理可能で,1日の処理量は1トンであり,2月下旬までに24tの種芋消毒が計画されています。蒸熱処理した種芋を伏せ込むことで,健全な苗が確保でき,サツマイモ基腐病の被害軽減につながることが期待されています。
大隅地域サツマイモ基腐病対策プロジェクトチームでは,昨年2月に作成した技術資料をもとに,新たに登録された農薬や苗消毒法などの技術情報を加え,基腐病対策の技術啓発資料を改訂し,1月中旬には市町や農協,酒造会社,澱粉工場,仲買業者などへ3,500部配布しました。今後,生産者を集めた関係機関や関連業者主催の講習会等の際に説明し,基腐病対策技術を広く周知する予定です。
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