更新日:2022年7月27日
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なんぐう地区のばれいしょは,当初計画より長く5月11日まで青果用の出荷が続きました。作付面積は昨年より3ha増の約131haとなり,単収は3,011kg/10aと昨年より高く,大玉傾向であったため,出荷量は当初出荷計画の3,250tを大きく上回る3,945tでした。単価についてもキロ当たり224円と例年より高く,出荷額は885百万円でした。今後も関係機関と協力し,面積の維持・拡大や労力補完など,産地振興に向けて支援していきます。
5月20日に,東串良町ピーマン環境制御研究会会員2名と鹿屋市吾平町ピーマン環境制御研究会会員2名,5月31日になんぐう地区ピーマン青年研究会会員2名のほ場で,各地域の環境制御技術を導入している優良モデル農家の実態把握を目的に,有効根群域や土壌緻密度等の調査を行いました。7月には3地区合同で今回の土壌物理性調査結果を含めた実績検討会を実施する予定です。次年度作の単収向上に向けて,関係機関とともに支援を行っていきます。
6月16日~17日,東串良町保健センターにて,東串良町ピーマン環境制御研究会会員12名を対象に,個別カウンセリングを実施しました。個別カウンセリングでは,「厳寒期(12月~2月)の月別単収2.5t以上の達成」のため,令和3年度作の改善点の抽出,令和4年度作に向けた対策の検討,最終的な目標の設定を行いました。農政普及課では,とりまとめたカウンセリング結果を基に重点的に支援する課題を整理し,関係機関と連携しながら今後も継続的な支援を行っていきます。
肝属管内の春サラダごぼうは,25名で11.8ha(前年:18名で8.4ha)作付けされ,今年は播種以降,低温で推移したため,昨年より2週間遅れの4月下旬から掘取りが始まりました。また,夏サラダごぼうは,62名で55.4ha(前年:56名で51.6ha)の作付けとなっており,春サラダごぼうの掘取りの遅れにより,6月中旬からの掘取りとなりました。冬季の低温による生育遅れや減収も心配されましたが,3月以降の気温の上昇や適度な降雨で生育は順調であります。
6月13日,錦江町役場会議室でさつまいも振興会員29名が出席し,基腐病防除研修会が開催されました。農政普及課は「今できる対策」として,排水対策と薬剤防除を,令和5年産対策として,「水田活用による種いも生産」について説明しました。また,農村整備課は「農地耕作条件改善事業」の内容について説明しました。生産者からは基腐病らしき株を1~3株確認し,抜き取り処分済みであることが報告されました。今後も引き続き,関係機関とともに防除の徹底を生産者へ呼びかけていきます。
鹿屋市では,市内3会場で基腐病対策研修会を開催しました。6月21日に吾平地区,23日に大姶良地区,24日に鹿屋地区で合計44人の出席がありました。研修会では,農政普及課が「今できる対策」として,排水対策と薬剤防除の説明を行い,鹿屋市役所担当からは,種苗法の許諾申請について説明がありました。出席者からは,新品種「みちしずく」についての質問もあり,新品種に対する農家の関心の高さがうかがえました。
5月27日,鹿屋市農業研修センターで関係機関32名が出席し,大隅地域サツマイモPT作業部会が開催されました。会議では,令和3年度活動実績と令和4年度活動計画が承認されました。また,農政普及課は「健全苗を健全ほ場に作付けする」県のアクションプログラムに係る推進方策を整理した「マンダラート」について説明し,今後内容をさらに深めていくこととしました。なお,当地域のPT本部会は7月13日に開催予定です。
肝属地域では,5月から10月まで安定生産できるスプレーギク品種が求められています。6月10日に県育成系統の現地適応性検定ほ場において生産者を交え,有望系統の評価会を実施しました。無加温栽培の白色系統は,薄ピンクとなりましたが,草丈を確保しやすい30KS-W25が選定されました。また,桃色系統の30KS-P08はやや巻き弁となりましたが,一定の評価を受け,選定されました。農政普及課では,引き続き,生産者の経営安定に向け,有望品種の検討や,栽培技術支援を行っていきます。
南大隅町で肉用牛3経営体の共同作業による経営を開始したIターン女性2名(令和4年3月ミニ情報掲載)の経営実績の検討を行いました。母牛と子牛の生産性は経営計画どおりですが,2名は飼料価格の高騰と5月の子牛相場の下げを不安視していました。農政普及課は,共同購入を予定している機械の簿記取引仕訳に関する指導を行い,併せて,本年の資金調達に向けた面談も実施しました。今後は,共同作業に関する事例の収集,情報提供等を行い,3者の活動を引き続き支援します。
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