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更新日:2023年12月21日

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令和5年11月の現地農業情報(曽於地域)

輸出に配慮した茶園管理暦に改訂

11月14日,曽於市内で,専門普及指導員,経済連肥料農薬課及び関係機関等17人が出席し,令和6年度の曽於地区茶園管理暦の改訂を行いました。来年度の管理暦は,環境に配慮した農薬選定を行い,EU圏内への輸入農産物で規制等が考えられる農薬を使用しない防除体系としています。
また,生産面積が拡大している輸出用の茶に対する防除体系について意見交換も行い,来年度以降も適正な農薬使用に向けた助言・指導を行っていくこととしています。

効率的な茶防霜へ向けた耐凍性検定が開始

畑かんセンターでは,茶芽の耐凍温度(茶芽の凍害率が10%以下になる温度)を把握し,防霜開始温度の設定など効率的な防霜を行うことを目的に耐凍性の検定を行っています。本年度は,11月6日から曽於市末吉町,財部町,志布志市有明町(2地点)の茶園から枝を採取し,検定を開始しました。検定結果は,ファックスやホームページを通じて生産者へ情報提供しており,3月上旬まで定期的に行います。今後とも,秋冬期・春期の適切な防霜に向けて支援していきます。

加工・業務用かぼちゃの次年度対策を検討

11月9日,生産者,関係機関等13人が出席し,加工・業務用かぼちゃの次年度に向けた栽培技術・販売対策検討を行いました。令和5年産は,多収性品種の導入や半自動定植機の活用等により,単収は約2tと他産地の2倍に増加し,労働時間は25h/10aと,大幅な省力・軽作業化が図られ,栽培への意欲向上につながりました。今後,畑かんセンターでは関係者と一体となって受入予定の100tを確保するため,JAかぼちゃ部会等への品種紹介等を通じた面積拡大とより一層の単収向上を図っていきます。

曽於市農業青年クラブが市民祭で農作物を販売

11月12~13日,末吉栄楽公園で4年ぶりに開催された曽於市の市民祭において,曽於市農業青年クラブが出店し,会員が栽培したさつまいもなどの販売を行いました。
当日は多くの来場者があり,準備していたさつまいもは完売するなどの盛況で,販売を通じて,地域農産物の利用促進や消費者との交流等が図られました。畑かんセンターでは,引き続き,会員相互の連携強化や地域農業の振興等に取り組む農業青年クラブの活動を支援していきます。

地域計画策定に向け,担い手の意向把握が進む

10月~11月にかけて,管内市町の地域計画の策定に向け,取組状況や推進体制,スケジュール等の検討が行われました。先行して取り組んでいる大崎町では,モデル地域における地域計画の協議状況をホームページで公開しています。
また,地域計画の検討を通じて担い手の意向が把握され,経営主年齢60歳以上では,経営の規模縮小の意向があることや後継者が不足している実態が分かったほか,新たな担い手の確保・育成,規模拡大志向農家への支援の必要性等が確認できました。

農大生の40日間にわたる農家留学研修が終了

11月10日,農業大学校の農家留学研修の終了式が行われ,10月2日から開始された40日間の研修が終了しました。学生からは,「研修では,農業の楽しさや大変さを改めて感じた」「受入農家の経営の考え方などを学ぶことができ,勉強になった」などの感想が聞かれ,研修が充実したものであったことが伺えました。
今回の研修で得た経験が,今後の学生生活や卒業後の社会生活に活かされることを期待したいと思います。

曽於指導農業士会が九州沖縄農業士研修会に参加

10月31日,都城市で九州沖縄農業士研修会が開催され,曽於指導農業士会からは,事務局を含め13人が参加しました。当日は,各県代表による魅力ある農業経営についての事例発表があり,本県代表として曽於地区の上岡会長が「スマート機器を活用した農場運営について」と題し,ICT機器を活用した事例を紹介しました。
また,情報交換会では各県の指導農業士と交流を深めるとともに,次年度本県で開催される当研修会のPRも行われました。

曽於市民祭において牛肉の消費拡大を図る

11月12日,末吉栄楽公園で4年ぶりに開催された曽於市の市民祭において,末吉町畜産部会(市,JA,畑かんセンター等で組織)は,鹿児島黒牛の焼肉パック販売(店頭で鉄板焼きして販売)を行いました。
当日は,多くの来場者があり,一時200人を超す行列ができるほどでした。パックを購入した消費者からは「やっぱり鹿児島黒牛は美味しい」などの声が聞かれ,枝肉や子牛価格が低迷する中,消費拡大の機運を高めるきっかけになりました。

自給飼料増産に向け,第2回べぶ講座を開催

11月13日,第2回「元気が出る!べぶ講座」を開催し,生産者など約50人が参加しました。室内研修では,農研機構(九州)が不耕起播種技術等を,ウォターセル(株)がアプリを活用したほ場管理等の取組を紹介しました。現地研修では,(株)肝付アグリのドローンを活用したイタリアンライグラスを稲立毛間播種したほ場の視察のほか,(株)中野ファームにおける自給率100%の粗飼料生産とその活用法やICTを活用した繁殖管理技術を学びました。参加者からは,熱心に質問が繰り返されていました。

県畑かん営農推進大会へ畑かんマイスターが参加

11月15~16日,沖永良部で県の畑かん営農推進大会が開催され,曽於地域からは,畑かんマイスター(生産者)5人を含む16人が参加しました。沖永良部は,地下ダム利用という曽於地域とは異なる畑かん施設ではあったが,参加者は,地元生産者の畑かん水利用による生産性向上に対する意識の高さなどに関心を示していました。
引き続き,関係機関や畑かんマイスターと協力して,曽於地域の畑かん営農推進に取り組んでいきます。

たまねぎの直播き栽培の実証ほを設置

10月18日,大崎町でたまねぎの直播き栽培の実証ほを設置しました。設置に当たっては,九州沖縄農業研究センターと連携し,同センターが開発した畝上の溝成型と播種・リン酸施肥が同時に行える機械を使用しました。約2週間後に発芽調査をした結果,90%以上の発芽を確認できたことから,育苗に係る経費や時間が削減でき,現地でも使える技術として,今後,除草対策も含めた検討を進めていくこととしています。

トルコギキョウ現地検討会を開催

11月16日,トルコギキョウ現地検討会を生産者ほ場(志布志市)で開催ました。検討会は,生産者を含む関係機関5人が参加し,生産者と生育状況や出荷方法などについて意見交換を行いました。また,活着不良が発生したほ場では,生育初期の薬害による影響が推察され,次年度の課題や対策について整理しました。志布志市のトルコギキョウは12月中旬頃から6月までの出荷を計画しており,引き続き,関係機関と連携して,安定生産に向けた支援を行っていきます。

外部評価会の評価委員に普及指導活動を紹介

11月20日,曽於市内で普及指導活動のあり方や成果などを総合的に検討する外部評価会の事前会議を開催し,生産者を含む30人が参加しました。評価委員12人への委嘱状授与後,評価課題に関する現地を視察し,規模拡大に伴い農業法人を設立した畜産農家や,サツマイモ基腐病対策として,種いもの蒸熱処理施設を整備した生産組合等に対する畑かんセンターの取組等について説明を行いました。今後とも,このような取組を通じて,普及指導活動の成果等を広く情報発信していくこととしています。

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

大隅地域振興局農林水産部曽於畑地かんがい農業推進センター

電話番号:099-482-1736

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